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2006年01月15日
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カテゴリ: Jumping Mouse
ネイティブアメリカンのシャイアン族という平原インディアンのお話。


ジャンピング・マウス
ジャンピング・マウス


ヘェメヨースツ・ストームの「セブン・アロー」という、シャイアン族の一族の戦いの道と精神世界におけるスピリチャルなものを、探求し小説化したネイティブ・アメリカンの文学の最高峰ともいわれる物語があります。
その中で、一族に伝えられた重要な「自己発見と内的成長の教えの物語」として挿入されているのが、この「ジャンピング・マウス」です。


忙しく動き回っていた一匹のネズミが、ある日「ゴーゴー」という音を聞く。
仲間のネズミに「君にも聞こえるよね?」と尋ねるけれど、
「そんな音は聞こえないよ。くだらないこと言ってる暇があるなら、さっさとやることをやれよ」とあしらわれてしまう。
仕方がないので、音の事など二度と気にすることはやめようと自分にいいきかせる。
しかし、その音は確かに聞こえてくる。かすかにではあるが、聞こえてくる。


途中出逢ったカエルに「ジャンプしてごらん」といわれ、思いっきりジャンプしたネズミは、「聖なる山」を目にし、その山を見ようとさらに旅を続けていく。

その旅の中で、ネズミはいろいろな者に出逢う。タイミング良くある道程の間だけ自分を導いてくれる者、森の外に自分と同じように出てきたけれど、前より暮らしやすい場所をみつけてそれ以上成長しようとしない者、自分の力を必要としている者、自分を庇護しながら導いてくれる者。
そしてまたネズミは、その旅の中でシャイアン族に伝えられた「自分を与え尽くすこと」を学んでいく。

このネズミは、水に映った自分の顔をみて、本当の自分というものはなかなか見えないということに気づく。聖なる山も見えるものと見えないものがいる、聖なる山を見ていても、それが聖なる山であることに気づかないものがいることを知る。
両目を見開いていても見えないものがある、こころの目を通してだけ見えるものがあることを学ぶ。

このネズミの旅をシャイアン族の習慣・考え方を解説し、また北山耕平さんが自らの生き方と交差させながら書いているのがこの ジャンピング・マウス


北山さんの解説入りの「物話り」が先にあり」、「物語り」だけがまた最後に載っています。解説は詳しくとてもわかりやすく、またまだ誰もネイティブピープルに興味を示さない頃に、日本を飛び出しアメリカに渡った北山さんの話はとても興味深い。
けれど、最初に「物語り」だけを読んで、自分なりに感じてから、解説を読めばよかったかなとも思います。

またこの「ジャンピング・マウス」は、語り手の“古屋和子”さんとインディアンフルートの“のなかかつみ”さんで、各地でストーリテリングが行われています。
夏には、私が住んでいる小さな街でもそのイベントが予定されているようなので、今からとても楽しみにしています。


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最終更新日  2006年01月15日 10時05分01秒
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