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アメリカの架空のバンドです。アメリカで大人気のテレビまんがシリーズ「The Archie Show」の中から生まれた曲。日本でも1970年から放映されました。バンド構成(まんがのキャラ)Archie Andrews – Guitars, vocalsJuhead Jones – DrumsReggie Mantle – BassBetty Cooper – Percussion, vocalsVeronica Lodge – Keyboards, vocalsA面「Sugar, Sugar』(シュガー・シュガー)全米、全英ともに大ヒット。アメリカのチャートでは4週連続1位、イギリスのチャートは8週連続で1位を獲得!アメリカ、イギリスとも年間売上1位になった大ヒット曲です。それだけに留まらずヨーロッパ各国、アフリカ、カナダ、でも軒並み1位を獲得。日本でもヒットしましたが、海外ほどの熱狂はなかったようです。当時の日本の人気バンドがカバーでもしていたらこの曲の人気がさらに盛り上がったと思う。モンキーズの音楽を作っていたスタッフがこの架空のバンドを作り上げたのでヒットするノウハウもわかってて1971年頃にかけて他のシングル、アルバムも大ヒット。売れるのがわかるポップでキャッチーな楽曲です。当時の流行の中心的な心地よいバンドサウンドなアレンジも最高です。デビューシングル「Bang Shang A Lang」や2ndシングル「Feeling So Good」もこの曲に負けないキャッチーな曲です。この「シュガー・シュガー」は3枚目のシングルになります。B面「Melody Hill」楽曲としてはB面のこの曲の方がカッコよくて昔からこっちの方が好きな曲。The ArchiesのCDはベスト盤、オリジナルアルバムともに発売されています。自分はレコードでしか持ってないのでグレイテスト・ヒッツでも買おうかと思ってる。「The Complete Albums Collections」を買えば、全曲手に入ります。一部、シングルB面のみの楽曲は収録されてないようです。テレビまんがのキャラクターがレコードを出してアイドルのような人気になるとかなかなか今では考えられない企画。
2024年04月30日
2002年5月10日に「香港コロシアム」で海外公演を開催した時に制作された香港限定のベスト盤。「acacia Tour」の流れで開催された香港公演でした。と言っても日本の千秋楽の2001年10月27日から半年以上先の開催です。選曲は「acacia Tour」のセットリストに入っている曲を中心に選曲。1曲目「春よ、来い」2曲目「やさしさに包まれたなら」3曲目「ルージュの伝言」4曲目「冷たい雨」5曲目「あの日にかえりたい」6曲目「守ってあげたい」7曲目「7truths 7lies~ヴァージンロードの彼方で」8曲目「真夏の夜の夢」9曲目「夕涼み」10曲目「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」11曲目「カンナ8号線」12曲目「Save Our Ship」13曲目「青い船で」14曲目「卒業写真」15曲目「ANNIVERSARY」16曲目「Destiny」17曲目「acacia [アカシア]」この曲順であまり聴く事はないと思う。初めてユーミンの音楽に触れる人には凄く良い曲順だと思う。取っつきやすい曲がほとんど選曲されてて、ツアーのセットリストに入っていないメジャーな曲も数曲入っています。CDの1曲目だけはツアーセットリスト1曲目の「7truths 7lies~ヴァージンロードの彼方で」にすればいいのに。ツアーセットリストに入ってた「Summer Junction」「110°F」「LATE SUMMER LAKE」や「あなただけのもの」のようなややマニアックで渋めの曲は外されてるのは残念。「Save Our Ship」「青い船で」「acacia [アカシア]」が入っているのはイイ!この「グレイテスト・ヒッツ」を通して聴いてみて最後に流れてくる「acacia [アカシア]」が本当に好きな曲だと実感。その時々で自分の置かれてる場所や精神状態で様々な答えや癒しを与えてくれる曲です。ユーミンの書く歌詞は、簡単な言葉で分かりやすそうなんだけど、心の深い場所で小さい元気をいっぱい作り出してくれる。ユーミンの紡ぐ言葉が最近特に全身に染み込んで、いろいろあって疲れてた心を柔らかくしてくれる。そして言葉以上にメロディーが傷を癒してくれる。10代後半〜20代半ばまで深くハマってたユーミン。2000年代になって(特に2010年代)になってあの頃以上に深くハマっているのが凄く不思議な感覚。この年で再びユーミンの音楽に癒される時が来たのは自然にこのまま最後の日まで聴き続ける音楽の一つになった証。(2001年「acacia Tour」)この前「巻き戻して思い出を」を聴いてて、この曲に引き出されたように完全に忘れ切ってた大切な事を思い出せて心底ユーミンの音楽に感謝した。どうして忘れたのか、自分で忘れようとしてたのかも分からないけど記憶から完全に消えてた。死ぬまでに思い出さないといけない事だったと今はわかる。記憶って不思議すぎる。思い出したくても思い出せない声や表情が何かのきっかけで怖いほどに鮮明に思い出せたりする。特に「声」は夢の中でその声で話しかけられて思い出す事もあった。そして一度、記憶に戻ってくるともう忘れない。「Forgiveness」を聴いてる時にも忘れてた情景や空の色やその人の笑顔を思い出せた事も最近あった。ユーミンは不思議すぎる。脳から記憶をつまみ出せる何かがユーミンの声にあるのかとSFチックに考えてしまう事もある。(2001年「acacia Tour」)
2024年04月29日
甲斐バンドを聴き始めたのはかなり遅かったと思う。聴くようになったきっかけはファンハウスに移籍しての1作目「フェアリー (完全犯罪) 」をラジオで聴いてからだったと思う。QUEENが「The Works」をリリースして少ししてこの曲を聴いた。1作前の「Hot Space」の音が物凄く気に入ってて(失敗作なんて言われてるけど)、「Hot Space」をひっさげての1982年来日ではそれまでの来日公演を観に行った時以上に熱狂してしまった。打ち込みの音質やエフェクトの感じが気持ちよくて「Hot Space」にハマりまくってた。そして次に出たのが1984年2月「The Works」です。このアルバムは振り切り過ぎた「Hot Space」とそれまでのQUEENサウンドを融合した感じで成功したアルバム。打ち込みの音やDepeche Modeのようなエレクトロニックなロックの音に敏感になってきてた時で甲斐バンドの「フェアリー(完全犯罪)」の音が心地よくて甲斐バンドのレコードを初めて買った。そこから遡っていろいろ聴いたら「Night Wave」「BLUE LETTER」の音にも惹かれた。このライブ盤は好きな曲だらけのライブ盤です。ずっとCDで聴いていたけど、久しぶりにアナログ盤で聴いてみた。CDと曲順がまったく違うので印象がかなり違って感じられる。アナログ盤はLP1枚とEP1枚の2枚組。(おまけのピックもそのまま)A面1曲目「NIGHT WAVE (ナイト・ウェイブ) 」2曲目「フェアリー (完全犯罪)」3曲目「BLUE LETTER」4曲目「感触(タッチ)」5曲目「裏切りの街角」6曲目「かりそめのスウィング」B面1曲目「冷血(コールド・ブラッド)」2曲目「ランデヴー」3曲目「観覧車'82」4曲目「レイニー・ドライヴ」5曲目「ラヴ・マイナス・ゼロ」EP盤C面1曲目「安奈」D面1曲目「テレフォン・ノイローゼ」2曲目「ポップコーンをほおばって」いきなりスタジオバージョンよりも何倍もカッコいい「NIGHT WAVE (ナイト・ウェイブ) 」から始まる。これは渋すぎるオープニング。続けての「フェアリー (完全犯罪)」の演奏も最高にいい!そして3曲目「BLUE LETTER」も大好きな曲で、この曲もスタジオ盤とはまったく違って聴ける。「裏切りの街角」は小学生の頃に聴いてた曲で懐かしい。レコードは買ってないけどラジオで流れたのを録音しててよく聴いてた。6曲目「かりそめのスウィング」も「裏切りの街角」同様に小学生の時にカセットでよく聴いた。B面の1曲目「冷血(コールド・ブラッド)」最高です!このライブ盤で1,2を争う好きな曲。レコードでのアレンジも凄い好きな音でよく聴いた。「ランデヴー」はアルバム「破れたハートを売り物に」の2曲目に入ってる曲。この曲もライブヴァージョンの方が数段カッコいい!「観覧車'82」は1981年アルバム「破れたハートを売り物に」に入ってた「観覧車」をリメイクして1983年「虜-TORIKO-」に収録したヴァージョン。「メガロポリス・ノクターン」の事を書いた時にも書いたと思うけど、「レイニー・ドライヴ」を歌う甲斐よしひろさんのボーカルがたまらなくカッコいい!この曲も凄く好きな曲。「ラヴ・マイナス・ゼロ」は椎名和夫さんのアレンジが最高にかっこいい曲。このライブ盤で「冷血(コールド・ブラッド)」と同等に気に入ってる曲です。シングル盤の3曲は「ポップコーンをほおばって」が気に入ってる曲です。スタジオバージョンも好きだけど、このライブでのハードな演奏のバージョン最高です!シングルとCD.
