MILANO‘S REVIEW

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9巻


のだめカンタービレ』9巻


のだめ:「今日、『のだめカンタービレ』9巻発売ですよ先輩。8巻が3月発売でしたから、早いですネ。」

千秋先輩:「そうか?(無頓着)」

のだめ:「そうですヨ。ジャンプのコミックスと同じくらい早いです。こっちは週刊じゃないんですケド。やっぱり出版社としても先輩と私のラブシーンを早くご披露したかったんですネ!。」

千秋先輩:「どこがラブシーンだ!?勝利のゴールシーンだろ?υ」


…いや千秋先輩、ラブシーンじゃないって思ってるの、先輩だけだから…


■さて、前巻から続いている、のだめちゃんの『マラドーナ・コンクール』の本選です。

千秋の指揮コンクールが『プラティニ』で、のだめのが『マラドーナ』かい!!じゃ、次のコンクールは『ベルゴミ』にしてちょ←微妙にマイナー

でも、直前に熱を出して寝込んでしまったので、一曲仕上がりませんでした。

1曲目のモーツァルトと2曲目のシューマンは、千秋も千秋母も聴衆も聞き惚れて、ほっぺが高揚する程の演奏をしたのですが、3曲目のストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』では、(途中で『今日の料理』フレーズが頭に入って来ちゃって。笑)演奏が止まり、その後即興で弾いたりしちゃいました。

コンクールなので、当然賞は逃しましたが、聴衆には一番の感動を残したのだめ。

でも、事前にボクチャンでイヤな奴、瀬川悠人(せがわゆうと)に会って、昔の先生も来てるだの「ぼくはもうキミに負けないよ」だの言われたせいか
(過去のトラウマ)
はたまた、賞をとれなかったせいか(とるつもりだったのか!)

ひどく落ち込んで会場を後にするのでした。

そんなのだめを呼びとめて、千秋先輩は

「オレと一緒にヨーロッパに行かないか」 と誘います。

(いや~~ん、まるで乾先輩から海堂へ河原のプロポーズ『ペアを組まないか』と同じじゃーん!!)

なのになのに、
「なんでそこまでして勉強しなくちゃならないんですか?」というのだめ。

千秋先輩~~~。のだめは今、自信を失って、落ち込んでいるんだから、まず、演奏が良かったって言って、誉めてあげて欲しかったデスヨ。(後で冷たく誉めてたけど)

それから、のだめが落ちついたとこでそんな話をすれば良いのに…
まったくこの人はジコチューです。(でも指揮者ってそんなもの?)
それなのに『オレが誘ってやったのに』『断わりやがった』
って、自分がとても親切だと思っているんところがまだまだ人間できてません。


実は、『このオレ様が』『断わられた』ことが、1番ショックかもしれない千秋先輩なのでした。
(「野放しにはしておけない」って言ってたくせに、すぐに引き下がりすぎデス。ひょっとして、打たれ弱いんですか?おぼっちゃまだから…)

■「もう、おれには関係ない」とか言ってる千秋先輩。
新年に向けて、R&Sオーケストラ(千秋や若手実力者達で構成するオーケストラ)のニューイヤーコンサートの準備で忙しそうです。

峰クンも卒業試験の準備やコンサート等で忙しい。
でもでも、いくらこれからドイツへ帰るとはいえ、ヴァイオリンではまだまだの峰くんに、三木さんがずっとくっついてるのが不思議です。峰くんって実は凄い奴なんですか?
確かにオケの幹事とか、率先してやってるけど。

のだめは、早々と実家に帰ってます。
就職も決まってないのだめは家族から『不良債券』と呼ばれたりしても沈黙のままヌケガラ状態でゲーム三昧。


R&Sオーケストラの新年コンサートは大成功で、一時は参加を認められず涙していた鈴木姉妹も新メンバーになってるし
千秋が好きなホモ高橋クンは新しいコンマスになってるしで
相変わらずステキで面白いオケなのでした。

コンサートも終わり、打ち上げで、新しい指揮者についても連絡した千秋先輩。

すべての仕事が終わり、最後に
どうしても連絡のつかないのだめのために、とうとうエラソーな重い腰を上げ、九州=外国?へと足を向けるのでした。

「どうやって説得しようか」と悩む千秋。

しかし、意外にものだめは、恩師『ハリセン』のメルを読み
(恩師が完璧にのだめ攻略法を会得し、メルに『プリごろ太NEWS』とタイトルつけて読ませることに成功してる辺り笑えます)
自分を認めてくれたフランスのオクレール先生の申し出通り試験を受けて留学することにしたのでした。

別に九州までいかなくても良かった千秋先輩…

のだめの方から携帯に電話してきて、それを伝えられ、
「オレはなにしにきたんだー!?」←すでにのだめの故郷、大川に入っている
と言ってるコマの涙ひとつぶがキュートです。

このあたりコマの2人の立ち位置がイイです。
先輩が東京にいると思って電話で話しつつ、川沿いの道を歩いているのだめ。
そんな彼女とタクシーですれ違ったあと、すぐに降りて、のだめの背中を見ながら話している先輩。

そして、感動の…

うしろから羽交い締め~~~!!!

じゃなくて、後ろから抱きしめ~~~。デスヨ。

ああ、ここで何億人の読者がため息をついたことか(のべ人数)
あの時、皆の空耳には、チャペルの鐘だの、冬ソナのテーマだの
プリごろ太のテーマだの…色んな感動的なBGMが鳴り響いたのでしょうね。(クラシックだと何なのか、言えないところがクルシヒ)

…なのに、

…千秋先輩ってば、その後も

「ただの学校の友人で」とか

「福岡ダイエーホークスの応援に来た」とか

「オレは絶対フランスへは行かない!」とか

ダダをこねるんですよ(笑)

まるで、余裕たっぷりな攻めにメチャクチャ愛されていても、「でもオレは好きじゃないんだ」と、抵抗する受けクンのようですよ。(ちょっと腐れた例えでスミマセン)

のだめが完全に自分に惚れてると思って、自信マンマン、余裕のヨシコちゃんなんですね

それとも先輩って…既に…枯れてるんですか???←うん、最近ちょっと心配だ。

先輩が枯れてない証拠を確かめるまでは
読みつづけるしかないですね。




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