「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

15日 ハーディング&東フィル/マーラー6


東京フィルハーモニー交響楽団第748回定期


1・マーラー
   交響曲第6番イ短調
     「悲劇的」



 2008.2.15.19:00 サントリーホール 2-C8-29


ダニエル・ハーディングの東京フィルへの客演は2年ぶり2度目、
前回の公演 マーラー「復活」でも東フィルから普段聴けないエネルギッシュな
演奏を導いて非凡な才能を感じさせたが今夜の第6番「悲劇的」では表題にあるような悲劇性はあまり強調せずにむしろ端整な響きでオーケストラをコントロール

今夜は2楽章に奏された「アンダンテ・モデラート」においては東フィルの弦楽群や
木管楽器の音色は見違えるような美しさです。

終楽章フィナーレでのハンマーは2回の打撃、ハーディング&東フィルの演奏は死への断定とするより死からの浄化のように感じた。

一昨年の彼の師匠筋にあたるクラウディオ・アバド&ルッェルン祝祭管弦楽団の演奏に接しても感じたことです。

一方、大植英次&大阪フィルの2005年3月サントリーホールでの演奏では逆に
悲劇性があらわにされた見事に死への一撃だったように感じられた。
むろん、いずれの公演も凄い演奏、感動的な演奏でしたが。

今夜の東フィル、対向配置16型大編成でありながら以前に見られたキレの悪さは
全く感じられずシャープな切れ味の見事な演奏で驚き。
★★★★★

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