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■イル・ポスティーノ■「言葉」が人生に愛を運ぶ。南イタリア、ナポリの沖合いに浮かぶ小さな緑溢れる島に、チリから亡命してきた高名な詩人パブロ・ネルーダ(フィリップ・ノワレ)が滞在することになる。貧しい漁師の父親と二人暮らしのマリオ(マッシモ・トロイージ)は、世界中から送られてくる手紙をネルーダへ届けるだけの郵便配達人に採用される。初めは緊張していたマリオだが、サイン欲しさに買ったネルーダの詩集を読むうちに言葉のパワーに目を開かれ、自らの生き方や社会についても考えるようになる。ネルーダもまたマリオの無垢な感性に刺激され、二人の間に友情が育ってゆく。そんな中、港のバーで働くベアトリーチェ(マリア・グラツィア・クチノッタ)に一目で恋したマリオは、ネルーダの応援を得て新たな人生へと踏み出す。だが、突然、ネルーダの追放令が解除され、祖国へ帰る日がやって来る──。20世紀最高の詩人と言われているパブロ・ネルーダ。チリを代表する国民的な詩人であり、外交官、政治家。2024年はネルーダ生誕120周年にあたる。ネルーダは、16歳でパブロ・ネルーダというペンネームで詩を書き始め、24年官能的な愛の詩集「二十の愛の詩とひとつの絶望の歌」を出版。20代から外交官としてアジア各地を遍歴し、34年スペインに赴任、スペイン内戦を目の当たりにし共産主義に接近。45年にチリ共産党に入党するが、48年に議員資格をはく奪され、国外逃亡を余儀なくされる。このころのイタリア亡命時代を題材に『イル・ポスティーノ』が作られている。50年には詩集「大いなる歌」を刊行。52年、逮捕令が解けてチリに帰国。70年には共産党から大統領候補に推されるが辞退し、チリは世界で初めて民主的な選挙によって社会主義政権が誕生。駐仏大使中の71年にノーベル文学賞を受賞するが、病気のため大使を辞任し72年にチリに帰国。しかし翌73年9月11日、ピノチェト将軍率いる国軍クーデターが起こり、兵士らに家を破壊される。その12日後、危篤状態に陥り死亡。死因は長い間病死とされてきたが、軍部による毒殺だったという疑惑があり、2013 年チリ司法当局は死因確認のため、遺体を掘り起こし調査したが、遺体から毒物は検出されなかったと発表した。★映画メモ★★1950年代の一時期、祖国チリを追われた実在の詩人パブロ・ネルーダが、ナポリ湾のカプリ島に身を寄せた史実にもとづき、架空の漁村を舞台に物語は展開する。★主演のマッシモ・トロイージは撮影時に心臓病に冒されており、すぐに手術しなければ危険な状態だった。彼はロケの最中に倒れ、「今度は僕の最高のものをあげるからね」とスタッフに言い残し、映画撮影終了の12時間後に亡くなっている。★1950年代の質素な暮らしの中に、マリオのベッドの可愛らしさ(*´▽`*)港のバーで働くベアトリーチェのベッドもかわいい♪★イル・ポスティーノとは、イタリア語で「郵便屋さん」的な言葉だそうだ。★父親と二人暮らしのマリオ(マッシモ・トロイージ)の家は、貧しい。食器なども粗末だし、食事も品数が少ない。1950年代は、日本でも質素な暮らしだった。★当時の郵便屋さんの給料は少なく、チップをあてにしていた。★製作年:1994年製作国:イタリア=フランス・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.11.21
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■ルート29■大丈夫。きっとふたりなら。他者と必要以上のコミュニケーションをとることをしないのり子は、鳥取の町で清掃員として働いている。ある日、仕事で訪れた病院で、入院患者の理映子から「姫路にいる私の娘をここに連れてきてほしい」と頼まれた彼女は、その依頼を受け入れ、単身で姫路へと向かう。理映子から渡された写真を頼りに、のり子が見つけることができたハルは、林の中で秘密基地を作って遊ぶような風変わりな女の子だった。初対面ののり子の顔を見て、「トンボ」というあだ名をつけるハル。2匹の犬を連れた赤い服の女、天地が逆さまにひっくり返った車の中に座っていたじいじ、「人間社会から逃れるために旅をしている」と語る親子、久しぶりに会った姉など、さまざまな人たちと出会いながら、姫路から鳥取まで一本道の国道29号線を進んでいく2人の旅が始まった──。★兵庫県・姫路から鳥取までのロードムービーということで見に行った。姫路は、働いていたし、買い物や映画に行ったりしていたから、知っている所が出ているかもと思ったけど、分からなかった。★主人公は、人と関りが苦手。しかし、病院の患者に、「娘が姫路にいるから、鳥取まで連れてきて」と頼まれると、仕事用の車を盗んでまで、引き受ける。やっぱり、人から頼まれたことが嬉しかったのだろう。★2匹の犬を連れた赤い服の女、★天地が逆さまにひっくり返った車の中に座っていたじいじ、★「人間社会から逃れるために旅をしている」と語る親子、車で移動中、主人公のり子の出会う人々は、みんな不思議な人。不思議というより、ありえない!といいたい人々。★久しぶりに会った姉も心に闇を抱えているようだ。★ハルが急にいなくなって、主人公・トンボは夢中で探す。人に関わらないように暮らしてきたトンボだったが、ルート29を旅するうちに、一緒にいないと心配になるという風に変わってきた。そういう映画にして欲しかったな・・・。道路の上を巨大な魚が泳いでいるのは、何を意味するのだろう?他にも、カヌーでじいじを迎えに来た不思議な人々などシュールである。シュールの苦手な私は、この映画は、苦手だ。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.11.19
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■ラストマイル■ブラックフライデー前夜、届いた荷物は爆弾だった――日本中を震撼させる4日間。11 月、流通業界最大のイベントのひとつ“ブラックフライデー”の前夜、世界規模のショッピングサイトから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。やがてそれは日本中を恐怖に陥れる謎の連続爆破事件へと発展していく――。巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナ(満島ひかり)は、チームマネージャーの梨本孔(岡田将生)と共に、未曾有の事態の収拾にあたる。誰が、何のために爆弾を仕掛けたのか?残りの爆弾は幾つで、今どこにあるのか?決して止めることのできない現代社会の生命線 ―世界に張り巡らされたこの血管を止めずに、いかにして、連続爆破を止めることができるのか?すべての謎が解き明かされるとき、この世界の隠された姿が浮かび上がる。 ドキドキハラハラの映画で、合間に笑い( ´艸`)があって、この映画好きだ!!!小ネタ例として、運送会社の名前。羊(ひつじ)運送って、クロネコヤマトや、「カンガルー」「ペリカン」「アリ」など動物の名前が多いから?また、八木=やぎさんという名前でひと遊び((´∀`*))ヶラヶラ 塚原あゆ子監督で検索してみると「重版出来!」や「わたしの幸せな結婚」など私の好きな作品が多い。面白いはずだ。