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2010.01.14
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カテゴリ: 日本映画


ある時、大切に飼っていた猛毒のアカクラゲを雄二に託し、守が突然姿を消した。
工場の社長夫妻を殺害して逮捕されたのだ。
残されたされた雄二は戸惑いながらも、取り憑かれたようにクラゲの世話を始めるが、守は拘置所の中で、雄二にだけわかる合図を残し自殺してしまう―――。



 独特な作風を持つ黒沢清監督。
評判はいたるところで聞くのに、なかなか見たい気持ちになれないのは、相性もあるのでしょう。
どちらかといえば男性に多く支持されそうな、柔らかくも男らしい映画を撮る印象。

主演二人の演技は自然体で、地に足のつかない浮遊した感じが良かった。
半透明の浮遊するクラゲが、さらにこの物語全体を掴みどころなくさせていく。


守、亡きあと、守の父親がひとり住み込みで働いている工場に、雄二は居すわることになる。
父親にとって、雄二と共に過ごすことは、息子に対する後悔と、向き合うことに他ならない。
それでも淡々と面倒をみる包容力は、大人に求められていることそのもので、若者がそれに気づく時はじめて、新しい未来は生まれてくるのだろうか。


雄二を筆頭に、若者の代表のようにして。
けれど不透明な未来は、けしてタイトル通りの『明かるい未来』にはならず、流れるまま漂うクラゲみたいに、落ち着くべき所に落ち着いて、物語は終わっていくのだった―――。


世間の評判はまずまずで、きっとドストライクの方もいるだろうに、見る人を選び、私にはぐっとこなかった。
ちなみに、衣装の奇抜さは疑問。
浅野さんの超自然な演技、オダギリジョーの名演技に、水を差す画面のうるささ。監督の狙うところの気取りが透けて見えてしまうのも、黒沢清監督はちょっと苦手・・と思ってしまう部分かも。

守が決めた、ふたりだけに分かる 合図 、こういうのは気恥ずかしくなってしまう。女性には理解しずらい行動なのかしらん。
結局、アブナイのは雄二よりも守で、人の無鉄砲を合図で諌めるより先に、自分を抑えていれば、、死ななくてすんだのに、、。


img148.jpg

おすすめしてくださった荻々亭主人さん、ありがとうございました。




監督・脚本  黒沢清
音楽  パシフィック231
出演  オダギリジョー  浅野忠信  藤竜也  笹野高史

(カラー/115分)








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Last updated  2010.01.17 15:25:13
コメント(3) | コメントを書く


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どうも(*^ー゜)vPEACE!!! その1  
荻々亭主人  さん
あ、ダメでしたか。(*^о)ゞほほ
スーパーソニックな対応でレンタルしていただき、どうかな、と思っていたらなかなか感想が出ないので、おお、駄目だったかな、と思っていましが(笑)

この作品、たしかに誰でも楽しめる作品ではないですね。好みや、観るときの環境や状況、気分によって印象のフレも相当に大きくなるだろう作品だと思います。

ラッキーマンも最初に観たときにはやや首をかしげました。なんだこの映画は?と。音楽の使い方が中途半端では?とか重箱の隅をつつくような気分にもなりました。
ただ、どこかに気になるものがあったようで、その後恐怖映画の名作『CURE』を観賞してから観賞しなおしてみて、うむ、なかなかいいじゃないか、と思いました。

「アカルイミライ」とタイトルがカタカナで、しかも、映画のタイトルが最後にだけ表示されるという含みのある出し方からすると、ストレートに「明るい未来」を描いているわけではない映画です。というか、むしろ、暗く無気力な現実のようなものを描いているのは一目瞭然なわけで、そこで「?」となるわけです。

けれど観賞しなおしてみると、オダギリジョーが工場の屋根にのぼってテレビアンテナを壊してから、人間がガラリと変化し、何かを獲得していることがわかり、それゆえ、藤達也を川で救助するシーンにどこかしら感動すら覚えました。

ラッキーマンは個人的に、オダギリジョー演じる青年が獲得したのは「アカルイミライ」を追究するための主体性であり、感情だけで行動してしまいそうな彼を抑えるために決めた浅野忠信のサインを自分の判断で出せる人間になったのだろう、と勝手に解釈しています。

つづく♪(*^ー゜)vPEACE!!!
(2010.01.16 23:00:43)

どうもv(^o⌒)-☆ その2  
荻々亭主人  さん
それに対してラストシーンの若者たちの表参道の行進は何とも微妙かつ斬新でした。彼らも何か獲得したのかしていないのか。答えはないのでしょうけれど。撮影スタッフまで映ってるじゃん♪というシーンは「撮影していたらよかったので、そのまま使った」と黒沢監督はインタビューで説明していました。

まあ、非常に不器用でとらえどころのない青年を演じたオダギリジョーの演技は、変にうまくなっていないぶんラッキーマンは好きです。

その後、何度も観賞しなおしていますが、もしかして?とある解釈が浮かびました。シャレみたいな解釈で、黒沢監督が意図していないことは明らかですが、以下のような解釈です。

黒沢清監督はホラー映画が好きである。『アカルイミライ』は幽霊が出てこない作品だと思っていたけれど、きちんと出てくる。拘置所で自殺した浅野忠信の幽霊である。で、テレビアンテナを壊したあと、オダギリジョーの人間が変わってしまったのは、浅野忠信の幽霊がテレビアンテナを通じてオダギリジョーに乗り移ったからではないか?浅野忠信(演じる青年)は、殺人を犯してしまったけれど、本当の心は、後輩思いで、思いやりがあり、そのような人生を自分もほかのひとも歩んでもらいたかったのではないか。ラストの無軌道青年たちの行進も、なんだか浅野忠信が乗り移ったような印象だな。実は『アカルイミライ』という作品は、ハートウォーミングなホラー映画だったんじゃないのか?観る者を感動せさるホラーがあってもいいじゃいか。これは黒沢清監督のチャレンジだよ、と。

ま、上記の解釈は冗談ですが、『アカルイミライ』は観る側に解釈が放り投げられているようなところがあるので、黒沢清作品のなかでは、あまり評価は高くないようです。

これに懲りず、ラッキーマンの推薦作品を気にかけて下さいませ(*^^*)メンゴ

(*^ー゜)vPEACE!!!

(2010.01.16 23:09:22)

荻々亭主人さん   
はる*37  さん
おすすめありがとうございました。
遅くなったのは、つまらなかったからではありませんよ!(笑)

『CURE』を観てから再見、ですかぁ~
それもいいかもしれません。
もう少し黒沢作品、観ようと思うのですけどホラーやサスペンスが多いのもあって、なかなか食指が動きません。


>浅野忠信の幽霊

でていましたね。しっかりと。
荻々亭さんの解釈をなるほど~と読んで、それもありだなぁと感じています^^

自分とフィーリングが合わなければ、作品について突っ込んで考えることが難いですね。
以前観た『LOFT』も分らないまま放置したっけ。
全然懲りてませんので、また是非、いい映画おすすめしてください!!
(2010.01.17 15:36:02)

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