りらっくママの日々

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2009年03月17日
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カテゴリ: オレとボク
今日の日記


「アイツとオレ7」



さて、どうするか。
ウィンカーを下ろして、いきなりラブホテルに車をマジでつっこんでやろうか。

車はあと数メートルでラブホテルの建物がある所を走っていた。。

あと100メートル

あと50メートル



「怒ってる?」

サキが言った。
オレがマジな顔をして黙っていたから、らしい。

車はラブホテルを素通りして、目的地に向かって走っていた。

「オマエ、オレがホントにホテルに入ってたらどうすんだよ?」

オレが聞いた。

「入るとは思わなかったし。…もし入ったら逃げる!」

サキが大真面目な顔で言った。

オレは笑ってしまった。

「オレは好きなヤツとじゃねーとヤラね~し。」

サキはキョトンとしていた。

「私もよ。」

そして微笑みながら言う。

「赤木くんて、意外と真面目なんだ。」

そのコメントに笑ってしまった。
オレはアオヤンたちとふざけて言うフレーズを、いつものように返す。

「そうだよ。意外と真面目なんだよ、オレ。」

彼女が笑う。

オレって、いつも誤解されてんのかな?
でも、
サキとは、アオヤンたちといつも笑っている、お約束の言葉を使ったせいか、
ちょっと心が打ち解けた感じがした。

そこで、曲が、ライブで行った時のものに変わった。

「あ、私この曲、野外ライブで聴いたことあるよ。」

サキが言った。

「マジで?!オレも行った。
オレが行った日は、雨が降ってきたんだけど、ずっと続けてくれて、
最後には月が出たんだ。すげ~、感動した!」

「うそ!?私も行ったのその日!」

オレたちは、その日の感動を語りあった。
彼女との会話は、おかげでかなり楽しいものとなった。
オレの話に一つ一つ、彼女は相槌を打って、反応した。

そして、ずっと、お互いが好きだと言う曲を聴いていた。
女といて、無言でいても気持ちが和むのは初めてだった。

オレは、駅まで送るはずだったのに、
サキの家の近くまで車を走らせていた。

「あ、ここまででいいよ。すぐそこだから。」

サキが言った。

オレは車を停めた。

もう着いたのか…。

オレは少し残念な気持ちになっていた。
サキもなかなか降りようとしなかった。
曲が終わった頃合を見てサキが言った。

「楽しかったね。」

「うん。そうだな。」

サキが、足元にあった荷物を取ろうとした。
その瞬間、手に、サキの腕がぶつかり、髪が触れた。
フワッとした良い香りがした。

ドキリとした。
オレは咄嗟に手をひっこめた。

でも、顔には出さないようにした。

コイツには彼氏がいるんだよな…。

「じゃな。」

「うん、またバイトでね!」

サキは、オレが角を曲がるまで、手を振っていた。

クラクションを一つ鳴らした。

めんどうはごめんだ。
ヤバい。忘れろ!

オレはため息をついた。



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最終更新日  2010年03月27日 15時45分25秒
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