「MIU404」もテレビで毎週楽しみにしていた(*´▽`*)何気なく、見ていたこれらのドラマが、塚原あゆ子監督というワードで繋がった。これからは塚原あゆ子監督を意識して見よう。この映画の謎。★博多から所長として来たエレナが、博多にいなかったこと。★事務所に寝泊まりするエレナ。★警察が犯人だと睨んでいた元社員の山崎佑の痕跡が、会社のPCから消えていたこと。などなど複雑だ。■大手通販サイトの問題■Amazonも(映画の中の)デイリーファーストのように、非常に機械的な仕組みで労働者を扱っているとして槍玉にあげられる企業だ。デイリーファーストによってAmazonのような大手通販サイトの問題を描くだけではなく、運送会社が安く買い叩かれているという現状も『ラストマイル』では描いていると考察できる。それに対し、2024年4月からトラックドライバーの時間外労働の960時間上限規制と改正改善基準が告示されることによって労働環境を変えようという試みはある。しかし、それによってトラックドライバーの人材不足が叫ばれている。運送業の労働環境を変えようとしても、簡単に変わらない。しかし、『ラストマイル』で描かれているように運送業者とは国の血管だ。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.11.14
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■ネネ エトワールに憧れて■ネネ、12歳。夢は、オペラ座、エトワール・・・。パリ郊外の団地で育った労働者階級の12歳の黒人少女ネネ。何よりもダンスが大好きで、自宅近くや郊外線RERの駅で伸びやかに踊る喜びを感じさせる彼女のダンスには人を惹きつける“華”があった。ネネはパリ・オペラ座バレエ学校の入学試験に見事合格、毎日時間をかけて髪をシニヨンにまとめ、熱心にレッスンに励むネネは才能を花開かせていく。だがネネが憧れている、パリ・オペラ座の最高位“エトワール”だった校長マリアンヌは伝統を守ることに固執し、「バレエは白人のもの」とネネを邪険に扱う。またネネを羨み、あるいは妬む同級生たちの嫌がらせも始まる。このままバレエを続けるか苦悩するネネ…そんな最中、マリアンヌの隠された秘密が明らかになる――。 パリ・オペラ座バレエ学校は、国王ルイ14世が設立した王立舞踊アカデミーに起源を持ち、300年以上の歴史と格式を誇る世界で最も古いバレエ学校。世界最高峰のバレエ団の一つであるパリ・オペラ座バレエ団の団員の95%は、このパリ・オペラ座学校の出身者であり、毎年数百名の応募者の中から、20人程度が入学できるという狭き門。入学してから卒業するまで毎年選抜試験が行われ、選ばれた者だけが残っていくという厳格なシステムでパリ・オペラ座バレエ団に入団できるのは毎年数人に過ぎない。★映画メモ★★パリ・オペラ座のバレエ学校に入るのは、至難の業。バレエの技術は当然のことで、体形が悪ければとらない。なんせ、親の身長が体重まで書かなければならないのだ。★12歳で入るのだが、これから身長は、どこまで伸びるのか、肥る家系ではないかなどが、入学試験の参考になる。★エトワールとは、星という意味で、そこから花形スターを意味する。★映画を観ていて、フィギュアスケートのスルヤ・ボナリーを思い出した。■スルヤ・ボナリー/1992 Albertville Olympic - Free Skating■スルヤは、たぐいまれなジャンプで1990年代のはじめ頃、女性ながら4回転と飛んでいた。これは、女性としては初である。しかし、フィギュアスケートも白人をイメージするスポーツだ。 ★黒人が花形ダンサーになれるかというのは、少し?だ。もともと、こういものは、白人を主人公に作られたものだから・・・。もし、黒人が主人公になるならば、それにあったストーリーの作品が必要だ。街角の演奏に自由に体を動かして踊るネネを見て、バレエ以外のダンスを目指した方がいいのではないかと思った。たとえば、ミュージカル。 「コーラスライン」なんかピッタリだと思う。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.11.13
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■侍タイムスリッパー■それがし、「斬られ役」にござる。時は幕末、京の夜。会津藩士高坂新左衛門は暗闇に身を潜めていた。「長州藩士を討て」と家老じきじきの密命である。名乗り合い両者が刃を交えた刹那、落雷が轟いた。やがて眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。新左衛門は行く先々で騒ぎを起こしながら、守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然となる。一度は死を覚悟したものの心優しい人々に助けられ少しずつ元気を取り戻していく。やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、新左衛門は磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていくため撮影所の門を叩くのであった。「自主映画で時代劇を撮る」と言う無謀。コロナ下、資金集めもままならず諦めかけた監督に、「脚本がオモロいから、なんとかしてやりたい」と救いの手を差し伸べたのは他ならぬ東映京都撮影所だった。10名たらずの自主映画のロケ隊が時代劇の本家、東映京都で撮影を敢行する前代未聞の事態。半年に及ぶすったもんだの製作期間を経てなんとか映画は完成。2023年10月京都国際映画祭で初披露された際、客席からの大きな笑い声、エンドロールでの自然発生的な万雷の拍手に関係者は胸を撫でおろしたのであった。初号完成時の監督の銀行預貯金は7000円と少し。「地獄を見た」と語った。★映画メモ★★面白かった。チラシを持っていなかったので、気が付くのが遅くなってしまったけれど、見られてよかった。チラシがないのは、自主映画で製作費が限られていて、宣伝に回すお金がなかったからか・・・。★経費節減のため、出演者は、知らない人ばかりだったけれど、内容がいいので、観客も沢山来ていて、関係者ではないけれど、ホッとしている。★幕末のシーンで、斬りあいをしている最中に雷が・・・。そして現代に・・・。時代劇の撮影所にワープする。時代劇の撮影所というところがミソ!!★雷がなってワープする時、「侍タイムスリッパー」の文字が効果的に表れる。よく見ると、「侍」の点の部分が刀の鍔(つば)になっているのを発見した!!★映画のジャンルは、コメディ、 時代劇、 SF。★ワープした時、雷に撃たれたのは、一人ではなかった・・・( ̄ー ̄)ニヤリ・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.10.12