2024年04月28日
イギリスのポップロックグループ「Chicory Tip」の大ヒットシングル。日本盤のシングルにはバンド名が「Chicory」になっているのは、アメリカデビューの際に「Chicory Tip」と「Chicory」とアメリカ市場向けに短縮させられたようです。A面「Son of My Father』(邦題「恋の玉手箱」)作 Giorgio Moroder・Pete Bellotte・Michael Holm1971年にあのドイツのジョルジオ モロダーが作曲した作品をイギリスの「Chicory Tip」がカバーして大ヒットした。オリジナルのMichael Holmが歌ったバージョンは歌詞も違っていてあまりヒットはしていなかった。Michael Holmのバージョンもシンセを斬新に使って、ストリングスも贅沢に使ったアレンジであっちのバージョンも「Chicory Tip」と同等に気に入っています。日本盤のジャケットにも「モーグサウンド」に挑戦!と書かれてる通りにMichael HolmのバージョンよりもモロにMoog Synthesizerを使っています!!って感じのアレンジでこれは1972年にしたらかなりのインパクトだったと思う。意外とあまり知られていないようで、もったいない曲です。B面「Pride Comes Before a Fall」自分はこのB面をかなり推します。「Son of My Father」よりも好きかも知れない。70年代前半のポップロック!って感じでアレンジも演奏も凄く良い!ストリングスを効果的に使っていて聴いてて気持ちよくなれる曲です。展開部分のアレンジも最高です。そしてとにかくメロディーが耳に残って心地良い。その後「Good Grief Christina」も中ヒットしました。この曲もポップで楽しめる良い曲です。(Moog Synthesizer)
2024年04月27日
ベルギー出身のサイモン・バタフライの2ndシングル。サイモン・バタフライと言えば大ヒット曲「RAIN RAIN RAIN」が知られていますが、その次にリリースした「ダーリン」も良い曲ですが、あまり知られていません。A面「Darling」(邦題「ダーリン」)1980年代に沢田研二さんが「ダーリング」って曲を出した時に、この曲のカバーなのかと、思った事を思い出した。沢田研二さんが歌っても渋そうです。沢田さんにしてはちょっとフォーキーすぎるか…。冒頭はセリフから始まります。ドラマチックで寂しげな始まり方です。Aメロのメロディーが頭の奥にずっと残って繰り返し頭の中で流れてくる。「RAIN RAIN RAIN」のメロディーもそうですが、頭に刻み込まれて何かのきっかけで口ずさんでしまうようなメロディー。雨の日が続いたりすれば「RAIN RAIN RAIN」って窓の外を見ながら鼻歌を歌ってしまう。「Darling」はさらにドラマチックな構成で印象に残る曲です。B面「Get Up Joe」この曲は軽快なテンポの軽いロックです。コミカルな部分もあるアレンジが素晴らしく、アコギとEギターの演奏も気持ち良い。この曲、何年か前に書いたよう気がする。CDのベスト盤の事を書いたのかも知れない。何を書いてて、何をまだ書いていないのかよくわからなくなってきた。
2024年04月26日
アメリカのR&B、ディスコシンガー「Anita Ward」の大ヒットシングル。A面「Ring My Bell」作詞・作曲 Frederick Knightシングルバージョンはちょっと物足りなさを感じる部分もありますが、やっぱり良い曲だと久しぶりに聴いてみて楽しめました。アルバムバージョンは4分28秒でシングルよりも1分長い。12インチバージョンは8分近くあるので間延びしてる部分もあって普通に聴くには向いてないかも。ディスコの中で流す用の長いインストパートなどを含んでいます。アルバムバージョンが一番好きです。全世界で大ヒット! トップ3入りした国は山ほどあります。日本では中ヒットって感じだったような気がする。ラジオではそこそこ流れていた印象ですが、みんながこの曲を話題にしてたような印象は薄い。自分は好きな曲でシングル盤も買っていました。正直、声質や歌い回しは特に好きではないのですが、楽曲の雰囲気と声が凄く合ってるので感動して聴けます。この曲の事で話題になったのは、シンセドラムをイントロから派手に使ってる所。でも、日本ではこの曲の1年前にピンク・レディーがド派手にシンセドラムを使いまくりの「サウスポー」(1978年3月)が180万枚を売り上げ子供からお年寄りまでシンセドラムの音はイヤと言うほどに聴いていた。「サウスポー」はレコード以上にライブやテレビで歌う時はもっとシンセドラムを使いまくり。次のシングル「モンスター」(1978年6月)でもシンセドラムは使われてる。そしてレコードでは使われてなかった「UFO」や「スーパーモンキー孫悟空」「逃げろお嬢さん」等でもシンセドラムは使われ「'78ジャンピング・サマー・カーニバル」のツアーでは「逃げろお嬢さん」など多くの曲でシンセドラムがかなり使われていました。日本ではシンセドラムの音を聞くとピンク・レディーを最初に思い浮かべる人が多いように思う。ピンク・レディーが1978年春頃からシンセドラムを使いまくったので日本では1980年頃になるとシンセドラムはもうすでに古くて廃れてる物のように思われてた。ピンク・レディーのツアーに行ってた人はもっとシンセドラムの音が耳にこびりついてしまってると思う。その頃のピンク・レディーのライブはその時に流行ってるディスコ曲やR&Bをバンバン歌ってた。洋楽のカバー曲の方がオリジナル曲よりも多く英語で歌ったツアーも多かった。もの凄いテンポを上げての洋楽カバー。ピンク・レディーのライブは凄かった!シンセドラムの事からピンク・レディーは凄かったって話になってしまってた。Anita Wardは1stアルバム「Songs of Love」と2nd「Sweet Surrender」までは買ってたけど、その後は聴かなくなってしまってた。メロウな「Sweet splendor」や「Spoiled By Your Love」が凄く好きだった。B面「If I Could Feel That Old Feeling Again」(邦題「あの日のように」)作詞・作曲 Camon美しいバラードです。この曲をB面にせずに次のシングルA面にすれば良かったのにと思ってしまうほど売れそうなバラード。派手なディスコナンバーの次のシングルカットはバラードってパターンがその頃のディスコシンガーやファンク、R&Bのアーティストは多かったと思う。Anita Wardは第一弾のシングルはアルバム1曲目「Make Believe Lovers」です。この曲が売れなかったのが不思議。「Ring My Bell」よりも好きな曲で売れそうに思える曲なのに…何かのきっかけやタイミングの問題でヒットする、しないが決まるんだとよくわかる。「If I Could Feel That Old Feeling Again」は名曲です!
2024年04月25日
2011年5月に発売された単行本「聴くユーミン」に、このセルカバーを収録したCDが付いてました。『翳りゆく部屋 #2011』作詞・作曲 荒井由実さん 編曲 松任谷由実さんオリジナルのアレンジと演奏が好きすぎて、初めてこのバージョンを聴いた時はピンと来なかった。それからほとんど聴くこともなく本の間に挟まったままのCDでしたが、なにげに久しぶりに聴いてみた所、以前聴いた物とまったく違ったように感じられた。編曲は至ってシンプルで演奏はピアノとオルガンのみ。ピアノ弾いてるのは、松任谷正隆さんなのか武部聡志さんなのかユーミンなのかわかりませんが、このピアノのアレンジが物凄く良い事にいまさら気づいた。そして、重なってくるほとんとベタ弾きで演奏されてるシンプルなオルガンの演奏。ベタ弾きのオルガンと対照的に次第に派手に動くピアノとユーミンのボーカルに引き込まれて感動した。本を買った当初はどこかで適当感とやっつけ感を持っていたのが大間違いだった事に今頃、気付かされた。 これ、凄いバージョンです。ユーミンの低音は何か心の奥が揺さぶられるような不思議なパワーがあって、忘れていた思い出や考え方や風景や思い出せなかった人の声などが、空から降ってくるように思い出させてくれる事が本当に多い。かなり前に亡くなった人の声を急に思い出させてくれた時は曲を聴きながら泣けた。脳に埋もれてた情報を呼び起こしてくれる力がユーミンの歌声にはある。松任谷由実コンサートツアー『深海の街』の」1曲目がこの「翳りゆく部屋」だった。あのツアーもかなり回数を観たのに、この曲を歌ってるユーミンの声に感動しすぎて毎回泣いてしまってた。歌は上手くはないよ。でもそんな事ではないもっと違う次元でユーミンの声は自分の心を豊かにさせてくれる。音楽をジャンル関係なくいろいろ聴き漁ってきた長い年月。この歳になって歌の上手さなんてどうでもいいような域に達してきたように思う。自分を感動させてくれる歌声は上手さを競い合うような歌ではないのがよくわかった。多くの人間が凄く歌が上手いと絶賛するような歌を聴いてもまったく何も感じない事が多いし、逆にその声を遠ざけたいと思う事もある。R&Bやジャズやスタンダードの豊かな声量と文句のつけようのないシンガーの歌は安らぎになる事も多い。自分がブログで書いているシンガーは自分にとって大切な歌声のシンガー。逆にまったく書かないシンガーはまったく何も感じない歌のことが多い。今は創作活動に入ったユーミンがどんな音楽を次に聴かせてくれるのかが一番の楽しみです。2000年代以降のユーミンは本当に自分好みの楽曲ばかりで聴き飽きることはない。(ちょうど「翳りゆく部屋」リリースされた1976年春のユーミン)
2024年04月23日
花總まりさん出演の舞台を観劇してきました。脚本も演出も素晴らしく、幕開きから最後までずっと集中して楽しめる舞台でした。流れてる音楽も装置も全て舞台に集中させてくれる。花總まりさんは雪組に組替えしてきてからのファンでずっと舞台を観てきてますが、ミュージカルよりもストレートプレイの舞台に立ってる時の方が凄いといつも思う。ミュージカルもいいけど、宝塚時代でも芝居をがっつり見せてくれる作品の方が好きだった。「雪之丞変化」の浪路、「あかねさす紫の花」の額田女王、「JFK」のジャクリーヌ、「カステル・ミラージュ」のエヴァマリー、「鳳凰伝」のトゥーランドット、「BONMAN」のドリー、「ホテルステラマリス」のステイシー、「炎にくちづけを」のレオノーラが、宝塚時代に特に好きだった役と作品。退団後はダントツに「永遠物語」の吉岡良子役が一番好きな役と作品。そして今回のステイシー役もその中に確実に入ると思う。そっか「ホテルステラマリス」の時と同じ役名だ。「ホテルステラマリス」は初日に観た時は、それほど好きではなかったのですが、何回も観るたびにハマっていった作品だった。水夏希さん演じるアレンと別れ話する場面の花總まりさんが特に最高だった。父親役の未沙のえるさんとの親子の絡みのセリフのやり取りも凄く好きだった。ミュージカル作品ではそれほど深く思い入れのある作品は少ないかな。「エリザベート」は初演の時は本当に感動した。一路真輝さんとのコンビが一番好きでした。歌が多めな作品なら「鳳凰伝」が良いし、「炎にくちづけを」は作品自体が凄く好きだったし花總さんの歌うナンバーも好きだった。「炎にくちづけを」は賛否両論が激しかった印象だけど、それほどにみんなが意識し作品だったと思う。宝塚歌劇らしくない作品かも知れないけどお花畑作品ばかりじゃ飽きるから。「ファントム」や「NEVER SAY GOODBYE」は大作で回数も観た作品だったけど、今になればあまり印象に残っていないし、また観たいとは思わない作品。「BOXMAN」や額田女王なら今の花總さんで観てみたい。今日観た「銀行強盗にあって 妻が縮んでしまった事件」はタイトルの通りに強盗が銀行に押し入った時に中にいた13人にその後、起こるあり得ない現象。その13人の中のステイシーは毎日、体が少しずつ縮んでいくという現象が現れた。他の12人にもそれぞれにあり得ない現象が起きる。ファンタジーな空間なんだけど、リアルに時間が進んでいくのでどんどん惹きつけられる。コロスのダンス振付けも独特で客席に緊張感を感じさせて行き演出の丁寧さにも感動でした。花總まりさんは文句のつけようのない素晴らしい芝居で、いつも可愛いけど今日の役はやたらといつも以上に可愛く感じた。本当にいつでも新鮮なまま「ブルボンの封印」で始めて生で観た花總まりさんと変わらない新鮮さにいつも驚かされる。実力も技術もあの頃よりも遥かに高くなってるのですが新鮮さに関してはあの頃のまま。これからも目新しい戯曲をどんどん演じてほしいし和物をやってほしい。細雪なら幸子役か雪子役をどう演じるのか観てみたい。新派の舞台に立つ花總まりさんとか想像するだけで鳥肌です。ステイシーの夫役の谷原章介さんの耳障りの良い聴きやすいセリフ回しや芝居も凄く良かった。強盗役の平埜生成さんの芝居にも惹きつけられた。その他にも個性的で魅力的な俳優さんが揃っていて退屈な時間がまったくない作品だった。終演後は40年近く前によくみんなで飲みに行ってた森ノ宮の居酒屋に久しぶりに行った。今日、舞台を一緒に観た友人はその店で始めて会った。もう一人、その店でよく飲んだ友人も呼び出して3人で自分の最終電車ギリギリまで飲んでた。20代前半の頃に通った居酒屋が今でも残ってるのはうれしい。店を切り盛りしてた女将さんは亡くなっていますが、その息子さんが店を継いで続けています。この前は2年前に行ったし、2〜3年に一度は飲みに行ってました。森ノ宮は80年代中頃、毎晩ウロウロしてた街。飲みに行く店も何軒かあったけど残ってるのは今日行った店だけ。街並みは変わったけど昔のままの看板にポツリと灯りがついてるのがうれしい。
