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ブランドの本を読みました。 具体的な書名は「ブランドの条件」。 なぜ、エルメスから独立した職人がつくるエルメスと同じ品質、同じデザインの鞄。 その値段は10分の1以下。 しかし、買わない。 なぜ、その同じ鞄ともいえるのに、ブランド名がついていないと購買意欲が湧かないのだろう。 そんな著者のブランド好きから、ブランドの条件とはというお話が始まります。 そう、ブランドというものは、大衆が生まれたと同時に生まれた、社会の変化によって生まれたもの。 非常におもしろく読むことができました。
2010年08月13日
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昨日、浦沢直樹氏著作の「20世紀少年」というマンガを読みました。 相当人気があるみたいで、以前テレビで紹介されていたのでちょっと立ち読みをしました。 話のあらすじは、現在40代の主人公たちが小学生の頃考えた世界滅亡のお話を元に、その主人公たちの誰か一人があらたな宗教団体かつ政治団体である「ともだち」をつくり、世界征服かつ世界滅亡を目指すというもの。 その世界滅亡を主人公が阻止しようとするというお話です。 一つ読んでいて、当然の帰結かも知れませんが、「オウム真理教」の行動に似ていると思うのです。 もちろん、著者も「オウム真理教」の行動から着想を得たのだろうと思いますが、それ以上に、私が感じたのが、日本の社会を改造しようと考えるとき、現在の日本の社会を支える思想だと、このような内ゲバ的な「オウム真理教」的社会改造しかあり得ないという当然の帰結を感じてしまうのです。 まだ、14巻までしか読んでいないので、この「ともだち」なるものの世界滅亡の動機がわからないのですが、この動機というのが、どうなるのかちょっと興味があるところです。 どうも、「オウム真理教」と似たような動機になっていくのではないかという気がしてならないです。 これは勝手な想像ですが、「オウム真理教」の目指した社会改造とは、消費文明に対する嫌悪感。 「個人の自由」の中にある、道徳的退廃、根本的な苦しみである「生老病死」から個人を救済してくれない現代の文明に対する一つの反逆だったと思うのです。 そして、再度、精神性にその活路を見いだしていく運動こそが「オウム真理教」の動きではなかったかと。 しかし、そこに逆説が生まれます。 その精神性に活路を見いだす運動を国民に強制するためには、一つの権力が必要であり、その権力を獲得するためには、暴力を使用しても良いという考え。 崇高で遠大な目的に国民を導くためならば、例え国民が望まないとしても、国民を強制することができるという考え。 目的のためなら、手段は選ばないという考え。 そういうことだったと思うのです。 そこにいろいろな権力欲が絡まって複雑にはなっていましたが、基本的に、「個人主義」「消費文明」の道徳的退廃と価値観の消失への反逆こそがその根本だったと。 しかし、結局失敗し、おそらく、この「20世紀少年」の「ともだち」も世界滅亡計画は頓挫し、消え去っていく。 そして、再び、日常が戻ってくる。 日常とは、要するに、予定調和的な世界の継続であり、日本人としては、この予定調和的な生活に疑問を覚えない不思議な民族なのだろうと思います。
2010年06月13日
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クロッシングとういう北朝鮮の人々の生活ぶりを描いた映画がおもしろく、感動するらしい。 あの北朝鮮嫌いの勝谷さんが絶賛するくらいだから、本当に良い映画なのだろうと思います。 しかし、私は、そのクロッシングをみたいと思いません。 なぜなら、北朝鮮は、中国と同じだからです。 中国に同情して、助けてやって結局、ミサイルを日本に向け、陰謀を仕掛ける中国。 北朝鮮も同じことになると思う。 明治維新に、日本が朝鮮を同化して、投資につぐ投資で開発したにもかかわらず、今でも、朝鮮は日本が朝鮮を植民地化したと主張しています。 在日は、あれほど助けてもらっても、日本で在日特権を振りかざすだけで、結局、日本にどれだけ恩を返したというのでしょう。 鶴も、亀も、恩は返しますが、朝鮮人だけは、恩を仇で返す特殊な生き物です。 だから、私はクロッシングを見たいとも思わないのです。 きっと、見てしまえば同情することでしょう。 そうなれば、言論活動において、北朝鮮、朝鮮人に対する同情心、共通心が生まれてしまいます。 それではいけないと思います。 日本に決定的に不足しているのは、敵を決定する能力です。 本当の敵を定め、攻撃する能力です。 だからこそ、朝鮮人が特権を振りかざし、日本に膨大な迷惑をかけてきても、未だに居座り続け、我々、日本人の税金まで使おうとしています。 それに、北朝鮮は、朝鮮人が自ら造った国です。 その罪は、朝鮮人自身が背負うべきでしょう。 納屋を貸して母屋を乗っ取られる。 これは、差別ではなくて歴史的事実です。
2010年05月05日
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行動経済学とは、通常、経済学での仮定である人が完全な情報を持ち、完全な計算能力で、自分が満足するために最も合理的な行動を行うという人間像から、自己の心理によって経済活動が影響を受け、必ずしも、人が、合理的な経済活動をする訳ではないということを実証しようとする学問です。 心理学の発達により、その研究方法や考え方を元に発達した経済学といっていいと思います。 必ずしも、合理的な経済活動を行うわけではないという点では、私自身の経済活動、いや、経済活動だけでなく、あらゆる活動をみても当然のことです。 その恐怖や不安といった心理から、どこまで人間の合理性というものがはずれていくのか知ることは、たとえば、投資の格言なんかを見てもわかります。 たとえば、「株は高いときに買って、安いときに売ってしまう」というようなことに当てはまりますね。 人間が、合理的に考えて、その株の価値の売買をするのではなくて、特定の値段から高いか安いか判断し、売買したり、人間が、損失に対して敏感であることの例ですね。 それから、あぶく銭よりも一生懸命働いて得たお金の方を金額は同じでも使い方が変わってくるというような場合もその例でしょう。 だから、ばくちで得た金は身に付かない。 経済学・金融工学も含め、学問一般、すべて仮定があります。 その仮定の大枠を越える現実があるとき、その学問から導かれる判断は狂うことになります。 その仮定があることをついつい人は忘れがちになり、そのとき、バブルの危険性があります。
2010年04月15日
