「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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Episode16~20
◆◇◆Episode16:異界◆◇◆
屋敷を出て、突然の求婚について口々に話し出す
ワッカ
たち。
ティーダ
もこんな結婚なんてありえないと思っていたが、
ユウナ
の考えは違っていた。
自分と
シーモア
老師が結婚することで、
スピラ
の人々に希望を与えられるなら・・・
そう、大召喚士
ブラスカ
の娘とエボンの老師の結婚、
そのニュースは確かに
スピラ
の人々に希望と
喜びを与えるはずである。
その
ユウナ
の言葉に、
彼女の気持ちを理解する
ワッカ
たちもなにも言えない。
アーロン
は
ユウナ
が旅を続けるのなら好きにしていいと言う。
ルールー
も同じ気持ちだった。
本当は好きな人と結婚してもらいたいが、
それを自分は許すことは出来ないという。
この矛盾を
ティーダ
だけが理解できないでいた。
ティーダ
は不思議だった。
結婚するって・・・
ユウナ
は
シーモア
を好きなのかどうか、
それは大事なことじゃないのか・・・?
(←大事よね)
自分の答えを出すために、
ユウナ
は異界へ行って両親に会ってくるという。
この
グアド=サラム
は、死者の魂が送られる異界へとつながっているのだ。
異界には行かないという
アーロン
と
リュック
を残して、
ティーダ
たちは異界へ入っていった。
異界、そこには、無限に広がる雲と大自然のような風景が広がっていた。
そしてあちらこちらに幻光虫がただよっている。
ワッカ
の前には、知らない青年の姿があった。
一人青年に話しかけている
ワッカ
。
どうやらその青年は、
シン
との闘いで命を落としたと言う
ワッカ
の弟
チャップ
のようだ。
死んで異界に送られた者の姿は生者の思いに引かれて幻光虫が象ったもので、
それ自身が意思を持ったり話したりすることはない。
ワッカ
は
チャップ
がどこかで生きているかもしれないと
密かな思いを持ちつづけてきたが、
やはり彼は異界へと送られていたのだ。
それを受け入れざるを得ない
ワッカ
。
ワッカ
には現実を見ろと言っていた
ルールー
もまた、
二人を見つめながら恋人
チャップ
の死を受けとめるのだった。
ユウナ
の前には、一組の男女が現われていた。
ユウナ
の父
ブラスカ
とアルベド族の母のようだ。
ティーダ
が声を掛けると、
ユウナ
はどうするか決めたと言う。
結婚することも希望を与えるかもしれないけれど、
やはり一番は
シン
を倒すこと。
ユウナ
は求婚を断ることに決めたようだ。
(←ティーダは内心大喜び)
ついでに
ジェクト
を呼んでみようよと
ユウナ
が言い出した。
彼女は、行方不明の
ジェクト
は必ず生きているから、
きっと呼ぼうとしても出てこないだろうと励ます。
ジェクト
は
ティーダ
の思いに答えて出てくることはなかった。
「
ジェクト
さん、きっとどこかで生きてるよ。」
ユウナ
は言うが、
ティーダ
は
ジェクト
は
シン
として
スピラ
で生きているのだと思い知らされ、
思わず毒づく。
「クソオヤジ!」
ユウナ
になぜ
ジェクト
が嫌いなのか聞かれ、その理由を考えた
ティーダ
。
すると二人の前に幻光虫が集まり、一人の女性を映し出した。
母さん・・・
ティーダ
は理解した。
なぜ、自分が父親に嫌悪感を持ったのか。
ジェクトが家にいると、いつも母は彼の側から離れなかった。
ティーダ
が呼んでも振り向いてもくれない。
母親を獲られたことへの寂しさと妬みだったのだ。
なにかがふっきれたような気がした。
異界を出て、
アーロン
、
リュック
と合流しようとしたそのとき、
他の異界訪問者の悲鳴があがる。
異界との境界のところに
シーモア
老師の父
ジスカル
の姿が。
現世に残してきたことでもあるのか、その
ジスカル
の魂は何かを訴えるかのように
うごめいている。
「迷っているようだな」
アーロン
がつぶやいた。
ユウナ
は
アーロン
の言うままに
ジスカル
に異界送りを捧げる。
ジスカル
は消えていった。
ユウナ
の手に小さなスフィアを残して。
ユウナ