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■ロール・ザ・ドラム!■鳴り響け!1970年、スイス・ヴァレー州の小さな村、モンシュ。ワイン醸造家のアロイスは地元のブラスバンドの指揮者で、村で開かれる音楽祭のオーディション通過を目指して日々練習に励んでいる。しかし、アロイスの指導力を疑問視する楽団のメンバーが、村出身でプロの音楽家として活躍するピエールをこっそりパリから呼び寄せてしまう!伝統を重んじるアロイスと違い、才能ある女性や移民を次々と楽団のメンバーに加えるピエール。それぞれを指揮者に立てた2つの楽団が出来上がり、楽団の対立は村全体を巻き込んだ大騒動へと発展していく…。 監督は、スイスで多くの映画やTVシリーズを手掛けているフランソワ=クリストフ・マルザール。ヴァレー州で実際にあった出来事をベースに、伝統と革新がぶつかり合う地元のブラスバンドの対立を、ユーモアとウィットに満ちたタッチで描いた。スイスで最も権威あるスイス映画賞の撮影部門で審査員特別賞を受賞したほか、アロイスの妻マリー=テレーズ役のザビーネ・ティモテオは最優秀女優賞にノミネートされた。★登場人物★★アロイスワイン醸造家で、地元のブラスバンドの指揮者。★ピエール村出身のプロの音楽家。この二人と家族を巡る作品。★映画メモ★★ピエールは、オートバイに乗って登場する。オートバイにサイドカー、サイドカーに犬が乗っている。「サイドカーに犬」★映画は1970年。この時代って、50年以上前になるんだな・・・。だから、今と比べるといろいろ違いがある。★家の中に陶器のストーブのようなものがあった。■ニュージーランドのオアマルの古い宿■に泊まった時にもあった。★女性の参政権が話題になっていた。調べてみたら、スイスで国政選挙に女性が参加できるようになったのは1971年のことだそうだ。国政では1971年、地方を含めた全土で実現したのは何と1990年のことだった。★スイスでは各市町村にブラスバンドのグループがあるほど、ブラスバンドにかける人々の熱い思いは格別なのだそうだ。★主人公がワイン生産者。ブドウの収穫を手伝うために、イタリア移民が働いていた。イタリアから国境を越えて働きに来るのかと思いきや、移民だという。★映画はフランス語だったが、たまにイタリア語も。スイスの公用語は、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語の4つが公用語。サンモリッツあたりは、イタリアに近く、公用語はイタリア語。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.10.09
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■本日公休■いつもどうりで?いつもどうりで。台中の下町で40年にわたり理髪店を営む店主のアールイ(ルー・シャオフェン)。今日も、いつものように店に立ち、常連客を相手にハサミの音を響かせている。息子の卒業式に出席するために整髪にやって来る紳士、夢枕に立った亡き妻に「髪は黒いほうが良い」と言われ、初めて白髪染めにやって来る老人、親に内緒で流行りのヘアスタイルにして欲しいと懇願する中学生……、時が止まったように見える店も、泣いたり笑ったり忙しい。 3人の子どもたちは、すでにそれぞれの道を歩んでいるが、アールイの心配は尽きない。台北でスタイリストをする長女シン(アニー・チェン)、街のヘアサロンで美容師をする次女リン(ファン・ジーヨウ)、一攫千金を夢見て定職に就かぬままの長男ナン(シー・ミンシュアイ)。皆、実家の店にはなかなか顔を見せず、頼りになるのは、近くで自動車修理店を営む次女の別れた夫チュアン(フー・モンボー)だけ。そんなある日、アールイは店に「本日公休」の札を掲げ、愛用の理容道具を携えて、古びた愛車で出発する。偶然実家を訪れたシンは、母が店を休んでいる理由をナンやリンに聞くが、誰も知らない。スマホは食卓に置きっぱなしで連絡も取れず、3人は母を案じていた。その頃アールイは、遠くの町に住む常連客が病床にあると聞き、出張散髪に向かっている途中で……。★フー・ティエンユー監督が、自身の母をモデルに、台湾中部の町・台中にある実家の理髪店で撮影した。理髪店は2階建てで、二階のベランダに植えている木に南国っぽい花が咲いていて綺麗だった。★都会には、沢山の理髪店があって、値段や家からの距離、美容師との相性などでいくらでも変えることが出来る。しかし田舎だと、決まった所に行く。行けば、誰かが来ていて、話をする。この理髪店は、髪の毛を切るだけのところにあらず。常連さんが集うみんなのサロンになっている。変わらないハサミの音、シャボンの香り、ここは、アールイさんのちいさな理髪店。そしてみんなの憩いの場所だ。★台湾、いいなと思う映画だった。★この映画を観たのは、大阪市心斎橋のアメリカ村にあるシネマート心斎橋。2024年10月24日(木)をもって閉館する。アジア映画に特化した映画館で、閉館するのがとても残念だ・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.09.24
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■孤独な楽園■私の愛を見つけてください。新連載のスタートが控えている人気小説家の津島耀(青柳翔)はスランプに陥り、原稿用紙は白紙のまま時間だけが過ぎてゆく。母に棄てられ、厳格なクリスチャンの父を自死で亡くして心に傷を負っている少女あやめ(大坪あきほ)は、過干渉の叔母に育てられ、島の工場で働きながら変化のない日々を送っていた。ある日、外国人の同僚から依頼され、あやめは1通のラブレターを書く。「私の愛を見つけてください」。その手紙を偶然目にしたのは、津島だった。出会うはずのない2つの人生が交錯したその先に、楽園は見つかるのだろう穏やかな海を望む静かな町で、流れ着いた言葉が楽園の門をひらく。スランプに陥った小説家がある一通のラブレターを偶然目にしたことで、出会うはずのなかった2つの人生が交差していくヒューマンドラマ。人間存在の不条理、愛とは何か、家族とは何かをテーマに描く。母親に棄てられ、最愛の父の自死に傷ついた少女あやめを演じるのは映画初出演にして初主演を射止めた大坪あきほ。苦悩する人気小説家・津島耀に青柳翔(劇団 EXILE)。キリスト教信者で心優しいあやめの父に忍成修吾、津島を支える女性編集者に三戸なつめ、呉服屋を経営するあやめの叔母に有森也実。監督は「アジアの純真」(2011)「たとえば檸檬」(2012)「いぬむこいり」(2017)「天上の花」(2022)の片嶋一貴。「たとえば檸檬」で脚本に携わった吉川次郎と久々にタッグを組み、登場人物が抱える孤独を炙り出す。★映画メモ★この映画、幸せでない人ばかりが出てくる。★主人公の少女あやめ(大坪あきほ)母親が家を出て、父親が自殺、叔母に育てられている。思春期になって、どうにもやるせない気分を性的な冒険に逃げ、それを父親に告白。敬虔なクリスチャンの父親は、激しく動揺し、自殺。父親の自殺の原因のひとつは、あやめにある。幼い頃の母親の家では辛かっただろう。思春期の気持ちも分からなくもない。しかしそれを何とか我慢して、乗り越えなければ・・・。★小説家・津島耀(青柳翔)スランプに陥った小説家。私は、小説家や漫画家になる人は、溢れるアイデアがある人でないといけないと思っている。はじめて書いた小説がたまたまいい出来で、それで小説家になる人がいるが、後が続かない。スランプなどという言葉で書けないことをあらわしているが、スランプではなく、才能がないのだろう。才能の無い人が小説家になったら不幸になる。 