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小林よしのり氏の「昭和天皇論」を読んでいます。 これが、すごくおもしろい。 激動の昭和を生き抜いた昭和天皇についてだけでなく、日本国民についてもするどい考察が加えられた一冊。 もちろん、アメリカに対する考察も非常に興味深い。 まだ、読書中でしたが、紹介せずにはいられないほどのおもしろさ。 知っている事実も多いのですが、小林氏のマンガになると、魂を揺さぶられるような感動を呼び起こされるので不思議です。 どうしてこれほどおもしろいのだろうかと思うけど、一つは、疑問点を正直に答えるところ。 このあたり、通常の著作物では、天皇や大東亜戦争について、現在の政治状況にも大きく影響を与える点が多いので、ぼやかして書いたり、ウソの事実を誇張して書いたり、結果が良かったのでOKとしてしまったりと知的態度が怠慢なものが多い。 もう一つは、イデオロギー先行でないところ。 今回の「昭和天皇論」でも批判されている「少年H」というウソ事実垂れ流しのデマ作品など見てもわかりますが、現在の日本を支配するイデオロギー(東京裁判を正当とするイデオロギー)を正当化するため、天皇、戦前や戦後史の本には特定の過去の事実を過大評価したり、わざわざウソの事実をでっちあげた本が多いのが特徴です。 しかし、小林氏は、そうしたイデオロギーに基づかず、過去あったことを正直に書いているので、いつも感じるウソ情報で構成したストーリーのようなおかしさがないのだと思います。 そして、現在の我々に歴史自体が関係あるものとしてとらえることができることがもっとも大きいことだと思います。 こうしてみると、「ペンは剣よりも強い」と言いますが、実際には、大半のペンが剣を恐れて、ペンを曲げまくって書かれた作品の山であり、剣より強いペンはそれほどないことがわかります。 だからこそ、剣によって曲げずに描いた小林氏のペンを賞賛するわけです。
2010年04月11日
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久しぶりに福岡のジュンク堂に行きました。 行くと、やっぱり、長く立ち読みをしてしまいます。 政治学、それもアカデミックな本をよく読みます。 今回は、丸山真男の回顧録を買って読んでいます。 丸山の一連の著作は、まず、言葉が非常に難しいです。 漢語が多いのが特徴。 そして、文章がやたらと長い、まるで、詩みたいなところがあると思う。 しかし、この回顧録は、口語で書かれているので分かりやすいし、それに、丸山の少年期、高校時代、大学時代がわかっておもしろい。 おそらく、中には美化した話や、謙遜、軍国主義については、ある意味悪く言っているのだろうと思うけど、それでも十分おもしろいです。 今は、大学時代まで読んだのですが、蝋山の授業が眠かったことや、授業ででた参考文献を図書館で原書で読んだ話、そして、原書を読んでちょっと変わった答案を書いた方がいい成績がとれることなんかも書いていておもしろい。 また、英語の勉強として、たくさんの英語の原書、それだけでなく、ドイツ語も勉強し、原書をたくさん読んでいるところもよくわかります。 こういう回顧録で、対話式になっている本は、意外に率直におもしろいことが書いていることが多いと思います。 丸山式勉強法や、思考の整理方法など、情報をどのように仕入れて、どのように分析していくかわかって、ビジネス本みたいに、ありきたりのことを書いていなくておもしろいです。 いわゆるインテリジェンスにつながる本ですね。
2010年01月30日
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今、三宅先生が熱い。 先生は、TVタックルやたかじんのそこまで言って委員会のメンバーとして活躍中の先生です。 田嶋陽子先生を怒鳴りつける迫力で大活躍なのですが、そんな忙しい中、書籍もどんどん書かれています。 この間、政権交代前に出版された「政権力」に続き、なんと、「ニュースが伝えない政治と官僚」を出版。 政治について詳しい人は、だいたい、知っている内容だなと言うと思いますが、これが、実に読みやすい本です。 そして、日本の政治がよくわかる。 ちゃんと法律などの制度論もでてくるので、そのへんにあふれている政局本とはちょっと違う。 日本の政治に危機感を持つ先生ならではです。ニュースが伝えない政治と官僚
2009年11月15日
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小林よしのり氏の「天皇論」を読んでいます。 これが結構おもしろい。 よく調べているし、日常感覚から、歴史へと入り込む導き方が非常にうまいと思います。 近代合理主義精神をもとに生きている我々が、神の代から現代までの連続性を想像するのはなかなかむずかしいことだと思います。 また、マルクスの歴史観を小さい頃から教えられた場合、どうしても歴史は発展するものであり、階級闘争的であると信じるので、神代より続く天皇については悪感情を持ちやすいと思います。 しかし、マルクスの歴史観自体、非常に宗教的です。 また、マルクスの歴史観は、精神を非常に軽じる部分があり、生命や人間の神秘を認めません。 よって、生命を非常に粗末にします。 20世紀のマルクス的国家が、多くの人を虐殺したのは、このマルクスの世界観に神秘を認めない理性があると思います。 人は生き物、ものなので神秘ではない。 死体は生ゴミと同じという感覚。 このマルクス感から抜け出すためにも重要な本になるのが、小林氏の「天皇論」だと思います。
2009年08月10日
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この本を読みました。 銃・病原菌・鉄(上巻) 結構、おもしろいです。 結局、食料生産がコルテスがインカ皇帝アタワルパをとらえることができた最大要因のように書かれています。 私個人としては、やはり、西洋人の飽くなき侵略意識、侵略の正当性の意識がなければ、このような結果にはならなかったと思います。 当時、ヨーロッパで行われていた決闘裁判でもそうですが、暴力に対する神聖さがなければこのような侵略が正当化されることはなかったと思います。 本書は、大半が唯物的な理由であり、そのような精神史を読み解く必要を本書を読んでいてで感じました。
2009年07月15日
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「ペンは剣より強し」といいますが、実は剣(銃、暴力)にも弱いし、権(力)にも弱いというのが真実でしょう。 世の中の報道を見ていると、そう感じずにはいられません。 10年前と言っていることがコロリと変わるし、むしろ、その方が当たり前とも思えます。 なぜ、このようなことを書くかというと、言論統制 この本を読んだからです。 この本、日本の戦前の言論がどのような形で言論統制されたかというよりも、戦後いかに出版界が虚報を流し続けたかということがわかる本です。 こういうものを読むと、現在と通じるものがあり、おそろしくなります。 一人の人格や人間性がここまでねじ曲げられ、そして、訂正されることなく放置されるというのが恐ろしい。 まさに、勝てば官軍みたいなことで許されているという感です。
2009年07月12日
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最近このロマノ・ヴルピッタ著「ムッソリーニ」を読んでいます。 ムッソリーニというと、ヒトラーと比べて小物という感じがします。 しかし、著者も書いていますが、ムッソリーニは当時かなり評価されていた人物であるようです。 当時、共産主義、社会主義に対抗した思想を有した一人として、評価され、ヒトラーも尊敬し、あのレーニンも評価したと言われているそうです。 そのムッソリーニですが、父親が社会主義者で、活動家だったようで、小さい頃から政治に身近な人物だったようです。 ほぼ、独学で数カ国語を操り、ニーチェなどの思想家の研究もしていたそうです。 また、イタリア男らしく、情事も多く、ファッションにも慧眼を持っていたそうです。 そういうことがわかりやすく書いた本で、なかなか読み応えがあります。ムッソリーニ
2009年07月01日
