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英語は世界の窓~愛すべき悪役としての文法

なぜ、モノにならない?日本人の英語
第一回 英語は世界の窓~愛すべき悪役としての文法


全部で8回ある講座のテーマは日記のタイトル通り、「なぜモノにならない?日本人の英語」というもので、今日の講義のテーマは「英語は世界の窓~愛すべき悪役としての英文法」でした。

実は講師の先生は私の恩師。なぜか大きなテーマ、日本人の英語とはちょっと外れて文法の話が主でした。

さて、このテーマの「英語は世界の窓」を英語にしてみてください。

English is a window to the world.

多分たくさんの人が↑のように書かれると思いますが、実はこれは間違い。私も最初はtoを入れていましたが、正解は、

English is a window on the world.

日本人にとって、英語は世界へ飛び出す手段、窓から飛び出そう、ってことで to を入れがち。だけどネイティブスピーカーにとっての英語は中から世界を眺めるための窓、ということなのでonが正解。(ここでどうしてonなのか疑問に思った人は文法研究の道をお勧めします(笑))

他には、Jazzの有名な曲、 「You’d be so nice to come home to」 について。さて、どう訳しますか?

「あなたが帰って来てくれたらうれしいわ」?

ブー。

これは書き換えると

It would be so nice (for me) to come home to you.  「家に帰ったときにあなたがいてくれるといいのにな」という意味になるそう。

それはどうしてかというと、ちょっとややこしい話になりますが、このtoという前置詞にはtoの前の事象と後の事象を因果関係でつなぐ働きがあるので、この場合は

① You’d be so nice
② I come home

の二つの事象をtoでつないでいることになるそうです。つまり、 You are so nice なので、 I come home (あなたが素敵だから私は家に帰るんだ)という意味を含むことになります。となると、Itを主語にして書き換えた文とは違う意味になります。(Itが主語の文章ではこの因果関係が出てきません) だから高校英語でよくやる「書き換え問題」っていうのはあまりいいことじゃないというお話でした。形が違えば意味も違う。

ううぅ、書いてて混乱してきた(笑)。

あと、胎教といって胎児に英語を聞かせることについてもお話されていました。人にマイクを飲み込ませて、体内で外界の音が聞こえるかどうか、という実験をしたテレビの話だったのですが、実は外界の音はまったく聞こえないそうです。唯一聞こえるのが、マイクを飲み込んだ本人の声、つまり胎児にとってはお母さんの話す声。だからお母さんが英語を聞いたり、モーツァルトをいくら聞いても無駄だそうです。今から子供を作る人は、とにかくきれいな英語を自分で話すのが一番いいとも言えますよね。

先生曰く、英語をあとから勉強する私たちにはこのように決定的なハンディキャップがあるので、並々ならぬ努力が必要だとのことです。

ではそのためにはどうしたらいいのでしょうか?

① 伝えるべきものを持つ。(話すことがなければ話せない。)
② 単語をたくさん覚える。(単語力がないと伝えられない。)
③ たくさん聞いてヒアリングの力をつける。(聞き取る力がないと話が出来ない。)

(私はこれに「④たくさん読む」を付け加えたいと思います。)

そして、 「なぜモノにならないか」 を考えるよりも 「どうしてモノにしたいと思うのか?」 を考えることが大切なのだそうです。



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