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「~しませう」
この【せう】だけは納得できない。有効だった時代も確かにあった。
しかし今の【せう】はただ闇雲にお茶目なだけ・・・


『Hanako』に連載していたエッセイに大幅加筆。松尾スズキ初の単行本&文庫本。
(文庫になったのが1999年で、単行本はその5年前。連載はいつ?)

正直いって、松尾さんをあまりよく知りません。すみません。
マリナーズの長谷川に似た人?くらいの認識です(似てない?)

作家、俳優、演出家。劇団『大人企画』を旗揚げ。
過剰な物語性と不条理な笑い、特異なキャラクターに定評ありとのこと(折り返しのプロフィールより)

力のあまり入っていなさそうな雰囲気と題名にひかれて読んだ。

よくも悪くも、今の大人には逃げ場が多い。子供になろうと思えば、いつだってなれるし、・・・(中略)
逃げ場の数だけ我々は、欠落をしょいこんでいる。
(P14)

それでもいいじゃないか、欠落かかえた大人でもいいじゃない、というスタンス。


冒頭の“せう”は『「お茶目」口承伝説』のなかで【ゆうゆ】(タレント)とともに挙げられている。
「せう」だけは、どんなに時代がロ過しても復活する文化ゾンビの一員 だと。(P73)
う~ん。私もどこかで使っていることでせう(ぺた)

文庫化に際し、古い話題でも直さずにそのまま載せている(終わりに一言コメントがあるものも)
ダウンタウンと爆笑問題の売れ方の差を【ブスに対する視線の違い】にもとめていたり、
(ダウンタウンが売れに売れ、爆笑問題は燻っていた頃か)
99年の時点で既に「ゆうゆは遠くになりにけり」であったりするのもなかなか面白い。
(今となっては、遥か彼方)

そして松尾さんはこんな人でもある。

朝日がまぶしくて不眠になっているのに、面倒くさいからカーテンを買わず、
【バランス脅迫症】であり、タクシーに敗れて打ちのめされる。




他にも、劇用刺青師・かすみさんや、
師と呼ぶ、東京善意友の会の会長、喫茶『バガボン怒』マスター・呼元有人さんなど
まわりにいる強烈すぎる人たちの話も凄い(どこまでホントなのやら)

なんだか底の知れない人で興味がわいてくる。
解説の山本直樹さんによると、ヴォネガット好きらしいです。



『大人失格 子供に生まれてスミマセン』 松尾スズキ 
知恵の森文庫(光文社)(1999年8月初版1刷発行)





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最終更新日  2004年08月08日 00時45分42秒
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