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その原因のダントツの1位であるスギ花粉
の襲来の時期が今年も近づいてきました。
予測によると今年は花粉が多そうです。東京などの首都圏は軒並み昨年の2倍以上、私のクリニックのある四国でも昨年の50%増し近くは飛びそうです。また今年は中国から猛毒の大気汚染物質が西日本を中心に来襲しそうで、その影響も出そうです。
さてこのアレルギー性結膜炎の治療では副作用が少ない「抗アレルギー点眼薬」が第一選択なのですが、その中にはたくさんの目薬があります。
現在治療の主流になっているのは、即効性があって効き目を実感しやすい「ヒスタミンH1拮抗薬」なのですが、この中にはザジデン、リボスチン、パタノールの3種類があります。この中でザジデンは最近はドラッグストアでも買える様になりましたが、この目薬はpHが酸性でかなりしみるという欠点があります。
ただし、市販薬の中ではこのザジデン点眼薬のみがかゆみに即効性を持つ抗ヒスタミン作用のある「ヒスタミンH1受容体拮抗薬」であり、間違いなく「市販薬最強」です。「病院が開いていないのにどうしても目が痒くてたまらない」と言う時には迷わずこのザジデンを買って下さい。というのは、ザジデン以外の市販のアレルギー用の目薬は「細胞膜安定化作用薬」といって、即効性が望めないお薬だからです。
ただ、眼科に来て頂ければもちろんザジデンよりも更に総合力に優れた目薬を処方できます。現在アレルギー点眼剤で売上ナンバーワンのパタノール点眼液はpHが中性で点眼しやすくまた効果も抜群ですし、
リボスチン点眼液も成分変更で以前より点しやすさが改善され、更に良い目薬になっています。
またこれらの目薬で症状が改善しない場合にも低濃度のステロイドの点眼液や、ステロイドの点鼻薬、効果が高く眠気等の副作用も少ない新世代の内服のアレルギー剤などの多彩なお薬を、患者様の症状に合わせてオーダーメード感覚で処方することが可能です。
特に上記の点鼻ステロイドは、鼻だけではなく目にも効いて一石二鳥です。鼻の中のヒスタミンなどの炎症性メディエーターの減少により、鼻-眼反射(naso-ocular reflex)が減ることによって目にも効くと言われていますが、本当に効果が高いです。
我々眼科専門医は、それぞれの患者様に合わせて最適な眼科医療を提供できるように日々勉強を続けています。、皆様も目のかゆみがひどい時には我慢せず、是非気軽に近くの眼科専門医を受診してくださいね。
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