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最近、かなり、電車通勤もなれてきて、いつの間にか乗り換え駅ということも増えてきました。 まだ、乗り過ごしたことはないのですが、乗り過ごしたら大変なのでヒヤヒヤです。 それにしても、電車の中の読書はある意味快適です。 昨日は、シマゲジ風雲録というNHKの元会長が書いた回想録を読みました。 NHKの内幕だけでなく、マスコミの体質がよくわかる本です。 これを読むと、いかにマスコミが政治とのつながりがあるか、それも中立的とか公共放送と主張するNHKが与党である自民党と関係があるかわかります。 だいたい、政治記者がNHKを牛耳り、かつ、日放労(労働組合)が牛耳るという体質があるようです。 問題だと思うのは、政局がこういう報道機関の人事にまで大きな影響を与えているということです。 そもそも政治に影響を受けないものはあるのかと言えばないのかもしれませんが、結果として、政局に直接関係しない国民は、こうした政局に関する情報操作に踊らされるということがあるということを自覚すべきなのかもしれません。 なぜ、このような問題が起こるかと言えば、やはり、NHKは受信料で成り立っていますが、受信料自体税金みたいなもので、負担意識を各人が持つことができず、情報についての有用性をあまり考える機会がないということに問題があるように思います。 新聞もそうで、定期購読すると情報について選択するという観点がなくなってしまいます。 もし、毎回、本屋さんで買うなら、情報と対価を意識し、ムダなら買わないという選択が発生しますが、定期購読や税金のような受信料の場合、そういう可能性がそがれてしまい、結果として、情報を消費する国民に情報を選択する選択眼を失わさせ、結局は、情報に踊らされる結果になるのだと思います。 一国民として、情報をいかに選別していくのかということを考えなくてはいけないと思いました。 でなければ、情報に踊らされて、不幸な道にひた走ることになりそうです。
2009年06月16日
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最近、数学入門という本を読んでいます。数学入門(上)数学入門(下) この本、数学についての初歩の知識をすごくわかりやすく説明してくれています。 なんで今頃数学なのと言われそうです。 数学ってすごく重要で、経済学や金融なんか数学ばっかりですからね。 政治学にも取り入れられているし。 そもそもはそういうところにあったのですが、今は、もっと単純で数学という道具を、また、数学そのものに興味があります。 いろいろなことを数式に置き換えるというか、確かなものに置き換えて考えていくという合理性に惹かれます。 しかし、たとえば、数学が前提としている条件については、いろんな意味で架空なものでしかない場合もあります。 有名な話として、点や線は、この世に純粋な意味で点や線があるかというとやっぱりないわけです。 ある意味、人間の想像の産物ともいえなくないのですが、まだ、難しいところまでは理解していないのでこのくらいにしておきます。
2009年06月14日
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今、読んでいる本がこちらの本です。10万年の世界経済史(上)10万年の世界経済史(下) この本が結構おもしろい。 まだ、上巻の途中なのですが、セイラー教授の行動経済学入門 やヤバい経済学増補改訂版 に似た意外な経済について書かれています。 主な主張は、技術革新による生産拡大や王侯貴族による浪費のための税の徴収も、実は、一般市民経済(豊かさ)に大きな影響はあたえない。 それは、人口の増加、減少で一般市民経済(豊かさ)が調節されるからだというもの。 それが、結局、イギリス発の産業革命によって変わったということになるのだろうと思いますが、このマルサス的経済の論理による分析がなかなかおもしろいです。
2009年05月30日
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ついついまた本を買ってしまいました。 最近は、また、新書ばかり買っています。 とりあえずおもしろそうと買ってしまうのですが、まあまあの本も多いです。 とくに小さい本屋で買うとそうなってしまいます。 小さい昔ながらの本屋って、本の選別眼がほとんどないです。 並べておけば売れると勘違いしています。 本は、価格が一定なので、売れれば儲けが絶対に出る仕組みになっています。 だから、そういう怠慢な経営をしていればいいのでしょうが、アマゾンが出た以上、そういう経営も続かなくなりそうです。 これから小さい本屋さんもそういう経営努力をして勝ち残ってほしいものです。
2009年04月30日
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ホリエモンの徹底抗戦を読みました。 基本的に、検察の横暴について書かれています。 個人的には、ホリエモンの言う被疑者を勾留することにより被疑者自身から自白を得る「人質捜査や裁判官と検察官が裁判所や検察庁で出向しあうこと「裁判官検察官一体」また、検察だけが起訴するかどうか決めれる「起訴便宜主義」が、日本の司法を歪めているという論理は正しいと思いました。 そのほかにも、まあ、これだけよく恥ずかしくもなく正直にかけたなあという内容です。 ニコニコ動画でホリエモンとひろゆきの対談がありますが、それとほんとんど同じなようなので、本を買うのがもったいないと思う人はそちらをみれば十分です。 ただ、ひとつだけ、違うなあと思ったのは、「天皇」に対する感情です。 どうしても、ホリエモンは戦後教育にきっちりまみれているせいか、「天皇」を軽く見ているようです。
2009年04月03日
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はじめて、大川隆法氏の本を読みました。 人からもらったので、一応、もらった本は目を通すようにしているんで読んでみました。 ちなみに題名は、「勇気の法」です。 内容は、はじめのうちは、しごく当たり前のことを書いています。 そもそも、こういう新興宗教の本を手に取る人というのは、だいたい、職場などの人間関係に悩んでいたり、苦しんでいたりするので、そういう悩みについて、自分を正当化できる理屈みたなものを書いています。 しかし、中盤から、霊とか、そういう普通の人ではなかなか体感できないようなことが書いてあって、やっぱり、宗教だなあと。 別に宗教を否定するわけではないけど、霊とかそういう検証不可能なものを持ち出してきて、現実問題を検討するという論法にどうしても違和感をおぼえてしまいます。 なぜ、人知を超越したような論理の組み立てが好まれるかというと、人間はどうしても自分自身で考えたり、見つけたりすることが苦痛だからでしょう。 だからこそ、人間関係で苦しむ場合も同じで、超越した論理の方がすんなり納得行くし、検証していくこともしなくていい。 ある意味安楽な方法だろうと思います。 悩んだり、苦しんだりするのは、どうしても確信が持てないからであり、その確信が持てない間にいるからこそ、悩んでしまうのだろうと思います。 「人間関係がうまくいかなて」 「いや、それは、霊の仕業です」 「えっ、霊」 「そう、霊です。このお札を持って霊と闘ってください」 「わかりました」 とその人は、毎日、人間関係に悩むとお札を出して、霊に向けていたそうな。 みたいな感じでしょうか。 人間、対策が見つかるとたとえそれが不合理でも落ち着くんですよね。
2009年03月29日
