MILANO‘S REVIEW

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『タクミくんシリーズ』

『タクミくんシリーズ』



幾つか借りたCDの、順序がわからなかったので、ルビー文庫の既刊の順に

「そして春風にささやいて」から聴きました。

でも、発行順は違ったのですね。




【はじめに】

実は、私はこのシリーズを『食わず嫌い』していまして。
人の話(フジミ寄り)と、サイトの評(やっぱりフジミ寄りの方のサイト)で、
「あまり面白くなさそうだな~。」と、思っておりました。

というか、

『出血したら死ぬ病気なのに、セックスしちゃって死んじゃったカップルがいるんです!!!!信じられない!!!』

という文をどこかで読んで、それだけで「ひぇ~~~~!!!そんな作者にはついて行けない」と思っていました。

ですが、タチバナさん、くまゆみさんなどなど、皆様に薦めて頂いたので
読んでみると、
その、他カップルの話も、
『エッチしちゃったから死んじゃった』
のではなく、
『いつ死ぬかもしれないと慄いていた毎日を、輝きのある毎日に変えてくれた相手と結ばれたい。』
といった、最期の望み的なものだったので

「素直に読んでみて良かった~~」 と思ったのでした。

それ以来、好きなシリーズになっています。
CDも聴きなおしたので、今後、改定していく予定です。


■『そして春風にささやいて』

春になって、学年が上がり、タクミ君が寮に帰って来ます。
タクミくんは、人に触れられるのが病的に嫌い。そのせいか友だちも少なく、色んなことをあきらめてきた雰囲気です。
そんなタクミ君と、今年同じ部屋になったのは、皆の中心、級長のギイでした。

排他的なタクミくんと、その語り口がいい感じです。
他社のBLCDとは雰囲気が全然違います。これこそJUNEのCDって感じ。
お耽美とまでは行かないけれど、とっても繊細なムードです。
これはイイかも。


ただ、ちょっと~

和彦さん、好きなんですけど。高校生の美少年(美青年)ってとこが~~~~(苦笑)
おかげで、まだ、脳内にギイの映像が定着しません。


それと、2人が閉じ込められて、タクミくんがヒステリックになってしまうところや、ギイを好きなカワイイ高林クン(石田さん)がタクミクンを刺そうとするところは、ちょっと私の苦手な路線です。

語り口はいいんだけどな~もったいないよな~。

同時収録の:『それらすべて愛しき日々』 は、普通なお話で、可も不可もありません。

さて、次を聴いて見ます。


■June Pride-6月の自尊心-

「…」(ちょっと悔しい!)

あんまりイヤなとこ、なかったです。(フ、フーンだ!)
も、もちろん、井上さんの高校生っツー苦しさは(しつこい)ありますが。

最初に収録されている『若きギイくん(へ)の悩み』は爽やかで良いし。
次の表題作で、「どうしてタクミくんがそんな性格になっちゃったか」がわかってきたのでした。それで、

「え??」
「そうなの?」
「なら仕方ないよね?」
「大変だったね~」
と、どんどん感情移入…までは行かなくても、1枚目で引っかかっていた

『それほどタクミクンを好きになれない』って問題が、払拭され始めています。
ちょっと応援したくなってきている自分がいて、びっくりです。

で、色々な問題を抱えるタクミくんの心を、井上さんのギイが解凍して行くシーンは、色っぽくて、
「ココがあったから、やっぱり井上さんじゃないとダメだったのね~」
と、思いました。

ラストも、『泣きそう~』しっとり。製作者の意図にしっかりハマッタのがくやしい!!!!

