ケルトの夢

ケルトの夢

下妻物語

下妻物語 スペシャル★エディション

ずっと気になっていた『下妻物語』やっと観る事が出来ましたv


ご存知、深きょんがロリータファッション道を邁進する高校生を、土屋アンナちゃんがキュートなヤンキーを、メチャメチャ好演した映画です。
『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督作品。


「ロココ時代に生まれたかった」という、深きょん演じる桃子は、「友達いらない」、お洋服代のためなら親にウソつきまくる超自己チュー少女。

田んぼのまん中を、ロリータファッションに身を包み、パラソルさして歩く。ママチャリは美意識に合わないから。
目指すは代官山のファッションブランドBABYなのです。


お洋服代に困った桃子が、父の「商売」のバッタモンのベル○ーチを売ろうとしたことから、特攻服に身を包み、原チャリをかっとばすいちごと出会う。

もう、実に奇妙な友情が始まるのです。桃子は何度いちごの頭突きに倒された事か(笑)
しかも、桃子は、「ダチだろう」というイチゴに向って、キャベツを「これが今日からあなたのダチです」って渡しちゃうような子。


この二人のキャストは、「ほかの誰でもダメでしょう」、って感じ。
深きょんは、あんなにでかいのにロリータ着こなしちゃうから本物(?)だよね。
アンナちゃんは、「高校デビュー」前の可愛い姿も出て来て、最後にはちょっとサプライズなオチ?もあって、ドスのきいた声も魅力的。


DVDに、「監督と深きょん、アンナ」と「監督、衣装、CGスタッフ」の、2種類のコメンタリーが付いていて、すごくおもしろいんです。
おかげで3回見ないといけないけど、3回見ちゃうくらいおもしろい作品ですv

で、ちょっとやそっとの服では、深きょんは違和感なく着こなしちゃう、とか、美人さんで大人っぽくなりやすいので、髪に色々付けて(ヘッドドレス、リボン)年齢下げた、とか、アンナちゃんは普通にかっこよく着こなしちゃうので、どうヤンキーっぽさを出して崩すか、なんて話してます。

ほかにも、CGだと思ったら吊り上げてたり(小学生の時の桃子)、決闘の背景の牛久大仏をCGで動かしたかった(お寺にダメと言われたらしい)、なんて制作秘話が色々聞けます。


桃子はね、「甘いものだけでおなかいっぱいにしたいのです」って。だから学校のお弁当も家の食事も、桃子だけありえないくらいの色とりどりのお菓子で出来てる(笑)美術さんの力作です。


軽いタッチでテンポよくて楽しいんだけど、手の込んだ作品。

頭突き食らったり、ボールに当たったり、泥水に飛び込んだり、深きょん体張ってます。


この映画の後、下妻にいっぱいロリータさんが出没した(ロケ地見学)そうです…映画以上に恐い絵です(笑)


スペシャル・エディションの方のDVDは、さらに魅力的な特典映像がいっぱい入ってるらしいです。


下妻物語


(続き)

まだ、余韻が残っていて、ちょっと色々考えました。

まず、原作も読みた~い!
で、図書館でネット予約しました。予約待ち3番目くらいでした。
そして、完結編もあるのね?!
『下妻物語 完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件』こちらの予約は8人くらい入ってました。

完結編も、笑って泣けるらしいのですv


原作者の嶽本野ばらさんは、映画の桃子のお部屋を「落ち着く~」って気に入ってらしたそうで、美術さんが喜んでいたとか。
色々な可愛くてきれいなものが、田舎の日本家屋の一部屋に、そこだけ桃子ワールドになって並んでる。
嶽本さんのお部屋も、好きなものいっぱい並べてるそうです♪(男の方です、念のため)


映画に 野ばらさんが寄稿 したものを見つけました。

「 ハードボイルドじゃなきゃ乙女じゃないという美学」から書かれたそうです。

うん!乙女の道をひたすら求道する桃子はハードボイルドなんだねえv



下妻物語


↑こちらは読む予定はないけど、深きょん演じた桃子、ままこんな感じだもんなあ。やっぱりすごいですvv



それから、完結編の感想読んで気がついたのですが、映画だと少し薄められているけど、シニカルで頭のいい桃子と、熱くてちょっとおバカないちご…というデコボココンビなんだね。

何が二人を結び付けたのか、というと、「お互いをわかり合った」としか言いようがないですね。

お互いの好むものはまったく違うわけ…その好みを妥協するわけではないけど、否定したりバカにしたりしない。


もしかしてすごい!よね。

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