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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。ヤマグワの花と果実です。(2018年4月22日撮影)。☆ヤマグワは、北海道から九州の丘陵から低い山地の林内に生えるクワ科クワ属の落葉低木から高木です。高さは、3~15メートルになります。☆ヤマグワの葉は互生で、切れ込みのないものから葉身が3~5つに深く分かれるものなど変異があります。ヤマグワは、雌雄異株ですが、まれに雌雄同株もあるというので観察してみました。雄花序も雌花序も、新枝の葉腋に1個ずつつきます。☆これは花が終わりかけていますが、新枝の葉腋から伸びる雌花序です。雌花序は長さ4~6ミリ、花柱は長さ2~2.5ミリと長く、その先に線形の柱頭が2個あります。長く伸びた花柱の先に2つに分かれた柱頭がみえます。☆これは、新枝の葉腋から伸びる雄花序です。雄花序は長さ1.5~2センチの円筒形です。雄蕊の花糸と葯が見えます。同じ枝に、雌花序と雄花序が見えるので、このヤマグワは雌雄同株のようです。☆この花序は、上には雌蕊が長く伸びる雌花が見え、下の花は雄蕊がある雄花のようです。以上の観察から、ヤマグワは雌雄異株のものと雌雄同株のもの、さらに1つの花序の中に雌花と雄花が混在するものもあるようです。☆ヤマグワ(山桑)の名は、文字通り山に生えるクワです。クワ(桑)の名は、蚕が葉を食べるので「食う葉(くうは)」または「蚕葉(こは)」から転訛したといわれており、「桑」の字は中国の漢名です。
2018.06.10
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。裏面の脈上と脈腋に短い縮毛があるヤマアジサイの葉です。(2018年4月22日撮影)。☆ヤマアジサイは、関東地方以西本州(関東地方以西)・四国・九州の山地の湿った林内に生えるアジサイ科アジサイ属の落葉低木です。☆まだ蕾の時期でしたが、葉の裏にヤマアジサイを区別できる特徴があるというので、今後の観察のために記録しておくことにしました。☆ヤマアジサイの葉は、裏面の脈上と脈腋に短い縮毛があります。☆拡大して見ると、目立つ脈腋の縮毛とともに、それぞれの葉脈上に短毛があるのがわかります。☆ヤマアジサイの花については、2年前に「しろうと自然科学者の自然観察日記」で詳しく紹介したことがあります。◎ヤマアジサイの両性花と装飾花を観察しました(2016年6月21日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20160621/
2018.06.09
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。ムラサキケマンの花です。(2018年4月22日撮影)。☆ムラサキケマンは、日本全国の低地の林縁の木陰や湿った草地などに生えるケシ科キケマン属の越年草です。草丈は、20~50センチです。☆ムラサキケマンの葉は、2回3出複葉です。小葉は、3出状から羽状に分かれています。☆ムラサキケマンは、茎の上部に総状花序をつけ、紅紫色の花を密につけます。☆ムラサキケマンは、まれに花の色が白いものがあるそうですが、今回初めて数株見つけることができました。☆花の色が白いムラサキケマンの花です。完全な白花を「ユキヤブケマン」、先端に紫色があっての白花を「シロヤブケマン」というそうです。☆ムラサキケマンの花は花弁が4枚で、外側にある上下の2枚の花弁は薄紫色で先端は紫色、外側の花弁のうち上の花弁は後ろが袋状になって突き出ています。内側の左右2枚の花弁は、白と紫色で先端が合着しています。花の中には、雄蕊が2本、雌蕊が1本あります。☆昨年撮影したムラサキケマンの果実です。ムラサキケマンの果実は蒴果(さくか)で長さが約2センチ、果柄から真っ直ぐ垂れ下がります。ムラサキケマンの果実は、熟しても緑色です。熟すと2つに裂けて果皮が巻き上がり、黒い種子をはじき飛ばします。種子にはアリが好むエライオソームがついているので、飛び散った種子はアリに運ばれて拡散していくようです。(2017年4月14日撮影)。☆ムラサキケマン(紫華鬘)の名は、紫色のケマンソウ(華鬘草)から。ケマンソウ(華鬘草)の名は、仏具の一つである「華鬘(ケマン)」という装飾具に似ていることから名づけられたそうです。☆ムラサキケマンの花言葉は、「喜び」「助力」「あなたの助けになる」などだそうです。「喜び」は独特の動きがある花が咲いた姿を春のはずんだ気分になぞらえたもの、「助力」「あなたの助けになる」は仏具に由来する名前であることから心のよりどころである宗教の役割になぞらえたものだそうです。☆ムラサキケマンの独特の生活史について、「しろうと自然科学者の自然観察日記」で紹介したことがあります。◎ムラサキケマンの2年がかりの独特の生活史(2015年4月16日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20150416/
2018.06.08
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。ミヤマキケマンの花です。(2018年4月22日撮影)。☆ミヤマキケマンは、近畿地方以東の山地の日当たりの良いところに分布するケシ科キケマン属の越年草です。越年草とは、秋に発芽し越冬し翌年に花が咲いて枯れる二年生植物のことです。☆ミヤマキケマンは、フウロケマン(近畿地方以西に分布)の近畿地方以東の山地にふつうに見られる変種だそうです。草丈は20~45センチで、フウロケマン(総状花序に2~8個の花)よりも密に多数の花をつけるそうです。観察してみると、10数個の花をつけているものがありました。中間形もあるそうです。☆ミヤマキケマンの葉は、1~2回羽状複葉で、小葉は羽状に深い切れ込みがあるそうですが、観察してみると変異があるようです。写真でも、右側の小葉は切れ込みが浅く、左側の小葉は羽状に深く切れ込んでいます。☆こちらの写真でも、小葉に切れ込みがほとんどないものや、切れ込みが深いものまで様々です。☆ミヤマキケマンは、3~10センチの総状花序に、長さ20~23ミリの花を密に多数つけます。写真では、1つの総状花序に10個から10数個の花が見えます。総状花序に2~8個の花が咲くフウロケマンに比べて、花の数が多いようです。☆こちらの写真では、1つの総状花序に数個の花が見えます。1つの総状花序に1~2個の花が咲いているものもありました。☆花のつくりは、次のようになっているそうです。キケマン属は、外側の2枚の花弁が上下に合わさって筒状になり、花冠の先は唇形、上側の花弁は後方に袋状に伸びて距を作ります。内側の2枚は、ほとんどが筒状の花弁のなかに隠れており、先端部分が合着し唇形状の開口部から合着した花弁の先端を覗かせます。☆2年前に、ミヤマキケマンの花を正面から撮影した写真です。上と下に外側の花弁が見え、中央に見えるのは内側の2枚の花弁が合着した先端部分なのでしょうか。(2016年4月19日撮影)。☆ミヤマキケマンの果実は、長さ2~3センチの線形の蒴果(さくか)で、数珠状にくびれています。花の奥に、数珠状にくびれた線形の果実が見えます。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。熟すと種を弾き飛ばすようです。☆ミヤマキケマン(深山黄華鬘)の名は、山地に咲く黄色い花の華鬘草に由来します。「深山」の名はついていますが、深山に分布するのではなく低山や丘陵地に分布するそうです。☆ミヤマキケマンの花言葉は、「戦い」だそうです。どんな由来があるのでしょうか。
2018.06.07
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。ガクウツギの花です。(2018年4月22日撮影)。☆ガクウツギは、本州(関東地方以西の太平洋側)・四国・九州の丘陵や低山の斜面に生えるアジサイ科アジサイ属の落葉小低木です。幹はよく分岐し、高さ1~1.5メートルになります。☆ガクウツギの葉は対生し、葉身は長楕円状披針形で、先は尾状に尖っています。三角状の浅い鋸歯があり、表面には光沢があります。☆ガクウツギの花は、枝先に散房花序をつけます。縁に装飾花があり、白色または淡黄色の花弁のような萼片は3枚で、大きさが異なるのが特徴です。萼片は本来4枚ですが、1枚が退化して小さくなったものや、完全になくなっているものもあるそうです。☆装飾花の上に、本来花(両性花)の蕾が見えます。花弁は5枚、雄蕊は10本、花柱は3本でまれに4本あるそうです。☆ガクウツギ(額空木)の名は、ガクアジサイ(額紫陽花)と同じように散房花序の周りを装飾花が額のように取り囲んでいること、茎や葉の姿がウツギ(空木)に似ていることに由来するそうです。
2018.06.06
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。道端で咲いていた2種類のスミレの花です。林の中の木陰に生えていたので、携帯用のコンパクトデジタルカメラで撮った写真が鮮明でないことをお断りしておきます。1種類目は、白い花のスミレです。(2018年4月22日撮影)。☆葉はハート形に近く先が尖っていること、花びらが白色で丸みがあることから、「マルバスミレ」ではないかと思いましたが、断定は避けて観察記録として残しておきます。☆2種類目は、タチツボスミレとよく似ているスミレです。写真では実際の色が再現されていませんが、花弁の色がタチツボスミレより濃く、中央の白い部分が目立つように思いました。☆花の色から「ニオイタチツボスミレ」ではないかと思いましたが、花弁の幅が狭く花弁の間に隙間があることから、やはりタチツボスミレのようです。☆スミレは、雑種も多く、種の判別が難しいそうなので、観察記録として残し、今後の観察に活かしたいと思います。
