おしゃれ手紙

2010.05.27
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カテゴリ: 映画
17歳の肖像

あの頃に戻っても私は、私を止めたりしない。

1961年、ロンドン。
16歳のジェニー(キャリー・マリガン)はオックスフォードの大学を目指す優等生。
しかし、ある雨の日に通りがかった、2倍も歳の離れた魅力的な大人の男性と恋に落ち、彼女は大人の刺激的な世界を体験していく――。
第82回アカデミー賞3部門ノミネート作品。

 この映画、ツボだった。
1961年のイギリスが舞台なのだ。
1961年といえば、まだビートルズも出てきていなくて、イギリスは保守的な国。

女性は、結婚して家庭にはいり、子供を産み育て、料理をし、ケーキを焼いて暮らしていた。
ジェニーの家も父親が主導権を握っている。

そんな家庭を描いているが、あちこちに、今では見られない、ノスタルジックな場面が出てくる。

ジェニーの家のお茶のカップ。
キッチンも今となっては、古風に見える。

グレーのVネックセーターにネクタイというジェニーの通う高校の制服も素敵だ。

1960年代はじめのヨーロッパの女性のファッションもいい。

映画は、16歳の少女が倍も年齢が違う大人と付き合うというもの。

大人たちは、高額な絵画や楽器を買う。
それは、買うことを楽しんでいるという感じで、事実、買った楽器で演奏はしない。
 芸術も好きなジェニーは、高校生ながら大人と対等に、絵画について語り合う。
そんな会話の中にロセッティや、バーン=ジョーンズとう名前が出てきた。
彼らはモダンデザインの父といわれる、ウィリアム・モリスの友人たちだ。
彼らはオークションで高額のバーン=ジョーンズの絵を競り落とす。

当時、珍しかったパリへも連れて行ってもらう。

そんな豪華な暮らしを知ったジェニーは、学校と家の往復や勉強をするという事に疑問を抱く。

しかし、物事はそうたやすくは、進まず、ジェニーは、取り返しのつかないとこをしてしまう。



しかし、彼女の部屋に入ってジェニーは驚く。

きちんと整理され、調和のとれた部屋。
狭いけれど、絵画も飾ってある。
楽器もある・・・。

「素敵な部屋、バーン=ジョーンズの絵があるのね」とジェニーは言う。


「充分です・・・」とジェニー。


楽器もきっと、使っているのだろう。

部屋は住む人をあらわすが、その女教師の部屋は豪華ではないが、教養に裏打ちされた美しい部屋だった。


「17歳の肖像」の原題は「An Education」。

辛口批評家、リン・バーバーの自伝だという。

高校生の背伸びする恋を描いているが、爽やかだ。
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◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★2020年5月22日 *竹の襲撃*
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Last updated  2010.05.28 23:04:09
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