2024年04月22日
この曲も懐かしすぎる曲。FMで流れてるのを聴いて、速攻レコード買いに行った。ラジオで流れ始めてすぐに日本でも大ヒットした。この曲のレコード買った人はきっと同じような衝撃受けて欲しくなったんだと思う。日本でも洋楽のMVを流すだけの番組が増えて、そのおかげで洋楽レコードが以前よりも売れ始めた。MTVだけじゃなく、各ローカル番組でも洋楽を流す番組が急に登場した。神戸ではサンテレビで「POPベティハウス」って番組があった。タイトル通りにアイドル系やポップな楽曲を中心に流してて、Quarterflashもよく流れてた。バンド構成Rindy Ross Vocals, SaxophoneMarv Ross GuitarsJack Charles Guitars, vocalsRick DiGiallonardo KeyboardsRich Gooch BassBrian David Willis Drums, percussion(ジャケットもSFホラーなイメージでGood!)A面「Harden My Heart」(邦題「ミスティ・ハート」)イントロのSAXのフレーズとブギーなリズムでいきなりロック好きのハートを鷲掴み。Rindy Rossの声とSAXに惹かれた人がかなり多いと思う。全米3位まで上がった大ヒット曲です。Quarterflashの事は以前にあまりヒットしなかったシングルの事を書いたように思う。アルバムの中にも渋い名曲がいろいろ入っています。とにかく懐かしさがこみ上げる曲。B面「Don´t Be Lonely」「Harden My Heart」と比べるとインパクトはそれほどないのですが、凝ったリズムアレンジや売れ線なメロディラインには引き込まれる。この曲もA面に負けないほど聴いてた。
2024年04月21日
堀内孝雄さんのライブに行ってきました。今日は、ビルボードライブ大阪でのライブ。べーやんもここに何回登場しただろう堀内孝雄 アコースティックライブと題されて2012年、2014年、2015年、2017年、2018年、2019年、2020年、2022年…そして2024年。9回目のビルボードライブ大阪。(すでにAmazonで買って持ってるけど、このサイン欲しさにもう一枚新曲のシングルを買った)ビルボードライブ大阪に初登場した2012年10月7日の1曲目はジャジーな「別れはいつも」でした。アルバム「縁」の2曲目に収録されてた名曲。この1回目のビルボードライブ大阪でのライブは「あの日のままで」「誰もいない」「帰り道」「遠くで汽笛を聞きながら」とアリスナンバーを歌い、バンバンの「いちご白書をもう一度」「南回帰線」「サマー・ワインに酔いしれて」「かもめはかもめ」「化粧」「笑うは薬」「愛しき日々」「時の流れに」というセットリストで13曲、1時間25分のステージでした。ビルボードライブ大阪での1曲目は意外な曲で始まることが多かった印象です。例えば2014年は「悲しみよ眠れ」から始まりました。「Fall In Love Again」の9曲目収録曲。「クラシックを聴きに行った」や「10代のように」「心よ泣かないで 」などコンサートではあまり歌われない曲を多く歌ってくれた。2015年は「愛と涙とやさしさと微笑」から始まりました。「青春(ゆめ)追えば」も久しぶりに歌われたし、この時「ユズリハ」をべーやん一人で歌っています。2017年は「惜春会」が1曲目、2018年は「サマー・ワインに酔いしれて」が1曲目2019年も「惜春会」が1曲目、2020年は「デラシネ」が1曲目、2022年は「帰り道」が1曲目。こうやってみると、やはりビルボードライブ大阪でのセットリストは貴重なものが多いと思う。今日は鎮魂歌的な楽曲をいくつかセットリストに入れて悲しみや辛さや悔しさを共有するような時間にも思えた。(今回のバンドメンバー。浅見さんはもうシグナルを再結成する事はないのだろうか… 1979年〜1982年はシグナルのライブに行ってたし好きな曲が今でもいっぱいある。)<セットリスト>1曲目「君のひとみは10000ボルト」(1978年シングル)2曲目「ジョニーの子守唄」(1978年アリスシングル)3曲目「チャンピオン」(1978年アリスシングル)4曲目「冬の稲妻」(1977年アリスシングル)5曲目「惜春会」(2010年「Thank You ~愛すべき男たち~」収録)6曲目「青春の日々」(2007年「いつまでもラブソング」収録)7曲目「聖橋の夕陽」(2017年「空蝉の家」カップリング曲)8曲目「空のほとりで逢えたなら」(2022年「堀内孝雄50周年ベストアルバム~愛しき日々~」9曲目「青二才~わが友よ」(2024年最新シングル)10曲目「遠くで汽笛を聞きながら」(1976年「ALICE V」)11曲目「ユズリハ」(2013年「ALICE XI」・最新シングル「青二才~わが友よ」カップリング)12曲目「愛しき日々」(1986年 シングル)13曲目「坂道」(1997年シングル)新曲の「青二才~わが友よ」を生で初めて聴けた事と「ユズリハ」を聴けた事。今回のライブは涙を堪えることは出来ない曲が多かったのですが、特に「ユズリハ」はべーやんの上手にちんぺいさんの存在を感じていた。そして今回かなりレアな選曲は6曲目の「青春の日々」です。べーやんはこの曲を今回どうしても歌いたかったんだと思う。隠れた名曲です。作詞は石坂まさをさんです。石坂まさをさんと組んだ曲では「のどか」も今の時期にぴったりな曲です。この曲の歌詞がまるで自分の子供の頃が頭の中に鮮明に浮かんでくる曲で大好きな曲です。ブルージーな「人間劇場」も石坂まさをさんと組んだ名曲です。温かさに包まれた今日のライブは、これからもずっと心に残るライブになるような気がする。1978年9月に本格的にソロコンサートを始めた時から必ず観に行っています。チケットぴあ等の素っ気ないチケットになるまでのソロコンサートチケットの一部。「懐かしい友のうたう歌」「道程(みち)」「真赤なアカシア」「プラットホーム」などを初めて生で聴いて感動した中学生時代が懐かしい。1978年9月20日の印象が強く残ってる。1982年〜1983年はアリス活動停止後のツアーでROCKを全面に出したセットリストでした。べーやんのソロ曲で好きな曲ベスト3に入る「Day Break」もこの時のセットリストに必ず入ってた。「Change Your Mind」では激しくエレキギターを搔き鳴らしフェイク入れまくりでカッコよかった!「Don't Stop My Love」も大好きな曲。「今は春だから…」もライブではアレンジもさらに激しくしててべーやんも楽しそうに激しく歌ってた!アルバム「デイ・ブレイク」は超名盤です!べーやんのチケットってグリーンで印刷されてる物がやたらと多かった。主催者はべーやんにグリーンのイメージが強かったのだろうか。1982年7月21日には大阪フェスティバルホールで初めてのソロコンサートを開催した日でした。アリスが活動停止してもべーやん、きんちゃんのBLENDのライブには必ず行ってました。1年遅れでソロコンサートツアーを始めたちんぺいさんももちろん必ず行ってた。べーやんときんちゃんの二人になっても変わらず応援していきます。
2024年04月20日
アメリカのR&Bミュージシャン「Marvin Gaye」の1977年発売の大ヒットシングル。A面「Got To Give It Up (Part 1)」(邦題「黒い夜(パート1)」)この曲はちょっとややこしくて・・・1977年3月に発売された2枚組ライブアルバム「Live at the London Palladium」の2枚目のB面に収録されていた曲のシングルカット。そのライブ盤の2枚目B面にはこの「Got To Give It Up」の1曲のみが収録されています。そしてライブ盤なのに、この曲だけスタジオレコーディングで約12分もある長尺ナンバー。12分なんて45回転のEP盤に入るわけがなく、A面をパート1、B面をパート2として変則収録で発売されました。で、この4分10秒にカットされたシングルバージョンが大ヒット!ビルボードシングルチャートで1位を獲得。この曲はマーヴィン・ゲイにとって初めてディスコサウンドを意識した曲。それまでに世界でブームになりつつあるディスコサウンドをレコード会社がマーヴィン・ゲイにレコーディングを勧めてたのですが、マーヴィン・ゲイは真っ向からディスコサウンドを拒否していたそうです。でも押し切られる形で作り上げたこの曲は大ヒットしました。ディスコをパロったかのような、いきなりあからさまなファルセット歌唱。これまでにここまで全面的にファルセットで歌った曲はなかった。やはりディスコと言えばファルセットって感じだったのだろうか。でもそれが大成功でディスコサウンドの名曲になった。パート1としての楽曲サイズも絶妙で「♪ Keep on dancing Got to give it up」の繰り返し部分でフェードアウトしていくのがパート1。この後、本当ならSAXソロに突入するのですが、うまくシングルバージョンにまとめて最高です!A面「Got To Give It Up (Part 2)」(邦題「黒い夜(パート2)」)Part 2は「♪ Keep on dancing Got to give it up」のフェードインから。そのあとのSAXソロを短く編集してGソロヘ繋げる。Part 2はインスト部分がほとんどでJamパートです。でもとんでもないGroove感を感じられるパートでもあるように思う。かなり後半からファルセットではないいつものマーヴィン・ゲイのボーカルが入ってきます。このPart 2部分の方が好きだと言う友人もいます。自分は区切らずに「Live At The London Palladium」で通して聴くのが一番好きです。この2枚組のライブ盤は「Come Get To This」〜「Let's Get It On」〜「Trouble Man」の流れが最高に好きです。そのあとの代表曲をいっぱい詰め込んだ3種類のメドレーも最大のハイライト!このライブ盤がMarvin Gayeのライブ盤で一番好きです。
2024年04月19日
アメリカのファンクバンド「Earth, Wind & Fire」の1975年発売の大ヒットシングル。この曲が、Earth, Wind & Fireにとって全米初No.1曲です。バンド構成Maurice White – VocalsPhillip Bailey – Backing vocals, CongasVerdine White – Bass, Backing vocalsRalph Johnson – Percussion, DrumsAl McKay – GuitarJohnny Graham – GuitarFred White – DrumsLarry Dunn – ClavinetAndrew P. Woolfolk – Soprano saxophone, Tenor saxophoneGeorge Bohanon – TromboneOscar Brashear – TrumpetErnie Watts – SaxophoneA面「Shining Star」作 Maurice White、Larry Dunn、Philip Baileyアルバム「That's The Way Of The World」に収録され1stシングルカット曲。スタジオバージョン聴くのかなり久しぶりです。LIVE盤「Gratitude」のバージョンばかり聴いてたように思う。こんなに落ち着いたノリで細かい仕掛けもこんなに聞き取れてたんだと感動。ライブバージョンはもっと跳ねててリズム隊も激しい。ライブバージョンの終わり方も凄く好きでラップ調のアカペラになって終わるのがカッコ良すぎ。2002年に突然「That's the Way of the World Alive in '75 」が発売された。このライブ盤も最高です!なので余計にライブバージョンばかり聴いてたように思えるのかも。「Shining Star」大好きな曲です!B面「Yearnin' Learnin'」作 Philip Bailey, Charles Stepney, Maurice Whiteこの曲もLIVE盤「Gratitude」のバージョンの印象が強い。スタジオバージョンよりもテンポも速く演奏もかなり派手にアレンジされています。スタジオバージョンはシンプルなアレンジに落ち着いたテンポでじっくり聴く感じ。スペイシーでメッセージ色強めになってからのEarth, Wind & Fireも好きですが、初期のザ!ファンクって感じの演奏も最高です。この曲が収録されてるアルバム「That's The Way Of The World」ならアルバムタイトル「That's The Way Of The World」と「Africano」が特に気に入ってます。「Happy Feelin'」も久々に聴いたら最高だった!