2018.06.05
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。マムシグサの仲間の花です。(2018年4月22日撮影)。☆マムシグサは、北海道から九州の林内に生えるサトイモ科テンナンショウ属の多年草です。マムシグサの仲間は、外形の変異が著しく種別が難しいということなので、マムシグサの仲間としました。☆マムシグサは、偽茎に紫褐色の斑点があります。偽茎は、葉柄下部の2つの葉鞘部分が重なってできたものです。葉は2個つき、7~15個の小葉が鳥足状につきます。小葉は、形や大きさともに変異に富み、上の写真では小葉が楕円形ですが、次の写真では小葉が細長く中央は斑入りになっています。☆マムシグサの仏炎苞は、淡緑色から淡紫色で白いスジがあり、舷部は長く伸びています。☆マムシグサの花序の付属体は、直径6~7ミリです。☆マムシグサ(蝮草)の名は、花の様子が鎌首をもたげたマムシを連想させるから、偽茎部の紫褐色の斑点模様がマムシに似ているから、2つの説があるそうです。☆マムシグサの花言葉は、「壮大」だそうです。
2018.06.04
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。ホウチャクソウの花です。(2018年4月22日撮影)。☆ホウチャクソウは、日本全土の丘陵や原野の林下に生えるイヌサフラン科チゴユリ属の多年草です。かつてはユリ科に分類されていましたが、チゴユリとともにイヌサフラン科チゴユリ属に分類されています。☆ホウチャクソウは、枝先に淡緑白色の花が1~2個垂れ下がってつきます。☆ホウチャクソウの6枚の花披片は、長さ2.5~3センチで合着せずに筒状に集まっています。花被片の基部は淡緑白色でふくらみ、先端部は緑色が濃くなっています。☆ホウチャクソウについては、「花の形が寺院の軒先に下がっている宝鐸に似ているホウチャクソウの花」(2018年5月17日の日記)で詳しく紹介しました。以下のリンクを参照してください。◎花の形が寺院の軒先に下がっている宝鐸に似ているホウチャクソウの花。【4月中旬の昭和記念公園「こもれびの丘」での自然観察・その7】(2018年5月17日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20180517/
2018.06.03
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。ヒメコウゾの花です。(2018年4月22日撮影)。☆ヒメコウゾは、本州(岩手県以南)から九州の低山地の林縁に生えるクワ科コウゾ属の落葉低木です。樹高は、2~5メートルになります。☆この写真は、昨年秋に撮影したヒメコウゾです。ヒメコウゾの葉は互生で、葉身は長さ4~10センチ、幅2~5センチのゆがんだ卵形です。切れ込みのないものから、2~3つに分かれるものまであります。葉の形に切れ込みがあるものや切れ込みがないものなどの変異は、ヤマグワ、カジノキ、ヒメコウゾなど、クワ科に共通する特徴です。(2017年9月14日撮影)。☆ヒメコウゾは、雌雄同株・雌雄異花で、新枝の基部の葉腋に雄花序、上部の葉腋に雌花序をつけます。上に雌花序が見え、下に雄花序が見えます。同じクワ科のヤマグワ、カジノキは雌雄異株です。コウゾ(カジノキとヒメコウゾの雑種)は、カジノキに近いものは雌雄異株、ヒメコウゾに近いものは雌雄同株・雌雄異花だそうです。☆ヒメコウゾの雄花序です。長さ1センチの柄があり、直径1センチの球形です。☆雄花は、雄蕊の花糸が伸びて、先端に白色の葯が見えます。雄花の花被片は卵形で先がやや鈍く、背面に軟毛があります。☆ヒメコウゾの雌花序です。長さ3~5ミリの柄があり、花柱を除いて直径約5ミリの球形です。多数の正常な雌花と、燭台形の不稔の雌花をつけるそうです。☆雌花は、長さ5ミリの赤色の花柱が多数あり、基部に2分岐したごく短い突起があるそうです。雌花の花被は、袋状だそうです。☆ヒメコウゾ(姫楮)の名は、古くから和紙の原料として栽培されていましたが、コウゾ(楮)より小型なのでコウゾと区別するためにヒメコウゾ(姫楮)の名になったそうです。☆コウゾ(楮)の名は、古名「カゾ」からコウゾやカジノキに転訛したという説や、樹皮から「神衣(かみそ)」を織ったことからカミソがカウゾとなりコウゾに転訛したという説があるそうです。漢字名「楮」は、中国ではコウゾは「構」あるいは「楮」があてられていたので「楮」の漢字があてられたそうです。
2018.06.02
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。ツルカノコソウの花です。(2018年4月22日撮影)。☆ツルカノコソウは、本州から九州の山地の木陰に生えるスイカズラ科カノコソウ属の多年草です。高さは、20~40センチです。林の中の木陰に生えていたので、携帯用のコンパクトデジタルカメラで撮った写真が鮮明でないことをお断りしておきます。☆ツルカノコソウの葉は対生し、羽状複葉で、先端の頂羽片が大きく卵形から披針形、側羽片は1~3対あり、下に行くほど小さくなります。☆ツルカノコソウの花は、茎先に散房状につきます。白い花冠は漏斗型で先端が5つに分かれており、花の直径は2ミリ程です。雄蕊は3本で、雌蕊の柱頭は3つに分かれるそうです。☆ツルカノコソウ(蔓鹿子草)の名は、花を上から見ると染物の「鹿の子絞り」の模様に似ていることと、花が終わった頃に根元から細長い蔓のようなランナー(走出枝)を伸ばしていくことから名づけられたそうです。
2018.06.01
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。ツボスミレの花です。(2018年4月22日撮影)。☆ツボスミレは、北海道から九州の平地や丘陵地、山地で普通に見られるスミレ科スミレ属の多年草です。高さは、5~20センチです。☆ツボスミレの葉は幅2~3.5センチの扁心形で、裏面は紫色を帯びるそうです。☆ツボスミレは、緑色の花柄の先に小さな白い花を咲かせます。☆距は短くて丸い。☆白く小さな花に、紫色のスジが見えます。☆側弁と唇弁に紫色のスジが見えます。唇弁のスジが鮮明です。側弁は有毛ですが、確認できません。☆ツボスミレ(坪菫)の名は、「ツボ(坪)」は庭の意味で、庭のようにどこでも見られるスミレのことだそうです。別名はニョイスミレ(如意菫)で、葉の形が孫の手のような形をした仏具の「ニョイ(如意)」に似ていることに由来するそうです。花は4月から5月に咲き、他のスミレの花が終わった頃に咲くので、「最後のスミレ」などと呼ばれるそうです。
2018.05.31
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。ジュウモンジシダです。(2018年4月22日撮影)。☆ジュウモンジシダは、北海道から九州の林下や谷間の湿ったところに生えるオシダ科イノデ属の夏緑性シダ植物です。林の中の木陰に生えていたので、携帯用のコンパクトデジタルカメラで撮った写真が鮮明でないことをお断りしておきます。☆ジュウモンジシダの葉身は、単羽状複葉の大きな頂羽片と、最下部に2回羽状した1対の側羽片からなるので、十字形に見えます。☆ジュウモンジシダ(十文字羊歯)の名は、文字通り頂羽片と最下部の1対の羽片が十字形に見えることから名づけられました。
2018.05.30
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。コクサギの雄花です。(2018年4月22日撮影)。☆コクサギは、本州・四国・九州の低地の二次林に生えるミカン科コクサギ属の落葉低木です。高さは、1.5~3メートルです。☆コクサギは、左右に交互に2枚ずつ並んでいる独特の葉の付き方が特徴で、「コクサギ型葉序」と呼ばれています。葉序の進化は、輪生→十字対生→コクサギ形葉序→互生となり、コクサギ型葉序は十字対生に由来するもので、対生から互生への移行型と考えられているそうです。☆コクサギは、雌雄異株・雌雄異花で、雌株の雌花は1個だけ咲き、雄株の雄花は総状花序に咲きます。これは、雄株の雄花です。☆雄花序は総状花序で、長さ2~4センチで、花を十数個つけます。雄花は、長さ1~3ミリの花柄があります。萼片は狭三角形で先は尖り長さ約1ミリ、花弁は4枚で長さ1~2ミリの楕円形、雄蕊は4本あります。☆こちらは、雌株です。☆雌花は、花が終わって果実が成長してきています。雌花は単生で、長さ3~5ミリの花柄があります。雌花は雄花より大きく、萼片は長さ約2ミリの卵形で、花弁は長さ約3ミリの長楕円形、4個の小さな退化雄蕊と中央に1個の雌蕊があり、雌蕊柱頭は4つに分かれているそうです。☆コクサギの果実は、4個の分果に分かれています。分果は長さ8~10ミリの緑色で、秋に熟すと淡褐色になり、2つに分かれて乾燥した果皮が割れて反転し黒褐色の丸い種子を勢いよく弾き飛ばすそうです。☆コクサギ(小臭木)の名は、枝や葉に特有の臭気があること、低木でクサギ(臭木)に比べて小さいことから名づけられたそうです。