はそれを誰にも見つからないよう懐へしまいこんだ。
ジスカル
の魂の暴走に動揺する
ワッカ
たち。
自分の死を受け入れられないもの、現世に強い執着を持つものは
死んでも本人の望むままの姿で現世に留まることがあるという。
これを死人(しびと)と呼び、
実際生きている人物となんら変わりなく存在するらしい。
何にしろグアド族の問題ということで、何もみなかったことにして、
ユウナ
たちは
シーモア
老師に結婚の申し出を断りに屋敷に戻った。
しかし、老師はつい先ほど
マカラーニャ寺院
へ向けて出立したらしい。
ユウナ
も異界から戻って以来、何かをひた隠しにしているようだ。
アーロン
にそれを見抜かれるが
(←わかりやすすぎ)
、
ユウナ
はシラを切りとおした。
仕方なく
ティーダ
たちは、
シーモア
老師の後を追う形となるが、
次の寺院
マカラーニャ
へ旅を進めることにした。
・
・
・
・
・
・
・
◆◇◆Episode17:雷平原◆◇◆
グアド=サラム
と
マカラーニャ寺院
の間には、
雷が絶え間なくふりそそぐ
ガンドフ雷平原
と
マカラーニャの森
があり、
それを抜けていかなくてはならない。
天を裂き、地に突き刺さる雷光と降り止まない雨。
突然
リュック
が悲鳴を上げ、頭を抱えながらかがみこむ。
(←リュックじゃなくてもこれはキツいぞ~)
「あたし、雷苦手なんだよぅ」
大きな落雷があるたびにキャーキャー叫ぶ
リュック
に
みんな構わず進んでいく。
ミヘン街道
で会って以来あちこちで見かけ、
スピラ
各地について詳しく(長々と)語る老人
メイチェン
もまた
雷を吸収してくれる避雷塔の側で雷宿りをしていた。
メイチェン
の話
(←とにかく話魔。話が長い長い)
では、この
ガンドフ雷平原
は
かつては落雷にあうので通り抜けることが不可能と言われたところ。
しかし、アルベド族の
ビリガン
という男が、
平原のあちこちに避雷針の塔を設置し、
なんとか通れるようにしたという。
大召喚士
ガンドフ
もまた、この地で修行したらしい。
途中、旅行公司を見つけた
リュック
は、
ここで休んでいこうと提案する。
少しでもこの雷光の嵐から解放されたいのだろう。
だが、一気に平原を抜けようとする一行。
リュック
のたっての願いで旅行公司で一休みしていくことになった。
疲れたといって珍しく真っ先に部屋を取る
ユウナ
。
やっぱりおかしい。
心配になった
ティーダ
は
ユウナ
の部屋を訪ねていく。
ドアを開けた
ティーダ
の目に飛び込んできたのは、
慌てた様子の
ユウナ
と、
ジスカル
が映ったスフィア。
ユウナ
はごめんと一言言って出ていってしまった。
一泊した後、旅行公司を出て
雷平原
を半分以上踏破したとき、
ユウナ
が突然みんなに話があると言い出した。
どうしてもここで話しておきたいことがあるという。
安全な避雷塔の下、
ユウナ
は告白する。
「わたし、結婚する。」
ティーダ
の嫌な予感は当たっていた。
ユウナ
の様子がおかしいことに気付いていた
アーロン
が
ジスカル
のことはグアド族の問題だから気にするなというが、
「あ、あのスフィア!」
ふと旅行公司で見た
ジスカル
のスフィアのことを思い出した
ティーダ
は
つい口から出てしまう。
アーロン
はそれを見せろと
ユウナ
に言うが、
ユウナ
は自分の問題だと言った。
結婚しても旅を続ける、そういう
ユウナ
を
アーロン
は止めなかった。
ティーダ
は
「旅さえ続ければいいってのかよ!?」
と
アーロン
に食って掛かる。
だが
アーロン
は言った。
「(自分の好きなようにするのは)召喚士の権利だ。覚悟引き換えのな・・・」
そして、
ワッカ
たちもそれをわかっていたからこそ、
それ以上何も言わなかった。
・
・
・
・
・
・
・
◆◇◆Episode18:ジェクトの思い◆◇◆
マカラーニャの森
に入ると、雷も雨もやみ、
リュック
もいつもの元気を取り戻していた。
アーロン
は様子が違う
ユウナ
を案じて
「皆に迷惑をかけないよう、一人で解決しようとしている。
いざというときは、お前が支えてやれ。」
と
ティーダ
に告げる。
自分たちが心配すると、さらに心配かけないように
一人で頑張ってしまう
ユウナ
。
自分には何が出来るだろうか?
