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【円紫師匠と私】シリーズ第二弾。
書店の国文のスペースにて。7、8冊の本の向きが逆にされていた。
そして次に来た時、今度は10数冊まとめて上下が逆さになっていた・・・

『朧夜の底』



チェスの【クイーン】が消えて・・・現れたのは何処?
隠したのは誰?その真の目的とは?

『六月の花嫁』

と 『夜の蝉』 の3話収録。

うーん、あらすじ並べてもあまり楽しくないですねぇ。
やはり、北村さんが書いてこその謎であり、雰囲気。

「この雨を、きみにあげよう」
 江美ちゃんは、ちょこんと首をかしげる。
 私は窓を指さして、いった。
 「つー、ゆー」

          (P101 『六月の花嫁』の一コマ。)

つい謎以外の部分に目がいってしまいますが、謎解き自体もなかなか凄い。

私は箱付の本との付き合いがほとんどなく、こんな発想は全く出てきませんが、これ実行出来てしまうのでは?もちろん、嫌ぁ~な悪意を感じますけど。

謎解き以外にも、チラ、チラっと見え隠れする問いかけだとか、
ちょっとした心の動き、つぶやき、会話文などが、気持ちよくすーっと入ってくる。
「あー、本を読んだなぁ~」という気にさせてくれるシリーズである。(妙なこと言ってる?)

【私】、江美ちゃん、正ちゃん、の三人いいですね。
いろいろな要素があるのだろうが、共通して一番感じるのは “誠実さ”。
誰の立場に立ったとしても、根底で信頼してしまうと思う。
(これは円紫さんも同じですが)

彼女らの誠実さを強く感じてしまうだけに、
それと相対するような人物、感情が出てくると、そのギャップにハッとする。

ちょっと襟を正されたような、背筋を伸ばしたような気になるのは、私が穢れてしまっているからだろうか?(苦笑)“純真無垢” に描かれている、というわけでは必ずしもないのだが、北村さんの文章が、物語の中を占める空気が、そうさせてしまうのだ。


けどこのへんで。

『夜の蝉』 北村薫 創元推理文庫 (1996年2月初版)





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最終更新日  2004年03月25日 20時17分08秒
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