「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

15日 「ワルキューレ」新国立劇場公演


ワルキューレ

R.Wagner:ERSTER TAG DIE WALKÜRE 
R.ワーグナー/全3幕
【ドイツ語上演/字幕付】

【作曲/台本】リヒャルト・ワーグナー

【指 揮】ダン・エッティンガー

《初演スタッフ》
  【演 出】キース・ウォーナー
  【装置・衣裳】デヴィッド・フィールディング
  【照 明】ヴォルフガング・ゲッベル

【芸術監督】若杉 弘

(指揮)
ダン・エッティンガー
(演出)
キース・ウォーナー


キャスト
【ジークムント】エンドリック・ヴォトリッヒ
【フンディング】クルト・リドル
【ジークリンデ】マルティーナ・セラフィン
【ヴォータン】ユッカ・ラジライネン
【ブリュンヒルデ】ユディット・ネーメット
【フリッカ】エレナ・ツィトコーワ
【ゲルヒルデ】高橋知子
【オルトリンデ】増田のり子
【ワルトラウテ】大林智子
【シュヴェルトライテ】三輪陽子
【ヘルムヴィーゲ】平井香織
【ジークルーネ】増田弥生
【グリムゲルデ】清水華澄
【ロスヴァイセ】山下牧子

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

2009/4/15 新国立劇場オペラパレス 14:00 3-1-8

 「ワルキューレ」全5回公演の最終日を鑑賞、ホールは平日マチネ
の割には殆ど満席の状況で驚き。

ウォーナー演出の舞台は3月の「ラインの黄金」同様に新国立の
ハイテク装置を駆使してと思いきや概ね幕ごとの装置転換程度で
笑えたのが第3幕の8人のワルキューレたちの登場シーンで夫々が
愛馬の代わりに病院の患者を運ぶストレッチャーを用いて舞台狭しと歌いながら
動き回る、(全員日本人歌手だが好演)そしてワルハラ城への入り口が
病院の手術室の入り口(舞台奥)になっていて傷ついた戦士たちがストレッチャー
から降りて入り口へ吸い込まれるように各自歩いていく。
ご丁寧にブリュンヒルデ始めワルキューレたちの盾も赤十字を模った
もの。
フィナーレのブリュンヒルデが炎に包まれ永い眠りに就く場面では
四隅に実際の炎が点火されてびっくり、場内からはどよめきも聞かれた。
もちろん中央で眠るブリュンヒルデはお人形でしたが。

さて演奏の方です、ヴォータンのラジライネンが前回とは違い歌、演技に
大活躍、フリッカのツィトコーワも女神らしい衣装でしっくりきた。

ジークムント&ジークリンデのお二人ヴォトリッヒ&セラフィンともに熱演、
そしてフンディングのリドルがホールに響き渡る地声で流石の貫禄、
ブリュンヒルデのネーメットは歌唱にややムラが見られたがワーグナー歌いの
力量は感じた。

エッティンガーの安定したテンポに東フィルの管弦楽が実に見事に
輝かしい音楽を奏でて素晴らしい。
この調子なら来年の第3作「ジークフリート」以降も大いに期待できそう。
★★★★★

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