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上杉隆氏のジャーナリズム崩壊を読みました。 この本の内容は 日本の記者クラブは報道を阻害している 記者クラブは、世間の情報操作をしている 日本人記者は横並び意識が強く世界に例を見ない 政治記者が政治家と強く結びついており、政治記者が政治行動をしている というものです。 たしかに政治記者は、強く政治家と結びついており、特定の政治家の利益を行うために情報を流したりしているようです。 たとえば、読売の渡辺恒夫氏も中曽根元総理と強い結びつきがありました。 また、現在でも政治行動を行ったりしています。 その渡辺氏自身も、鳩山一郎氏との関係で読む売り新聞をのし上がってきた人です。 その他にも、NHKのシマゲジ氏や海老沢氏も特定の政治家とのつながりが会ったと言われています。 こうした政治記者というジャーナリストが特定の政治家と結託して、あたかも中立人物のようにして情報を垂れ流しすることについて、結局、損をするのは新聞代やNHKのお金をはらっている一般国民でしょう。 ただ、上杉氏が言うように、では、海外メディアにそういう体質がないのかと言えば、そういう訳ではなく、たとえば、ユダヤの情報などは故意的にねじ曲げているように思います。 だから、究極的に言えば、メディアというのは権力と関係があり、メディアに流れる情報というのは、世論操作などの意味があるということでしかないということでしょう。 そういう意味で情報を得る者が情報についての峻別を行うことができるようになるしかないという結論になると思います。
2009年03月22日
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通訳捜査官という本を読みました。 中国人の犯罪についての本なのですが、中国人のけたたましさ、極悪犯罪ぶりにはおどろかされるのですが、それ以上に中国との文化の違いに驚かされます。 まず、平気でウソをつくこと、親孝行が第一義であること。 そして、平気で他国に来て犯罪を繰り広げること。 そういう犯罪者集団に対して、日本人の道徳を前提にした刑事訴訟法と司法界では対応できていないというのが実情とのこと。 日本では、少年犯罪など日本人の犯罪が減っているにもかかわらず、犯罪がむしろ増えた感じがするのは、こうした外国人犯罪のおかげでしょうか。 それにしても、犯罪天国である日本についても考えさせられますが、それ以上に中華人民共和国というおそるべき国家についてもよく国家を保てるなとびっくりさせれられます。
2009年03月20日
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佐藤優氏の獄中記を読み終えました。 結構、読み応えがある本でした。 東京拘置所での生活について書いてあるのですが、佐藤氏の思索の日々がとってわかるほどの臨場感あふれる本です。 読みやすくて、おもしろいし、アカデミックです。 大学に行く人は多いけれど、大学教育を受けている人は結構少ない。 しかし、佐藤氏のようなアカデミックな人、また、アカデミックな生活をしている人の素直な出来事が書いてあるので本当にいい本でした。 これで、一応、佐藤優ものをだいたい読み終えました。 ぜひ、みなさんも獄中記を読んでみてください。 得るものが多いですよ。獄中記
2009年02月02日
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エドワード・ラジンスキーのニコライ処刑を読みました。 この本を読むと、革命家の恐ろしい人殺しの側面がよくわかります。 日本では、革命とか改革にすごいいい響きがあるように感じるのは私だけでしょうか。 しかし、実際の革命とは、こうした人殺し、虐殺をともなうものだということが、このニコライ処刑によるロシア革命(民衆もたくさん虐殺されています)、そして、中国の文化大革命(名称だけ革命かもしれませんが、たくさん人は死にました)などなど。 そのほか、日本でも、共産党の戦前のテロや宮本顕治氏による殺人疑惑やそのほかセクトの内ゲバなど、とにかく、赤い思想には殺しが多いように思います。 話は、ちょっとそれましたが、このニコライ処刑を読んでいくと、ニコライという個人的には心優しい皇帝がいかにロシア政治に向かうと無能であるかということを著者は描いています。 そして、無能であることが、同様に、民衆の多くの命だけでなく、結局は皇帝一家も無惨に、名誉のない処刑方法により、侮辱され、辱められて、殺されてしまいます。 皇帝一家が虐殺されるまで、皇帝を救おうとした、忠臣は全くいなかったという事実も驚かされます。 民衆の皇帝ではなく、やはり、支配者としてだけの皇帝だったのでしょうか。 このロシア革命、どうやら、日本に負けたことによって起きたようなのです。 ロシアとは、力の政治を内在している地域なのでしょう。 それと同時に、外交において相手をたたきのめしすぎるとこのようにその地域の権力構造が破壊され、結局は、その地域に強力な軍事力をつくることになるのだろうと思いました。 それが、スターリン主義でしょう。
2008年10月14日
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本をどこで買うか 読書のことを書いたので、もう一つ。 今回はブックオフのことを書きます。 ブックオフができたときは、正直、衝撃的でした。 なんせ、100円で本が買えるわけですから。 今から10年前から、せっせとブックオフを使っていました。 しかし、アマゾンが中古本を扱いはじめて、ブックオフにいく回数が減っていきました。 また、ブックオフって、品揃えが店によってかなり違うし、必ずしも欲しい本があるわけでもないです。 それに、ブックオフに行くとついつい本を買ってしまい、通常の大型の本屋では買わないようなつまらない本を買ってしまうこともあります。 そのため、ブックオフを使いすぎると、知性の低い読書になる場合が多々あります。 そのへん、ジュンク堂は、質の高い本を置いているので、ジュンク堂での本選びはとてもいいです。 しかし、本代がかなりかかる生活になってしまいます。 ブックオフ巡りができるほど、時間もないけど、ジュンク堂で本を買いまくるほどお金もない。 そんな感じです。 ということで、ブックオフとジュンク堂の併用がわたしの本の買い方です。 ちなみに、一般図書、2000円以内の本は、ブックオフにいずれはでてくるのでよほど絶版になりそうな本以外はブックオフにでてくるのを待っています。 そして、たまにブックオフに行ったときに買うようにしています。 それ以外の専門書や絶版になりそうな本は、買っています。 本は結構、絶版になりやすくて、出会ったとき買っておかないと二度と出会うことがないことが何度かあります。 あと、アマゾンの使い方としては、基本的にアマゾンでは本は買いません。 なぜかというと、アマゾンはたいてい本の中身がみれません。 よって、よほどの名著で、絶対にほしいという本しか買わないです。 結構、アマゾンで買ってみた一般図書は、つまらないというものが多かったです。 でも、アマゾンの中古本ってすごい安いときがあります。 おもしろいのが、ブックオフに出ている中古本は、たいてい、アマゾンでも中古本として安くなっていることです。 名著と呼ばれ、ブックオフには出てこないような本は、アマゾンでも取り扱っていないか、値段が高いままです。 それと、時々、ブックオフには、おおというような、いい本があったりします。 そういうときは本当にラッキーと、やっぱり、ブックオフに来てよかったと思ってしまいます。 だから、ブックオフに行くのはやめられないですね。 ジュンク堂は、そのへん、クオリティの高い本を重点的においているので、行く価値があります。 反対に、地方のちいさい本屋はまったく行く価値がない。 ほとんど、ブックオフにおいてあるのと同じ本を、定価が売っています。 よって、こういう工夫もないような地方の本屋はつぶれる運命にあると思います。 それから、図書館で本を借りるのは、まったくおすすめしないです。 なぜかというと、図書館の本は、破れがあったり、切り抜きがあったり、また、読みたいときに読めないし、返却日まであります。 読書家は図書館にはいかないと思います。 ただ、閉架図書の貴重な文献はこの限りにあらずです。 図書館に一般図書をおくのは無駄以外の何者でもないと思いますが、図書館はなにを考えているのでしょう。