2018.05.29
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。クサイチゴの花です。(2018年4月22日撮影)。☆クサイチゴは、本州から九州の林地に生えるバラ科キイチゴ属の落葉小高木です。高さは、20~60センチになります。林の中の木陰に生えていたので、携帯用のコンパクトデジタルカメラで撮った写真が鮮明でないことをお断りしておきます。☆クサイチゴの葉は互生で、奇数羽状複葉です。葉は花枝では3小葉、徒長枝では5小葉からなるそうです。小葉には、細かい重鋸歯があります。☆花枝は短く、少数の葉があり、先に1~2個の花をつけます。萼は深く5つに分かれ、萼裂片は尾状に長く伸びます。☆クサイチゴの花は、直径4センチほどの大型で、白い花弁は5枚です。花の中央には突き出した花托に多数の雌蕊があり、その周りには多数の雄蕊があります。果実は直径約1センチの球形の集合果で、5~6月に紅く熟します。☆クサイチゴ(草苺)の名は、キイチゴの仲間ですが高さが低く草本のようであることから名づけられました。☆クサイチゴの花言葉は、「誘惑」「甘い香り」「尊重と愛情」などだそうです。
2018.05.28
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。キブシの果実です。(2018年4月22日撮影)。☆キブシは、北海道(西南部)から九州の雑木林や林縁などに生えるキブシ科キブシ属の落葉低木または小高木です。湿り気と日陰を好むそうです。ふつうは高さ3メートル程度ですが、ときに高さ7メートルにもなるそうです。写真は、5年前に撮影した花の時期のキブシです。(2013年3月26日撮影)。☆キブシは、雌雄異株・雌雄異花です。葉の展開前に開花し、長さ4~10センチの穂状花序が垂れ下がってつきます。(2013年3月26日撮影)。☆花の時期は終わっていましたので、花のつくりを5年前に撮影した写真で紹介します。雄花(両性花)・雌花とも雄蕊8個、雌蕊1個ですが、雌花の雄蕊は退化しています。中央に緑色の雌蕊、その周りに黄色い8個の雄蕊の葯が見えますので、雄花(両性花)です。(2013年3月26日撮影)。☆キブシの花は、花弁が4枚、萼片が4枚です。萼片4枚のうち、外側の2枚は小さく、内側の2枚は大きくて花弁状に見えます。(2013年3月26日撮影)。☆成長し始めたキブシの果実です。キブシの果実はかたく乾いた液果で、直径7~12ミリの楕円状球形になり、7~10月には黄褐色に熟すそうです。☆キブシ(木五倍子)の名は、キブシの実の黒い染料をヌルデの虫こぶから作るフシ(五倍子)の代用として使われたことに由来するそうです。江戸時代には、結婚した女性が歯を黒く染める「お歯黒」という風習がありました。お歯黒は、釘や鉄粉を食酢につけて酸化した液に、五倍子やキブシの実の粉末をつけて歯につけると、黒く染まるそうです。
2018.05.27
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。ウワミズザクラの花です。(2018年4月22日撮影)。☆ウワミズザクラは、北海道(石狩平野以南)・本州・四国・九州の日当たりのよい谷間や沢の斜面などに生えるバラ科ウワミズザクラ属の落葉高木です。幹は高さ15メートル、直径50センチになります。☆ウワミズザクラの2年枝は、黒紫色で光沢があります。側枝は、秋なるとほとんど脱落してしまい、翌年の春に葉の展開とともに同じ節から伸び出すので、小枝は節くれだってジグザグになるそうです。新枝の基部は、膨らんでコブ状になっています。☆ウワミズザクラの葉は、互生です。葉身は長さ8~11センチの卵形から卵状長楕円形で、先端は尾状に尖り、葉の縁には細かくて鋭い芒状の鋸歯があります。☆ウワミズザクラは、新枝の先から伸びた総状花序に多数の白い花をつけます。ブラシのような総状花序は長さ8~15センチで、花序の下部には葉が3~5枚つきます。花序の下部に葉がついているのが、同じウワミズザクラ属で似た花のイヌザクラとの違いです。☆花は終わりの時期になっていました。植物図鑑によると、ウワミズザクラの花は、花弁は5個で長さ約3ミリの倒卵形で先はまるく、ふちに歯牙状の鋸歯が少しあるそうです。☆花柄は長さ4~6ミリ、萼筒は長さ約2.5ミリの鐘形で無毛、萼片は小さく長さ1~1.5ミリ。雄蕊は約30本で花弁より長く突き出ており、雌蕊は1本です。☆ウワミズザクラ(上溝桜)の名は、古代に鹿の肩甲骨の裏に溝を彫り、この桜の樹皮で焼き、溝の周辺に生じる割れ目を見て吉凶を占ったそうです。この「裏溝(ウラミゾ)」が転じて「上溝(ウワミゾ)」になり、上溝桜(ウワミゾザクラ)が転訛してウワミズザクラと呼ぶようになったそうです。☆ウワミズザクラの花言葉は、「純潔」「心の美」「純粋」「持続する愛情」「可憐」「美の秘密」「神秘なこころ」「運命を開く」などだそうです。花の美しさや名前の由来になった占いに関連するものが多いようです。
2018.05.26
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☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介します。アカネです。(2018年4月22日撮影)。☆アカネは、本州から九州の山野にごくふつうに見られるアカネ科アカネ属のつる性多年草です。茎はよく分岐し、長さ2メートルほどになります。☆アカネの茎には、4つの陵があります。陵の上には、下向きの棘があります。☆葉柄や葉の縁、葉の裏面脈上にも下向きの刺があるそうですが、写真でも葉の縁や葉の裏面脈上、葉柄に下向きの棘があることが確認できます。☆アカネの葉は、4枚が輪生しているように見えます。葉は長さ3~7センチの三角状卵形または狭卵形で、先端はしだいに細くなって尖り、基部は心形です。4枚輪生しているように見える葉のうち、2枚は托葉が変化したものなので、実際は2枚の葉の対生で「偽輪生」と呼ばれるそうです。☆枝が出ている方向の葉とその向かい側の葉が本来の葉で、その他の2枚が托葉の変化した葉だそうです。左上の葉の付け根に芽が見えるようなので、左上の葉と向かい側の右下の葉が本来の葉で、右上の葉と向かい側の中央下の葉が托葉の変化した葉なのかもしれません。☆昨年7月に観察したアカネの花です。アカネの花冠は黄緑色で、5枚の裂片は卵形で先が尖っています。雄蕊は5本あり、葯は黄色です。(2017年7月26日撮影)。☆昨年11月に観察したアカネの果実です。アカネの果実は、直径5~7ミリの液果で、黒く熟します。普通2個がくっついていますが、1個だけしか発達しないものもあります。果実には、種子が1個入っています。(2017年11月3日撮影)。☆アカネ(茜)の名は、根は黄橙色ですが乾燥すると赤色になるので「赤根」から「茜」に転化したそうです。アカネの根はヒゲ状で、煮だすとアリザリンという赤い染料を抽出することができるそうです。昔は、赤色の染料として使われたそうです。茜色(あかねいろ)とは、沈んだ赤色、暗赤色のことで、夕焼け空の形容に用いられています。☆アカネの花言葉は、「私を思って」「媚び」「誹謗」「傷」「不信」などだそうです。
2018.05.25
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☆4月16日、昭和記念公園の「こもれびの丘」を訪ね、自然観察を行ないました。自然観察記録として、その内容を順次紹介してきました。カキドオシの花です。(2018年4月16日撮影)。☆カキドオシは、北海道から九州の野原や道ばたに生えるシソ科カキドオシ属の多年草です。茎は初め直立し、長さ5~25センチです。花が終わる頃から倒伏し、長く蔓状に這って伸びていきます。☆カキドオシの茎は4角形で、開出毛があります。☆カキドオシの葉は対生し、腎円形で鈍い鋸歯があります。☆カキドオシは、葉腋に長さ1.5~2.5センチの淡紫色の唇形花を1~3個ずつつけるそうですが、2個のものが多いようです。☆カキドオシの萼は筒状で、浅く5つに裂けており、裂片は棘状に尖っています。確認できませんが、萼には15の脈があるそうです。☆3年前に正面から撮影したカキドオシの花です。カキドオシの花はシソ科に共通する唇形花で、上唇は先端が2裂、左右の側裂片は小さく、下唇は中裂しています。中央裂片は大きく前に突き出し、濃紫色の斑紋と白い毛が目立ちます。(2015年3月20日撮影)。☆昨年撮影したカキドオシの花です。雄蕊は4個あり、上唇の内側に沿って伸びています。雄蕊が、上唇の上下に2個ずつ見えます。左右の雄蕊の葯が、それぞれ2つに分かれているのがわかります。その上に雌蕊花柱が伸びており、柱頭が2つに分かれているのがわかります。(2017年4月14日撮影)。☆カキドオシ(垣通し)の名は、花後に株もとから蔓(つる)状の長い匍匐枝を伸ばして、その蔓が伸びて垣根を通して進入していくことに由来するそうです。(2017年4月14日撮影)。☆カキドオシの花言葉は、「楽しみ」「享楽」「快楽」などだそうです。思いのまま自由に蔓を伸ばして広がっていく姿からつけられたと言われているそうです。
2018.05.24
