しろうと自然科学者の自然観察日記

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2018.12.22
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カテゴリ: 山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年10カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[16]】はサトイモ科の植物です。第2回はミズバショウの花です。(2010年5月5日撮影)。
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☆ミズバショウは、北海道から本州(兵庫県及び中部以北の日本海側)の湿地に群落を作って自生するサトイモ科ミズバショウ属の多年草です。(2010年5月5日撮影)。
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☆ミズバショウは、根茎と実生で繁殖し、大きな群落を作ります。大きく成長した個体の塊茎から、太くて長い地下茎が伸びて栄養繁殖するので、数株がまとまって株立ちします。種子は水に流されて散布(水散布)され、発芽率が高く、実生から3年程度で開花します。(2012年5月3日撮影)。
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☆ミズバショウの花期は3月から5月で、葉が伸びる前に、白い仏炎苞と肉穂花序が伸びてきます。(2017年4月4日撮影)。
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☆ミズバショウの仏炎苞は、筒部は長く、舷部(先端の幅広い部分)は卵形で先端は鋭く尖っています。ミズバショウの肉穂花序は高さ10~30センチになり、1本の肉穂花序には、4枚の花被片がある小花が数百個あるそうです。(2012年5月3日撮影)。
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☆仏炎苞をよく見ると、花序を包んでいたため、表面に花序の凹凸の後が残っています。(2010年5月5日撮影)。
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☆ミズバショウの花は雌性先熟の花で、肉穂花序の上から順に雌性期から雄性期へ移り変わっていきます。このミズバショウの花は、肉穂花序の上から順に雌性期から雄性期へ移り変わってきています。先端の方では、4枚の緑色の花被片の中央から雌蕊柱頭が顔を出しているものも見えます。少し下の花では雄性期に移りつつあり、緑色の花被片の中から雄蕊が顔を出してきています。(2015年3月28日撮影)。
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☆これは、開花直後の雌性期のミズバショウの花です。雌性期のミズバショウの小花を見ると、上下左右に4枚の緑色の花被片が見え、真ん中から白い雌蕊柱頭が顔を出し伸びています。(2017年4月4日撮影)。
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☆これは雄性期のミズバショウの花です。それぞれの花を見ると、上下左右に2つに分かれている葯がある雄蕊が1個ずつあり、合計4個見えます。雄蕊は、下の雄蕊、上の雄蕊、右の雄蕊、左の雄蕊の順に伸びてくるそうです。最初に伸びてきた上下の雄蕊からは花粉が出ていますが、左右の雄蕊の葯は花粉を出していません。(2015年3月28日撮影)。
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☆ミズバショウの花言葉は、「美しい思い出」「変わらぬ美しさ」だそうです。いずれも湿地に咲くミズバショウの花の美しい雰囲気を表したもののようです。とくに「美しい思い出」は、尾瀬に群生している水芭蕉の風景を歌った曲「夏の思い出」から作られたそうです。





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Last updated  2018.12.22 06:00:58
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