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失踪し、死体で発見された男。しかし妻はその死を信じてはおらず、【砂占い】をして確かめることに。金田一耕助も同席したその会で、砂は奇妙な形を示した。異様に怯える出席者達。するとどこからともなく不気味なフルートの音がきこえてきた・・・

舞台は昭和二十二年の東京(岡山ではないのが残念ですねぇ)
まだ戦争の傷跡が残る中、旧華族の一家を襲った恐るべき事件。そしてそれに挑むはもちろん、金田一耕助です。

やはり、ストーリー・テラーぶりを発揮していて、一気に読ませます。今回は場所が東京だけに、排他的な土地柄ということもなく、オドロオドロしさはあまり感じずに読み進んでいったのですが、結末までいくとやはり横溝作品!といったところ。あまり「怖さ」は感じませんでしたが。それにしても、なかなか綺麗な人間関係では終わらないですね。
このタイトルが意味するところもなかなか切れがあって良いと思います。

さて、主役の金田一、かな~り怪しい風貌だと思うのですが、割とあっさり周囲に溶け込んでます(笑) 決してスーパーマンではないし、適度に人間くささがあって良いですね。結構安心して見ることが出来る探偵さんです(笑)
今回の登場人物、かなりおぞましい人が出てきます。私が今まで読んだ本のなかでも一、二を争うっていうくらい。こんな人が存在し得るのでしょうか?嫌だなぁ、本当に。

私はドラマ、映画等はあまり見ないので全く詳しくないのですが、この話は映像化されているのでしょうか?「悪魔の紋章」「黄金のフルート」などといった視覚的なイメージも湧きますし、何より【悪魔が来りて笛を吹く】という曲を聴いてみたいです。なのでむしろ『八つ墓村』とかよりもこっちのほうが見てみたいですねぇ。少し地味かもしれませんが。

私が読んだ角川文庫(背表紙が黒く題字が緑)の初版発行が昭和48年。物語の設定年代自体は古いですが、内容では古さを感じさせません。今回は偏見のある精神病ネタも少なかったですし。全体を覆っている雰囲気を満喫するのが楽しい作家です。






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最終更新日  2003年04月18日 06時00分22秒
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