2024年04月18日
堀内孝雄さんの56枚目のシングルが発売されました。ちんぺいさんが亡くなって、2023年からの10年間予定していたアリスのコンサート活動が白紙に。ちんぺいさん自身もこれからの10年を楽しみにしていたに違いない。これまで、ステージで歌った事のないような曲も歌ってみたい、アルバムを1枚ずつ検証するコーナーもやってみたいと初めての試みに目を輝かせてた。本人が一番悔しいのだと思う。ファンもどんなアリスが聴けるのか期待しかなかった。ツアーが全てキャンセルとなりべーやんもきんちゃんも予定してたスケジュールを大幅に変える事に。べーやんは3月から少しずつ全国へ歌を届けに行き始めました。その前に・・・渡辺真知子さん、相田翔子さんとの3人のステージを昨年10月、ちんぺいさんが亡くなったと報道された直後に大阪、京都、神戸と回り辛い中、歌い切ってファンも涙を流しました。3月25日岐阜羽島で観たべーやんはパワフルで元気な姿を観せてくれた。今週19日にもべーやんのライブに行ってきます。そのライブの前に、このシングルが今日発売されました!(今回のシングルジャケット、凄く良いと思う。色合いも素晴らしい)1曲目「青二才~わが友よ」作詞 石原信一さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 和田春彦さん作詞の石原信一さんは「聖橋の夕陽」でべーやんと組んで、アリス時代を彷彿させる世界を作り上げた。今回も「聖橋の夕陽」とはまた違ったアリスサウンドを彷彿させる世界を作ってくれています。編曲の和田春彦さんは最近のべーやんの楽曲を多く担当しています。「空のほとりで逢えたなら」や「流星群」「聖橋の夕陽」もそうです。ブラザーズ5の曲の編曲も和田春彦さんです。そしてブラザーズ5のコンサートでキーボードを担当しています。この「青二才~わが友よ」は70年代後半〜80年代前半のべーやんのソロアルバムの世界も感じさせてくれます。一度、ヤンタンで流してくれたので3月25日の岐阜のコンサートで歌ってくれるかと思ってたけど、あの時はセットリストに入らなかった。今回はきっと歌ってくれると思う。べーやんの作ったメロディーは泣けそうになる歌詞に寄り添って前を向かせてくれる。和田さんのアレンジも文句なし!べーやんのいきいきした声を引き出してくれてる。2曲目「ユズリハ」作詞 谷村新司さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 和田春彦さんこの曲を聴くのがまだ辛くて聴けないアリスファンもいるかも知れない。2013年4月に発売された3人のアリスとしては最後のアルバムになった「ALICE XI」に収録された曲。ニューアルバムからの曲をたっぷりとセットリストに入れた2013年のアリスの全国ツアーでももちろん歌われました。「アリス コンサートツアー2013『It's a Time』」と題された64本にも及ぶ全国ツアー。自分は15回観に行く事ができた。べーやんは2013年のツアーの時からこの曲を大事にしてるようにいつも感じた。この曲を歌い終えたあとで「もうちょっときれいに歌いたかった」とポツリと呟いた事や、歌い終えた暗転の中で何か言葉を発する事が何度かあった。この和田春彦さん編曲バージョンは原曲の美しさを崩す事なく、べーやんのソロ曲として最大限に感動的なアレンジになっています。この曲はワンフレーズずつべーやんとちんぺいさんが交互にボーカルを取ります。CDでもコンサートでもちんぺいさんが歌っている部分をべーやんが歌ってるのを初めて聴いた時は胸が痛くなったけど何度も聴いていると「何でも受け入れる事が大切だ」とちんぺいさんがよく言ってた言葉を思い出したりしてた。ちんぺいさんが歌う部分で「♪ ひとりで生きる強さ ひとりで逝く寂しさ 覚悟を持つ者だけ やさしさを知っている」このフレーズをべーやんが歌うと胸が熱くなる。何度も聴いてると、ちんぺいさんの声で上のパートが聞こえてきたりする。「♪人は今日を生きている 人は今日も生きている」この前の岐阜でもべーやんの歌を満喫しましたが、次のビルボードライブ大阪でもべーやんの歌声をたっぷり聴けるのを楽しみにしています。(Amazonの特典付きを買った。デカジャケ)(アリス活動停止後、1982年初コンサートツアー時に配布された冊子から)
2024年04月17日
ゲイリー・ライトの1981年発売のヒット曲。ゲイリー・ライトと言えば自分も何度も書いてる大好きなバンド「Spooky Tooth」のボーカル&キーボードです。1967年〜1974年「Spooky Tooth」で活動した後、ソロ活動に。これまで生きてきて聴いた全ての楽曲の中で確実にベスト100に入る大好きな曲、Harry Nilssonバージョンの「Without You」(ベスト100に入るって物凄く好きな曲です)あのピアノを弾いてるのもゲイリー・ライト!レコードの針を落として1発目の聞こえるピアノの音だけで泣ける名曲です。小学生の頃に聴いてた深夜ラジオ番組の最後にこの曲が必ず流れてて、夜中の1時前、子供ながらに寂しく物悲しい気持ちになりながら毎週、布団に入った。中学生になってこの曲のレコードを買いに行って何度も何度も聴いてピアノで弾き語りしたくて何度も音聞いてコピーしたのも懐かしい。ゲイリー・ライトは昨年2023年の9月に亡くなりました。しばらくして音楽系のネットニュースで亡くなった事を知った日、Spooky Toothの「It's All About」とソロアルバム「The Dream Weaver」を聴いた。良い曲が多すぎる。A面「Really Want to Know You」(邦題「君のすべてが知りたくて」)作 Gary Wright Ali Thomsonこの曲はアルバム「The Right Place 」からの第一弾シングルカット曲。イントロから売れるのがわかるような惹きつけられる音色。この曲のベースはDean Parks、ドラムはTris Imbodenです。ギターのイメージだったのでベースでも参加するんだと不思議な感じでした。翌年、爆発的に売れたASIAの先取りしてるかのような印象もある音色。スペイシーでプログレでそれでもポップなサウンド。B面「More Than a Heartache」(邦題「恋はせつなく」)作 Gary Wrightこの曲もベースはDean Parks、ドラムはTris Imbodenです。アルバムではB面2曲目だけど、アルバム通して聴くと頭に残るインパクトのある曲です。ボーカルめちゃカッコいい!持っていないGary Wrightのアルバムも揃えてしまおうかと思いながら聴いてます^^;
2024年04月16日
イギリスのロック・ポップ・グループ「デイブ・ディー・グループ」(Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich)の大ヒットシングル。A面「The Legend of Xanadu」(邦題「キサナドゥーの伝説」)作 Ken Howard, Alan Blaikleyアルバム「If No-One Sang」からのシングルカット。イギリスで大ヒットした曲。洋楽なのに日本でもオリコン11位まで上がった。心地良いラテンのリズムにブラスセクションが最高です。絶えず入ってくる鞭の音も効果的。日本ではGSのザ・ジャガーズが「キサナドーの伝説」のタイトルでカバーして発売しました。ザ・ジャガーズのバージョンも心地よく好きです。やはりオリジナルはアレンジが豪華で演奏も歌もオリジナルの凄さを感じさせます。「デイブ・ディー・グループ」はアメリカでは売れなかったようですが、日本では何曲か有名になった曲があります。その中の1曲がこの曲。「オー ケィ!」が一番有名かな。B面「Please」作 Dave Harman, John Dymond, Trevor Daviesこの曲はアルバム未収録曲でこのシングルのB面のみに収録。CD化されてからアルバム「If No-One Sang」のボーナストラックに収録されました。この曲でもトランペットは印象的なフレーズを奏でています。ラテン曲ではなくサイケなロックです。「Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich. 」は名曲も多いけどあまり話題になる事もなくてこのまま忘れられていくには勿体無い曲が多いバンドです。自分も忘れかけてたのですが… 先月たまたまyoutubeで見つけた2002年のライブ!まだ続いてたんだ!とびっくり!メンバーはほとんど変わってるけど、「Zabadak」でのハイトーンボイズや「Hideaway」の激しいノリ、そして!!!!「The Legend of Xanadu」では鞭を振りながら歌う!歌も演奏も最高で、リアルタイムで聴いてたバンドじゃないのにちょっと泣いてしまった^^;デイブ・ディー・グループのライブ観て泣く日がくるとは・・・。イギリスではやはり愛され続けてるバンドなんだとわかるライブで感動しまくりでした。かなりハード曲ももちろんあるので、このバンドいろいろ聴いてみるのはオススメ。
2024年04月15日
1999年に発売された高石ともやさんのアルバム「自分をほめてやろう」の中に1975年7月シングル発売された「孤独のマラソン・ランナー」のリメイクバージョン!「孤独のマラソン・ランナー」作詞・作曲 自切俳人さん 編曲 徳武弘文さん1977年シングルバージョンは青木望さんの編曲でややのんびりと心地よいテンポで当時はよく聴いたバージョン。でも、一番よく聴いたのは当然、オリジナルの自切俳人さんのバージョンですが。もう一つ「107 SONG BOOK Vol.11 想い出の赤いヤッケ。完結編」1979年バージョン。これはナターシャー・セブンらしいバンジョー、マンドリン、ギターのトリッキーな演奏でこれも大好きなバージョンです。そして1999年バージョン。編曲の徳武弘文さんはラストショウのギタリストとしても有名で、この1999年バージョンにはラストショウのメンバーが3人も参加しています。ハーモニカに松田幸一さん、ベースに河合徹三さん、そして徳武弘文さん。尾崎孝さんのスチールギターと松田さんのハーモニカの印象が大きいアレンジです。1999年当時はそれほど聞き込んでなかったのですが、高石ともやさんの歌唱が伸びやかで気持ちいい!アレンジは少し自切俳人さんのオリジナルバージョンをオマージュしてるようなコーラスや効果音。ナターシャー・セブン関連の音楽を聴くと自分の中学時代、高校時代の放課後に京都まで遊びに行ったりしていた事を思い出す。帰ってくるのが23時過ぎてる事なんて珍しくなかった。アルバムの事も書いてなかったと思うので今度ゆっくり聴きながら書きたい。春は毎年、ナターシャー・セブンのコンサートに必ず1回は行ってた。