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☆4月16日、昭和記念公園の「こもれびの丘」を訪ね、自然観察を行ないました。自然観察記録として、その内容を順次紹介しています。ラショウモンカズラの花です。(2018年4月16日撮影)。☆ラショウモンカズラは、本州・四国・九州の山地の林内の木陰に生えるシソ科ラショウモンカズラ属の多年草です。花茎は直立して、高さ20~30センチになります。☆ラショウモンカズラの葉は対生し、2~3センチの葉柄があり、三角状心形で、長さ2~5センチ、幅2~3.5センチになり、葉の縁には粗い鈍鋸歯があり、基部は心形です。茎と葉柄、葉の縁には、毛が生えています。☆ラショウモンカズラは、茎の上部の葉の脇に2~3個の花を横向きにつけます。☆ラショウモンカズラの花の萼は筒状で、15の脈があり、まばらに開出毛が生え、先端は5つに浅く裂けています。☆ラショウモンカズラの花は、大きさが4~5センチの紫色の唇形花です。上唇は紫色で先端が2つに分かれ、下唇は左右と中央に3つに分かれています。☆昨年正面から撮影したラショウモンカズラの花です。下唇の大きな中央の裂片は、先端が2つに分かれて下にそり返っており、紫色の斑点があり、白くて長い毛が生えています。花の中に、雄蕊が4本、雌蕊が1本あります。(2017年5月3日撮影)。☆ラショウモンカズラ(羅生門葛)の名は、この花の形を平安時代中期の武将である渡辺綱(わたなべのつな:正式な名は源綱)が羅生門で切り落としたとされる鬼女の腕に見立てたとされているそうです。カズラ(葛)は蔓(つる)のことですが、厳密には蔓ではなく、ランナーと呼ばれる蔓のような細い茎(走出枝)が地を這うように伸びていきます。(2017年5月3日撮影)。☆ラショウモンカズラの花言葉は、「幸せを招く」「復讐」「油断大敵」だそうです。由来は、わかりませんでした。
2018.05.23
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☆4月16日、昭和記念公園の「こもれびの丘」を訪ね、自然観察を行ないました。自然観察記録として、その内容を順次紹介しています。ヤマブキソウの花です。(2018年4月16日撮影)。☆ヤマブキソウは、本州・四国・九州に分布し、山野の木陰の比較的明るいところに生えるケシ科ヤマブキソウ属の多年草です。群生することが多いようです。植物図鑑では草丈30~40センチと書いてありますが、観察したものは草丈20センチ程度でした。☆ヤマブキソウの根出葉は、奇数羽状複葉で小葉は5~7枚、長い葉柄があります。茎の上部の葉は、小葉が3枚です。☆ヤマブキソウは、茎の上部の葉腋に1~2個の花をつけます。ヤマブキソウの花の萼片は2枚あり、緑色で先が尖った長さ1.5センチ位の卵型で、花が開く前に落ちる性質があるそうです。☆ヤマブキソウの花は、黄色い4弁花です。多数の雄蕊があり、雌蕊の柱頭は2つに分かれています。☆咲いている花とともに、花びらが散った後の緑色の細長い雌蕊が見えます。ヤマブキソウの果実は蒴果(さくか)で、直径3ミリ弱、長さ3~5センチメートルで、多数の種子があるそうです。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。☆ヤマブキソウ(山吹草)の名は、花がバラ科のヤマブキ(山吹)に似ていることから名づけられました。ヤマブキソウの花は4弁花で、バラ科のヤマブキは5弁花です。☆ヤマブキソウの花言葉は、「すがすがしい明るさ」だそうです。「すがすがしい明るさ」は、ヤマブキソウに初めて出合った時のしろうと自然科学者の気持ちにピッタリの花言葉です。
2018.05.22
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☆4月16日、昭和記念公園の「こもれびの丘」を訪ね、自然観察を行ないました。自然観察記録として、その内容を順次紹介しています。ホタルカズラの花です。(2018年4月16日撮影)。☆ホタルカズラは、日本全土の林の中や草地に生えるムラサキ科ムラサキ属の多年草です。☆ホタルカズラは、ランナーと呼ばれる蔓のような細い茎が地を這うように伸びていき、その先端から根を出して翌年の株を作ります。☆ホタルカズラの葉は互生し、葉や茎には開出毛があります。☆ホタルカズラは、茎の上部の葉腋(葉の付け根)に青紫色の鮮やかな花をつけます。蕾や咲き始めの花は赤紫色で、しだいにコバルトブルーに変わっていきます。☆ホタルカズラの花は先端が5つに分かれており、それぞれの中央に白い隆起があります。この白い隆起は、ムラサキ科の植物に共通する副花冠に相当するそうです。雄蕊5本と雌蕊1本は、花冠下部の筒状の部分の中にあるそうです。☆ホタルカズラ(蛍葛)の名は、星形に見える白い筋を蛍の光に見立てたものという説や、瑠璃色の美しい花が緑の中に咲いている様子を蛍の光に見立てたことからという説があるそうです。カズラ(葛)は蔓(つる)のことですが、正しくは蔓ではなく、地を這うように伸びる細い茎です。☆ホタルカズラの花言葉は、「高潔」「企み」などだそうです。「高潔」は白い筋が星の光のように見える青い花が葉の緑の中で輝くように咲く様子からつけられたのではという説や、「企み」は雄蕊と雌蕊を花の中心の筒状の中に隠して結ぶタネを守っていることからきているのではないかという説がありました。
2018.05.21
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☆4月16日、昭和記念公園の「こもれびの丘」を訪ね、自然観察を行ないました。自然観察記録として、その内容を順次紹介しています。ハナイカダの花です。(2018年4月16日撮影)。☆ハナイカダは、北海道(南部)から本州・四国・九州の山地の林内に生えるハナイカダ科ハナイカダ属の落葉低木です。幹は叢生し、上部で多数枝分かれして、高さ1~3メートル程度になります。なお、クロキストン体系では、ミズキ科に分類されています。☆ハナイカダの葉は互生し、葉身は長さ3~16センチ、幅1.5~6センチの広楕円形です。☆ハナイカダの葉は、楕円形で先端は尾状に鋭く尖っており、縁には低い鋸歯がありますが、鋸歯の先端は短い針状になっています。☆ハナイカダは、雌雄異株・雌雄異花です。雄花は数個が束状につき、雌花は1個で時には2~3個付きます。このハナイカダの木は雄株で、それぞれの葉に3~4個の雄花が見えます。☆この雄花は3個あり、花弁が3個で雄蕊が3本見えます。雌蕊は見えません。花弁は、後ろに反り返っています。花序から葉柄につながる葉の主脈は、明らかに太くなっており、主脈から短い花柄が伸びているのが見えます。☆こちらは、ハナイカダの雌株です。それぞれの葉に1個の雌花が見えます。花弁が3個のものと4個のものがあります。☆ハナイカダの雌花です。花弁が3個で、後ろに反り返っています。雄蕊は見えません。☆花序は葉腋から出ることが多いのですが、ハナイカダの場合は、花序が葉腋から出たもので、その軸が葉の主脈と癒合したために、進化の過程でこの形になったと考えられるそうです。花序から葉柄につながる葉の主脈は、花序から葉の先にのびる主脈よりも明らかに太くなっており、花序の軸と葉の主脈が癒合したことを示しているようです。☆ハナイカダ(花筏)の名は、葉の上に花が載っている様子を筏にのる人に見たててつけられたそうです。別名はヨメノナミダ(嫁の涙)で、熟した雌株・雌花の黒い実を、嫁いだ家で悲しい思いをした嫁が人に隠れて流した涙がハナイカダの葉に落ちたものと思われたそうです。☆ハナイカダの花言葉は、「嫁の涙」「気高い人」「移り気」などだそうです。「嫁の涙」は別名から、「気高い人」は葉の筏にのる小さな花には気品があることから名づけられたそうです。
2018.05.20
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☆4月16日、昭和記念公園の「こもれびの丘」を訪ね、自然観察を行ないました。自然観察記録として、その内容を順次紹介しています。チョウジソウの花です。(2018年4月16日撮影)。☆チョウジソウは、本州から九州の川岸や原野のやや湿ったところに生えるキョウチクトウ科チョウジソウ属の多年草です。草丈は、40~80センチです。なお、北米原産の別種が園芸用に販売されているそうです。☆チョウジソウの葉は、披針形で先が鋭く尖り、互生しますが一部対生することもあるそうです。☆チョウジソウは、茎先に青紫色(青藍色)の花が多数集まった集散花序をつけます。☆チョウジソウの花は、直径13ミリで、5つに分かれて平開します。花冠の裂片は、狭長楕円形です。それぞれの裂片の付け根の近くに、青紫色のスジが見えます。☆チョウジソウ(丁字草)の名は、この花を横から見ると「丁」の字のように見えることから名づけられたそうです。花冠の裂片が平開しており、筒状の花冠の下部と合わせて「丁」の字のように見えます。☆チョウジソウの花言葉は、「威厳」だそうです。
2018.05.19