2008年09月29日
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最近、読書をすることをひとつの目標とおいています。 読書って難しいですね。 何を、どうやって読むのかと考えてしまいます。 読書術は、いろいろな人が書いていますが、結局は自分にあった読書術をするしかないという気持ちです。 私が、今、悩んでいるのが、アンダーラインを本に引くかどうか。 アンダーラインを引く利点とは、ずばり、理解が進んでいるような気がすることです。 それから、読み返すときに、重要なところがわかること。 反対にアンダーラインのよくない点は、まず、アンダーラインを引いてしまった本は、ゴミと同じになってしまいます。 私は、本を結構買ってしまうタイプなので、ついついつまらない本も買ってしまい、100ページほど読んで、つまらんなあと読むのを止めてしまうことがあります。 こういう時、アンダーラインを引いていなければ、アマゾンだったら半額、ブックオフでも100円以上で売ることができます。 ブックオフで100円で売るくらいなら、捨てるのと同じということで、以前は、なにも気にせずアンダーラインを引いていました。 しかし、アマゾンで半額で売れるとなると、やっぱり、アンダーラインを引く決断ができなくなってしまいます。 貧乏性でしょうか。 かつ、本の内容で重要な場所というのは人によって結構違う。 それで、人にこの本を読んでほしいなというときに、その本をあげるとなるとやっぱりアンダーラインがじゃまになります。 もう一冊余分に買えばいいのでしょうけど、ちょっと、お金がもったいない。 一時期、読書録や本の重要部分をメモとして、手帳に書きためていたけど、あまり役に立たなかったです。 それに読書録が義務的になって、めんどう。 なかなか、あたらしい本を読むことができにくくなってしまいます。 そして、読書の重要部分をメモとして残すやり方も、それなら、本にアンダーラインを引いて再度読み直した方が効率的です。 そう考え始めると、どうもメモを残すことがめんどうになってきて止めてしまいました。 今、やっている方法は、とりあえず、一度、その本を読み、いい本だったら、二度目に読むときにアンダーラインを引いています。 でも、私の場合、二度同じ本を読むことがほとんどないため、ほとんど実行していません。 何か論文でも書くつもりで、読書をしたらこういうことにならないのだろうとは思います。 結局は、生産的な読書とは、自分で何か書くことによって生まれるのだろうと思いました。
2008年09月29日
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マインド・コントロールの恐怖 スティーヴン・ハッサン 著 おもしろ度 7 統一教会の幹部だった著者が、宗教のマインド・コントロールの恐怖とそのマインド・コントロールの恐怖から逃れる方法について書いた本です。 カルト勧誘の方法から抜け出す方法まで書いてあるので、家族にカルト宗教に入っている家族の人には是非読んで欲しい本です。 勧誘の方法として、 思索型の人に対しては、ノーベル賞受賞者たちが統一教会の後援する会議に参加している写真を見せたりして、偉大な科学者が統一教会の運動の支持者なのだという印象を抱かせるようにする。 感情型の人に対しては、カルトのメンバーが愛や思いやりで迫る。カルトの集団が家族の延長にあることを強調する。 行動型の人に対しては、このカルト集団に属していれば、人生においてたくさんのことを成し遂げられるようにかのように考えさせる。たとえば、世界の貧困や苦しみに終止符を打つため、いかに、このカルト集団が行動しているかを示す。 また、カルトに勧誘された人々の大多数は、人生の中でストレスを感じる傷つきやすい時期に誘いを受けている。こういう非常対の人は、自己防衛機構が過度になるか弱化するか、どちらかになりがちである。 カルトから信者を抜け出させる方法として、信者と親密な関係と信頼関係を築く。信者はどう考えているかということを知り信者の心の内面を理解する。信者本人をカルト以前の自分に触れさせる。信者に現実世界をいろいろな角度から眺めさせる間接的に情報を与えて、信者が陥っている思考停止の作用をやめさせる。信者にカルトの外でしあわせな未来を思い描かせて恐怖の教え込みを説く。
2008年02月07日
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戦略的思考とは何か 岡崎久彦 著 おもしろ度 3 外交政策について書いた本です。要するに、ヨーロッパの伝統であるバランス オブ パワー、勢力均衡についてを主張する本です。 この本が書かれた当時の世論の一般的傾向として偽善外交だったことから、こういうことに批判した本といえます。 ただ、読んでいてもじれったくてあまりおもしろくないです。
2008年02月07日
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男の服装術 落合正勝 著 おもしろ度 10 スーツの着こなしから靴の選び方までビジネスの基本を学ぶためには絶好の本です。 系統から言えば、イタリアンクラシコを主張したいようです。 ただ、スーツの手入れやネクタイのこと、靴のことまで幅広く書かれているのですごく勉強になります。 服装術の入門書としては最適といえるでしょう。 スーツがいかに伝統と結びついているかわかります。 その伝統をふまえてこそ、知識階級としてスーツがあるかということがわかります。 たとえば、スーツにお金を書けるよりもネクタイと靴にカネをかけろというのは、実際やってみるとよくわかると思います。 いい靴を履くと、やすもののスーツもそれなりに見えますね。 それも靴もやはり10万円以上のもので、イギリス製、グッドイヤーウェルト製法でできている靴がいいです。 長持ちするし、それだけの投資するだけの価値があります。
2008年02月05日
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相対性理論がみるみるわかる本 佐藤勝彦 著 おもしろ度 7 時間と生命を知りたくて文系の人でもわかるということで読んでみました。知能が低いせいかわからないところがありました。 わかったのは、時間と空間と重さの概念が一般的に考えているものとは違っていることです。 それから、光の特殊性です。 光とは何なのか。 光が生命の神秘と関係のありそうな気がしました。
2008年02月05日
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ホラー小説でめぐる「現代文学論」 高橋敏夫 著 おもしろ度 6 ホラー文学から、現代日本の「壊れ」を読みとっています。 要するに、著者が言うには、1 ホラーに接することは恐怖をとおした解放である。2 ホラーは90年代にあって、唯一、人気が上昇した得意なジャンルである。3 現在のホラー作品は閉塞した時代における人と社会の「諸問題の解決不可能制による内破(つぎつぎに問題は起こるが、解決の方向は見えず、やがて内部から壊れていくこと)」を象徴している。 現代人は、ホラー作品をとおして「生きていることを確認するような感じ」を得ているといいます。 要するに、現代日本では、生きている実感がないほど豊かであり、解決不可能なことが増えてきているから、解決が不可能であることが普通なのだと納得するためにこうしたホラー作品が好まれてきているのかもしれませんね。
