Nonsense Story

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あとがき 『靴下の秘密』と私





あとがき


 主人公の性格の悪さが前面に押し出されたような話になりました。お前に似たんだろう、という突っ込みはなしの方向でお願いします。

 赤松が作家だという設定は、『旧校舎~』では出していませんが、実は考えた当初からありました。最近若い作家さんが多いからいっかぁ、と思ったんですね。でも、中学生でデビューはちょっと早すぎだったようです。中脇初枝さんという方が、14歳で坊ちゃん文学賞を受賞されたと思っていたのでそうしたのですが、どうやら17歳の間違いだったようです。まぁ、遊びで書いてるので勘弁してください。
 その前に、17歳を14歳だと思っていたなんて、アルツハイマーだったらどうしよう・・・・・・。
 主人公の性格の悪さも最初から決めていました。あそこまでとは思っていませんでしたが。
 でも、主人公の過去については、『旧校舎~』より前に書いていた話(未完)で、本人が勝手に言い出したことで、私も知りませんでした。「ちょっと待て。聞いてないぞ」と思いましたが、その方が赤松とコンビを組ませ易そうだったので、設定に入れました。まさかこんなところで役に立つとは思いませんでしたが。

 この話を思いついた頃、Coccoのベストアルバムをよく聴いていました。その中に『靴下の秘密』という曲があります。聴いたことのある方ならご存知かと思いますが、この歌に出てくる女の子は靴下にカミソリを隠しているんです。しかも、カッターやナイフ、ピストルまで持っているという、銃刀法違反しまくりのかなり物騒な女の子です。
 はじめは「危ない子だなぁ」と思って聴いていたのですが、だんだんと、靴下にカミソリ入れてたらカバーをしてても硬くて痛いよなぁ、やっぱりああいうものを入れるなら無難にポケットにしたほうが・・・・・なんて考えるようになりました。そして、子供みたいだからカミソリよりもカッターの方が馴染みがあるだろうと思いはじめました。
 こうして、カッターをポケットに忍ばせた怪しい女の子が完成しました。書いた人間の方が怪しいじゃないか、という突っ込みはなしの方向でお願いします。

 それでは、こんなジメジメした駄文を読んでくださって、本当にありがとうございました。もっとカラッといこうと思ってあの二人を絡ませてみたのですが、全く無駄でした。すみません。登場人物がみんな屈折していて、なんともイタイ話になってしまいました。お前が屈折してるからだろうという突っ込みは・・・・・以下略。
 まだ読んでないけど・・・・・・という方、もし読んでくださったら、私はきっと泣いて喜びます。掲示板や私書籍に感想入れていただけると嬉しいです。読む気なんてないよという方も、ここを開いてくださってありがとうございました。

2004.5月末日


―追記―
 途中、ある事件の関係で掲載を取りやめようかと考えたのですが、リンクしていただいている方々からあたたかいご意見をいただき、最後まで載せる決心がつきました。どうもありがとうございました。






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