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山の神、山男、山女、まぼろし、魂の行方・・・・
遠野郷にこの類の物語は、なお数百件。
国内の山村で、遠野よりさらに物深い所には、無数の山神山人の伝説がある



今までの読書傾向とはかなり異なる選択。
それは、「恩田陸の『光の帝国 常野物語』をより楽しみたい」と思うがゆえ。
以前に『南総里見八犬伝』と『忍法八犬伝』でやったような“セット読み”。

なので、
【民俗学】とは何ぞや?柳田文学の果たした役割は?
というような、教養、研究の材料としての読書という意味合いはない。
私の場合、読書の目的は基本的に娯楽なので。
そんな暢気なこと言っている場合ではないだろ、と思うけど止められない。

遠野郷とは、岩手県中南部遠野市のこと。

(その前年、佐々木喜善と知り合い、遠野の話をきいている)

聞いた話を加減せず、感じたるままを。
それは、目撃談のようであり、「ちょっとこんなエピソードがあるぞ」といった形のもの。
「去年、誰誰が山男を見た」「あの家にはこんな歴史、いわれがある」
どこどこに、こんな習慣がある、こんな唄がある、こんな神を祭っている・・・

などなど、素朴に、丁寧に書かれている。個人を決して蔑ろにしない。
忠実にありのままに再現しようとする。
そういった話が、短いもので2、3行、長くても15行ほど。
先に↑で挙げた、山の神、山男などは、取り上げられた回数が多い題目。
他には、昔の人、小正月の行事、家の盛衰などについても多く触れられている。

なんで【遠野】なのか?どんな意図があるのか?

きっと、遠野の人にとっては不思議でもオカシクもなく、日常なのではないか。
それは、延々と語り継がれた話であったり、守ってきた行いであったり、
身体に染み込んでいるものなのであろう。ただ、そこにあるだけ、日々の営みなのだ。
自分を見つめなおせ、とかそういったことに繋げるのは単純にすぎるかな?
なんにしろ、暮らし方、生き方を垣間見ることが出来るというのは悪くない。


すみません、メインはあくまで恩田さんの本だったので、流し読み流し書きとなりました。

他の収録作は、
『女の咲顔』 『涕泣史談』 『雪国の春』 『清光館哀史』 『木綿以前の事』 『酒の飲みようの変遷』

最後に、ちょっと前まで柳田国男さんと柳田邦夫さんをゴッチャにしていたことを告白します。
年代とかまるで頭になく、なんてフィールドが広い人なんだと思っていました。
(いや、もちろんひとりひとりでそれぞれ広いですけど)
私は、こんなものです(涙)

『遠野物語』 柳田国男 集英社文庫 (1991年12月第1刷)
巻末年表より
『遠野物語』は、明治43(1910)年、自費出版。





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最終更新日  2005年01月10日 13時08分34秒
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