2008年02月02日
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幸福論 第一部 ヒルティ 著 おもしろ度 7 ヒルティは労働の重要性を説いています。完全に自分を忘れてしまうほど没頭できる仕事があることが幸せだといいます。 このように、自分を没頭させることができる仕事があればいいと簡単に思いがちな現代人ですが、没頭できる仕事を見つけるよりも、どんな仕事でも没頭できる方法を見つけた方がよいといえます。 でなければ、いつまでたっても仕事を探す青い鳥症候群になってしまいます。 ヒルティも「一度、この、仕事に没頭するという本当の勤勉を知れば、人の精神は、働き続けてやまないものである。」と言っています。 その仕事に没頭する方法は、やはり、自分がこの仕事が本当にイヤだな、向いていないなと思えるほど、情熱的に実際にやってみることだと思います。 そしていろいろな工夫をしてみることではないかと思います。 それでも、やはり、向いて無いなあと思ったら、仕事を変えた方がいいと思います。
2008年02月02日
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粉飾決算の見抜き方 吉田博文 ほか 著 おもしろ度 6 いかにして企業の粉飾決算を見抜くかという本です。 まず,企業経営者には,粉飾決算を行ないたいという意識が必ずあるということです。それだけ,経営者の中には,強欲な保身を行う,モラルのない人がいるということです。まず,会社のモラルが非常に重要であるということが言えます。 よって,企業経営者にモラルが欠如しているときは,その会社はあぶないということになりそうです。 その他でも,関連会社をもつ大会社の場合,ある子会社に行くと島流し的な処遇という場合は,やる気のない駄目会社を抱えているということなので,これもまた危ないということになりそうです。 また,モラルのない会社で有れば,会社の保有財産のなかに会社の事業とは関係ない資産が含まれているようです。たとえば,ゴルフの会員権,絵画などです。 それから,意味なく豪華な車です。 要するに,趣味的なものが含まれていれば,よくないということです。
2008年01月18日
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文章読本 三島由紀夫 著 おもしろ度 6 小説の書き方,文章の書き方の本です。 文章には鑑賞用の美しい文章があり,その美しい文章をいかに書くかという本です。 文章の視覚的効果,漢字で書くか,ひらがなで書くかなどを考えること。 小説と映画との相違点は,心理描写,抽象的概念での説明が小説では可能であることです。この二つをうまく使いながら小説を書く必要があります。 擬音語を使いすぎると子供が書くような文章になってしまうので,比喩をうまく使うようにする。 比喩も,長い年月人々に理解されるように,一時的な人やことにたとえることはしないこと。 この本を読んでいて,いかに,たくさんの本を三島由紀夫が読んでいたかわかるし,三島由紀夫がどのような気持ちで小説を書いていたか分ります。要するに,耽美な小説,美しい小説を目指していたか分ります。
2008年01月18日
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大人のスーツ図鑑 スーツ向上委員会 著 おもしろ度 5 スーツの用語などを記載した本で,入門者用という本です。 ただ,この本のおもしろいところは,女性の視点から書かれているというところです。 たとえば,半袖シャツは許せないとか,ノーネクタイは良くないとか,なかなかおもしろいです。 用語の説明ではなくて,さらに,そういう意見をたくさん集めるともっと面白い本になったと思います。 ちょっと残念な本ですね。
2008年01月17日
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イギリスの紳士服 ハーディ・エイミス 著 おもしろ度 7 スーツは乗馬服から発生したと説明する本書は,スーツがいかにイギリスの伝統に基づいたものか,そして,スーツを着こなすにはいかに伝統を踏まえておかなければいけないかを示しています。 本書は,ほとんど,スーツの起源からそして,有るべき姿などを書いた本です。 あと,スーツはやはり靴が重要とのこと。
2008年01月17日
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アナタの財布も危ない ニセ札の恐怖 松村喜秀 著 おもしろ度 6 ニセ札というとなじみがないですが、実は、ニセ札はかなり多いとのこと。ただ、日本円はコストと使用できる範囲が狭いことから、あまり、ないとのことです。 しかし、米ドルはかなりの数のニセ札があるとのこと。よって、海外旅行では注意した方がいいようです。ただ、あまりにも精巧なので、気づかないこともあるそうです。 日本国内にいる分はほとんど気にしないでいいようです。 ニセ札で経済テロができるという点はおもしろいなあと思いました。
2007年12月14日
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歯科受診の常識 飯塚哲夫 著 おもしろ度 7 歯を治療すれば、治療するほど悪くなる。なぜなのかがわかる本です。 歯に金属をかぶせる治療方法は、5年くらいしか持たないそうです。 だから、なるべく、不要な治療はしない方がいいとのこと。 しかし、歯医者は自分たちのもうけのために、どんどん治療する現状があります。 だから、そういういらない治療はお金がかかり、自分の歯を悪くするだけなので、いらないときちんと言うことが大切なようです。 あと、インプラントはあごの骨に直接異物をいれるため、死を招くことがあるそうです。インプラント警告が本書に書かれています。 入れ歯の方が安全なようです。
2007年12月14日
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105 ホワイトハウスの職人たち マイケル・ユー 著 おもしろ度 7 アメリカ大統領の官邸であるホワイトハウスで働く料理人などのことについて書かれた本です。 ホワイトハウスの料理が豪華になったのは、あのケネディ大統領の時からだということがわかりました。やはり、大富豪だったケネディとジャクリーンの影響だったのですね。 それから、大統領などアメリカのスーツはブルックブラザーズの服なのだそうです。 初めて、ブルックブラザーズの服を着た大統領はリンカーンだったそうです。あのクリントンもブルックブラザーズのカジュアルを楽しんでいたとのこと。あと、フランクリンルーズベルトのヤルタ会談のときのマントも同社の製品とのことです。 ただ、ホワイトハウスで働く職人たちは、賃金が安いとのこと。そのため、どうしても人材確保が難しいようです。
2007年12月11日
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すぐわかるガラスの見分け方 井上曉子 監修 おもしろ度 7 世界各地のガラス製品についての本です。 グラスがちがえば、ワインの味も変わるなど、その容器がことなれば、味もちがって感じるとのことです。 ガラス製品の歴史は、とても古く5千年前からガラス製品はありました。その後、いろいろな改良を加えられ、かつ、いろいろな技術が開発され、今のガラス製品ができました。 たとえば、ガラス製品でも有名な「バカラ」。フランス国王ルイ15世の許可を受けて、フランスのバカラ村に誕生し、名作をつくり続けています。バカラの特徴は、上質な素材最高の技術を駆使して作った芸術性だけでなく機能性ともに優れています。このバカラ村に誕生したバカラも当初は技術を他国に盗まれないようにバカラに誕生したようです。
2007年12月08日
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日・米・英「諜報機関」の太平洋戦争 リチャード オルドリッチ 著 おもしろ度 7 本書は、たとえ、諜報機関が正確な情報を首脳部に報告していたとしても、その首脳部が情報を正しく分析し、使用しなければ何もならないということを示しています。 この情報分析こそが、いかに重要かということを示している本です。 第二次世界大戦でルーズベルトは、真珠湾攻撃を予測させる情報を得ていながら、その情報をうまく使用はしていなかったことなど。
2007年12月08日
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松下幸之助の見方・考え方 PHP研究所編 おもしろ度 8 松下電器の創業者、松下幸之助の伝記から経営哲学までわかりやすく書いた本です。 松下幸之助の哲学が魅力的なのは、一見、マイナス的な要素を意外な考え方で、そのマイナス部分をプラスに変換するところです。 その意外な考え方が、屁理屈ではなく、魅力的な考え方であるというところも説得力が生まれる要素でしょう。 たとえば、素直な心を持つということも、社会に出れば、誰しもが人を疑って生きていくことの大切さを身にしみてわかるわけですが、幸之助は「素直な心」が大切であり、その「素直な心」こそが人を成長させると言います。 それから、幸之助の経営哲学の魅力は、日本的な言葉を使いながら、先進的な経営を語っていることでしょう。 やはり、幸之助の苦労からこうした考えが生まれてきたのだと実感します。
2007年12月08日
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魯迅 片山智行 著 おもしろ度 9 魯迅の批判した中国文化である「馬馬虎虎」(マーマーフーフー)。中国人の民衆の精神的病原であるアノどうでもよいという不真面目な生活態度。この「馬馬虎虎」の精神を小説にしたのが阿Q正伝であり、その他の魯迅の小説です。 なぜ、魯迅がこの中国の「馬馬虎虎」精神に気づき、批判することができたかというと、魯迅は日本に留学した経験があり、日本文化に触れていたことがあげられると思います。この日本での体験小説である藤野先生で魯迅は日本についていい部分と悪い部分を上げているようです。 中国の精神的停滞は、やはり、科挙の影響が大きいように思いますね。
2007年12月07日
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復讐するは我にあり 佐木隆三 著 おもしろ度 7 綿密な調査をもとに、犯罪者の行動を生々しく描き出した推理小説的作品です。 戦後の日本がわかる一冊です。 この本を読むと、なぜ、人は人を殺すのだろうと思います。 そのくらい、この本の主人公は意味なく人を殺しているように思えます。
2007年12月07日
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スキミング 松村喜秀 著 おもしろ度 8 クレジットカード,銀行のATMカートの情報を盗み取り,その情報をもとに個人の資産をねらう外国人犯罪集団が日本を横行しているそうです。 そして,たちが悪いのは,日本の警察や銀行は,自分たちのコスト,めんどくささをふやすことが嫌なため,その犯罪の実態を公表していないそうです。 ICカードも犯罪集団にかかればたいしたことないそうです。 インターネットで物を買ったり,料理屋でカードを使用したことがあるのなら,ほぼ100パーセント,その人のカード情報は悪利用される可能性があるとのこと。 これを防止するために,セキュリティに完全なものはないということを自覚し,いかに損害を最小限にするかということを考えるということになるようです。 その方法としては,カードを使用したら,めんどくさくても使用明細書を実際に自分で本当かどうか確認すること。 預金口座をたくさん持つことにより,一つの口座にたくさんのお金を入れないようにすること。これにより,すべてのお金をぬきとられる可能性がへります。 また,カードをつくる預金口座とカードをつくらない預金口座をわけること。 カードをつくるということは,それだけ,財産がねらわれやすいということです。 もし,預金口座から,不正に財産をとられたとしても,銀行はなにも保証しないという現実があります。印影さえあっていれば,住所がちがっていても,預金を払出し,それで,銀行はとくに責任を追及されない現実があります。 カードの盗難保険も,1回目は,すみやかに保険がおりますが,それと同時に,ブラックリストに載るようで,2回目からはすぐに保険による支払いに応じないそうです。 むちゃくちゃな話ですが,自分の財産は自分で守るというあたりまえの現実から逃げてはいけないようです。
2007年11月30日
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親より稼ぐネオニート 今一生 著 おもしろ度8 企業は利益を出すために,社会の公器として地位をすて,労働コストを削るだけ削ろうとした結果,生まれた就職氷河期。 正社員になろうとしても,なれない実態が実は就職氷河期には存在したわけで,結局,正社員以外のパートやアルバイトなどの非正社員が増加しました。 それだけではなく,正社員として働いている人たちに対しても,賃金低下,労働時間の上昇など,実質,労働コスト切捨てのための会社の方針。 そこで生まれたのがネオニートたち。 雇用されることをあきらめ,ネットオークション,アフェリエイト,株の取引などを自宅にこもってお金を稼ぐ技術を身につけ始めた若者たちこそがネオニートたちです。 ただ,ネオニートたちの稼ぎ方は,今までの常識にどっぷり浸かってしまった彼らの両親には受けいられず,また,本人たちも大金を稼いでいるにもかかわらずどこか喪失感を感じる不思議な状態が続いている。 会社が,人の生活と社会的な存在を支えてきた今までの社会がよくわかります。 ただ,企業もこれからは国際競争をせねばならず,否応に,労働コストを合わせていかなければいけません。 そうなれば,これから,会社は,こうした日本国内だけで通用する社会的公器として地位を捨てざる得ない状況が続くのではないでしょうか。 儲けだけのシステムに成り下がるのでしょう。 だから,儲からない会社は,すぐ,つぶすに限る状況になり,そして,使えない労働者はすぐ,解雇するに限る社会になるわけです。 そうなると,結局,使える労働者とは,稼ぐ労働者であり,稼ぐことこそが価値になる。 ホリエモンの著書,稼ぐが勝ちならぬ,稼ぐが価値という状況になっていくのでしょう。 会社のお偉いさんが,テレビでいいことを言っても,やってることが違う状況では,いずれは,真実が表に現れてしまうと思います。 こうしたネオニートたちも,数年経てば,認知され,十年も経てば,社会的地位も容認されるでしょう。 また,ネオニートとして成功している人たちは,インターネットと既存の商売をうまく複合させて儲けているようです。