マカラーニャ寺院
へ抜ける道を行く。
途中の分かれ道を行けば
スピラ
第1の街、
エボンの総本山である
ベベル
がある。
木々の間を抜ける道を行く中、
何かを思い出したかのように延びた木々の枝で塞がれた
場所を切り開き、脇道へと
ティーダ
たちを案内する
アーロン
。
(←ワイルドだな~)
行きついた先には、絶え間なく清らかな水が湧き出す水源のような泉が、
木々の間からわずかにはいる光に輝いている。
この水は幻光虫が多く含まれ、スフィアの素となる貴重な水源のようだ。
泉から出てきたモンスターを倒し、
ティーダ
は泉の中から小さな映像スフィアを拾う。
アーロン
は、それは
ジェクト
が残したスフィアだと言った。
一同はそのスフィアをのぞき込む。
そこには、この泉の側でスフィア撮影する
ジェクト
や、
若かりし
アーロン
、そして、
ブラスカ
の姿が映っていた。
アーロン
は
「
ジェクト
はお前を愛していたが、
愛し方がわからなかったといっていた。」
(←こういうセリフを言いそうにないキャラなんだけどなぁ)
と
ティーダ
に教える。
あちこちでこうやってスフィアを撮っておいたのも、
いつか
ザナルカンド
へ戻って
ティーダ
に見せるためだった・・・
自分と一緒だった
ジェクト
のことを語る
アーロン
。
ティーダ
はそんなわけないと否定する自分も装いつつも、
アーロン
が教えてくれたことに感謝するのだった。
ザナルカンド
へは帰れないかもしれない。
でも、いまさら仲間と離れるなんて・・・できない。
ジェクト
も同じだったに違いない。
あきらめが覚悟に代わった気がする
ティーダ
だった。
森をゆく一行の前に慌てた感の
バルテロ
が走りよってきた。
「
ドナ
を見なかったか?」
この森の中でいつのまにかはぐれてしまったらしい。
アーロン
に喝を入れられた
バルテロ
は落ち着きを取り戻し、
ドナ
を探しに森の奥へと入っていった。
召喚士がいなくなる・・・あの噂がみんなの頭をよぎる。
・
・
・
・
・
・
・
◆◇◆Episode19:確執◆◇◆
森を出たところの旅行公司で休憩した後、
外に出ると
トワメル
が
ユウナ
を迎えに来ていた。
マカラーニャ寺院
で
シーモア
老師が待っているという。
ガードはその場で待ち、
ユウナ
だけを連れていくとのこと。
ユウナ
は
アーロン
の
「ガードはいつでも召喚士の味方だ。」
という言葉に送り出され、
さらに
ティーダ
は
ユウナ
に指笛を吹いた。
『なにかあったらこれで合図』
とルカで教えた指笛。
ユウナ
は
「了解っす。」
といって、
トワメル
とマカラーニャ寺院へと向かった。
マカラーニャ寺院
へは、マカラーニャ湖を通っていく。
マカラーニャ湖は、寺院の祈り子の力で年中凍っているそうだ。
その湖面を歩いて寺院へ向かう
ユウナ
たちを見送りながら・・・
「あーーーっ!」
リュック
が叫ぶ。
数台のスノーモービルが
トワメル
と
ユウナ
を包囲していた。
またアルベド族だ!
