ねこっぽ雑記

ねこっぽ雑記

2005年04月01日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 今日は新年度初日。そして十八代目中村勘三郎襲名披露四月大歌舞伎も今日が初日。というわけで早速昼の部を観に行ってきました。別に初日を狙ったのではなく、大学院の始まる前の平日に行っておこうと思ったらこういうことになったというわけです。ちなみに四月の祝い幕はこんな感じ。アングルが悪くてごめんなさい。

勘三郎襲名祝い幕(4月)


 一幕目は「ひらかな盛衰記」の源太勘当。【宇治川の合戦で佐々木高綱との先陣争いに敗れ、鎌倉へ戻った梶原源太景季。源太に切腹を命じる父景時の手紙を受け取った母延寿は、源太の命を助けるためにわざと勘当する。母の愛情に感謝し、源太は恋人の腰元千鳥とともに落ち延びていくのであった。】という物語。
 主役の源太は勘太郎さんだったのですが、それ以上に強烈な存在だったのは源太の弟梶原平次景高役の海老蔵さん。登場の際ふすまの向こうから「千鳥、千鳥」と呼ぶだけで大迫力。よく効く目が野心的に映り、すっきりとした隈も海老蔵さんの格好良さを引き立て、格好いいかと思えばかわいらしく、この上ない迫力を見せ付けたかと思えばすごすごと引っ込むというかなりおいしい役でした。海老蔵さんの芸や魅力がこの役をおいしい役にしているのだと思います。あとは海老蔵さん源太の演じ方はどこか現代的に映りました。
 源太は勘太郎さん。持ち味の点では勘太郎さんより本来演じるはずだった七之助さんのほうが源太に合っているのではないか、という気はしました。ちなみに化粧のせいなのか、今日は勘太郎さんの目が少し七之助さん似に見えました。首の動かし方はところどころ勘三郎さんに似ているように思います。素直さで役にのめり込んでいっている感じの源太でした。
 腰元千鳥は芝のぶさん。かなりの大向こうがかかっていました。芝のぶさんがここまでたくさん台詞を言っている芝居を見るのは初めてだったんですけど、今回芝のぶさんの台詞を聞いていて思ったのはすごく色っぽいということ。声の強弱の使い方でこんなにも色っぽくなっちゃうんだ、と「へぇ」ボタンを押したい気分でした(笑)。普段の芝のぶさんはもう少し伸びやかに演じておられると思うのですが、今日は少し堅い印象を受けました。千穐楽近くにもう一度見たら受ける印象が違ってくるのではないかと思います。
 延寿は秀太郎さん。なんていうか…「あの役を25日間って精神的にかなり負担になりそうだなぁ…」というのが一番の感想。秀太郎さん延寿を見ていると、こちらまで胸が詰まるようでした。
 二幕目は「京鹿子娘道成寺」。若い女の恋心をさまざまに踊った後、妄執の蛇体と化す白拍子の花子(清姫の怨霊)を勘三郎さん。今回はその後に清姫の怨霊を鎮める押戻しの場面が付き、大舘左馬五郎を團十郎さん。そして道成寺の所化が超豪華版。芝翫さん・海老蔵さん、勘太郎さんなどなど。というわけで「聞いたか聞いたか」と所化が出てくるだけで大きな拍手。芝翫さんから勘三郎さんへ金の烏帽子が渡される場面はそれだけで儀式のようでした。
 さて勘三郎さんの花子。なんて言ったらいいんでしょう。当たり前だけどすごく勘三郎さんらしい。勘三郎さんの台詞回しを動きに翻訳したらこうだよな、という感じ。動きがちゃきちゃきしているというか分かりやすいほどはっきりしているというか。叩くところは叩く、回すところは回すという感じで後になればなるほど「えっ!?」というほど激しくなるんです。最初は踊りもゆっくりなので「ああ、神経を使ってるな」と思うのだけれどリズミカルになるに連れて激しくなり、時に「やっぱり勘三郎さんは立役なんだなぁ」と思うような動きをしたりする。特にびっくりしたのは鞨鼓と振り鼓の場面。どちらも発する音が異様に大きいんです。振り鼓同士を合わせたときなんて寝ている人は起きろとでも言わんばかりのものすごい音がする。この二つの場面の動き方自体もとんでもなく激しくて、玉三郎さんの道成寺のイメージが大きかったうちの母親はカルチャーショックを受けていました。ちなみに「ただ頼め」のところの衣装が今まで見たことのないものでした。濃い紫の地に、桜の花で麻の葉模様を作ったという感じのもの。そのあとの振り鼓の時はいつも通りの白地に銀の桜のものに戻っていましたが。
 そして押戻し。最初に鱗四天が出てきた後に大舘左馬五郎が登場するのですが、鱗四天の出てくる際の揚幕の音に反応してフライングで「成田屋!!」とかけている人が何人か(私の勘違い?)。大舘左馬五郎は格好が「国性爺合戦」の和藤内にそっくり。團十郎さんだし化粧声もバンバンかかるしいかにも「ああ、歌舞伎だわ」という感じ。花子が蛇体になって終わりのほうが収まりはいいような気がするけど、とにかく歌舞伎十八番のうちの一つが見られて嬉しかったです。

それにしても仁左衛門さん与三郎は柳の下に立った時すごく絵になります。玉三郎さんお富はきれいだけどちと怖い。
 感想は以上です。

 ちなみに今月は昼・夜ともに終演時間が少々遅め。昼の部は16:05くらい、夜の部は21:20くらいだそうです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年04月01日 23時27分21秒
コメント(3) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: