●評論社文庫:定価650円(本体631円)
表紙解説より :紀元前約三万年、大地震で両親を失った新人クロマニヨンの子エイラは、
旧人ネアンデルタールの部族に拾われ育てられることになった・・・。
大いなる運命の下に生まれ、希有な才能を秘めるエイラをめぐり、
はるか太古の人々の、壮大な愛と冒険とロマンが展開。
世界中の熱い注目を浴びる、ベストセラー小節!
『始原へ旅だち』全6部作●既刊4部
1
大地の子エイラ
上・中・下
2恋をするエイラ
上・中・下
3狩りをするエイラ
上・中・下
4 大陸をかけるエイラ
上・中・下
ー第4部装丁帯よりー
氷河期の風吹き渡る太古の大草原エイラとジョンダラーの愛と冒険の旅が続くー
●出会い・・・An Encounter With "The
Clan Of The Cave Bear
ワタシが高校一年生の時の国語の教師(女性だったけど名前が思い出せない;)が、
授業の余興で自分が今まで読んだ中で面白く、これはお勧め!というような格好で
紹介がてらお話してくれたことがきっかけ。
その頃、ワタシはヒロイック・ファンタジーもの(栗本
薫のグイン・サーがとか)に
はまっていたが、そおいう一種の創作ファンタジーとは違う、
奇抜な着想と豊かな物語性をもちつつも、
莫大な量の調査・研究に基づかれた記述形態にすっかり驚嘆し魅せられた。
過去の動植物の詳細な描写に、さもそのころの時代をタイムマシーンで
目の当たりにしているかのような錯覚にすらおちいる感覚。
実に人類原初のドラマとでもいうべきにふさわしい、心震える一書物との出会いだった。