New Zealand 虹の立つ国へ

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■第7章 『下見旅行の計画』




第7章 「下見旅行の計画」

ここで大きな問題が発生。
旅程である。
休暇は未消化の有給休暇が有り余るほどあったのだが、日本のサラリーマンのご多分に漏れず、長くは休めない。 困った!!

豪州とNZを回るとどうしても最低3週間は必要。 
でもこれは大人の旅程であって、小さな子供連れの我々の場合は、行き帰り及び滞在期間中のゆとりがどうしても必要だと、友人からも忠告されて悩む。
ゆとりを見ると概ね4週間(一ヶ月間)の旅程になってしまう。

一月(四週間)!! 正直気が遠くなるような感じであった。
夫婦間で話し合って子供を置いて行く事も考えたが、これも一寸無理。
どうしよう???

しかし、ここがB型人間のあきれるところである。
思い悩むより、思い切って社長に相談してみよう!
当たって砕けろ! と駄目元の気持ちで直談判。 

「とんでもない!! 何を考えている!!」と叱られるかとヒヤヒヤ物だったが、結果は意外や意外、すんなりとOK が出た!!
社長曰く、「海外移住とは若いのに見上げたものだ。 たしかに4週間の休暇は長いけれど、人生一度しかないからやれるだけやって見ろ!!」とポンと一月間の休暇許可を頂いた。
まるで狐に摘まれたような感じだったが??? 社長の気が変わらないうちにありがたく休暇を頂戴する事にする。
実際には、何か日本で事が起こった場合は、すぐに飛んで帰る付帯条件は付いていたが。
そして幸いな事に私がいない留守中、奇跡的にも何事も起こらなかったのである。
ありがたし。



当時香港で航空券を購入すると安かったので、会社が運行代理店をしていた香港船主に依頼してチケットを購入。
子供達が小さかったので思い切ってビジネスクラスを奢る。
行きのフライトはオーバーナイトで早朝NZに付くので、子供達にとってはかなりキツイと予想される。
そのため、最初の疲れが後の日程に与える影響を出来るだけ少なくする意味でもビジネスクラスは必要と考えた。
旅行先の季節も全く日本と逆さまの真夏であるし、疲れのために旅行先で寝込まれてしまっては元も子もないので。

行き帰りそれぞれ香港で2泊ずつの予定で、NZと豪州の正味滞在期間を計約3週間として、南半球が真夏にあたる1月初旬出発でファイナルプランを会社に提出して了承を得た。

後年日本とNZ、或いはNZと他国を何度も往復するようになるが、大人でさえ10時間を越えるフライトは非常にキツイものがある。
南太平洋に浮かぶNZは、お隣の豪州を除いては何処の国へ行くのも最低6時間は掛かる。
そして大抵のフライトが行き帰りどちらかがオーバーナイト(別名夜這い飛行とも言うになる)になることは避けられない。




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