漫画家・手塚治虫は、死ぬ間際まで漫画を描いていて、最後は、背景も描いていない状態でもなお描いていた。「アイデアは売るほどあるんだけど・・・」と病床にあって言っていたそうだ。 昭和を代表する作家・松本清張は、書きすぎて、腕が痛くなり、口述筆記で作品を作っていたそうだ。★自殺した父親。敬虔なキリスト教信者。医療施設がなかったりした時代だったら、神や仏にすがるのも分かるが、なぜ今の時代に宗教なのか?また、キリスト教では、自殺は禁止されているんじゃなかったのかな・・・?★家庭を棄てた母親。突然、家を出ていくのは、なぜ?夫に不満があるなら、はっきりと言って、離婚して出ていくべきだろう。なんか、後味が悪い。不可解なことも沢山ある。少女・あやめの同僚の女性は、外国人。彼女は、なぜあかりにラブレターの代筆を頼んだのか?なんか、彼女は頼まれたっぽいのだけれど、頼んだ人は、何の目的があったのだろう?そのラブレターを小説家の津島耀(青柳翔)になぜ送ったのだろう?少女あやめを演じる大坪あきほの顔が淋しい系で魅かれた。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.09.21
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■チャイコフスキーの妻■旋律から戦慄へロシアの天才作曲家ピョートル・チャイコフスキー。かねてから同性愛者だという噂が絶えなかった。彼は、恋文で熱烈求愛する地方貴族の娘アントニーナと、世間体から結婚する。しかし女性への愛情を抱いたことがないチャイコフスキーの結婚生活はすぐに破綻し、夫から拒絶されるアントニーナは、孤独な日々の中で狂気の淵へと堕ちていく…。 女性の権利が著しく制限されていた19世紀後半の帝政ロシアを背景に、チャイコフスキーが同性愛者だったという、ロシアではタブー視されてきた事実を明確に描く。夫婦間の知られざる真実に迫る本作は、第75回(2022年)カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、名だたる批評家たちの賛辞を獲得。絵画的な映像美や流麗なカメラワークなど、型破りなまでに刺激的な映像世界も話題を呼び、フランスでは17万人超を動員する大ヒットを記録した。ロシアの天才作曲家チャイコフスキーの妻アントニーナの実像を、史実に従いながら大胆な解釈を織り交ぜて描く伝記映画。盲目的に夫を愛する彼女は、孤独な日々の中で狂気の淵へと堕ちてゆく。★映画メモ★★夫婦で写真を撮るシーンがあった。当時の写真は、長い間動かないでいなくれはならないので、首を支える道具が後ろに置いてあることを知っていたが、実際に使っていた。★妻アントニーナは、本当に夫チャイコフスキーを愛していたのだろうか?年も離れているし、妻を嫌っていて、夫婦として成立していないのにどうして、いつまでも妻の座にしがみつくのだろう。夫側からは、弁護士を立てて、離婚を迫っているのに・・・。有名人の妻ということでしがみついているのなら、こんなに両方ともが不幸なことはない。★アントニーナは、チャイコフスキー以外の男の子どもを何回か産んでいる。男の子には、チャイコフスキーの名をつけているのは、怖い・・・。★女性のコルセットは、よく見るし、今回の映画にも出てきた。しかし、男性が、コルセットのようなものを上半身につけていたのは、姿勢をよくするものだろうか?★チャイコフスキー役の男性は、1984年10月5日、アメリカ、ミネソタ州ダルース生まれ。モスクワ芸術座付属演劇大学で演劇を学ぶため、20歳でロシアに渡り、優秀な成績で卒業する。英語圏の人がロシア語をすらすらと話すのは、すごい!!!・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.09.19
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■熱烈■心で踊れ!ブレイキンプロダンスチーム「感嘆符!」は、社長の一人息子である“カリスマダンサー”=ケビンが練習にも出ずやりたい放題。コーチ(ホアン・ボー)も形だけで口を出せず、チームは振りだけの代役を探さなければいけない状況に。コーチはかつてオーディションを受けた青年、陳爍(ルビ:チェン・シュオ)(ワン・イーボー)のことを思い出す。陳爍は全国大会優勝の夢を持ってチームに加わり、仲間たちと練習を続け友情を築いていく。だが全国大会を目前に様々な試練が降りかかる。果たして「感嘆符!」は全国大会に出場し、勝利することができるのだろうか…。本作でワン・イーボーが披露する「ブレイキン」は、パリオリンピックで正式種目として認定された最注目の競技である。1970年代のニューヨーク、サウスブロンクスで若者たちの縄張り争いから生まれたブレイクダンスが発祥とされ、やがて「暴力ではなく音楽で解決する」という提言で「踊るバトル」=「ブレイキン」という形式が誕生。今や日本の競技人口は30万人ともいわれており、熱視線が向けられている最も目が離せないスポーツである。パリオリンピックでは日本人選手のメダルも期待されている。 NHK教育テレビの「世界サブカルチャー史」という番組が好きで毎回みている。その中で、「ヒップホップ」という言葉の中で、ブレイクダンスが取り上げられていた。 ヒップホップとは何か、との定義から始めよう。ヒップホップはニューヨークのブロンクスのアフリカ系アメリカ人が生み出した、ブラック・カルチャーのひとつである。より正確に書くと、黒人が始めた音楽ジャンルおよびそれを中心にした文化、ムーヴメントだが、文化を送りだす側のプレイヤーと聴き手は肌の色は問わない。いま現在、インターネットが日常的に使用されている地域で、ヒップホップが聴かれていない場所も、その地域に根ざしたラッパーが存在しない場所も、まずないだろう。 4大要素とヒップホップの定義ヒップホップには「4大要素」がある。ラップ、DJing(スクラッチ)、Breaking(ブレイクダンス)、Writingとも呼ばれるグラフィティがそれを指す。スタート時点から、喋り、サウンド、ダンス、絵画とさまざまな表現が入った総合芸術なのだ。 この4つの要素を視覚的に理解するために、もっともわかりやすいのが映画『ワイルド・スタイル』(1982)だろう。 ストーリーは、王道。知らない俳優が主役だったのが、リアルっぽかった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.09.13
