予兆


■ 2004年9月26日 主人が脳梗塞で入院

肩から腕にかけての痺れに悩まされていた主人は整形外科で様々な検査を受け続けていました。
他に原因が見当たらず、最後に念のためという事で脳の検査を受けました。
結果は脳梗塞との診断。

いきなり本人からの電話で結果を知らされ、今日から即入院と聞かされて酷く動顛しました。
そして自分を責めました。
自分の体調管理が悪かったから主人が脳梗塞なんかになったのだ! と……
辛くて辛くて、泣けて泣けて……食べたくない、眠れない
一人ぼっちの家で、単純なPCゲームを一晩中やっていました。
楽しくなんかないのに黙々とやっている。
異様な光景だったと思います。

■ 足が疲れて歩きにくい

1日1万歩前後のウォーキングをしていて歩く事には自信があったのに、主人の入院先に通い出すとすぐにいくらも歩かないのに足に疲れを感じ、”歩くのってこんなに大変だったかしら?”と感じるようになりました。
今思えば、これが 仮面うつ病 の始まりだったように思います。


主人の脳梗塞は重い麻痺を伴うはずの個所だったにも関わらず、何故か軽微な症状に留まり、主治医の首をひねらせました。
こちらの心配をよそに主人は2週間の入院期間を骨休めとばかりにのんびり過ごし、至って平穏に、どころか上機嫌で過ごしました。


■ 生活が一変

2週間の入院生活ですっかり健康的な生活習慣が身に付いた主人はそれまでの仕事中心・暴飲暴食・ヘビースモーカーだった生活を一変させました。
それだけでなく、今まで溜め込んでいたストレスを溜めないようにすると宣言しました。
つまり、”会社では押し付けられていた余計な仕事は一切しない””言いたいことは言う”事に決めたのです。
それは私に対しても同じで、怒ったり、時には泣いたりするようになりました。
休みの日は遅くまで寝ていたのが早起きして散歩を楽しんだり、月に一度はドライブに出掛けるなど、以前とは180度違う生活になったのです。
そんな主人の変化が私のストレスになっていたのだと思います。
急激な変化に私は付いて行けませんでした。
でも、生活が改善されたのだから文句を言うわけには行かない。
付いて行けない自分が悪いのだ ……と思っていました。

■ 晴れない気分

初めの頃は”主人が脳梗塞を患っている”という事実と精神の起伏が激しくなった主人にビクビクしていましたが、何か月か経つと少しは慣れて来ました。
毎月出掛けるドライブは 出掛けるまでは億劫で仕方がない のですが、行けばそれなりに楽しく、こんな生活も悪くはないと思えるようになって来て、”軽く済んだ脳梗塞は案外恩恵だったのかもしれない”と考えるようになって来ました。
それでも、 常に何かで心にフタをされたような重苦しさを感じていました。
そしてそれを感じないようにずっと気を張り詰めていたのだと今になればわかります。





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