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以前の職場でキクという子に餌をやっていた。
この子は出会った時はもうそんなに若そうは見えなかったが、ともかく人なつっこい子でよくネズミをとってくるネズミ捕りの名猫だった。
用務のおじさんはわざわざ見せに持ってくるので後片づけしなくてはいけないので見せんでもいいとボヤきながらキクに言っていた。
そのうちお腹がおおきくなってある日お腹スッキリ。出産したらしい。どこで産んだのかは分からなかった。
最初缶詰をやっていたが離乳のころになってその缶詰を口にくわえて子猫に運ぼうとするようになった。が、ボロボロおちてしまう。多分子猫がいる所はちょっと距離がありそうだった。何度も何度も口に加えて少しいくと全部落ちてしまう。
言葉は分からないが困った顔をしてキクが訴えてくる。おかんは次の日から小アジを焼いて持ってくるようになったら、嬉しそうに運んでいくようになった。
よくキクに赤ちゃん連れておいでと言っていた。キクは首をかしげていた。そんなある日月曜日出勤したら、誇らしげな顔をして5匹の子猫を連れてきていた。おそらく夜のうちに連れてきたのだろう。
その日からキクと子供たちがいるようになった。子猫たちはキクからネズミ捕りを伝授されていた。いろんなことを教わっていたように思う。
が心ない人もいるもので、ある月曜日出勤したら子猫たちが1匹もいなくなっていた。近所の人がいうには、病院にいる付添いさんが棒きれ持って追いかけまわしていたとのことだった。(当時はまだ付添いさんがいた時代だった)その人は自分の世話している人にも、見えない所でつねったりしていて、アザになっているということが言われている人だった。
キクがなくのだがどうしようもないので、キクに赤ちゃん探しておいで。というとどこかにいってしまった。不思議なことだが、おかんもキクのいうことが、キクもおかんのいうことがなんとなくわかっていたように思う。
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