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■ボストン1947■「私たちが望むのは、祖国の国旗をつけて走ることです」1936年、ベルリンオリンピックのマラソン競技において、日本は世界新記録を樹立、金メダルと銅メダルを獲得し、国民は歓喜に沸いた。しかし、その2個のメダルには秘められた想いがあった。日本代表としてメダルを獲得したソン・ギジョンとナム・スンニョンが、日本名の孫基禎と南昇竜として表彰式に立ったのだ。第2次世界大戦の終結と共に、彼らの祖国は日本から解放されたが、メダルの記録は日本のままだった。1947年、ボストンマラソン。その二人がチームを組み、才能あふれる若きマラソン選手を歴史あるボストンマラソンに出場させる。<祖国の記録>を取り戻すために—。 祖国への想いを胸にマラソンに挑んだ実話に基づくヒューマンドラマ。ベルリンオリンピックで日本代表としてメダルを獲得したソン・ギジョンとナム・スンニョン。終戦後、彼らは祖国の記録を取り戻すため、才能溢れる若き選手をボストンマラソンに出場させる。大二次世界大戦後までの日本は、本当に中国や朝鮮に対して、とんでもないことをしていた。この映画は、朝鮮人を日本人としてオリンピックに出場させ、彼らがとったメダルは日本のものとした。 オリンピックは4年に一回だけれど、日常的に朝鮮民族を否定していた。例えば、言葉。日本語を使わなくてはならないかった。 1980年だったか、夫婦で台湾に行ったことがある。その時、北欧の青年が少し一緒にいた。台湾の人が私たちに話しかけ、横にいた北欧の青年が「日本語で言ってるんですか?」と私に聞いた。「そうです」と私が答えると「台湾は、日本の植民地だったんですもんね」と北欧の青年。私は、申し訳ない気がしたのを今も覚えている。 台湾や朝鮮だけでなく、アイヌや沖縄の言葉も日本の標準語にさせた。言葉や名前を日本風にしても、差別だけが残った。これは日本に限ったことではなくて、西欧諸国も同じように感じることがある。たとえば、100m走の選手は、ほとんど黒人だ。しかし、アメリカ国籍が多く、アメリカが強いといわれる。サッカーもまた、ヨーロッパ選手の中に、どうみても白人ではない人の多い事。こんなのを見ていると、国家ってなんだろう?と思う。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.09.11
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■ブルーピリオド■情熱は武器だ。ソツなく器用に生きてきた高校生・矢口八虎は、美術の授業の課題「私の好きな風景」に困っていた。悩んだ末に、一番好きな「明け方の青い渋谷」を描いてみた。その時に絵を通じて初めて本当の自分をさらけ出せたと感じ、美術に興味を持ちはじめ、のめりこんでいく。そして、ついに国内最難関の美術大学への受験を決意するのだが…。立ちはだかる才能あふれるライバル達。正解のない「アート」という大きな壁。経験も才能も持ってない自分はどう戦う!? 八虎は【自分だけの色】で描くことができるのか。生きている実感が持てなかった。あの青い絵を描くまでは・・・。これは、からっぽだった俺が、初めて挑む物語。 「マンガ大賞2020」を受賞した山口つばさの同名漫画を実写映画化。男子高校生が1枚の絵をきっかけに美術に目覚め、国内最難関の美術大学を目指して奮闘する姿を描く。◆美大受験解説◆八虎が受験に挑もうとする東京藝術大学の絵画科は、日本一受験倍率が高い学科と言われている。現役生の倍率は約200倍で、受かるのは毎年5人ほどで、三浪、四浪は当たり前。十浪して目指す人もいるという。劇中では「ある意味、東京大学よりも受かるのが難しい大学と言えるかもしれない」と表現されるほどの超難関だ。家の経済状況を考えると、私立大受験は厳しい八虎…。志望校を藝大に絞って、七転八倒のチャレンジが始まる。 主人公・矢口八虎のまわりには、いろんな境遇の高校生がいて、それぞれに頑張っている。そんな高校生群像にも見えた。★高校生・矢口八虎(真栄田郷敦)成績優秀で人望も厚いが、空気を読んで生きることに自身も物足りなさを感じている男子高校生。尋常ではない努力家で、美術との衝撃的な出合いを果たしたのちは、東京藝術大学を目指して、邁進していく。★ユカちゃん(鮎川龍二)自分の“好き”について葛藤する、女性的な容姿の八虎の同級生。日本画で藝大入学を目指している。八虎とは犬猿の仲だが、彼が美術部に入るきっかけを作る。★高橋世田介(板垣李光人)美術予備校に入った八虎の前に突如現れる天才少年。勉強も絵の才能も頭抜けている。孤高の存在で、八虎の最大のライバルとなる。コミュニケーションを取ることが苦手で口が悪い。 目的のために頑張れる高校生って羨ましい。高校に入った後で、卒業したらどうなるのか?と考えたことがある・私は、目的などなかったし、あったとしても、親に無理は言えないと思い蓋をした高校時代を過ごした。今だったら、歴史が好きだから頑張ってそういう道に行きたいと思う。 作者の山口つばさは、東京芸大卒だそうだ!!すごい!!だから東京学芸大学の受験が良くわかった。1日目・・・自画像・・・ここで落ちる人がいる。1日目に受かった人が、3日かけて、モデルを描く。受験生は、上手いのは当たり前で、個性も必要。合格のために専門の受験教室もある。受かるのは、数人。一クラスというのではなく、才能のある人のみ。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.09.07
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■お隣さんはヒトラー?■あなたはその隣人を赦すことができますか1960年の南米・コロンビア。第二次世界大戦終結から15年が経過し、巷ではアルゼンチンで逃亡生活を続けていたアドルフ・アイヒマンが拘束された記事で賑わっていた。ホロコーストで家族を失い、ただ一人生き延びたポルスキーは、町外れの一軒家で日々を穏やかに過ごしていた。そんな老人の隣家に越してきたのは、ドイツ人のヘルツォーク。その青い瞳を見た瞬間、ポルスキーの生活は一変する。その隣人は56歳で死んだはずのアドルフ・ヒトラーに酷似していたのだ。ポルスキーは、大使館に出向いて隣人はヒトラーだと訴えるが信じてもらえない。ならばと、カメラを購入し、ヒトラーに関する本を買い込み、自らの手で証拠を掴もうと行動を開始する。正体を暴こうと意気込んでいたポルスキーだったが、やがて、互いの家を行き来するようになり、チェスを指したり、肖像画を描いてもらうまでの関係に。2人の距離が少し縮まった時、ヘルツォークが、ヒトラーだと確信する場面を目撃してしまう…。 映画は、1930年代、ポーランド?だったかで、黒い薔薇を育てるユダヤ人一家が記念写真を撮るところから始まった。言葉は、ドイツ語だったのかな? 次の舞台は1960年の南米・コロンビア。ユダヤ人一家はいなくなり、ただ一人老人・ポルスキーが黒い薔薇を育てながら、人気のない場所で暮らしていた。ユダヤ人の老人・ポルスキー一家は、ヒトラーに殺されたのだった。隣は空き家で、そこに老人が一人、引っ越してくる。そこから、ポルスキーと引っ越してきた老人のバトルが始まる。ポルスキーは、あるとき、引っ越してきた老人がヒトラーだと思い出した。 私は映画を見ながら、沢山の疑問が湧いてきた。★ユダヤの老人・ポルスキーは、ドイツからなぜ南米のコロンビアに引っ越して来たのか?ナチスの生き残りなら、身を隠すために、南米に逃げるというのは、よく聞くが、なんで被害者のユダヤ人が南米にいるのか?★ユダヤ老人・ポルスキーは、何をして生活の糧としているのか?質素な生活をしているとはいえ、全くお金がかからないことはないのに、仕事をしているふうもない。★ドイツ語、スペイン語(コロンビアの公用語)、英語が出てきて、「何語で話しましょうか?」という役人もいた。さすが、移民の国だ。★ボンネットバスや車がかわいい♪ポルスキーのベッドが真鍮で素敵♪やかんもいい形だった。 映画の中で黒薔薇が、いいタイミングで使われていた。最初は、ユダヤ人家族の幸せの象徴として。次に、たったひとり残されたユダヤ老人・ポルスキーが寂しさを紛らすように世話をしていた。最期に、薔薇の花をプレゼントするポルスキー。期待以上にいい映画だった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.09.06
