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(1)相性


よく「国際結婚って大変でしょ」。とか「成功の秘訣とは」、と聞かれることがある。
いわゆる国際結婚をしている人は殆ど口を揃えて「たまたま好きになった人が外国人だった」というが、私もこの一人である。
例えば「絶対にアメリカ人と結婚してやるー」と思って結婚するひとはいたとしてもごく少数派ではないかと思う。日本でも「私絶対に大阪人と結婚してやる」と思って譲らないひとはあまりいないだろう。ただ、どこでも土地柄というものがあるので、自分の好きな文化を持っている場所、あるいは、持っている可能性の高い場所、というのはあるのかもしれない。

どちらにしてもだからといって大阪人とであれば誰とでも結婚できるわけではないのと同じで、殆どの場合「その人」が好きになるのである。

土地柄か私の友達は殆どいわゆる国際結婚あるいは異文化間の結婚で、人種が違うカップルの方が多い。だから普段はあまり自分たちが少数派であることを感じる機会はない。
ただ夫の実家の方に行くと、殆ど白人。黒人の人はいるが、異人種間の結婚は少ないのに驚く。

先に言ったように、土地柄というのはあるものなので、夫がアメリカ人であるということがまったく結婚生活に影響しないというわけでもない。ここが難しいところである。

今日は私なりの国際結婚成功の秘訣論(1)を書いてみようと思う。

成功の秘訣(1)
これはずばり「相性」である。

お友達でも背景の違う人と結婚している人が多いが、夫婦の関係というのは夫婦の数だけあると実感する。
「私だったら絶対に耐えられない」と思う旦那さんと幸せに暮らしている人もたくさんいる。私と夫は結婚7年になるが、「話し合い」をしたことはあっても「けんか」をしたことは今まで一度もない。これは相性のせいだと思う。私も彼も声を荒立てたりということが嫌いなのだ。

でも皆が私たち夫婦のような関係が好きかというとそうではない。仲はいいがいつも言い争いをしていて、でも次の日にはすっぱり忘れている夫婦もいるし、人それぞれなのだ。と悟るようになった。

大抵自分の弱点というのはしっているが、多くの場合弱点は長所と紙一重である。わたしは計画立てるのが好きだ。でも行き過ぎると仕切屋になってしまう。この欠点が気になる人だったら相性が合わないだろう。

自分の体重を減らすことさえ難しいのだから、相手の欠点が直るとか変えてみせると思って、耐えられない欠点のある人と結婚するのは災いの元である。なぜかというと大きな欠点というのは直らないことが多いから。

結婚したばかりの時は自分の家族に接せられていたような感覚で夫を見ることがあった。つまり親が子供を注意するような。親と子、兄弟間のような、いつも向上することを望むような態度。
でもこれはウマクナイ。私も夫ももう大人なのである。
自然に変わってくるのはともかく、相手を変えようというのはオカシイ。その人を選んだのは自分なのだから。
むしろ欠点があればそれを自分をイライラさせる点にしないように先手を打つのが一番よいようだ。

例えば私はすぐに物を失くす。おいた場所を忘れてしまうことが多い。つまり探し物も多いのである。
夫がすることといえば、自分がなくなって困るものは最初から自分の管理下に置き、しまって置くという対処法だ。でも私の物の管理法を非難することはない。もちろん私が自分で変えようとするときには協力してくれる。
ただ、自分の物は私の欠点から保護しておくことで、私が彼のものをどこかに置き忘れて被害を被りイライラすることはなくなる。

ということはこの一点目は別に国際結婚だからというわけではないのか…。
この相手をそのまま受け入れるというのは私が成功の秘訣の2番目にあげる「相手を尊重すること」につながるのである。


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