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◎茎が立ち上がり枝分かれするチゴユリを発見。☆4月16日、昭和記念公園の「こもれびの丘」を訪ね、自然観察を行ないました。自然観察記録として、その内容を順次紹介しています。茎が立ち上がり枝分かれするチゴユリを見つけました。(2018年4月16日撮影)。☆昭和記念公園の「こもれびの丘」で、まるでホウチャクソウの茎にチゴユリの花が咲いているようなチゴユリの群落を2カ所見つけました。草丈は、20~25センチ程度です。☆近くには、茎が斜めに伸び、茎先に下向きに花を咲かせているチゴユリも生えています。草丈は10センチ程度、花被片の長さは14~15ミリです。☆同じく近くには、草丈25センチほどで茎が立ち上がり枝分かれするホウチャクソウの花が咲いています。☆茎が立ち上がり枝分かれするチゴユリの花と、ホウチャクソウの花が混在して咲いています。いずれも草丈は25センチ程度で、茎が立ち上がり枝分かれする姿は、全く同じように見えます。◎茎が立ち上がり枝分かれするチゴユリの花。☆写真のように茎が立ち上がり、3つに枝分かれしています。植物図鑑やインターネットの記事で、茎が立ち上がり枝分かれするチゴユリの花について調べてみると、次の3種類でした。(1)オオチゴユリ。・草丈は40~70センチで、よく分枝する。花は大きく花被片の長さは15~20ミリ、花被片は緑色を帯びる。雌蕊の先は大きく裂ける。(2)ホウチャクチゴユリ。・高尾山で発見されたホウチャクソウとチゴユリの雑種で、花被片の長さは2~3センチ。(3)エダウチチゴユリ。・チゴユリの変種で、花被片の長さや雌蕊の先の裂け方はチゴユリと同じ。現在では、チゴユリの変種としないという記事もありました。☆今後の観察のために、花の特徴などを記録しておきます。茎は立ち上がり、3つに枝分かれしています。草丈は25センチ、花の大きさ(花被片の長さ)は17ミリです。☆こちらの写真でも、茎は立ち上がり、3つに枝分かれしています。☆こちらの写真でも、茎は立ち上がり、3つに枝分かれしています。葉をよく見ると、縁が波打っているように見えます。◎花被片の長さは17ミリで雌蕊花柱の先端が大きく裂けている。☆花は茎先に1~2個ついており、下向きに咲いています。花被片の長さは17ミリです。ホウチャクソウとチゴユリの雑種のホウチャクチゴユリは、花被片の長さが2~3センチだそうですので、高尾山で発見されたホウチャクチゴユリではなさそうです。☆花をしたから観察してみると、チゴユリに比べて雌蕊花柱の先端が大きく裂けており、後ろに丸まるようにそり返っています。チゴユリの雌蕊の先端は、少ししか裂けていないため、明らかに異なっています。☆こちらの花も、雌蕊花柱の先端が大きく裂けており、後ろに丸まるようにそり返っています。チゴユリの変種のエダウチチゴユリは、花被片の長さや雌蕊の先の裂け方はチゴユリと同じですので、エダウチチゴユリではありません。☆こちらの花も、雌蕊花柱の先端が大きく裂けており、後ろに丸まるようにそり返っています。雌蕊の特徴だけを見ると、オオチゴユリと共通しているようです。☆このような花の大きさや雌蕊の特徴から考えると、草丈は25センチと低いですが、オオチゴユリと共通しているようです。◎茎が立ち上がり枝分かれするチゴユリの花。引き続き調査していきます。☆一般的なチゴユリの花。茎が斜めに伸び、茎先に下向きに花を咲かせています。☆茎が立ち上がり枝分かれするチゴユリの花。茎が立ち上がり枝分かれする姿は、ホウチャクソウと全く同じように見えます。☆花の特徴はオオチゴユリと共通しているようですが、草丈や花被片の色など疑問が残ります。草姿から見るとホウチャクソウとチゴユリの雑種のようにも見えますが、高尾山で発見されたホウチャクチゴユリとは花の大きさが異なります。引き続き調査していきます。
2018.05.18
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☆4月16日、昭和記念公園の「こもれびの丘」を訪ね、自然観察を行ないました。自然観察記録として、その内容を順次紹介しています。ホウチャクソウの花です。(2018年4月16日撮影)。☆ホウチャクソウは、日本全土の丘陵や原野の林下に生えるイヌサフラン科チゴユリ属の多年草です。かつてはユリ科に分類されていましたが、チゴユリとともにイヌサフラン科チゴユリ属に分類されています。☆ホウチャクソウの茎は上部で分枝し、高さ30~60センチになります。☆ホウチャクソウの葉は互生し、長楕円形~広楕円形で先は尖り、表面は光沢があります。☆ホウチャクソウは、枝先に淡緑白色の花が1~2個垂れ下がってつきます。☆ホウチャクソウの6枚の花披片は、長さ2.5~3センチで合着せずに筒状に集まっています。花被片の基部は淡緑白色でふくらみ、先端部は緑色が濃くなっています。☆昨年撮影した写真ですが、ホウチャクソウの花は、雄蕊が6本、雌蕊が1本で、雌蕊花柱の先端は3つに分かれています。(2017年5月3日撮影)。☆ホウチャクソウ(宝鐸草)の名は、花の形が寺院の軒先に下がっている宝鐸(四隅に吊り下げられた飾りの大型風鈴)に似ていることから。☆ホウチャクソウの花言葉は、「追憶」「よきライバル」「嫉妬」「あなたを離さない」などだそうです。由来は、わかりませんでした。
2018.05.17
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☆4月16日、昭和記念公園の「こもれびの丘」を訪ね、自然観察を行ないました。自然観察記録として、その内容を順次紹介しています。チゴユリの花です。(2018年4月16日撮影)。☆チゴユリは、北海道から本州・四国・九州の山野の林内に生えるユリ科チゴユリ属の多年草です。APG植物分類体系では、イヌサフラン科に分類されているそうです。茎は高さ15~30センチ、枝分かれしないか、わずかに枝分かれすることもあるそうです。チゴユリは、茎先に1~2個の花を斜め下向きにつけます。☆チゴユリの葉は、楕円形または長楕円形、葉柄はほとんどなく、先は尖っています。☆チゴユリの葉の縁に「半円形の突起がある」と書いている植物図鑑がありましたが、葉の縁が波打っていることを指しているのでしょうか。☆茎先の花は、ほとんどが1個ですが、これは昨年撮影したもので2個の花が見えます。(2017年4月14日撮影)。☆花のつくりを見るため、花を下から撮影してみました。付け根が黄緑色の6枚の白い花被片、6本の雄蕊、雄蕊より長く突き出している1本の雌蕊が見えます。6本の雄蕊のうち、外側の(?)3本が先に熟して花粉を出しているようです。☆この写真では、雌蕊花柱の先端が3つに分かれており、裂片が反り返っているのがわかります。☆チゴユリ(稚児百合)の名は、花が小さく可愛らしくチゴ(稚児)のようなユリ(百合)の花を咲かせることに由来します。名前の通り、直径1センチメートル位の小さな花を下向きに咲かせています。☆チゴユリの花言葉は、「私の小さな手をいつもにぎって」「恥ずかしがりや」だそうです。「私の小さな手をいつもにぎって」は、稚児のように小さくかわいらしい花の姿から連想されたのでしょうか。「恥ずかしがりや」は、うつむき加減に咲く白い花の姿から連想されたのでしょうか。どちらも、チゴユリにふさわしい花言葉だと共感しました。
2018.05.16
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☆4月16日、昭和記念公園の「こもれびの丘」を訪ね、自然観察を行ないました。自然観察記録として、その内容を順次紹介しています。セリバヒエンソウの花です。(2018年4月16日撮影)。☆セリバヒエンソウは、中国原産の帰化植物で、明治時代に渡来し小石川植物園から逸出したキンポウゲ科ヒエンソウ属の1年草です。東京を中心に分布し、神奈川県や埼玉県でも観察されているそうです。昭和記念公園では、昨年に続き2度目ですが、広がってきているようです。☆セリバヒエンソウの葉は、2~3回羽状複葉です。この葉の形が、セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)のセリバ(芹葉)の由来になっています。茎や葉には毛があり、茎には稜があるそうです。☆外側の花弁のように見えるのが5枚の萼片で、上部の萼片の後方が長さ10ミリほどの距のように伸びています。セリバヒエンソウの花弁は2対あり、上側の1対は白色で下側の1対はスミレ色と資料に書いてありましたが、花の中央に上下2対の4枚の花弁が見えます。下側の花弁には、切れ込みがあります。☆1個の花を拡大して見ました。5枚の萼片(上萼片、側萼片2枚、下萼片2枚)と後ろに伸びる距、上下2対の4枚の花弁、花弁の下には雄蕊が見えます。☆資料を調べてみると、1対の上花弁の後方が距になり、それが上萼片の膜に被われていると書かれていました。花柄の途中には1対の小苞片があるそうですが、写真でも確認できます。なお、上の蕾を見ると、花が黄緑色の萼片(写真では上萼片と側萼片)に包まれていることがわかります。☆一昨年撮影したセリバヒエンソウの花です。雄蕊は10本ほどあり、葯は最初黄色く、その後黒紫色になるそうです。黄色い葯が11個、黒紫色のものが2個見えます。雌蕊は3本あるというのですが、わかりません。(2016年4月19日撮影)。☆セリバヒエンソウの花の後には、3つに分かれた袋状の実ができ、熟すと中にある黒い種子を弾き飛ばして広がっていきます。(2015年5月30日撮影)。☆セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)の名は、葉が羽状に切れ込んで芹の葉に似ているヒエンソウ(飛燕草)です。ヒエンソウ(飛燕草)の名は、花の形が燕の飛ぶ姿に似ていることから名づけられました。☆セリバヒエンソウの花言葉は、「華やかな雰囲気の」「軽薄」「陽気」などだそうです。「華やかな雰囲気の」は、花の形から理解できる気がしました。
2018.05.15