急いで助けに入る
ティーダ
たち。
アルベド族はスノーモービルを残して去り、
かわりに大型の機械をけしかけてきた。
(←また機械)
アーロン
は任せろといって
トワメル
と
ユウナ
を先に行かせようとする。
しかし、
ユウナ
は
トワメル
の手を振りほどき、
自分も闘いに参加した。
なんとか機械を破壊した
ティーダ
たち。
逃げていくアルベド族の一人
(←モヒカン頭に上半身タトゥーだかペイントしてる)
が振り返り、
リュック
にむかって叫んでいる。
アルベド語なのでよくわからなかった
(←アルベド語辞書を集めれば意味がわかります)
が、
リュック
もまたアルベド語で返事をしていた。
「えへへ、
ユウナ
のガードになったって言っちゃった。」
アルベド語を操る
リュック
をはじめて目にした
ワッカ
。
リュック
は自分がアルベド族だということを明かす。
さっき叫んでいたのは、彼女の兄
(←な・・・なかなかキテレツなアニキじゃのう・・・)
らしい。
リュック
がアルベドだとわかると急に怒りだす
ワッカ
。
機械を使い、エボンに反するアルベド族というだけで、
嫌悪感をぶつけてくる
ワッカ
に
リュック
も負けじと言い返す。
「教えばっかりに頼ってないで、現実を見ようよ。
倒しても復活する
シン
を止められる
手だてがあるかもしれないんだよ。」
「エボンの教えにそって罪をつぐなえば
シン
は現われなくなるんだ。」
どう言っても平行線の論議に口を挟んだのは
アーロン
だった。
「
リュック
、この機械は動くのか?」
アルベド族が置いていった数台のスノーモービルを指して
アーロン
が訊いた。
ワッカ
との議論をやめて機械の調整をする
リュック
。
ティーダ
は
ワッカ
に言った。
「ヘンだよ、
ワッカ
。
リュック
と仲良くしてたのに、
アルベド族だとわかったらそんな態度とるなんて。
アルベド族がどうなのかは知らないけど、
リュック
はいい子だと思う。
リュック
は
リュック
だよ。」
返す言葉がない
ワッカ
。
ルールー
もアルベド族を知るいい機会じゃないかと促し、
一行はスノーモービルに分乗して
(←隠しパラメーターの好感度によって、誰と乗るか、誰と会話するかが変わってきます)
ユウナ
と
トワメル
が先に
行った
マカラーニャ寺院
へ向かった。
・
・
・
・
・
・
・
◆◇◆Episode20:マカラーニャ寺院◆◇◆
マカラーニャ寺院
の入口で、
リュック
が僧官にアルベド族は入るなと止められてしまう。
ガードに種族は関係ないという
アーロン
。
そして、
リュック
自身も
「あたしは
ユウナ
を守りたい。誰にも文句は言わせない。」
といって寺院の中へ入っていった。
中ではエボンの巡回僧
シェリンダ
(←悪気はないんだろうけど、うざったい)
や、
物売りの
オオアカ屋
も
シーモア
老師と
ユウナ
の結婚を祝って
盛りあがっていた。
ユウナ
は
シーモア
老師と一緒に試練の間へ向かったという。
そこへ僧官の一人が叫び声をあげた。
「
ジスカル
様っ」
ティーダ
たちは何事かと寺院の脇の部屋へと駆け付ける。
「
ユウナ
さまのお荷物からこんなものが・・・」
(←こらこら、荷物探ったのか?)
動揺する僧官から
アーロン
が受け取ったのは、
雷平原
の旅行公司で
ユウナ
が見ていた映像スフィアだった。
生前に撮っておいたのだろう、それに映っていたのは、
やはり
ジスカル
。
しかし、その言葉は信じがたいものだった。
―――――息子
シーモア
の心に宿る闇の存在、
シーモア
は自身の野望のために全てを犠牲にするかもしれないこと、
そして、自分が近いうちに息子の手によって
殺められるであろうと言うものだった。
少し前に亡くなった
ジスカル
・・・
シーモア
が手を下したのか?
ユウナ
の様子がおかしいとはいえ、ここまで深刻な状況とは。
急いで試練の間へ向かう
ティーダ
たち。
ワッカ
だけは困惑していた。
エボンの老師に対してどうしようというのかと言う
ワッカ
に
ティーダ
は
「とにかく
シーモア
はヤバい!」
と言って先に走っていく。
アーロン
もまた
ワッカ
に告げて、
ティーダ
の後を追う。
「相手の出方しだいでは・・・やる。」
スピラ
で絶対の存在であるエボンの教え、
その教えの中枢に位置する老師と・・・!?
混乱する
ワッカ
は
ルールー
に答えを求めるが、彼女も
「老師に非があれば仕方ない。」
という。
ワッカ
も仕方なく
アーロン
たちに続いた。
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