2024年04月13日
かなり久しぶりに和央ようかさん・花總まりさん出演のミュージカル「ドラキュラ」をDVDで観た。日本初演を(2011年8月20日〜9月11日まで東京国際フォーラムCで24回公演)収録したもの。この作品は東京で2回、大阪で2回観劇しました。もう13年も前だけどこの作品はいろいろと印象に強く残っている。舞台装置の素晴らしさ、ライティングの美しさ、そしてキャストの熱演。世界で女性が初めてドラキュラ伯爵を演じた事も特筆すべき事だし、東宝ミュージカルでは作られないと思う殺伐した部分や空気感が新鮮だった。和央ようかさんの立ち姿の格好良さと、いろんなドラキュラを観て来たけど、そのどれにもない特別な世界観で魅力的でした。冒頭部分の400歳のままのドラキュラは不気味で寒々しい。若い血を吸って蘇ってからのギャップも凄い。難解な楽曲を女性が朗々と歌い上げるのは素晴らしい!花總まりさんはこの時、やっと本格的に舞台に戻ってきてくれた感が強く、毎回、凄く感動して観てたのを思い出す。この作品の前にミュージカル「ディートリッヒ 」でエディット・ピアフ役を演じましたかあの時は出番も少なくてミュージカルに4年間出てなかったリハビリ期間のようにも思えた。それでも舞台に立ってくれるだけで満足していたのを思い出す。今ではミュージカルに引っ張りだこです。もうすぐ、ストレートプレイで花總まりさんを観に行くことができます。楽しみにしてる作品です。(エリザベートのドクトルゼイブルガーの場面を思い出させる構図^^;)レンフィールド役の小野田龍之介さんの存在がやはり今でも強烈で鮮明に思い出す。牢獄の中の冷たく不気味な空間で蜘蛛やハエやネズミと暮らしている。芝居も歌声も素晴らしかった。この作品では様々なイリュージョンが使われていて400歳時代のドラキュラがテーブルの間をすり抜けるように歩く場面は何度DVDで観てもどうなってるのか不思議すぎる。ヴァン・ヘルシング役の鈴木綜馬さん。この役、凄くハマってた。ルーシー役の安倍なつみさんも熱演でした。エクソシストのリーガンとカラス神父とメリン神父の三人がリーガンの部屋で悪魔払いしてるかのように思える。ラストシーンも美しくトートとエリザベートが昇天するかのような場面。楽曲はフランク・ワイルドホーンです。この作品でのフランク・ワイルドホーンの音楽は凄く好きでした。和央ようかさんのために追加して作った新曲も素晴らしい曲だった。この作品は宝塚歌劇で上演すれば、宝塚歌劇の幅がまたひとつ広がると思う。役も多いし、エリザベートのトートダンサーのような存在も3人あるし、トップ男役はドラキュラでトップ娘役はミーナ・マレー。2番手〜4番手まで男役はバッチリ良い役が揃ってるし、個性的で芝居が上手い男役にはレンフィールド役、組長か専科からヴァン・ヘルシン役。トップ娘役候補にはルーシー役がある。ドラキュラ側近のヴァンパイア役は3人じゃなくても増やすことも可能。もし宝塚歌劇がこの作品を上演するならかなりな冒険作になると思う。
2024年04月12日
牧伸二さんの楽曲を24曲も集めたベスト盤。関東の芸人で好きな人はあまりいないのですが、好きな芸人さんの一人。今、思いつくのは「あした順子・ひろし」と「コント55号」「昭和のいる・こいる」「獅子てんや・わんや」「ケーシー高峰さん」そして「牧伸二さん」は今も昔も好きな芸人さん。関東の喜劇役者なら好きな役者さんは数え切れないほどいるのですが。まったく意味のわからない歌詞だったけど子供の頃は笑ってた。牧伸二さんの弟子に泉ピン子さんがいます。1曲目「やんなっちゃった節」 (1961年7月)2曲目「御前様」 (1964年12月) 「あゝやんなっちゃた」のB曲3曲目「アイウエオ節」(1962年2月)4曲目「新ヤンナッチャッタ節」(1962年2月)「アイウエオ節」のB面5曲目「トンズラソング」(1964年)6曲目「ポヨヨヨヨーンだよ!!」(1965年)7曲目「ボクシング小唄」(1965年)8曲目「ヤーダ」(1965年)9曲目「ウクレレ教室」(1965年)10曲目「まんがのうた」(1967年)11曲目「週刊マキシン」発売中12曲目「牧伸のジンジロげ」13曲目「ハレンチブルース」(1968年8月)14曲目「サラリーマン数え唄」(1968年)「ハレンチブルース」のB面15曲目「マキシンのチラチラソング」(1972年)16曲目「ソウルそれはないじゃないか」(1977年8月)17曲目「ナベヨコソウル」(1977年)「ソウルそれはないじゃないか」のB面18曲目「日本のDON」(1981年)19曲目「想い出のヨットスクール」(1981年)20曲目「ホンモ・ホンモ」(1991年12月)21曲目「バーゲンセール」(1993年)22曲目「マキシンのバナナボート」(1993年)23曲目「ダンジイの応援歌」(2001年)24曲目「コキコキロック」(2004年)歌詞はまったく意味不明な言葉が多く出て来る曲が多く、牧伸二さんの造語なのかも知れないけど何か笑ってしまう。「トンズラソング」なんかは「キーポッポ」って言葉がやたら出て来ます。「ポヨヨヨヨーンだよ!!」も牧伸二さんの声で笑ってしまう曲。「かつみ・さゆりさん」はここから取ってるのかも知れない。「御前様」は完全なGSサウンドです。牧伸二さんはその時代の流行りの最先端の音を取り入れてるのがおもしろいし凄いと思う。「ソウルそれはないじゃないか」なんて1977年発売でディスコブームど真ん中です。「サタデー・ナイト・フィーバー」が1977年12月全米公開なので、そのブームより先です。かなり本格的なサウンドで作られた曲です。「ナベヨコソウル」もビー・ジーズを彷彿させる音です。歌詞の意味はまったくわからないのですが。「想い出のヨットスクール」も軽快なソウルミュージックに乗せて当時話題になった「戸塚ヨットスクール」の事件の事をおもしろおかしく歌っています。「ホンモ・ホンモ」は当時、日本で流行り始めたSkaを大胆に取り入れた曲です。歌詞の内容は今ではLGBTQで問題になりそうですが・・・。1990年頃のスカバンドといえば日本では「レピッシュ」がちょうど売れてる時代です。そう言えば「レピッシュ」も凄く好きで当時はアルバム出ると必ず買って聴いてた。「WONDER BOOK」「KARAKURI HOUSE」「FLOWER」とか好きだった。かなり前にブログでも書いたかも知れない。「ダンジイの応援歌」はかなり前に書いたはず。
2024年04月10日
1978年はアリスにとって激動の年でした。1977年10月5日に発売した「冬の稲妻」が1978年に入ってからレコード売り上げが急激に伸びはじめ、息の長い大ヒット曲になりました。アルバム「ALICE VI」も4月5日に発売されるとオリコン週間1位に。1978年度アルバム年間売り上げ2位になった。(ちなみに1位はピンク・レディ 「ベスト・ヒット・アルバム」)さらにアルバム年間売り上げ4位に「ALICE V」が、10位に2枚組ライブ盤「アリス栄光への脱出」がランクインした。年間ベスト10内に3枚ものアルバムがランクイン。21位には堀内孝雄さんのソロアルバム「あいつが死んだ晩」も入ってる。この年はそれほどに目まぐるしい1年で、それまでのんびりアリスを応援してたファンもまさに右往左往してチケット争奪戦やスケジュールを早く知る事に奔走した。翌年1979年はさらにファンも忙しい1年になった。アルバム「ALICE VI」が4月5日に発売されてから初めてのコンサートは4月7日8日の神戸公演でした。アルバムから多くセットリストに入るのだろうかと期待してましたが、すでに発売してたシングル曲のみがセットリスト入りした。「冬の稲妻」「涙の誓い」「街路樹は知っていた」の3曲。1978年春はコンサートスケジュールやテレビ出演などが詰まっていて、新曲をライブ用に練習する時間がなかったものだと想像できる。そして、この時期、ちんぺいさんの体調が良くなくて、セットリストはべーやんがリードボーカル取る曲を多めに組まれていました。セットリスト 4月8日 (4月7日は曲順が一部違った)1曲目「スナイパー」2曲目「愛の光」3曲目「君がいるから」4曲目「老人」5曲目「熱い吐息」6曲目「帰り道」7曲目「街路樹は知っていた」8曲目「冬の嵐」9曲目「遠くで汽笛を聞きながら」10曲目「今はもうだれも」11曲目「帰らざる日々」12曲目「涙の誓い」13曲目「冬の稲妻」この日、昼2時頃に神戸文化ホールへ向かった。楽屋入りの時間をある人に教えてもらってた。でも、怖くてちんぺいさんに近づけなくて遠巻きに見てました。ちんぺいさんは「楽屋待ちとかあまりされたくない」ってはっきり言ってたのですが、凄く和かにファンの女の子たちからプレゼントを受け取ったり握手したりしてるのを見て、怒られないのか…と中学生の自分はその光景を見てた。その日はたまたま行儀の良いファンが集まってたようで騒ぐようなファンがいる場合はかなりきつく注意されてた事もあったと他の会場で入り待ちをしてた友人に聞いた。遠巻きに見てた自分の方へちんぺいさんが近づいてきて少し焦ってると、軽く手をあげてニコッと笑って楽屋口へ入って行ったのを鮮明に覚えてる。小学4年生の冬からアリスのコンサートに行き始めて、初めて間近かにアリスのメンバーを観た日だった。べーやんは疲れてそうでタクシーから降りるとファンに軽く手をあげてすぐに楽屋へ、きんちゃんはいつも通りにニコニコとファンの肩を抱いて写真を一緒に撮ってたりと今もあの頃もまったく変わらないきんちゃんでした。