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2008.04.01
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テーマ: 本日の1冊(3760)
カテゴリ:


ヤン・シュヴァンクマイエル を知ったのは、映画『オテサーネク』でした。
気になりながらも劇場へ行けず、ただ今レンタル予約中です。
チェコスロヴァキア、プラハ生まれの芸術家。
シュルレアリスト、アニメーション作家・映像作家、映画監督でもあります。
人形劇が好きだということも、惹かれる理由のひとつかもしれませんが、こちらで紹介されている初期~近年、どの作品も面白いものでした。
表現手段は多様に変化していき、ドローイング、フロッタージュ、コラージュ、錯覚主義のオブジェから人形など様々。
グロテスクだったりエロティックだったり、一種独特な作品群は、真新しいようで、何処かで観たようでもあり。
イタリアの アルチンボルド マックス・エルンスト が模範となったことを隠しません。



jan_svankmajernecekany_koitus.jpg38Svankmajer BW.jpg
「思いがけない性交」(1997)          Jan Svankmajer(1934.9.4~)


メディウムドローイング という手法に興味がわきます。メディウムとは霊媒的という意味だそうで、とり憑かれた様に浮かんだイメージを描くことだそう。
自分が描きたいと思うときも同じで、わけのわからないものを思うままに描いていることが多いです。そして時にグロテスク。
私の頭に浮かんでくるぐちゃぐちゃしたイメージと、シュヴァンクマイエル氏が描いたものとが、なにか共通しているような気がして、勝手に身近に感じた部分もありました。

img20060216_1.jpgjacksonsvankmajer06h.png
「アルチンボルド風の頭」(1975)         エヴァと共同の絵画=オブジェ(1991)


「人形遣いはシャーマンのようなものである」 とか、ディズニー批判とか、妙にしっくりときてしまう言葉が多くありました。
どこにそれほど惹かれるのか、シュヴァンクマイエル氏の存在は世間的にはいかなるものなのか、今時なぜシュルレアリスト?という疑問は、芸大准教授の布施英利氏の論評が、目から鱗並みにわかりやすく教えてくれていて大助かりでした。
こういう解説、私には本当に嬉しいです。

布施氏の文章の中で、「シュヴァンクマイエル作品は ウンチ 」という表現があります。生き物で一番古い歴史をもつのは、食べて排泄する、臓器である。ゆえに臓器の描写も多い。生き物の原点には宇宙があり、その宇宙を、観る者の体内に感じさせることができる人だと、というのです。

まずは2005年製作の『ルナシー』から鑑賞してみます。







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Last updated  2008.04.02 23:34:30
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このヤン・シュヴァンクマイエルという人  
racquo  さん
ほとんど名前くらいしか知りません。

映画は前にも書いたし、さっき『9・・』のコメントにも書いたように、
役者が演じるという要素に強くひかれる自分なので、
アニメーション系は苦手です。

ちょっと調べてきたら、
この人は子供の頃から食べることに苦痛を感じた人らしいです。
胎児である子供は食べる必要もなく、
外界にさらされることもなく生きている。
だからそこから外界に放り出されることの拒否、
その強い叫びが産声だ、なんて言う人もいますね。
食べるというのは、しないと苦痛(空腹)を感じるけれど、
母親の体内から無理矢理外界に放り出された人間が、
無理矢理「生かされる」ためにしなければならないことなのかも知れません。

食も性も「嫌だけれど満たしたい欲求」としての苦痛を
伴うという行為で、それが生きるということなのでしょうか。
(2008.04.03 02:07:15)

racquoさん   
はる*37  さん
>子供の頃から食べることに苦痛を感じた

そのようです。
映画には必ず食べるシーンがあるらしく
どんな風に、屈折した‘らしさ’が表れているのか
楽しみになりました。

生きるための欲や、子孫を残すための欲。
苦痛や嫌悪を伴っても、切り捨てる事はできないんですね。
お坊さんは偉い! (2008.04.03 16:43:11)

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