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大阪市心斎橋のアメリカ村にあるシネマート心斎橋が2024年10月24日(木)をもって閉館することを知った。2つのスクリーンのミニシアターながら、気になる映画が多くて、毎月行っていた私にとって、寝耳に水のこと。***************************アジア映画の専門館として、2006年4月15日開館以来、これまで多くの皆様に支えられ、数々の映画をお届けしてまいりましたが、新型コロナウイルスの影響による観客数減少からの回復の遅れ、オンライン配信サービスの普及による競争の激化など、様々な経営環境の変化により、今後継続的にお客様へ質の高い映画体験を提供することが難しいと判断し、閉館の決定に至りました。■HPより■***************************1990年4月にオープンし、32年間にわたり関西のミニシアター文化を牽引してきた大阪府の映画館「テアトル梅田」が、2022年9月30日をもって閉館した。私もよく通っていた好きな映画館だった。映画館の近くには、■MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店■という大きな本屋さんがあって、待ち時間を過ごした。また、NU茶屋町(ヌーちゃやまち)という、阪急電鉄が経営するファッションビルがすぐそばにあった。 茶屋町のランドマーク的存在で、映画と映画の合間や帰りによって、見て回るのは楽しかった。 「シネマート心斎橋」は、若者のまちアメリカ村のランドマーク、「ビッグステップ」の4階にある。アメリカ村には、古着屋さんが沢山あって、若者であふれている。その中を映画館に向かって後期高齢者の私は歩いている。 茶屋町にあった「テアトル梅田」が無くなってから、茶屋町に行ったのは、たった一回。「シネマート心斎橋」がなくなれば、アメリカ村には、もう行く理由がなくなる。映画館が無くなることは、私にとって、そのまちとの縁が切れるということ。長年なじんだ思い出の詰まったまちが無くなることだ・・・。■このあと、予定されている見たい映画■■エフィ・ブリースト■9.13■台湾映画:本日公休■9.20■リリー・マルレーン■9.27■ロール・ザ・ドラム!■10.4・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.08.29
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■ポライト・ソサエティ■向かうところは敵だらけロンドンで暮らす高校生リアの夢は、スタントウーマンになること。学校では変わり者扱い、親からも将来を心配される彼女の唯一の理解者は、芸術家を志す姉のリーナだった。ある日そんな姉が、富豪一家の子息であるプレイボーイと恋に落ち、まさかの急展開で彼と結婚し海外へ移住することに。だが、彼の一族に不審な点を感じ取ったリアが独自に調査を開始すると、その結婚の裏にはとんでもない陰謀が隠されていた。これを知ったリアは姉を救うべく、友人たちとともに結婚式を阻止しようと立ち上がるのだった! 映画のチラシを見て、てっきりインド映画だと思っていた。歌って踊るあの楽しいインド映画を期待していったけれど、ダンスや歌の代わりに、カンフー・・・。 「『マトリックス』や『キル・ビル』を彷彿させるような斬新でパワフルなアクションシーン」というけれど、どっちも見たことがないんですけど~~~。残念~~。 主人公の高校生・リアの家族とリアの姉の見合い相手もどちらもパキスタン系のイギリス人。■インド人とパキスタン人の違い■確かもともとは同じ国家扱いだったのが、宗教の違いが原因で対立し、インドとは別の国家としてイギリスから独立したのがパキスタンです。バングラデシュも同じような経緯でイギリスから独立したんだったと思います。パキスタンとバングラデシュはイスラム教徒がメインで、インドはヒンドゥー、スリランカ、ネパールは仏教がメインです。 姉妹ともにインドの女性が着ているサリーを着ないし、おでこの真ん中に赤い印もしていない。妹は高校生だが、学校にはいろんな人種が通っている。同じパキスタンといっても住んでいる環境で、こんなに違うのかとビックリ。 しかし、いざ結婚式となると新郎も新婦も伝統的な衣装。高校生のリアも民族服を着ると美しさが倍増しになる。民族服って、どの国のでもだけど、なんであんなに着る人が美しく見えるのだろう。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.08.28
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■新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!■私がやらねば誰がやる!文学少女の所結衣(藤吉夏鈴)は、憧れの作家“緑町このは”が在籍すると言われる名門・私立櫻葉学園高校に入学。しかし、文芸コンクールを連覇するエリート集団の文芸部には入ることができなかった。落ち込む結衣に、文芸部部長・西園寺茉莉(久間田琳加)が、正体不明の作家“このは”を見つけ出せば入部を許可する、という条件を提示。結衣は、“このは”のインタビュー実績がある学園非公認の新聞部に潜入し、部長のかさね(高石あかり)や副部長・春菜(中井友望)の下で、新米記者“トロッ子”として活動することになる。ところが、教師たちの不祥事に切り込む新聞部を快く思わない学園の理事長・沼原(高嶋政宏)から理不尽な圧力を受け、新聞部は窮地に立たされる。一念発起した結衣は、元文芸部の松山秋(綱啓永)らと協力して理事長、そして学園の闇に切り込んでいくが……。「恋は光」の小林啓一が、映画初出演となる櫻坂46の藤吉夏鈴主演で贈る社会派青春エンターテインメント。 文学少女の所結衣(藤吉夏鈴)の入学した高校は、格差がすごい!「特進」と「普通?」に各段の差がある。結は、特進でないという理由で文芸部に入れなかったくらいだ。 私立であれば、優劣でクラスが別れているのは当たり前だ。「特進」の生徒は、勉学がすぐれているだけでなく、家が金持ちなのではないかと思っている。「そんなことは、ないやろ!」と■大木こだまひびき■みたいな言い方をする人もいるかもしれないけど、特例は絶対にあると私は思っている。 私学ではないけど、たとえば、秋篠宮家のあの男の子は、どうだろう。今、高校三年生の彼は、東大農学部に行くだろうとマスコミはいっている。彼は学力で行くのではない。推薦入学だという。 関係者はこう言うのである。「生物を除いては、文系科目も理数系科目も成績が伸び悩んでおられる。理解力を測るテストの点数が芳しくないと聞いています。筑附高では平均点も非公開で順位も明かされないため、同級生ですら彼の成績を知る生徒は限られる。ただ、この成績だと授業についていくのは難しく、ご本人も苦しい気持ちを抱えておられるのではないか」 一流の学者との論文執筆、国際学会への参加など、一般的な高校生には縁遠いことをいとも簡単に成し遂げている。精神科医で受験アドバイザーの和田秀樹は、「特に悠仁さまのようなお立場であれば、高校側は配慮せざるを得ない。(中略)大学側にとっても、不合格にするという選択肢はないのです」と話している。たとえ、東大に行かなくても、行けなくても、すでに高校進学時にも提携校進学制度を利用している。この提携校進学制度も彼のために作られた制度というから、どんだけ特別扱いすんねん!!映画の新米記者トロッ子は、不正を見逃さないのだが、現実はねぇ・・・。トロッ子(コ)とは、新聞業界用語で「新人記者」のこと。「まだ記者(汽車)として一人前でない=トロッコ」といったひやかしの意味合いがある、現在ではほとんど使われていない。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.08.24
