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「おじょうちゃん、お乗りになりませんか」

犯人のことはよく知っている。最近会ってなかったけれど。
そう、犯人は・・・・・・おとうさんだった。

キッドナップ=誘拐、ではありますがミステリーっぽくはなく、父と娘のちょっと切ない話である。ユーモラスな雰囲気で進みながらも、時折しんみりとしてしまう。逃避行である旅を通じて、親子ってなんだろう?と問い掛けてくる。

ハルは、おとうさんにに誘拐された。
【ユウカイごっこ】ではない、という犯人。行く先は決まってない。
犯人はおかあさんに要求があるらしく、交渉をしているが上手くまとまらない。

二人の旅は続く。


ハルの気持ち。言葉。行動。揺れ動き、変わっていく。


ハルの人物造形に関して、私はどうも捉えにくくて中途半端に感じてしまうところがあった。特に言葉使い(言葉には出していない思いも含めて)などが、小学生らしくない。クールで大人びていてる、というのも少し違う気がする。
解説の重松清さんによるとそれも角田さんの狙いだという。簡単に幾つか引用すると、

ハルの性や年齢は普遍へと開かれていく。~ 【ひと】と【ひと】との関係について綴られた物語。~ その幸福な関係こそが、本書のキモなのではないか、と。

さすがは清!そういう読み方があるんだなぁと感心してしまった。
もっとも私も、これはいいなぁーという場面が幾つかあった。
二人で浮ぶところや、二人で自転車に乗っているところなど。
二人で過ごした幾日かは本当に楽しそうで、帰りたくなくなるハルの気持ちが良くわかった。
おとうさんの言葉。ハルが見た姿。かっこ悪いけど、かっこいい。

「親であることの窮屈さに苦しんでいるオトナにこそ必要な物語なのかもしれない」
やはり重松清さんの言葉であるが、子供がいたら感想も変わってくるのだろうな。





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最終更新日  2003年08月16日 17時28分48秒
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