美女ありき
英 アレクサンダー・コルダ監督
大好きな女優さんを1人、と言われれば、この人です。
そのヴィヴィアン･リー美の絶頂と言われている作品。美女ありきとはよくいったものです。（原題はLady Hamiltonですから！）
お話は、英国の英雄、トラファルガー海戦でナポレオンを破ったネルソン提督と、その愛人で、死の際までネルソンが気にかけていたというハミルトン夫人の出会いから別れまで。
実生活のダブル不倫とあまりにも重なる、ある意味おそろしい映画です。
私はオリビエというと『レベッカ』のイメージで、ヴィヴィアンが激しい恋に落ちた相手としてはピンと来なかったんです。
でも、この作品の彼は いー男じゃないですか！ （しかも隻眼隻腕の美形）
もう、 腑に落ちる ってもんですよ。
そしてヴィヴィアンの見事な美女ぶり…！
それだけで見る価値がありますが、トラファルガー海戦や、当時のイギリスでの海軍の位置などを見るのにもおもしろいですよ。
色々な肖像画で見ると、ネルソンは小柄な優男系で、いかつい海軍の英雄には見えません。
実際のハミルトン夫人は、典型的な甘やかな美女ですね。
ネルソン提督については、青池保子さんのマンガ『 トラファルガー 』も合わせて読むと興味深いですよ。
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