しろうと自然科学者の自然観察日記

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2018.09.29
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カテゴリ: 山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年半、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[5]】はフウロソウ科の植物です。第6回は、アサマフウロです。(2012年9月14日撮影)。
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☆アサマフウロは、本州中部の湿り気のある高原の草地に生えるフウロソウ科フウロソウ属の多年草です。草丈は60~80センチで、茎や葉柄には圧毛があるそうです。
  • アサマフウロ02.jpg

☆アサマフウロの葉は、ほとんど基部まで5つに深く分かれ、裂片はさらに2~3回3出状に切れ込みます。
  • アサマフウロ03.jpg

☆アサマフウロの花期は8~9月で、茎先に集散状に数個の花をつけます。
  • アサマフウロ04.JPG

☆アサマフウロの花は、濃紅紫色で直径3~4センチ、フウロソウの仲間では大きな花です。5枚の花弁は濃い紅紫色の脈が目立ち、下部の脈上には白い軟毛が生え、基部には白毛を密生します。雄蕊は10個で、雌蕊は1個です。
  • アサマフウロ05.jpg

☆アサマフウロの花は雄性先熟で、雄蕊が先に熟して花粉を出し、その後雌蕊が熟してきます。これは雄性期の花で、雌蕊柱頭は分かれ始めていません。自家受粉(自分の花の花粉で受粉すること)を避け、他家受粉(他の花の花粉を受け取って受粉すること)します。同じ種の中でも、多様な遺伝情報を受け取ることによって、個体の生命力を高めるための巧妙な仕組みです。
  • アサマフウロ06.jpg

☆この写真では、右側の花が雄性期から雌性期に移りつつあるようで、雌蕊柱頭が分かれ始めています。左側の花は雌性期の花で、雄しべの葯はなくなり、雌蕊柱頭が5つに分かれています。
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☆花弁が散り、先が嘴状に伸びる果実が成長してきています。果実は、花柱分枝を含めて長さ約3センチの蒴果(さくか)です。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。
  • アサマフウロ08.jpg

☆アサマフウロ(浅間風露)の名は、長野県の浅間山麓に多く分布することから名づけられたそうです。フウロソウ(風露草)の名の由来は、出入り口が1箇所だけで周囲が木で囲まれている草刈場を「フウロ野」と呼び、フウロソウは草刈場に生える草という意味とのことだそうです。
  • アサマフウロ09.jpg


  • アサマフウロ10.jpg





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Last updated  2018.09.29 05:22:43
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