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■美食家ダリのレストラン■その料理は、全ての人を幸せにする・・・。1974年、フランコ政権末期のスペイン。バルセロナを追われた料理人フェルナンドとアルベルトの兄弟は、友人フランソワの伝手でサルバドール・ダリの住んている海辺の街カダケスに辿り着く。彼らを迎えたのは魅力的な海洋生物学者のロラ、そしてその父―ダリを崇拝する、レストラン「シュルレアル」のオーナーてあるジュールズだった。「いつかダリに当店でディナーを」をスローガンに、ありとあらゆる無謀な試みに奔走しながら、情熱を謳い続けるジュールズ。やがてそのカオスはフェルナンドの料理に新たな風をもたらし、世界規模の革命的シェフの誕生を呼ぶことになる。★私は、食べることが大好きなので、こういうレストランものは、大好き♪しかも、時代が1970年代中頃って私、生きていましたから。その上、20代でしたから。でも、フランコ政権末期のスペインで、市民が火炎瓶を投げたりするような暴動があったなんて知らなかった。映画を見ると必ずひとつは、「へぇ~」ということがあるが、今回の「へえ~」は、この市民が火炎瓶を投げているのを見たこと。60年代、70年代って洋の東西をとわず、若者が元気だった。★1904年5月11日、スペインのカタルーニャ地方の裕福な家で生まれたダリ。1929年夏、ポール・エリュアールが妻とともにカダケスのダリを訪ねた。これが後にダリの妻となるガラ・エリュアールとの出会いであった。ダリとガラは強く惹かれ合い、1934年に結婚した。レストランは、このカダケスにある。★妻のガラはダリのミューズであり、支配者であり、又マネージャーであった。ガラが、「シュルレアル」のオーナーてあるジュールズに対して、ダリに店に来てもらいたいのならとお金を要求していた。★川添象郎と加橋かつみがフランスへ、ロック・ミュージカル「ヘアー」を見に行った際、加橋がたまたま出会った青年の連れが、ダリであったという。 沢山の若者が、泳ぎに来ていて海辺は若者天国だった。世界中で戦後のベビーブーム、若者が多いわけだ。中の一人は我なるぞ。(〃艸〃)ムフッ頭に花のバンドみたいなのをしている女性がいて「スコット・マッケンジーの花のサンフランシスコか!」と心の中でツッコンだ。大都市・バルセロナを追われった天才シェフ。ダリの住む海辺の街を舞台に、人生と料理の「美味しい」レストラン革命!・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.08.22
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■夏の終わりに願うこと■ずっと一緒に、いられたら。ある夏の1日。7歳の少女・ソルは、母に連れられて父・トナの誕生日パーティーのため祖父の家を訪ねる。病気で療養中の父と久しぶりに会えることを無邪気に喜ぶソルだったが、準備に駆け回る家族の異変に気が付いていく。よろこびや戸惑い、希望や不安…それぞれが抱える思いが交差するなか、パーティーが始まろうとしていた—。病気療養中の父と久しぶりの再会を果たした少女の一日を描くヒューマンドラマ。★この映画は、記録映画のようだった。お父さんが療養中の家には、この日、誕生日の父、トナを祝おうと、というか最後のお別れに沢山の人が集まる。沢山の人がいるから、7歳の少女・ソルだけを映すことはしない。リアリティがあった。この家の置かれている状態が沢山の人の行動で分かるように描かれている。 私は、近しい人の死に2回出会っている。一人は、2002年に、89歳で亡くなった父。亡くなる一か月ほど前までは元気だった。90歳になったら写真を写すなどと自分から楽しそうに語っていた。死の床についても、死なないでと祈るような気持ちで、不安な毎日過ごした。死に向かっているのに、治ると信じたかった。 もう一人は、2013年に亡くなった親友。私よりも随分若くて、まだ60歳にもなっていなかった。どんどん出来ないとこが増えているのに、亡くなると信じられなかった。いや信じたくなかった。千葉県に住んでいて、大阪から会いに行った、機嫌よく話していたのに、別れて1時間もしない間になくなった。 私の娘2人(40代)と孫(21歳)は、私が死ぬことを、頭では分かっていても、信じてはいないだろう。私が父がいつまでも生きていると思っていたように・・・。もし、そのことが分かっていたら、もっと頻繁に来て話をするはずだ。私は、よく父母のところに行って話を聞いていた方だと思うけど、それでも亡くなってみるとあれも聴いておけばよかった、これも聴いておけば・・・と思う事ばかりだ。それとも、親の事や祖父母のこと、自分の小さかった頃のことなど、興味がないのだろうか・・・。 ドキュメンタリーのように、たんたんと日常を描いていて、その中に死があった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.08.16
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■ボレロ 永遠の旋律■その音は、魂を奪う1928年<狂乱の時代>のパリ。深刻なスランプに苦しむモーリス・ラヴェルは、ダンサーのイダ・ルビンシュタインからバレエの音楽を依頼されるが、一音も書けずにいた。失った閃きを追い求めるかのように、過ぎ去った人生のページをめくる。戦争の痛み、叶わない美しい愛、最愛の母との別れ。引き裂かれた魂に深く潜り、すべてを注ぎ込んで傑作「ボレロ」を作り上げるが──。時代と国境を越え愛され続ける名曲「ボレロ」の誕生秘話を描く音楽映画。『夜明けの祈り』のアンヌ・フォンテーヌがメガホンをとり、『黒いスーツを着た男』のラファエル・ペルソナが主演を務める。★私が「ボレロ」はっきりと認識したのが、「愛と哀しみのボレロ」。クライマックスのモーリス・ベジャール振付のジョルジュ・ドンによるバレエのボレロを見たのがはじまり。以来、この曲は、ときどき私の頭の中で鳴り響く。そんな印象的な曲。■動画:ボレロ■★「ボレロ」がつくられたのが1920年代後半だったから、1920年代の場面が多い。 けれど、はじめの方に、20世紀初頭・1903年のモーリス・ラヴェルの暮らしがうつっている。優雅に大きなカフェオレカップで飲むお茶(カフェオレ)。アールヌーボーの時代!!私は、パリの蚤の市でカフェオレボールを入手したけど、終活で娘に譲った。 この時代、女性の服の裾を引きずっている。モーリス・ベジャールの家は裕福だったのか、豪華だった。 また、第一次世界大戦に参加したことも描かれていたので、1914年から1918年の時代も!!とにかく家具なのも素晴らしすぎて、目の保養。 1920年代は、アールデコの時代。この時代も好き。目の保養だった。★映画の中に、ピアノを弾くシーンが何回もあったけど、主役のラファエル・ペルソナが弾いていたのだろうか?・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.08.14
