ケルトの夢

ケルトの夢

王の男



一人は朝鮮王朝初の宮廷芸人となった男、チャンセン。
もう一人は、チャンセンの幼なじみで、ずっと一緒に大道芸をやってきた、女形のコンギル。

都に出てきた二人は、王と愛妾を揶揄する芝居で大人気になるが、王を侮辱した罪で捕らえ、死刑を宣告される。
「王が笑えば侮辱じゃない」
命をかけた芝居が、王の前で始まった…


王に背いた男と、王を虜にした男。

何しろ、イ・ジュンギ演じるコンギルの、 中性的で妖艶な姿 が見たかったので、劇場へ行って来ましたよv

美しくて可愛くて清廉な感じでした。
自らアイデアを出したという、王の前での、身体能力の高さを利用したキレのあるコミカルな演技。
よかったです~

一方、トレーニングを積んで綱渡りなどの大道芸もこなす、チャンセン役のカム・ウソンは、線の太い西島秀俊みたいで、なかなかよかったですv

そして、特筆すべきは「狂王」のチョン・ジニョン。

柄本明みたいな顔して、なかなかなのですよ~
幼い時に母を殺された深い傷を持ち、宮廷の中で心休まらぬ悲しさ、子どものような無邪気さと狂気、残忍さ。

オフィシャルでヨンサングンについて予習したら、臣下の反対を押し切って、1番低い身分である大道芸人を宮廷に召抱える。
朝鮮仏教の由緒ある寺院を、宮仕えの高級芸者・妓生の養成学校に変え、国中の美女を集めた。
儒教の殿堂を高級社交場に…


などなど、 すごくおもしろい
と思ったら、「儒教の厳しい教えを打ち破って自由に生きた王」「悲劇の王」という評価も民衆の中にあるらしいです。
身分の低い者にチャンスを与え、妓生文化が栄えたそうです。
この暴君の次の王が、チャングムの仕えるチュンジョンだとか。


王宮の庭、綱渡りの綱の上で、青空に舞い上がる二人の姿は、美しくも哀しかったですv

私の大好きな韓国映画 『反則王』 でプロレスジムの館長役のチャン・ハンソンが、王を思う重臣を演じて、作品の味わいを深めています。

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