借りたCDは、発行順にいうと、ここまでなので、この後も聞きたいかも。
つか

「小説の方も、読んでもイイかな~」という気になって来ました。

次は、CDとしては、一番最初に発行された

■FAREWELL-フェアウェル-  です。

既にタクミくんとギイは出来あがっていて、ギイの別荘(軽井沢)に泊まりに行った時の、不思議な物語です。
お隣の、打ち捨てられた屋敷で亡くなった青年と、彼に電話をかけようとしていたのだけど、車に跳ねられて死んでしまった青年との思いを、タクミくんとギイが
結んであげるお話。
お話としてはまとまっていたかもしれませんが、ワタクシ的にはあまり興味のないお話でした。
亡くなった二人の姿を、自分たちに写したギイが、「(2人で将来をも共にすることを)あせらずに待つ」ことに決めた。…くらいが、ドラマって言えばそうですうか。

同時収録は、タクミくんと赤池くんが、家人のいないギイのうちへ行く:『Come On A My House』
本を読んでないせいか、このあたりは思い入れがなくて、無関心な自分でした。

■美貌のディテイル
制作:角川書店
キャスト:青木  誠 (葉山 託生)
     置鮎 龍太郎(崎  義一)
     桐本 琢也 (赤池 章三)
     松野 太紀 (片倉 利久)
     石田  彰 (三洲  新)
     森久保祥太郎(真行寺兼満)
     増岡 太郎 (野沢 政貴)

3年生になった新学期、突然ギイが変貌した。
アルミフレームのメガネに短くなった髪。
そして何よりも、全ての人に対して冷酷なほど慇懃になったのだ。

タクミに対しても
「しばらく2人で会うのはやめよう」
というギイ。ショックのあまり、タクミの接触拒否症が再発して…。



置鮎さんのギイが初めてだったので、

オッキーィ~~~~!やりにくかったけど、頑張ったね~~~

と、まず言ってあげたいです(笑)どさくさにまぎれて『よしよし』もしてあげます。(何をエラソウに!)

タクミくんシリーズの中でも、1,2を争うくらい好きな話なので
楽しく聞けました。

そりゃー、ギイが冷たく見えて、タクミがショックを受ける辺りは
一緒に胸を痛めましたが、赤池クンはじめ、友人達が優しいのでほのぼのするし、結果は知っているし(ズル?)

何よりも石田さんの新(アラタ)さんがカッチョエ~~vvvなのですよ。

独りで『陰謀の新入生軍団』に対抗しようと、タクミ達を遠ざけるギイの部屋を訪れ、石田さんの三洲クンが、

『ショックでタクミの接触嫌悪症が再発しているぞ!』

と、(『ぞ』のトコが好き!)忠告するシーンは、何度聞いてもステキ。

(他のレビューサイトさまで、『受け声優同士の攻め声対決!!』って言ってました。あっぱれな描写!)

たみかけるように

「ほっとくなら、今度はオレが治すぜ」

とか何とかいうんですよぅv。カッチョエ~~~~v

そこだけチャプター別に起こして下さいプリーズ!!って感じです。

(擦り減ると思うので、しなくて正解かも)

あ~

BL界にもっと受け上手な声優さんが3、4人いたら、石田さんの攻めももっと聞けただろうに… (だって、低い声だってステキだし…かへすがへすも惜しいです。)


置鮎さんのギィは…嫌ではないけど、
置鮎さん自身に、以前のCDで演じてらした天才ヴァイオリニストで美人の『佐智』のイメージがあったのと、
「井上さんが高校生。ハハ…υ」と言いつつも、もう、井上ギイの甘い声と落ちつきが、自分の脳内に定着していたので

ついつい、井上さんの『美貌…』CDも聞いてみたかったな
と、思いました。最近、井上さんバージョンも出てるのですね。今度、手に入れて見せようほととぎす…だわv。

でもでも、オッキーが良くなかったわけじゃーないですからね。
単に、コロコロキャストを変える、制作サイドが良くないと思うわけです。

真行寺クンは、私のイメージでは、森久保さんより、もう少しカワイサ控えめですが、オッケーでした。


ちょっと、加速度がついてきたので、他のもパタパタと集めそうな気配が…





■■■皆様の感想■■■

■和彦さんのギイは、私も今でもダメです。ただ「タクミくん」は、Hもないけどサウンドも綺麗だし、透明感あって好きです。原作も綺麗な話ですよ。(けいさん)

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