その時に子供ながらに凄く印象に残ってるのは、ちんぺいさんの顔色が日焼けではない土気色でしんどそうだと感じた。この日の1ヶ月過ぎにちんぺいさんは倒れて入院。6月7月とべーやんときんちゃんの二人でスケジュール通りにツアーを回った。ちんぺいさんの復帰は8月30日の日本武道館公演からだった。ドラマチックだった。3月は2days3公演、大阪厚生年金会館で開催。1日2公演というはその頃まで普通にありました。セットリストの内容は1978年5月5日にNHK-FMで放送されたライブのアレンジと同じ。この頃のツアー内容を1時間弱に凝縮したのがNHK-FMライブ。「走っておいで恋人よ」だけ神戸と3月の大阪ではセットリストに入ってなかった。この時の「愛の光」はピアノがイントロリフを弾くかなりレアなバージョン。ギター2本、ピアノ、コンガという構成。「冬の嵐」はアリさんのハーモニカが大活躍するアレンジ。かなり素朴な演奏での「冬の嵐」で、本当にパリのカフェのテラス席で聞こえてきそうな雰囲気。行った事ないけど^^;「老人」と「君がいるから」は二人のアリスになってもそのままセットリストに入ってました。ちなみに二人のアリスのオープニグ曲は「飛び立てジェットプレーン」です。ここから「君のひとみは10000ボルト」「ジョニーの子守唄」「チャンピオン」「夢去りし街角」「秋止符」とアリスの代表曲を立て続けにリリース。「君のひとみは10000ボルト」はアリスでリリースする予定がちんぺいさんが入院したためにべーやんのソロとして発売されました。「冬の稲妻」ですが、関西では3月18日19日の大阪、4月7日8日の神戸がバンド演奏では初披露でした!3人だけの演奏での「冬の稲妻」は1977年10月22日姫路、23日京都、10月24日神戸国際会館が関西初披露でした。3人だけの演奏の「冬の稲妻」は凄い迫力だった!きんちゃんのタンバは「明日への讃歌」の時の何倍も強烈です。10月24日神戸国際会館の時よりも12月17日の大阪厚生年金会館の時はさらに激しい演奏でテンポアップした。4月は神戸でコンサートする事が多かった。1975年4月20日 この日の6時半公演はザ・ムッシュのさよならコンサート神戸公演だった。1977年はエンドレスロード ツアー神戸文化ホールは一番後ろが1列で最前列が28列。この日は2列目のちんぺいさん側だった。1979年は神戸公演の代わりに滝野ローンステージで3万人以上を集めた野外コンサート。1980年は5月に滝野ローンステージで海援隊とジョイントコンサート
2024年04月09日
2003年9月18日に収録されたDVD内容はちんぺいさんが、これまでの活動に一旦、句読点を打つ意味などを1時間たっぷり語っています。2003年の句読点のツアーパンフはDVDがメインになっていて、「LA STRADA VII 句読点」を観てパンフレットを購入した人は、しまいこでる句読点のパンフを引っ張り出してきて今、あの時のちんぺいさんが語った事を聞き直してみるのはどうですか。20年前のちんぺいさんは丁寧に長く時間を共にしたファンに想いを語りかけています。1995年発売のアルバム「I・T・A・N」の事から語り始めます。そして、ちんぺいさんが初めて作った歌詞の話や音楽について。中国、ハルビンに関しての不思議な体験などを熱く語っています。この時に作った「今を生きて」はベストアルバム「アリガトウ」に収録されています。あの時はこの曲の事を特別に感じてなかったのですが、ちんぺいさんを亡くしてからこの「今を生きて」を聴くといろいろと腑に落ちるものがあってちんぺいさんの生き様がより尊敬できるものに感じられる。「♪生きて行くことは 死なないことじゃなく 熱く生きようとしながら 暮らしてゆくこと」「♪友が死んだ日の ほほうつ雨にさえ きっと大切な 意味があるはずだから だから青春を終わらせないで 熱い心そのまま 失くさないで 今を生きて」あの時、読んだ時の想いと、今、読む想いは、まったく違った。ちんぺいさんのこの言葉で何か少し心の整理ができそうな気がします。
2024年04月08日
2004年6月9日発売の松任谷由実さんのDVDシングル。この曲は映画『天国の本屋〜恋火』の主題歌ですが、CDシングルカットせずにDVDシングルのみで発売。2004年11月発売のアルバム「VIVA! 6×7」にアルバムバージョンで収録。この曲も聴けば聴くほどに好きになり深さもわかってくる曲。名曲です!!1曲目「永遠が見える日(Movie Version)」2曲目「ピアノ組曲第10番「永遠」(オーケストラ・ヴァージョン)」作曲 松任谷正隆さん3曲目「「天国の本屋〜恋火」劇場予告編4曲目「永遠が見える日(映像特典・Studio Version 〜 Extra Version)」DVDのブックレットには「ピアノ組曲第10番「永遠」」のピアノ譜もあります。ツェルニーやハノンのような運指練習のような難しさに弾くのは断念^^;昔なら練習して弾けるようにがんばったと思うけど、今では聴くだけでいいや…とすぐに諦めてしまう。作詞・作曲 松任谷由実さん 編曲 松任谷正隆さんこのDVDシングルを買うと映画の割引券が封入されていましたが、映画はみにいかなかった。映画館では観なかったけどDVDが発売されたら必ず買うつもりでした。映画「天国の本屋〜恋火」の中で流れる音楽は全編、松任谷正隆さんの作曲した楽曲です。映画の内容はSFファンタジーで引き込まれ感動するのですが、何よりも映画音楽に釘付けです。ピアニストの話なので映画の中ではピアノ曲が多く流れます。サントラ盤のCDが欲しい。この映画のサントラ盤は発売されなかったような気がする。発売してたら絶対に買ってるはずなんだけど…。「永遠が見える日」はアルバムバージョンのMIXの方が自分は好きです。1曲目の「永遠が見える日(Movie Version)」は映画のラストのエンドロールで流れる。映画のラストシーンのストップモーションの後で流れ出すにはこのMovie Versionの方が良い。楽曲単体で聴くにはアルバムバージョンで聴くのが好きです。この手の映画では泣ける事はあまりないのですが、この映画は音楽の相乗効果で毎回ウルってなる。音楽の力の凄さを感じる映画でした。音楽の力といえば、世界的に大ヒットしてる「ゴジラ-1」ですが、この映画の中でも伊福部昭さんのあのゴジラのテーマやモスゴジ、キンゴジの楽曲が爆音で流れ出した時に毎回、涙が溢れた。(ユーミンとゴジラは同い年)「ピアノ組曲第10番「永遠」」は松任谷正隆さんが作曲したピアノ曲のオーケストラバージョン。映画のクラマックスで主演の二人が弾くのですが、感動的です。4曲目の「永遠が見える日(映像特典・Studio Version 〜 Extra Version)」はスタジオでマイクに向かってユーミンが歌っているレコーディング風景風のMV貴重なのはExtra Versionとも書いてある、ユーミンがローズピアノ1本で弾き語りしてるバージョン!「夏祭り」「花火」「天国」「命」・・・ユーミンの音楽が楽しめる映画もおすすめです。渋い役者も多く出ています。鰐淵晴子さん、吉田日出子さん、あがた森魚さん、根岸季衣さん、そして桜井センリさんと原田芳雄さん!ローズピアノで弾き語りこれは映画本編のエンドロール
2024年04月07日
毎年、この季節になると歩道脇や植え込みの周りにカラスノエンドウの花が咲きます。今年は特に多いような気がする。どこで観ても大きく成長してて平年のカラスノエンドウよりも広く高く伸びて群生してる。駐車場のフェンスの下から凄い伸びてる。ここの場所は毎年、カラスノエンドウやホトケノザやたんぽぽが咲き乱れる場所ですが、今年は凄い。この右側にホトケノザも多く咲いてるのですが、カラスノエンドウの迫力に負けて撮るの忘れてた。上の写真の2mほど右側にもカラスノエンドウが今から伸びようとしてる。子供の頃にこのカラスノエンドウでよく遊んだ。名前の通りに、あと1ヶ月もすればえんどう豆の3分の1ほどのミニチュアサイズのえんどうがなる。茶色くなる前の鮮やかなみどり色の時に取らないとダメ。その豆をサヤエンドウの筋を取るように引っ張ってから中の豆を全て取り除く。片側を斜めに切り取って吹き口作るとカラスノエンドウの笛が完成。ピーピーとやや高い音が出せます。毒があるそうなので、吹き口の汁はあまり口に入れない方がいいのかも。子供の頃にカラスノエンドウの笛でお腹壊した事はないけど。茹でて加熱するとえんどう豆と同じように調理できる。田舎の祖母の家で塩茹でして鮮やかな色のカラスノエンドウを味噌汁に入れて食べた記憶がある。きっちり火を通せば胡麻和えなども美味しいんじゃないかな。2日ほど前に仕事終わりにぶらぶら歩いてたら、夕焼けが凄かったので写真撮った。やまぶき色からオレンジ色の夕焼けの翌日は晴れ、ピンク色や赤に近いオレンジの夕焼けの翌日は雨、と言われてる。この色は微妙。赤に近いオレンジな気もするけど写真の映りで色が少し変わるし。肉眼では鮮やかなオレンジ色だったような気がする。この翌日は晴れてたし・・・。向こうの山の方からガメラが回転ジェットで飛んできそうな空。
2024年04月07日
