りらっくママの日々

りらっくママの日々

2009年06月14日
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カテゴリ: オレとボク
今日の日記1

今日の日記2 (大恐竜展の実況 )


「アイツとボク45」



すぐに輪の中へ入れた。

ボクは頃合を見計らって、事務の女の子にさっきのことを謝りに行った。

「さっきは、スミマセン。何て言っておいてくれたの?」

「取引先の電話につかまっちゃったみたいです。って。
それより青山さん、彼女大丈夫ですか?」

「あ~、うん、まあ、ねぇ…。」

ボクの様子を見て、気遣ったのか、
彼女から話題をふってくる。

「カワイイ人ですね~。結婚するんですか?」

「え?なんで?」

ボクはさっきのこともあったので、動揺しながら返事する。

「だって、だから私にさっきあんな質問したんですよね?」

あ~、参ったな。
もう、あんなとこも見られてしまったし、取り繕いようもない。

「うん、まあ。実はそうなんだ。
でも、内緒だよ。まだ返事もらってないんだ。
断られたらカッコ悪いじゃない?」

「信用して下さいよ~。
さっきのこと、誰にも話してないんですよ。
でも、会社まで来たりするのに、断るってことは無いんじゃないですか?」

「そう?そんなもの?」

「そうですよ。よっぽどのことでもあったんじゃないんですか?
何か聞きました?」

「いや、ちょっと慌てちゃったから、聞かなかったな。
出張の帰りに寄ったとは言ってたけど。
ボクが定時だって言ってあったもんだから…」

「じゃあ、すごく会いたかったんですね~。
ラブラブじゃないですか!
そんな人が断ったりしないですよ!」

「そうかな…」

ボクはさっきのやり取りで、ボクらはもうダメなんじゃないかと思っていた。

「まあ、でも、結婚するとなると、女っていろいろあるんですよね。
今までの生活が男性と違って一変しちゃうじゃないですか。
友達も言ってましたよ。
自分の部屋が無くなるし、仕事から帰っても家事が待ってるし、
仕事してないと自分のお金じゃないみたいで、自分の物買いにくいし、
自分の自由がきかなくなりそう
…ってね。」

「それでもキミは結婚するんでしょ?」

「ええ。だって…」

彼女はオナカを指さした。
ああ!と、ボクは頷いた。

彼女が小声で言う。

「まだ、内緒ですよ。
さっき内緒の話を打ち明けてくれたからです。
まぁ、どっかから漏れていくとは思いますけど…。
来月の結婚式で発表しますから。」

「もちろん、言わないよ。」

「でも、ちょっといいかな~って、そういう生活も。
文句でも言いながら、とりあえず、やってみます。」

彼女はボクより年下なのに、
よっぽどしっかりしてると思った。
肝っ玉母さんになりそうだ。

彼女の話を聞いていて、
ボクは、現実結婚ってそんなものなんだろうと思った。
ボクが迷ったのと同じ以上に、
自宅のカリナの生活は変わってしまうだろう。

側にとにかくいっしょにいたいから…

それだけの理由で結婚するのは馬鹿げているんだろうか。

でも、それしか理由が無いんだよ。
それだけ言えば良かったんだ、きっと。
子供みたいな理由かもしれないけど、
それだけなんだ。

子供がオモチャをねだるように駄々をこねたようなプロポーズ。

もう一度どこかでやり直したい。

ちゃんと、自分の気持ちを伝えたい…。


その日、カリナから連絡は無かった。
当然だろうとボクは思った。

よっぽどのことがあったんじゃ…

事務の女の子が言ったことが頭に蘇る。

自分で突き放したくせに、
仕事が忙しいはずなのに、
ボクの頭の中は、どこかカリナのことを考えていて、
時々仕事をミスりそうになった。

何てボクはダメなヤツなんだろう…。

それで気がついた。

ボクが彼女を支えたいんじゃなくて、
ボクが彼女を必要としてるんだ
…と。

今まで、携帯に毎日短くても、何かカリナからメールが入っていた。
それが、たった一日無いだけで、妙に淋しい。

でも、あんなことを言ってしまったからには、
連絡を待つしかない。

でも、連絡が無かったりした時には、
ボクらはもう終わりなんだろうか?

それでいいのか?本当に?

現実、たった一日でコレだぞ?

週末に連絡は来るんだろうか?
自分から連絡すればいいんだろうか?
カリナに連絡を取りそうになる気持ちを抑えて、ボクは仕事に向かう。

ここを乗り越えないと、
ボクはダメなヤツになってしまうような気がした。
だから、
仕事に頭を切り替える努力をした。

それでも、仕事の合間に時間がぽっかり空いた時は、
弱気になって、カリナに連絡したくなる。

今、どうしてるかな…。
そんなことを考える。

金曜の夜、連絡が無かった。
その日も遅くなって、
すごく眠りたかったはずなのに、気になって何だか寝付けなかった。

土曜の朝は早く目が覚めた。
連絡が無いことにガッカリして、ゴロゴロしてみたものの、気持ちが落ち着かなかった。
何だか休んだ気にならない。

母親がいつまでも寝巻きでいるなと文句を言っていた。
そして、遅い昼ご飯を出してくれる。
家にいるの珍しいわね、夕飯どうするの?なんて聞いてくる。

あ~、多分コレが結婚なんだろうな。
母親がカリナになった姿を思い浮かべる。

何だか笑えた。
こんな生活してみたいかもしれないな…。

ぼんやりそう思った。

夜も連絡は無くて、
ボクはいよいよ不安になってきた。

やることが無くて、夕飯を作る母を見て、
何か手伝おうか?って聞いたら、
仕事で疲れてるんだから、休んでていいわよ。って言われた。
そんなこと言われると、珍しくて気持ち悪いって付け加えられた。

ボクは何となく、箸を出したり、テーブルを拭いたりした。
子供の頃はこんなこと自分からやってたんだよな…と思い出した。
いつから当然みたいにやらなくなったんだろう?

明日、連絡が来なかったら連絡しようかな。
いや、でも、カリナはボクを必要じゃなかったのかもしれない。
だから連絡が来ないのかもしれない。

そんなこと思いながら、聴きたかった音楽を聴いたせいで、
曲が全く頭に入ってこなかった。
休みたかったはずなのに、
これなら休日出勤でもすれば良かったと思った。

もう、ダメになったらダメになったで、
赤木くん誘って釣りにでも行こう。
来週まで連絡が無かったら、カリナに連絡して、白黒はっきりさせてもらおう。

ボクはそう思った。
そう思ったら気分も和んできて、いつの間にか寝てしまった。

携帯の音で目が覚める。

「おはよう。ゆっくり休めた?」

カリナだった。





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最終更新日  2010年03月27日 17時29分46秒
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