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2003年05月14日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
【推理世界】の編集者・良介は、新人作家に会いに福島へ。
しかしその帰り道、前を走っていた車が谷底へ落ちた。
不審なものを感じた良介は、担当している【覆面作家】千秋とともに再び現地へ・・・ 
『覆面作家、目白を呼ぶ』他2編。

『覆面作家』シリーズの第三弾。
新妻千秋は【覆面作家】というケッタイなペンネームでデビューした“天国的な美貌をもつ”ミステリー作家。彼女が探偵、担当編集者・岡部良介をワトソン役とし謎を解き明かす。

千秋は、大富豪のお嬢様(執事もいる)。
しかし一番の特徴は、極端な【外弁慶】だということ。
家の門を一歩出ると、言葉遣いだけでなく、人格までもがらりとかわる。

いろいろややこしくもなるのだが、第三弾になると、優介の出番がほとんどないです(笑)
(この双子の絡みは結構好きだったのでちょっと残念)
あと、いい味だしていた左近先輩もほとんど出てこないし。

このシリーズは、北村さんお得意の「日常の謎」的なものが多いです。
↑の『目白を呼ぶ』は、警察もかかわるような事件がおきますが、他二編は【ディズニーランドで撮られた写真の謎】【ドールハウスに作られた暗号を解く】といった感じ。
この暗号はまずわかりません(笑)流石は元国語教師といったところ。
あと「新築と建替」の捉え方。確かにそう思ってしまうかも。
以前住宅の仕事をしていただけに、余計になるほどなーと。

テンポ良くすらすら読めますが、如何せん軽いので好みが分かれそう。
高野文子さんの挿絵そのまんまの線の細さ、を感じてしまう。
覆面作家が探偵である、という設定はとても面白いのですが、(そういえば北村さんご本人もはじめ覆面作家でしたね)性格の二面性なんかは、男性の理想を都合よく体現しちゃってるかなーなんて思ってしまったりも(言い過ぎ?)

でも、【円紫師匠と私】シリーズと比べてしまうと少々物足りない気が・・・。

再びノベルスで刊行されたということは、やはり人気があるのでしょう。
私は文庫で読みましたが、イラストの使い方が中途半端(各章の最初のページにちょこちょこと場面場面の絵が切り貼りされている)だなぁと思っていたのですが、ノベルスを見ると、もともとはページごとに描かれていたものだったのでしょうね。それを何とか使いたいという苦肉の策だったのか。

いろいろ言いましたが、読みやすいし、重いミステリーを読んだ後の気分転換には最適かな。





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最終更新日  2003年05月23日 09時21分59秒
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