2009年4月発売の35枚目のアルバム「そしてもう一度夢見るだろう」の中に収録された曲。この35枚目のアルバム自体、最近の5年で凄い回数リピートして聴いています。何度も書いてるかも知れないけどユーミンの2000年代からのアルバムがどれも素晴らしくてこんなに毎日のように聴いても感動が大きくなる。楽曲のクオリティはもちろん、正隆さんの編曲がどの曲も天才だと思って聴いてる。特にこの「そしてもう一度夢見るだろう」から2020年発売「深海の街」までの5枚にハマったまま抜け出せない状態でずっと聴いてる。「昨晩お会いしましょう」と「PEARL PIERCE」を超えるアルバムなんて作られるのかって思ってたのは20代の頃。完全に自分の中ではその2枚を遥かに超えて最近の5枚のアルバムは気に入ってる。「悲しいほどお天気」「時のないホテル」「昨晩お会いしましょう」「PEARL PIERCE」「NO SIDE」の5枚は今でも大好きで特別なアルバムですが、今のユーミンが一番カッコいいと思えるのはなんかうれしい。「昨晩お会いしましょう」のツアーを観てからそれまで以上に深くハマった時の事とか懐かしい。今日は明け方まで友人と飲みながらいろいろ話してた。かなり飲んだけどまったく酔えなかったのは何なんだろ・・・。(アルバム「そしてもう一度夢見るだろう」は超おすすめなアルバム)「夜空でつながっている」作詞・作曲 松任谷由実さん 編曲 松任谷正隆さんアルバムの中では地味な存在かも知れない。自分もこのアルバムが発売された頃は「ピカデリー・サーカス」「Flying Messenger」「まずはどこへ行こう」「黄色いロールスロイス」「Judas Kiss」などの派手目な曲に惹かれてた。聴き込む度に好きな曲がどんどん増えて今ではアルバムの10曲全曲自分の中では松曲になった。「夜空でつながっている」はハウスのCMでも流れてた曲だけど、その頃はあまり印象に残らなかったような気がする。この曲の言葉のひとつひとつが温かくて優しい。心が病みそうになってる時に本当に癒してくれる歌声と言葉とメロディー。「♪ありがとう」から始まる歌詞は、歌詞カード読むだけでも心が震える。それをユーミンが歌うと、ざらついた心を柔らかくなめらかにしてくれる。本当に不思議です。歌の上手さなんてそれほど重要じゃないんだと今更になって悟った。だからOZZYの歌でも感動で涙してしまうのかと・・^^;歌ってる人の人間性だけが重要。今ではどんな女性シンガーよりも、声も言葉もメロディーも心に響くし、悩みや哀しさを和らげてくれる。最近、ライブに回数行くようになってユーミン自身の人柄に惚れてしまってる。ファンを楽しませ、喜ばせる事を全力で見せてくれる。ファンクラブにしても愛を感じられる。80年代前半にもライブには一つのツアーを何回も観てたけど、あの頃のユーミンは尖ってるのがカッコ良くて癒されようなんて思って観に行ってなかったような気がする。客席で汗だくになって凄い熱気を楽しんでた。メタルの来日公演に近い感覚だったかも。ちょうどOZZYやジューダス、スコーピオンズなどがアメリカでもブレイクして日本でもメタルが異様に盛り上がっていた。ほとんどのヘヴィメタルバンドやハードコア系の来日公演に行ってた頃だった。1980年代〜90年代にコンサートに行く日本のアーティストは数えるほどだった。谷村新司さん、堀内孝雄さん、中島みゆきさん、山崎ハコさん、ナターシャーセブン、杉田二郎さん、そしてユーミン。あとは全て海外のバンドやアーティストでした。メタルもロックもパンクもニューウェイブ系も手当たり次第、海外アーティストは観に行ってた。今もメタルはずっと聴いてるけどライブに行く回数は減った。10年ほど前の4〜5年はブラックメタル、ブルータルデス、メタルコア、デスコアのバンドが来ると必ず観に行ってた。怪しげな小さいライブハウスで観る事が多かった。客席にヤギの血を撒き散らすバンドもいたし^^;血を撒くのは知ってたのでかなり離れて観てた。でも、曲はほんとにカッコいいので今でもブラックメタル系、ブルデス系はたまに聴いてる。そうそう、ユーミンの話。ラジオ2本とウソラジオは必ず聴いてる。そこでもユーミンの優しさや人間らしさに触れる事ができて、どんどん人柄にも惹かれる。この前のインスタにユーミンがゴジラと共演してたのを観てうれしかった。ユーミンとゴジラは同い年。1954年生まれです。1月生まれと11月生まれなので学年は違うけど。早くユーミンのライブに行きたい。今、アルバム制作期間なのでツアーは早くて年末?2025年の苗場の後?
2024年04月06日
フランク・シナトラの名曲を4曲収録した1965年7月発売のコンパクト盤。洋楽のコンパクト盤が乱発されてた時代です。ここに収録されてる4曲のうち1曲だけ変えジャケットも変えたコンパクト盤も2年後に発売されています。「Pennies From Heaven」を「I Love Paris」に変えただけです。A面1曲目「South Of The Border」 (邦題「国境の南」)2曲目「All Of Me」(オール・オブ・ミー)B面1曲目「My Funny Valentine」(マイ・ファニー・ヴァレンタイン)2曲目「Pennies From Heaven」(ペニーズ・フロム・ヘヴン)1953年〜のCapitol時代にレコーディングされたバージョンで全て収録されています。「South Of The Border」 は1953年4月発売でGene Autryのカバー(1939年オリジナル)。シングルのみで発売で、アルバム「In the Wee Small Hours」のボーナストラックに収録されています。ベスト盤には入ってるものもあるのでCDでも手に入れやすい曲。フランク・シナトラバージョンのこの曲は編曲、演奏が豪華でバンドも最高です。やっぱりビッグバンドはいつ聴いても気持ち良いし、心が豊かになるように感じる。「All Of Me」は1957年8月発売のアルバム「Swing Easy!」のB面ラストに収録されてた名曲。オリジナルは1931年とかなり古い曲。いろんな人がライブで歌ったのを聴いたけど誰が歌っても凄くいい曲だと思える名曲です。このアルバムは「Jeepers Creepers」も凄く好きな曲。「My Funny Valentine」は1954年1月発売「Songs for Young Lovers」の1曲目に収録されています。1937年にミュージカルのために作られた曲ですが、多くの人が歌ったのですぐにジャズのスタンダードになった。ジュリー・ロンドンとエラ・フィッツジェラルドのバージョンも好きでよく聴きます。「Pennies From Heaven」は1956年発売の「Songs for Swingin' Lovers!」のA面7曲目に収録されたバージョン。映画「Pennies From Heaven」の主題歌として作られました。ビング・クロスビーとジョージーストール・オーケストラがオリジナル。同じ年にビリー・ホリデイがレコーディングしてから数え切れないほどのアーティストがカバー。心が和らぐような柔らかく優しい良い曲です。フランク・シナトラのレコードはいつ頃だったか中古レコード屋で見つけたら買うようになってた。高価なものは買わなかったけど手に入れやすい価格のものは特に7インチをよく買ってる。20代後半の頃から、1930年代〜のスタンダードジャズや大御所シンガーを集めるようになった。CDはそれほど持っていないけど、EP盤やLP盤で今でも聴いてる。(中古屋で赤盤を見つけた時はうれしかった。黒盤と同じなんだけどね)
2024年04月05日
松任谷由実さんの1979年発表作品。「ツバメのように」作詞・作曲 松任谷由実さん 編曲 松任谷正隆さん1979年7月20日発売のアルバム「OLIVE」のA面3曲目に収録されている曲。じっくりとユーミンを聴いて来た人なら明るいPOPな曲が中心ではない事がわかってるけど、それは荒井由実時代からアルバムを通して聴けばわかる。心の奥にずっしりと入ってくるような重い曲も数え切れないほどある。この「ツバメのように」も10代半ばで初めて聴いて、これまでに感じた事のない不思議な感覚で聴いたのをおぼえてる。若い女性が高層ビルから飛び降り自殺するのを少し冷めた目で第三者が淡々と歌っているのですが、曲調は完全なレゲエです。ノリは最高に気持ちいいのですが、テーマは重すぎるもの。重苦しいバラードじゃないのがさらに寒く感じる。歌詞の中に「♪なんて肌寒い午後でしょう」ってあるのですが、そこが今でもゾクゾクする。「♪もう会えない 彼女の最後の旅 サイレンに送られて遠ざかる」で始まるこの曲は、ユーミンの無機質な声質にハマって悲しみや虚しさや怖さを浮き上がらせる気がする。「♪高いビルの上からは 街じゅうが みんな みんな みんな ばからしかったの ああ 束の間彼女はツバメになった In Rainy Sky なんて肌寒い午後でしょう」この「ツバメのように」は1984年に映像作品の中で復活しています。ヒプノシスの中心人物のStorm Thorgersonが監督で長編の映像作品「コンパートメント(TRAIN OF THOUGHT)」を制作。1984年にこんな作品を作るとはユーミンは既にかなり先を行ってた。内容なSFの世界で次元や時空を超えるように場面がどんどん展開していく。ヒプノシスの美しい映像で作り上げられた素晴らしい作品です。アルバムを通して聴くと「青いエアメイル」と「最後の春休み」の間にこの「ツバメのように」が収録されています。10代半ばではリアルに想像できた「青いエアメイル」と「最後の春休み」、何か遠い場所で起きている事のように思えた「ツバメのように」なのに不思議にその曲だけ浮いてるようには思えなかった。あれから何十年も経つと今は「ツバメのように」の方が近いリアルな物に思えるように変わった。自分だけなのかも知れないけど、友人、知人に自殺で亡くなった人が多いように思う。睡眠薬、飛び降り、自傷行為からの首吊り。バンド関係、学生時代の友人、同じアーティストのファンで一緒に追っかけとかした仲間、数ヶ月連絡取り合ってないなと思ってたら亡くなったって連絡が来るのがほとんど。毎回、「なんで?」って思うけど、自分もそこまで追い込まれてたのなら誰にも相談せずに消えることを選ぶように思う。自殺されて残される者の哀しさと虚しさは何年経っても薄まって来ないように感じる。母親を10代で自殺で亡くした友人がいます。その友人は霊魂などの話には凄い拒絶反応を見せます。お盆やお彼岸などもまったく意味がない事だと語る。突然の事だったようで理由も意味もわからなかったと。会いに来てくれる事が一度もないのなら、そんなモノは存在しないと。10代で母親を自殺で亡くすなんて想像するだけで胸が引き裂かれるように思える。何が原因だったのかも怖くて知りたくないと自分も思うだろうな。同じように逆縁も深い悲しみに襲われる。親よりも先に子供を亡くすのは、ましてや自殺で亡くしたりしたら辛さは想像できない。昨夜も書いたけど宝塚歌劇団宙組の娘役さんが酷いイジメで追い込まれ自殺しました。