☆ｏｒａｎｇｅ　ｐｅｅｌ☆気分

ずっとこのDVDのパッケージのくたびれた ジャック・ニコルソン が
気になっていたのですが先日BSで放送していたので鑑賞しました。

会社の重役にいたシュミットが定年を迎え、
そんな矢先に妻に先立たれてしまう。
結局、結婚を控えた一人娘の元へキャンピングカーで訪れるシュミット。
悲哀をおびたおじさん の ロードムービー な展開になります
いつも出てくる曇った空が主人公の気持ちを表しているようでした。

淡々と進むストーリの中に時折散りばめられている 笑いがツボ です。
ニコルソンは本当にコメディーのセンスが抜群で、
なおかつシリアスの演技も上手くて、いい役者さんだな～と感心。
今回はキレた役ではなく、いわゆる普通のおじさんを
リアルに演じてます。

『恋愛適齢期』 をリピートしすぎてプレイボーイのイメージが
定着していたので、奥さん役の方が老婆でちょっと驚きました。
なんか横には若い美女がいそうな気がして・・

ひょんな事からアフリカの少年の里親になったシュミットが
少年に手紙を書いて、自分の人生に対する不平不満を
ぶちまける形式がこれまた何ともおかしかったです。
そんな・・見知らぬおじさんの愚痴を長々と語っても・・・ねぇ～。

後半、 キャシー・ベイツ が娘の結婚相手の母親役で出てきますが
何とも迫力がありまして、脇をがっちり固めていました。

この監督って 『 サイドウｪイ 』 の時にも感じましたが、
どこにでもいるような冴えない男を主人公にして、
リアルになおかつ面白く描くなぁ・・と。
決して派手さはないのですが、なんだか引き込まれてしました