ケルトの夢

ケルトの夢

モーター・サイクル・ダイアリーズ


ゲバラの青春を描いた映画です。

映画の内容の前に、簡単にゲバラについて。
喘息持ちの革命家、キューバの英雄、南米のヒーロー、世界のアイドル…私大好きなのですよね。(PCのデスクトップがチェです♪)

とにかくカッコイイ。ハンサム。
なぜ世界の人々の心を捉えるかといえば、ビジュアル(これは大きな理由)もさることながら、生き方に確実に人の心を打つものがあります。

彼の生涯を縮めていえば、アルゼンチンの裕福な家に生まれ、医者にしてゲリラの兵士・指導者となり、キューバ革命の立役者となるが、キューバでの地位を捨てて南米・アフリカを転戦、最後はボリビアで捉えられ射殺される。

ロマンに生きた男なわけです。
生涯については、ヘタレ論ゲバラ さんがとてもよくまとめられています。


で、映画ですが、まだゲバラが"チェ"の愛称で呼ばれる革命家になる前の医大生時代を描いています。23歳の彼は、親友とおんぼろバイクに乗って南米大陸横断の冒険旅行に出ます。
これ、本当に無鉄砲極まりない旅です。送り出す両親はどんな気持だったでしょう。
この旅を、ドキュメンタリーのように丹念に描いた映画です。
同行の親友は存命で、だから相当、事実に忠実な映画になっています。

若者にとって、 旅がどれだけ生き方の原点になるか がわかります。

貧しいインディオの夫婦をはじめ、出会った人々と体験を心に刻みつけ、「ラテンアメリカは国境を越えて一つになるべきだ」という確信を深めていきます。
まさに、伝説となった革命のヒーローの原点がわかるので、ゲバラファンなら必見です。
また、ラテンアメリカに興味を持つ人なら、見るべきでしょうね。
青年の成長譚がお好きな方にもお勧めです。

美しくドキュメンタリータッチの映画なので、出来れば劇場で観たいところです。

ちなみに、監督は『セントラル・ステーション』のウォルター・サレス。
総指揮はR・レッドフォード。
主演は「ラテンのブラピ」(笑)ガエル・ガルシア・ベルナルです。

(追記)
レッドフォードの、「映画とはこうあるべきだ」みたいな思いも伝わって来る気がします。ちなみにカンヌで大絶賛を浴びた作品です。


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