2007年11月24日
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古代史 封印された謎を解く 関裕二 著 おもしろ度 9 大化改新や邪馬台国についての歴史の謎を追った本です。 日本の古代史というと、どの本を読んでみてもあまりよくわからないと思います。 そもそも、古代に日本という意識がなく、ただ、地域の人が暮らしていたからではないかと思います。 そういう古代史について、古事記と日本書紀が日本でできあがり、現代において、それらの記述が日本の古代であったと説明づけられていますが、その古代史は、実は藤原氏にとって有利に作られている偽書であったというのが本書の立場です。 そして、藤原氏の始祖、中臣鎌足は、百済王子である豊璋だというのです。 確かに、日本書紀は、最終的に藤原氏だけが得するような感じです。
2007年11月23日
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微分・積分を楽しむ本 今野紀雄 著 おもしろ度 6 微分積分の歴史からその方法までの入門編です。 微分積分というと、高校のときに習う数学ですが、その公式はおそらくほとんどの人が覚えていると思いますが、その歴史と現実の世界にどう使用されているのかまでは以外とならいません。 私は、経済学でこの微分積分に少し興味を抱きました。 経済学、その中でも金融工学ではこの微分積分を利用して、金融商品の適正価格を割り出します。 そもそも、微分積分は、土地の面積などかんたんに割り出せない場合に使用されていた非常に古い計算方法だったようで、ニュートンとライプニッツによって、さらに発展し、今の形になったようです。 20世紀は、なにが確実なのかということを科学を通して考えられた時代ですが、数学こそ、確実な技術として、いろいろな学問に取り入れられていきました。 それほど、数学は重要な学問です。
2007年11月23日
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軍国日本の興亡 猪木正道 著 おもしろ度8 この本は,日本が軍国主義へと傾倒し,そして,破滅するまでのひとつの見方を書いた本です。 要するに,天皇を中心とした神話に基づく神聖な軍隊が日本を統治し,世界を支配するという荒唐無稽な考えを陸軍をはじめ軍隊がもっていたというものです。 この考え方は,よく,検証するとアメリカの見方だといえます。 その考え方をただ輸入しただけであると思います。 よって,この考え方からすると,日本軍が悪かった,日本軍の上層部は無能で,無駄な自滅戦争へと突入していったという筋書きになるようです。 はたして,その無能な軍部になぜこれほど権力が集中したのか。 その軍部になぜ政党政治家たちはかなわなかったのか。 という素朴な疑問にまったく答えていないのも本書です。 おそらく,軍の軍事力の強さのためということになるのでしょうが,そんな簡単な問題として片づけてよいのかということになります。 私が思うには,この軍部の考え方は,当時,一般国民の考え方であり,軍部はその国民一般の支持を受けていたと思います。 そして,政党政治家たちは,私腹を肥やし,政治を堕落させていると国民は観ていたのだと思います。 そして,この考え方は一面戦後にも引き継がれ,今でも政党政治に対して不信感をもつ下層庶民が多いです。 いうなれば,日米戦争や日中戦争は国民の支持のもとにおこなわれた戦争であるといえるのだと思います。 この事実を,今,よく考えておかなければいけないと思います。 日本の場合,戦争は国民がはじめるという事実です。
2007年11月23日
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時間はどこでうまれるのか 橋元淳一郎 著 おもしろ度 8 時間とはどういうものなのかを書いた本です。 温度は、原子の運動であり、温度は、そのものは、存在しないことと同じように時間そのものも存在しないということを説明した本です。 温度計は、水銀の膨張により計測しているのであって、温度、そのものをはかっているのではないことと同じように、時間も、時間そのものを計っているのではなくて、砂時計ならば、砂が上から下へと落ちることを視認しているにすぎないわけです。 では、時間とはなんなのか。 そもそも、ミクロの世界では時間は存在しない。 なぜ、われわれが時間を感じるかというと、時間を感じるためには、異なる出来事が発生していなければならないわけであって、たとえば、原子100個しかない世界では、時間は存在しないわけです。ずっと、同じ状態が続くからです。 このように、時間とは非常に人間の主観的なものであるといえそうです。
2007年11月22日
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シャネル 齋藤孝 著 おもしろ度 8 モードの天才、ガブリエルシャネルの人生にスポットをあて、現代にも通用する生き方の方法を提示した本です。 すごくかんたんに読めて、なかなか、内容もあるので良い本です。 ブランドとしてのシャネルの特徴は、男性のための女性服飾デザインから女性のための「シンプルかつエレガント」をコンセプトとした現代にも通じる実用的なデザインに変えたことです。 これは、シャネルには、「女性は男性に従属するもの」というそれまでの女性像を打ち壊す、自立した「働く女」の姿をコンセプトとしてもっていたからでしょう。 これらのことも、科学の発達とキリスト教からの脱却が大きいと思います。 ただ、シャネル自身はかなり変わった人だったようです。 しかし、変わった人でも、その生き方を肯定し、進めるところまで進めば、価値がでるということでしょう。
2007年11月21日
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スカルプケアデトックス 小林照子 著 おもしろ度 5 髪の毛は、体の毒素を放出するというのが著者の説明です。 そのためには、頭皮を健康な状態にする必要があるという訳です。 その方法は、シャンプーの方法と頭皮マッサージにあります。 シャンプーの方法夜に行うシャンプーをしすぎるとふけが増えるシャンプーのすすぎは念入りに行う髪よりも頭皮を洗うタオルとドライアーで頭皮を必ず乾かす 頭皮マッサージ 頭皮マッサージは頭皮の緊張をほぐすために重要です。手をぶらぶらして緊張をほぐします首をマッサージして血行をよくします。頭皮マッサージの基本は「下から上へ」、頭皮を傷つけないように優しく指の腹でもみ上げていきます。
2007年11月16日
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メガバンクの誤算 箭内昇 著 おもしろ度 9 この本は、いかに日本の銀行が世界の金融に破れていくかということを日本国内事情をもとに書いた本です。 銀行が破れていった一番の原因は、日本国内のルールに依存しすぎたということのなのでしょう。 しかし、それ以上に大きいことは、アメリカが製造業で日本に敗北した後、金融で勝利する算段を着々と整えていたという事実です。 その事実に対して、日本は対応していなかったということでしょう。 この問題は、現在でも形を変えて存在しており、いわゆる個人の資産が次のターゲットにされています。 その新たな戦略にいかに対応するのかということが、日本人一人一人にかかっているのだろうと思います。
2007年11月14日
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