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2003年05月19日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
平和すぎるくらい平和だった町、百合ヶ浜。

そして、現代にはいるはずのない生物たちが次々に現れる!!


ある日突然、町が濃霧に覆われ外部との繋がりがなくなってしまう。
(一瞬『首都消失』か?と。小学生の頃、上巻で挫折して未読ですが)

そして出てきたのは恐竜なのです(笑)

あまり大げさな前触れもなく、あっさりと。
これはこの話の基本スタンスになっているような気がします。
パニックが起こり、住民は大混乱!のはずが、

のどかな町なのです。

作者がいうには「SFで人間を描いてみようじゃないか」という思いで書いたそうです。
(“人間が書けてない”というのは良く耳にしますね。「本格は・・・」とか)
その為、本来SFの核になる部分、
例えば「なぜ恐竜が現代に?」とか「どうすれば元に戻れるか?」ということよりも、
【そこに暮らしている人間】がまさしく主役となり【どう生きていくか】が主題となる。
それはラストの主人公達の行動にも象徴されています。

とりたてて特徴のない平凡な町。
一番の成功者・久能直吉。周りから相手にされないニ代目・直己、軽んじられる母親。
サボテンを栽培している冴えない文筆家。
孤独で世話焼きのタバコ屋の婆さん(そしてその飼い猫は翼竜に戦いを挑む)

生き生きとしていく。
話の展開がはやすぎて(簡単すぎて)物足りなくも感じてしまいますが、
なかなかさわやかなラストです。


恐竜好きな私が気になったのは・・・
ティラノサウルスは人間を襲わないのか?ということ。



分かる気もしますが、どうなんだろう?


山田正紀さんは、今まで読んだもの(『火神を盗め』『サブウエイ』)があまり馴染めなかったのでどうかなーとも思っていたのですが、予想していた展開と異なっていたこともあり、楽しめました。
ややあっさりめ(250ページほど)で読みやすかったのですが、倍くらいのページで読みたかったな、という気持ちも。それとも逆にこの長さだから良かったのか。
筒井さんが、山田正紀は上手すぎる!と何かのエッセイで絶賛していたような・・・。それがこの『竜の眠る浜辺』だったかどうかは忘れてしまいましたが(笑)





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最終更新日  2003年05月28日 06時42分28秒
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