良いことばっかりでもなんです



2月に入社し、11月末を持って辞めた会社。
そのわけは・・・。

そこの会社はかなり独特と言っても良いでしょう。
まず一番苦手だったのが、雑誌にのせる物件作成。
そう、作成してました。

どういうことかというと・・・。
貸主さんに頼んで、賃料や敷金・礼金を下げてもらうだけならまだしも、
架空物件を作ることもありました。

ある時、自殺のあった部屋が募集に出ました。
その部屋は借主さんにも了承してもらい、格安で契約したんです。
でも、その後も募集しました。
もっと安い条件で。
雑誌を見たお客さんは「これみたいんです。ありますか?」
営業マンは「ありますよ。」と答える。
なぜなら、物件は実際に建っているから、と上司は言う。
サギじゃん。広告取締法にひっかかるってば。

そしてなんだかんだと話をし、見たいといわれたら
「自殺があった」と話す。
それでも見たいと言うと、お客さんの一番の希望、
日当たりだけは確保したい、とか、
そういうトコで物件をイヤだと思わせる。
例えば「日当たりだけはないんですよ~」とかね。
それでも見たいと言ったら図面の番地を消し、お客さんに渡し、
「では見てきて下さい。」という。
もちろん図面に地図はない。
行った人はどれだけいただろうか。

それ以外にも決めるまで帰さない、は当たり前。
貸主や、管理会社に電話をする演技をしてみたり・・・。
エゲツないので、ここまでにしよう。

イヤだった。
その反面、そこの会社で良い成績を残したいとも思った。
しかし、その前に勤めていた賃貸会社から、
「フルコミッションの契約社員で戻ってこない?」と誘われ、
給料の低さ(確か手取り12万円位)にも不満があり、出戻った。

でも、その時の営業スタイルで、フルコミッションになって
営業数字が伸び始めたのも事実なんです。
数字が伸びる事が楽しくて、しばらくそんな営業スタイルでやってました。
24、5歳の頃だったかな。

その時のお客さんには、済まないことをしたと反省しております。

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