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☆4月16日、昭和記念公園の「こもれびの丘」を訪ね、自然観察を行ないました。自然観察記録として、その内容を順次紹介しています。ジロボウエンゴサクの花です。(2018年4月16日撮影)。☆ジロボウエンゴサクは、本州(関東以西)から九州の山地の野畑に生えるケシ科キケマン属の多年草です。☆ジロボウエンゴサクの葉は、2~3回3出複葉で長い葉柄があり、小葉はふつう2~3つに深く裂けています。☆ジロボウエンゴサクは、10~20センチの花茎を伸ばし、紅紫色から青紫色、まれに白色の花を総状につけます。筒の部分は、白色を帯びます。☆ジロボウエンゴサクは、ヤマエンゴサクに似ていますが、花は少し細く、花柄のつけねにある苞葉(ほうよう)にギザギザとした切れ込みがなく全縁なので見分けがつきます。☆ジロボウエンゴサクの花のつくりについては、よくわかりませんので、今後の観察課題とします。☆ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)の名は、紀州地方(現在の伊勢地方)でスミレを「太郎坊」、ジロボウエンゴサクを「次郎坊」と呼び、子供たちが両者の花を絡らみ合わせて引っ張ってどちらかが先にちぎれるかを競ったことに由来するそうです。エンゴサク(延胡索)の名は、中国の漢名をそのまま日本読みにしたものです。☆ジロボウエンゴサクの花言葉は、「私を思って」「約束」「幸運」だそうです。
2018.05.14
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☆4月16日、昭和記念公園の「こもれびの丘」を訪ね、自然観察を行ないました。自然観察記録として、その内容を順次紹介しています。ジュウニヒトエの花です。(2018年4月16日撮影)。☆ジュウニヒトエは、本州・四国のやや乾いた丘陵地に生えるシソ科キランソウ属の多年草です。茎は株から数本束生し、高さは10~25センチになります。☆ジュウニヒトエの葉は対生し、長さ3~5センチ、幅1~2.5センチの倒披針形で波状の鋸歯があり、基部は翼のある葉柄になっています。葉や茎には、多数の毛があります。☆ジュウニヒトエの花は淡紫白色で、多数重なって密につき、4~8センチの花穂を作ります。☆ジュウニヒトエの花の萼片や花冠には、多数の毛が見えています。☆ジュウニヒトエの花は、上唇は短く、下唇は長く3つに分かれています。☆花冠には、紫色のスジが見えます。雄蕊は4本で、外側に長い雄蕊が2本、内側に短い雄蕊が2本あります。左右の上下に合計4個の葯が見えます。雌蕊は雄蕊の上に伸びており、花柱の先端は2つに分かれています。一つの花の中で雄蕊の長さや形が異なるものを、異形雄蕊というそうです。4本の雄蕊のうち2本が長く左右対称に上下1対ずつに配置されているものは、二長雄蕊(二強雄蕊)といい、シソ科やゴマノハグサ科に見られるそうです。☆ジュウニヒトエ(十二単)の名は、花が幾重にも重なって咲く様子を古代の女官の装束に見立てたことに由来するそうです。☆ジュウニヒトエの花言葉は、「強い結びつき」だそうです。由来はわかりませんでした。
2018.05.13
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☆4月16日、昭和記念公園の「こもれびの丘」を訪ね、自然観察を行ないました。自然観察記録として、その内容を順次紹介しています。オドリコソウの花です。(2018年4月16日撮影)。☆オドリコソウは、北海道から九州の山野や道端の半日陰に群生するシソ科オドリコソウ属の多年草です。☆オドリコソウの茎は直立し、太くて4稜があり、葉は対生しています。☆この写真では、茎に4稜があるのがよくわかります。☆オドリコソウの対生する葉は、長さ5~10センチの卵状三角形から広卵形で、先端は尖っています。葉の縁には、粗い鋸歯があり、網目状の葉脈が目立ちます。☆オドリコソウの花は、白色から淡紅紫色の唇形花で、上部の葉腋に茎を取り囲むようにつきます。☆萼筒は深く5つに裂けており、裂片の先端は鋭く尖っています。花筒は基部で湾曲して立ち上がり、前面が大きく膨らんで唇形になっています。上唇は兜状で、縁には長い毛があります。下唇は3つに分かれており、側裂片は突起状になっています。☆下唇の中央裂片は、大きく開出して2つに浅く分かれており、昆虫の止まる足場になっているそうです。☆オドリコソウの花の中を観察してみると、外側に長い雄蕊が2本、内側に短い雄蕊が2本、合計4本の雄蕊の先端に黒色の葯が見えます。真ん中には、先が尖っている雌蕊の柱頭が見えます。雌蕊柱頭はY字型に2つに分かれているそうですが、確認できません。一つの花の中で雄蕊の長さや形が異なるものを、異形雄蕊というそうです。4本の雄蕊のうち2本が長く左右対称に上下1対ずつに配置されているものは、二長雄蕊(二強雄蕊)といい、シソ科やゴマノハグサ科に見られるそうです。☆オドリコソウ(踊子草)の名は、花の形が編笠をかぶった踊り子のように見えることから名づけられました。確かに、たくさんの踊り子が輪になって踊っているかのような印象の花です。☆オドリコソウの花言葉は、「快活」「陽気」「陽気な娘」「隠れた恋」などだそうです。花の形が、編笠をかぶった踊り子が輪になって踊っているかのような印象から名づけられたのでしょうか。
2018.05.12
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☆4月16日、昭和記念公園の「こもれびの丘」を訪ね、自然観察を行ないました。自然観察記録として、その内容を順次紹介します。3年ぶりに出合ったエビネの花です。(2018年4月16日撮影)。☆エビネは、北海道西南部から沖縄の雑木林の下などに生えるラン科エビネ属の多年草です。☆エビネは、4月から5月に葉を広げるとともに花茎を伸ばして花をつけます。花茎は、高さ20~40センチです。☆エビネの葉は、2~3枚あり、幅5~8センチ、長さ15~25センチの倒卵状披針形で、縦に5本の脈があるそうです。☆エビネは、花茎の半ばより上に、ややまばらに8~15個の花をつけます。エビネの花は、左右相称のラン形花冠で、幅は20~33ミリです。☆外花被片(萼片)は上萼片1枚と側萼片2枚の3枚、内花被片(花弁)は側花弁2枚と唇弁1枚の3枚です。外花被片3枚と内花被片2枚(側花弁)の合計5枚は、暗褐色で先が尖っています。☆唇弁は、白色で一部は薄紫紅色、長さ約6.5ミリで深く3つに分かれています。唇弁中央の中裂片は、浅く2つに分かれており、表面に3本の隆起線があり、先端は板状に立ちあがっています。唇弁の基部は深くくぼんで後ろに突き出し、距になっています。☆花を後ろから見ると、唇弁の基部が後ろに突き出しており、長さ8~10ミリの距になっているのがわかります。花柄の基部には、披針形で膜質の苞があります。☆エビネ(海老根)の名は、球状の偽球茎が地表近くに連なっており、この様子をエビに見立てたことに由来するそうです。☆エビネの花言葉は、「謙虚」「誠実」「にぎやかな人柄」「忠実」などだそうです。
2018.05.11
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介してきました。ヨゴレネコノメです。(2018年3月29日撮影)。☆ヨゴレネコノメは、本州(関東地方以西の太平洋側)・四国・九州の低山帯や沢沿いなどの湿ったところに生えるユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草です。イワボタン(ミヤマネコノメソウ)の変種だそうです。☆ヨゴレネコノメの葉は対生で、濃い緑色の葉に灰白色をおびた模様が入ります。ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)の名は、ネコノメソウの仲間で、灰白色の斑紋が葉についた汚れのように見えるため名づけられました。☆すでに果実ができており、花の様子は確認できませんでした。萼片や雄蕊・雌蕊などの観察は、来年以降に期したいと思います。
2018.05.10
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。ユリワサビの花です。(2018年3月29日撮影)。☆ユリワサビは、北海道から九州の山間の渓流のほとりに生えるアブラナ科ワサビ属の多年草です。茎は細く、成長すると地面に倒れます。☆ユリワサビの葉は、ハート形で縁に鋸歯があります。根元の葉は大きく、茎につく葉は小さくなっています。☆ユリワサビは、茎の先端にまばらな総状花序をつけます。直径1センチほどの白い4弁花で、雄蕊は6本、雌蕊が1本です。☆ユリワサビ(百合山葵)の名は、冬季に残る葉柄の基部の鱗茎葉がユリの球根(鱗茎)に似ていることから名づけられたそうです。
2018.05.09
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。ヤマルリソウの花です。(2018年3月29日撮影)。☆ヤマルリソウは、本州(福島県以西)から四国・九州の山地や木陰に生えるムラサキ科ルリソウ属の多年草です。☆ヤマルリソウの根生葉は、縁に鋸歯がある倒披針形で、ロゼット状に広がります。☆ヤマルリソウの茎は、高さ7~20センチで、茎には開出した毛が多く見られます。茎葉は互生で、基部が半ば茎を抱き、上部のものほど小さくなります。☆ヤマルリソウの花は、花冠は5つに分かれ、副花冠は白く歯車のように見えます。初めは淡い青色ですが、しだいに赤紫色に変わっていきます。☆ヤマルリソウ(山瑠璃草)の名は、山に咲くルリソウに由来し、ルリソウ(瑠璃草)は文字通り瑠璃色の花を咲かせることに由来します。☆ヤマルリソウの花言葉は、「家族への思い」「私は考える」だそうです。