残された家族、友人たちはどんなに辛いのかと考えるだけでしんどくなる。電飾や派手な衣装に包まれた華やかな世界の怖いほど深い闇の奥底で苦しんでる人が今、現在もいるのじゃないかと想像できる。・・・最近、友人を亡くし(自殺ではない)、気分的にナーバスになりがちで、何十年も観てきた宝塚歌劇の最悪な対応に汚れた愚かさを強く感じる。一人の人間の死を軽く思ってるとしか思えない劇団の対応。他にも自殺をテーマにした楽曲は数え切れないほどある。アリスの「帰らざる日々」は睡眠薬を飲み意識が遠ざかっていくさまを淡々と歌っていてシャンソンのようです。シャンソンといえば「暗い日曜日」が自殺を促す歌だとよく語られています。最愛の恋人を亡くし後追いするような内容です。有名な所ではエルヴィス・プレスリーの「ハートブレイクホテル」は自殺者の遺言から歌詞が作られています。「フランシーヌの場合」は政治活動家が焼身自殺した事を歌っています。中島みゆきさんの「十二月」は自殺そのものを歌っています。歌詞では睡眠薬自殺ですが、この曲を初めて歌った1989年の夜会ではこの曲を歌い終えると高い舞台セットの上から後ずさりしながら飛び降り自殺します。あれは衝撃的すぎた。飛び降りた後は全てのライトが消え暗転の中、2分近い激しいギターソロが続く。怖すぎた。中島みゆきさんは「鳥になって」や「砂の船」などもそう受け取れる歌詞があります。松任谷由実さんは「コンパートメント」で睡眠薬の自殺を歌っています。オジーオズボーンの「Suicide Solution」は自殺の歌ですが、この曲を聴いて少年が自殺したと言いがかりをつけられ裁判になった。裁判はもちろんOZZYが勝った。日本語のタイトルは「自殺志願」でした。この曲は急性アルコール中毒で亡くなったAC/DCのボン・スコットを偲んで書かれた曲。飲み過ぎは自殺行為だとのメッセージだけどOZZYも当時は異常な量を飲んでた。あの頃、死なずに今も歌っていられる事が奇跡のように感じる。QUEENの「Don't try suicide」も自殺をテーマにした曲。日本語タイトルはなぜかまた「自殺志願」・・・自殺を止めようとしている曲なのに。他にもまだまだあるけど、これからも無くなる事のない楽曲のテーマになると思う。そのままダンススタジオで次元を超えたように眠ってしまっている。この後、ダンススタジオの場面での「DESTINY」が始まりユーミンは曲に合わせてレッスンを受けている
2024年04月04日
今日は久しぶりに宝塚大劇場へ「Eternal Voice 消え残る想い/Grande TAKARAZUKA 110!」を観劇してきました。この公演でトップスターの月城かなとさんが退団します。雪組のかなり下級生の頃から観て来てたので今日、観ながら感慨深いものがありました。「Eternal Voice 消え残る想い」は正塚晴彦さんの作品で、今回はどんなテイストの作品を観せてくれるのか凄く楽しみでした。超シリアスな「マリポーサの花」や「ロジェ」路線で来ると予想してたら、予想外のオカルティックな内容でした。「ホテル ステラマリス」の時のようなコメディの割合で笑いもそこここに起きていました。月城かなとさんには正塚作品なら「銀の狼」が凄く似合うってずっと思ってた。「銀の狼」を月城さんで観たかった。今日、劇場に着いてショックだったのが、凛城きらさんの休演。水夏希さんトップの雪組時代から毎公演、どんな役をするのか楽しみだった。同期の鳳月杏さんとの共演も楽しみだった。92期ももう在団してる人はかなり少なくなってきた。蘭乃はなさんは退団後も出演する舞台や主演映画はほぼ観ている。今年も映画主演から、次はミュージカル、その次はダンスショーと引っ張りだこ状態でいろんな蘭乃さんが観られるのが楽しい。次の映画の公開も楽しみ。92期には輝咲玲央さんもいる!92期の男役で一番好きなのが輝咲玲央さん。唯一、四つ切りのスチールも必ず買う男役。この前の星組公演は行くのを控えたけど、次は必ず観るつもり。あと、透水さらささんも92期の中では凄く好きなジェンヌでした。歌のうまさは最近の娘役の中ではダントツだと思ってる。百千糸さんも宙組に通いまくって頃に歌と芝居を観るのが楽しみな娘役だった。風間柚乃さんは今回の芝居はもっと出番があると期待してたのに少なくて残念。今の宝塚のトップスター候補の中ではダントツに一番好きな男役。ショー「Grande TAKARAZUKA 110!」ではお披露目の110期生のロケット前にジャジーにソロ曲を歌い上げ、110期生を紹介する役割を担当。仮面舞踏会の場面ではモノクロの道化師として存在感の大きい役でした。終演後は、宝塚南口でも行った事なかったエリアに行ってみたら、昔ながらの居酒屋や最近オープンしたようなバルがあったり、新鮮だった。50年も宝塚に通ってるのに一度も入ることのなかった路地。不思議な感覚でした。創業40年ほどの居酒屋に入った。魚の匂いが充満してる魚料理中心の店でした。魚好きな二人で煮付けや西京漬の銀ダラなど食べながら地酒を楽しんだ。そこの居酒屋でも劇場ロビーでも客席でも聞こえて来るのは宙組問題。劇場に向かう時、南口降りて大橋渡る時、どうしても飛び降りしたマンションを観て胸が痛くなる。誰も納得いかないこの前の記者会見…大橋渡りながら大劇場がくすんで見えた。劇場の中でも重い空気をずっと感じてた。舞台を観ていてもこの中で誰か辛い思いをしてる人はいないのだろうか…とか考えてしまう。この重い感覚が自分からなくなるのは数年かかりそうな気もする。年を重ねるほどに人が死ぬって事の重みがわかるようになり、残された者の強い哀しみがわかるようになった。ましてや自殺だとさらにそう思う。自分の周りにも自殺で亡くなった友人や知人は多い。何かが邪魔して相談する事も出来ずに死ぬほどまで追い詰められた人の哀しみや辛さは想像するだけで苦しくなる。人、一人死ぬ事の重さを劇場の中でずっと考えてた。
2024年04月03日
2018年3月公開の日本映画。74分ワンカットで撮り切ったライブ感覚の映画。ストーリーが進行していくと同時に、映画の中でMOROHAのLIVEが映画音楽になっていく。映画での役名は全て本名で演じています。演劇のオーディションを勝ち抜いた6人が顔合わせ、初読み合わせ、立ち稽古、抜き稽古と練習を重ね芝居を固めていくある日突然、この芝居が中止になる。オーディションのみでキャスティングされた事もありチケットの売れ行きが芳しくないとその理由での中止だった。中止が決定した稽古場にはまだ諦めきれないキャストがそれぞれに芝居の中で生きている。初日が開幕する予定だった日、劇場にその6人は向かって劇場スタッフの制止を振り切って劇場の中へと。そして舞台に立ち想いを叫ぶ。この映画の出演権もオーディションでキャストを決めたので台本とシンクロする感覚で観ていく。約5年前にBlu-rayを買って数回観て棚に直してた。MOROHAの音楽も聴きたくなったのもあり久しぶりにこの映画とドキュメントタッチの特典映像を観た。MOROHAの曲はCDから映画の中に流されるのではなく、役者と同じ場所に同時にそこで演奏し歌う。映画と音楽がいい感じにシンクロして相乗効果で感動を倍増する。昨年、東京まで観に行った、蘭乃はなさん主演の映画「TOKYO RED 〜鉛丹」もオールロケ、ワンシーケンスの実験的でもある映画でしたが、「アイスと雨音」とは全く違う感覚の映像でした。どちらも好きな映画で、かなり演劇に寄ってるライブ感覚の「アイスと雨音」と1960年代のヨーロッパ映画のようで前衛的なダンスが印象深い「TOKYO RED 〜鉛丹」、両作品は近いようで全く違う感覚でした。「TOKYO RED」を観ながら「アイスと雨音」の事はまったく浮かんで来なくて、ゴダールやトリュフォー、そして「去年マリエンバートで」が浮かんできた。「TOKYO RED」は関西でも近々、上映されると思うので、その時はもう一度鑑賞するつもりです。蘭乃はなさんの凄い集中力の芝居とダンスをじっくりまた楽しみたい。MOROHAは日本のラップグループ。ラップとは何か違ったジャンルに思える。初めて聴いた時はアフロさんのMCに衝撃を受けた。UKさんのアコギ1本の演奏です。まるで明治時代に爆発的ブームになった浪曲を聴いてる感覚にもなる感情豊かな語りが凄すぎる。浪曲師の語りを思い出させるような素晴らしさです。浪曲も大好きなので古いLPなどを集めています。三波春夫さんを筆頭にした歌謡浪曲も大好きです。この映画を知る少し前にMOROHAを聴き始めてたので、それもあって映画への興味が倍増した。実験的な映画や演劇に興味ある人はかなり楽しめる映画だと思う。本多劇場の楽屋や稽古場、内部の通路など普段見ることができない劇場の裏側もたっぷり観られます。そしてBlu-rayの特典映像にドキュメントが付いてて本編を観てからそれを観るとさらに楽しめる。ブログに書いたつもりだったのに書いてなかった。キャスト陣は個性的なメンバーが揃っていて見応えじゅうぶんです。主演の森田想さんはベテランのような余裕な芝居。この映画でデビューしたまったくの新人、田中怜子さんの初々しい芝居も素晴らしい。田中怜子さんは映画主題歌MOROHAの「遠郷タワー」のMVにもメインで登場しています。田中偉登さんも若手ながら熱い芝居で作品を動かしてる。青木柚さんは自分がたまたま観たマイナーな映画作品やドラマに出ている事が多く、どの作品でも独特な世界を作っててかなり惹かれる演技です。掴み所のないような人間を演じる事が多いように思うし魂が出たり入ったりしてるような妙な世界観がすごくおもしろい役者さんです。紅甘(ぐあま)さんは名前なんだけど、母親があの内田春菊さん。4人兄弟の名前が在波(あるは)、長女・紅多(べえた)、次女・紅甘(ぐあま)、次男・出誕(でるた)と個性爆発な名前です。戸塚丈太郎さんは作品のムードメーカー的な役割もあって息苦しくなってくる場面に酸素を送り込むような雰囲気を持ってる。Blu-rayにおまけで付いてた写真カード
2024年04月01日
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