2018.05.08
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。ヤマネコノメソウの花です。(2018年3月29日撮影)。☆ヤマネコノメソウは、北海道から九州の湿った林内に生えるユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草です。☆ヤマネコノメソウの茎葉は互生し、腎円形で長さ1~3センチ、縁には7~11個の浅くて先端が平らな鋸歯があります。ネコノメソウの茎葉は対生ですが、ヤマネコノメソウの茎葉は互生しています。☆ヤマネコノメソウの花茎は、高さ5~15センチで、柔らかな毛がまばらに生えています。☆ヤマネコノメソウの花序には、6~10個の花がつきます。萼裂片は黄緑色で長さ約1.3ミリ、花時には平開し花後に直立します。雄蕊は4または8個で、葯は黄色です。4個の雄蕊の黄色い葯が見えるようです。☆ヤマネコノメソウの果実は蒴果(さくか)で、熟すると縦に裂開し、中には楕円形の小さな種子が多数あります。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。☆この写真では、未裂開の若い果実と黒い種子が見える裂開した果実が見えます。ヤマネコノメソウ(山猫の目草)の名は、山地に生えるネコノメソウです。ネコノメソウ(猫の目草)の名は、熟して裂開した果実の形が瞳孔を閉じた猫の昼間の目に似ていることに由来するそうです。☆ヤマネコノメソウの花言葉は、「気移り」「誠実」「謙虚」だそうです。
2018.05.07
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。ミヤマシキミの花です。(2018年3月29日撮影)。☆ミヤマシキミは、本州(関東地方以西)・四国・九州の低山地の林内に生えるミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木です。高さは60~120センチで、葉は倒披針状長楕円形です。雌雄異株で、枝先に円錐花序をつけます。これは雄株の雄花です。☆ミヤマシキミの雄株の雄花です。萼は鐘形で浅く4つに分かれ、萼裂片は先が尖っています。花は直径約1センチ、白い花弁が4枚、雄蕊が4本です。雌株の雌花は観察できませんでしたが、4個の小さな退化雄蕊と中央に雌蕊があるそうです。☆こちらの写真は、昨年11月に観察したミヤマシキミの雌株にできた果実です。(2017年11月9日撮影)。☆ミヤマシキミの果実は、直径8~10ミリの球形の核果で赤く熟します。核果とは、桃や梅などの果実のように、果実の外果皮が薄く、中果皮は多肉質で水分が多く、内果皮は硬くて木質化した核になり、その核の中に種子があるものです。(2017年11月9日撮影)。☆ミヤマシキミ(深山樒)の名は、山中に生え、枝や葉の様子がマツブサ科のシキミ(樒)に似ていることから名づけられたそうです。(2017年11月9日撮影)。
2018.05.06
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。ミヤマカタバミの花です。林の中の木陰に生えていたので、携帯用のコンパクトデジタルカメラで撮った写真が鮮明でないことをお断りしておきます。(2018年3月29日撮影)。ミヤマカタバミは、本州の東北地方から中国地方、および九州の山地の林内や林縁に群生するカタバミ科カタバミ属の多年草です。葉の裏に毛が少ないカントウミヤマカタバミが高尾山に自生しているそうですが、葉の裏を確認していないのでミヤマカタバミとしておきます。☆ミヤマカタバミの葉柄は太く、葉は3枚の小葉からなり、小葉はハート形で先端は凹んでいます。☆ミヤマカタバミの花弁は、長さ約1.9センチで淡紫色(写真では緑色)の条が入り、先端が少し凹んでいます。雄蕊は10本、雌蕊の柱頭は5つに分かれているそうです。☆ミヤマカタバミ(深山片喰)の名は、平地ではなく深山に生えるカタバミに由来します。カタバミ(片喰)の名は、葉が夜になると三小葉を閉じることから、その様子を横から見ると葉が喰われて欠けているように見えることから「片喰(かたはむ)」または「傍喰(かたはむ)」と呼ばれたというのが一般的だそうです。
2018.05.05
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。ミミガタテンナンショウの花です。(2018年3月29日撮影)。☆ミミガタテンナンショウは、岩手県と宮城県の太平洋沿岸と関東地方と山梨県の低山地、四国西南部に分布するサトイモ科テンナンショウ属の多年草です。テンナンショウ属は30種以上あり、変異が多く中間的な形態のものがあるので区別が難しいそうですが、仏炎苞の色や形からミミガタテンナンショウと考えました。まだ葉は広がっていません。☆高さ10センチ程度の仏炎苞に包まれたミミガタテンナンショウの花。仏炎苞の色には変異がありますが、通常暗紫色で、たくさんの白条(白いスジ)が縦に入ります。花序の上にある先端が丸い棍棒状の付属体が見えます。花の雌雄は、仏炎苞の中を見なければわかりません。雄花には多数の雄蕊があり、雌花には多数の子房があります。株が年を経て鱗茎がさらに大きくなると、雄株が雌株に性転換するそうです。☆ミミガタテンナンショウ(耳型天南星)の名は、仏炎苞の口辺部が耳朶(みみたぶ)のように張り出していることと、「天南星」は中国で夜空に広がる星のことで葉が広がる形に由来するそうです。これは、4年前に撮影したミミガタテンナンショウの花です。「天南星」の名の由来になった葉が広がっています。(2014年4月1日撮影)。☆ミミガタテンナンショウの花言葉は、「壮大な美」だそうです。由来は、わかりませんでした。
2018.05.04
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。フサザクラの花です。携帯用のコンパクトデジタルカメラで撮った写真が鮮明でないことをお断りしておきます。(2018年3月29日撮影)。☆フサザクラは、本州から九州の谷筋などに生えるフサザクラ科フサザクラ属の落葉高木です。高さは3~5メートルが普通ですが、20メートルに達するものもあるそうです。遠くからの観察でしたが、記録として残しておくことにします。☆フサザクラの花は、短枝に5~12個が束生し、萼や花弁はなく、雄蕊は数本ないし十数本あって垂れ下がり、葯は線形で暗赤色です。雌蕊は、雄蕊の根元にあるそうです。☆フサザクラ(房桜)の名は、赤く房状に咲く花をサクラに見たてたそうです。
2018.05.03
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。ヒナスミレの花です。林の中の木陰に生えていたので、携帯用のコンパクトデジタルカメラで撮った写真が鮮明でないことをお断りしておきます。(2018年3月29日撮影)。☆ヒナスミレは、北海道南部から九州の山地の半日陰の林縁や斜面に生えるスミレ科スミレ属の多年草です。☆ヒナスミレの葉は、三角形に近い先がとがったハート形で、裏面は紫色を帯び縁には粗い鋸歯があり、葉柄とつながる葉のもとが深くくぼんでいるのが特徴です。写真のように葉脈に沿った白い斑点模様があるものは、「斑入りヒナスミレ」と呼ばれるそうです。☆ヒナスミレの花は、淡いピンク色です。ヒナスミレ(雛菫)の名は、ピンク色で弱々しく愛らしい花の姿から名づけられたそうです。
2018.05.02
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。ハナネコノメの花です。見頃の時期を過ぎてしまっていましたが、観察記録として残しておくことにします。(2018年3月29日撮影)。☆ハナネコノメは、本州(福島県から京都府)の山地の渓流沿いの岩場や湿り気のある林のふちに生えるユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草です。携帯用のコンパクトデジタルカメラなので、写真が鮮明でないことをお断りしておきます。☆花びらのように見えるのは4枚の萼片、雄蕊が8本、先端が2つに分かれた雌蕊があります。咲き始めの雄蕊は、裂開前の葯が紅色で目立ちますが、この花はすでに花粉が出ており葯は黄色になっています。☆ハナネコノメ(花猫の目)の名は、ネコノメソウの仲間は目立たないものが多い中で、白色の萼片と紅色の雄蕊の葯の対象が美しいので名づけられました。来年は、ハナネコノメ(花猫の目)の名にふさわしい見頃の時期に観察したいものです。
2018.05.01
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。ハナイカダの花の蕾です。(2018年3月29日撮影)。☆ハナイカダは、北海道(南部)から本州・四国・九州の山地の林内に生えるハナイカダ科ハナイカダ属の落葉低木です。樹高は、2メートル程度になります。ハナイカダは、雌雄異株・雌雄異花です。雌花は1個、時には2~3個付き、雄花は数個が束状につきます。これは、花の蕾がそれぞれ3~4個見えるので、雄株の雄花でしょうか。☆ハナイカダの葉は互生し、楕円形で先端は鋭く尖っており、縁には低い鋸歯がありますが、鋸歯の先端は短い針状になっています。花は、葉の真ん中を縦に走る葉脈(主脈)上についています。☆この写真は、昨年5月に観察したハナイカダの雄花です。花弁が3個で雄蕊が3本見えます。花弁は、後ろに反り返っています。花序から葉柄につながる葉の主脈は、明らかに太くなっています。(2017年5月3日撮影)。☆この写真は、昨年8月に観察したハナイカダの雌株の果実です。花序は葉腋から出ることが多いのですが、ハナイカダの場合は、花序が葉腋から出たもので、その軸が葉の主脈と癒合したために、進化の過程でこの形になったと考えられるそうです。果実から葉柄につながる葉の主脈は、果実から葉の先にのびる主脈よりも明らかに太くなっており、花序の軸と葉の主脈が癒合したことを示しているようです。(2017年8月24日撮影)。☆ハナイカダ(花筏)の名は、葉の上に花が載っている様子を筏にのる人に見たててつけられたそうです。別名はヨメノナミダ(嫁の涙)で、熟した雌株・雌花の黒い実を、嫁いだ家で悲しい思いをした嫁が人に隠れて流した涙がハナイカダの葉に落ちたものと思われたそうです。☆ハナイカダの花言葉は、「嫁の涙」「気高い人」「移り気」などだそうです。「嫁の涙」は別名から、「気高い人」は葉の筏にのる小さな花には気品があることから名づけられたそうです。
2018.04.30
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。ニリンソウの花です。(2018年3月29日撮影)。☆ニリンソウは、日本全土に分布するキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。ニリンソウは、根茎で増えるので群落を作りやすいそうです。☆茎に3枚の苞葉が輪生し、そこから花茎が出ています。花は2輪が基本ですが、3輪のものや1輪のものもあります。☆ニリンソウの花のつくりです。白い花びらのように見えるのは、花被片(萼片)です。普通は5枚ですが、少ないもの(4枚)や多いもの(~7枚)も見られるそうです。この花では、9枚の花被片があります。花弁はなく、多数の雄蕊の中央に、多数の雌蕊が見えます。この花では、雌蕊が9本ほど見えます。☆ニリンソウ(二輪草)の名は、1本の茎に2つの花を咲かせることに由来します。☆ニリンソウの花言葉は、「友情」「ずっと離れない」などだそうです。ニリンソウの花の形から名づけられたのでしょうか。
2018.04.29
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。ナガバノスミレサイシンの花です。(2018年3月29日撮影)。☆ナガバノスミレサイシンは、本州(関東以西)の太平洋側から九州の山地に生えるスミレ科スミレ属の多年草です。やや暗いところを好むようです。☆ナガバノスミレサイシンは、日本海側に多いスミレサイシンに比べて葉が細長いのが特徴です。長さ5~8センチで、葉の基部は心形、茎や葉の裏はやや紫色を帯びますが、葉の表は緑色です。☆ナガバノスミレサイシンの花は、淡紫色や白っぽいものもあります。距は、太く大きく丸い形をしているそうです。☆ナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)の名は、葉が長いスミレサイシン(菫細辛)です。スミレサイシン(菫細辛)の名は、スミレで葉の形がウマノスズクサ科ウスバサイシン属のウスバサイシン(薄葉細辛)に似ていることに由来するそうです。
2018.04.28
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。サルオガセです。(2018年3月29日撮影)。☆サルオガセは、サルオガセ科サルオガセ属の樹木に着生する地衣類の総称です。サルオガセは、樹上に着生し、木の枝のように枝分かれして糸状になり垂れ下がります。☆サルオガセ(猿尾枷、猿麻桛)の名は、木から木へ跳びまわる「サルの尾にはめるかせ」の意味であるという説、カセは麻やカラムシなどの繊維を糸状に長くしたものを絡ませる道具のことで麻糸などをカセに掛け長くたれ下がったのを表現したものという説もありました。
2018.04.27
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。クモノスシダです。(2018年3月29日撮影)。☆クモノスシダは、北海道から九州の石灰岩岩壁などに生育するチャセンシダ科チャセンシダ属の常緑性のシダです。☆クモノスシダの葉は、狭披針形から狭三角形です。葉の先端は長く糸状に伸びて周辺の岩壁に付着し、そこから新しい芽を出します。☆クモノスシダ(蜘蛛の巣羊歯)の名は、蜘蛛の巣を張ったように糸状の葉を伸ばし広がっていく様子から名づけられたそうです。
2018.04.26
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。カンアオイの花です。携帯用のコンパクトデジタルカメラなので、写真が鮮明でないことをお断りしておきます。(2018年3月29日撮影)。☆カンアオイは、本州の関東地方から近畿地方、四国の山地の林下に生えるウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草です。別名はカントウカンアオイで、関東地方に多く分布しているそうです。カンアオイの葉は、卵形または卵状楕円形です。☆カンアオイの花期は10月から2月だそうですが、花を観察することができました。花弁はなく、萼筒は筒状鐘形で、上部はくびれず、萼裂片は三角形で開出しています。雄蕊が12本、雌蕊が6本あるそうです。☆カンアオイ(寒葵)の名は、葉が葵に似ており、冬季でも枯れない常緑多年草であることからと名づけられたそうです。なお、高尾山には萼裂片が大きく波打っているタマノカンアオイも分布しているそうですが、出合うことはできませんでした。
2018.04.25
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。カゴノキです。(2018年3月29日撮影)。☆カゴノキは、本州(関東地方・福井県以西)から九州に生えるクスノキ科ハマビワ属の常緑高木です。☆カゴノキの樹皮は灰黒色で、樹皮がまるい薄片になって剥がれ落ち、その跡が白い鹿の子模様になるのが特徴です。カゴノキは雌雄異株で、花期は9月だそうです。今回は、遠くでの観察で、樹皮のみの撮影となりました。☆カゴノキ(鹿子の木)の名は、幹の鹿の子模様に由来します。遠くから観察しても、灰褐色の樹皮が剥がれ落ちた部分が白く見え、カゴノキ(鹿子の木)の命名が納得できます。
2018.04.24
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。エンレイソウの花です。エンレイソウについては4月1日の日記で紹介しましたので、記事は重複しています。(2018年3月29日撮影)。☆エンレイソウは、北海道から九州の山地の林内のやや湿った場所に生えるユリ科エンレイソウ属の多年草です。☆エンレイソウは、茎の高さは20~40センチで、茎の先端に3枚の葉が輪生し、小さな花を咲かせます。葉は葉柄がなく、卵状菱形で先端は短く尖り基部は広いくさび型です。☆花柄は長さ2~4センチ、花びらのように見えるのは3枚の緑色または褐紫色の外花被片(萼片)です。内花被片は普通ありませんが、まれにあるものがあるそうです。雄蕊は6本で葯は長楕円形、雌蕊柱頭は3つに分かれています。☆エンレイソウ(延齢草)の名は、中国では薬草として用いられていて、漢名を延齢草根(えんれいそうこん)という胃腸薬として用いられていたことから。☆エンレイソウの花言葉は、「奥ゆかしい美しさ」「落ち着いた美しさ」「叡智」「熱心」などだそうです。
2018.04.23
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☆3月29日、植物観察入門講座で八王子市・高尾山での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。エイザンスミレの花です。(2018年3月29日撮影)。☆エイザンスミレは、本州から九州の山地の木陰に生えるスミレ科スミレ属の多年草です。☆エイザンスミレは、葉が特徴的です。葉は3全裂し、各裂片には柄があり、側裂片は柄の基部から少し離れたところで2全裂しています。同じく葉に切れ込みがあるヒゴスミレの葉は、さらに切れ込んで裂片は線形になっています。エイザンスミレとヒゴスミレの原種は、葉が裂け桃色の花が咲くナンザンスミレ(南山菫)で、朝鮮半島や中国東北部に分布し、日本では対馬にしか生えていないそうです。☆エイザンスミレの花の色はさまざまで、淡紅色や淡紅紫色、白色のものもあります。この花は、淡紅色です。☆この花は淡紅紫色で、唇弁の赤紫色のスジが目立ちます。☆この花は、白色です。萼片は紫褐色で、付属体の切れ込みが目立ちます。☆エイザンスミレの花は、距がずんぐりと太いようです。☆エイザンスミレ(叡山菫)の名は、比叡山に多く見られたことから名づけられたようです。
2018.04.22
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