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■もしも徳川家康が総理大臣になったら■最強すぎ内閣、誕生。時は2020年、コロナウィルスが猛威を振るい日常を奪われた日本。国内どころか世界中が大混乱に陥る中、首相官邸でクラスターが発生、あろうことか総理大臣が急死。そこで政府が実行した最終手段、それは「AI・ホログラムにより歴史上の偉人たちを復活させ、最強内閣をつくる」という前代未聞の計画だった。総理大臣を託されたのは“江戸幕府を作り上げた伝説の男”徳川家康(野村萬斎)。そして、日本史に燦然と輝く大スターたちが議員バッジをつけて入閣。官房長官を“幕末の風雲児”坂本龍馬(赤楚衛二)、経済産業大臣を“最強にして最恐の革命家”織田信長(GACKT)、財務大臣を“空前の成り上がり者”豊臣秀吉(竹中直人)、ほかにも紫式部(観月ありさ)、聖徳太子(長井短)、北条政子(江口のりこ)、徳川吉宗(髙嶋政宏)、徳川綱吉(池田鉄洋)、足利義満(小手伸也)など通称≪偉人ジャーズ≫によるドリームチーム内閣が誕生する。圧倒的なカリスマに加え、政策を推し進める“えげつない”実行力に人々は驚愕し、日本中が熱狂していく。そんな中、テレビ局の新人記者・西村理沙(浜辺美波)はスクープを取ろうと政府のスポークスマンである坂本龍馬に近づくのだが、ひょんなことから偉人ジャーズの活躍の裏に渦巻く黒い思惑に気付いてしまう―― 監督は『翔んで埼玉』で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞、『テルマエ・ロマエ』『のだめカンタービレ』などを手がけた日本映画界のホームランバッター、武内英樹というから納得。こういう、アホラシやの鐘がガンガン鳴るような映画、大好き。 随所に、小ネタがちりばめてあった。★秀吉は家康に対して、「どうする家康」と言う。(⌒∇⌒)★織田信長は、何度も「是非もない」といい、「♪人間五十年~」と歌いながら舞う。★秀吉は、女性とみれば口説いているが、信長には頭が上がらない設定。★犬公方・徳川綱吉と暴れん坊将軍・徳川吉宗は、家康に対して「権現様」と神様あつかい。★北条政子は、なぜか「政子の部屋」という「徹子の部屋」そっくりなテレビ番組に出ている。 物語の舞台は2020年、コロナ禍真っ只中の日本。未曾有の危機に直面する政府が実行した最後の手段、それは「歴史上の偉人たちをAIで復活させ、最強内閣を作る」ことだった。原作は眞邊明人。映像化を意識して執筆したそうだ。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.08.07
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■台北アフタースクール■探し物は1994に・・・1994年、台北の予備校「成功補習班」に通った3人組、チャン・ジェンハン、チェン・シャン、ワン・シャンハー。イタズラ好きな彼らは、予備校で“成功三剣士”と呼ばれた問題児。卒業後それぞれの人生を送っていた3人は、入院中の恩師、シャオジー先生のお見舞いを機に久しぶりの再会を果たす。先生の言葉をきっかけにかつての予備校へ足を踏み入れると、そこに残された青春に触れ、懐かしい日々が次々と蘇ってくるのだった——。高校3年、大学入試まで残り約1か月。成功補習班に新たな代理講師が着任してくる。——それが彼らの人生を大きく変えることになる、シャオジー先生との出会いだった。枠にとらわれない授業で、生徒たちに寄り添い、心を掴むシャオジー先生。自分らしく生きる先生と過ごすうちに、3人それぞれが自分自身と向き合い、本当の自分を見つめ直していく。 あなたもきっと、大人になって忘れていた、大切な“何か”を思い出す——監督は、台湾ドラマ「アウトサイダー〜闘魚〜」で大ブレイクした人気俳優ラン・ジェンロン。亡き恩師ミッキー・チェン監督との実話をもとに、懐かしい青春の日々を描いたヒューマンドラマが誕生した。 高校生の思い出がメインの青春映画なのかなと思っていたが、ジェンダーがテーマだった。映画の予告に、塾の先生に会いに行って、高校時代を思い出すというところで、熟の先生にそんなに思い入れがあるのか・・・と思っていた。短い間だったけど、先生は、彼らにとって、かけがえのない人だったことが分かる。同性愛、異性愛、女装趣味など、多様な性を描いているが、こういうのを描けるのは、先生とのふれあいからなんだろうなと思う。「ジェンダー」とはと調べてみた。語源はラテン語: "genus"(産む、種族、起源)である。共通の語源を持つ言葉として"gene"(遺伝子)、"genital"(生殖の)、フランス語: genre(ジャンル)などがある。「生まれついての種類」という意味から転じて、性別のことを指すようになった。 英米語におけるgenderには、以下のような用法がある。1言語学における文法上の性のこと。2生物一般における生物学的性のこと(「性 (生物学)」)。雌雄の別。3医学・心理学・性科学の分野における「性の自己意識・自己認知」のこと。性同一性。4社会科学の分野において、生物学的性に対する、「社会的・文化的に形成された性」のこと。男性性・女性性、男らしさ・女らしさ。5社会学者のイヴァン・イリイチの用語で、男性と女性が相互に補完的分業をする本来的な人間関係のあり方。イリイチはその喪失を批判している。6電子工学・電気工学の分野におけるコネクターの嵌め合い形状(オスとメス)の区別のこと。プラグとジャック、雄ネジと雌ネジなど。 映画の中で、吉川晃司の「モニカ」が中国語で歌われていた。エンドロールでも歌われていたので、帰ってから調べてみた。1984年のヒット曲で、作詞は、三浦徳子。吉川晃司は、10代でデビューして現在、58歳。贅肉のひとかけらもない、美しい体の写真があった。意思のある身体。もともと、魅力的だったのだろうけど、58歳でグレイヘアでこんなにカッコいい人がいるんだと感心した。■吉川晃司58歳■・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.08.06
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■フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン■人類初の月面着陸 世界が目撃したのは、“リアル”か“フェイク”か――。人類初の月面着陸を成功させる国家的宇宙プロジェクト、アポロ計画がスタートしてから8年後の1969年。NASAは失敗続きで目標を達成できていない上に米ソ宇宙開発競争で後れを取っており、予算は膨らむ一方にも関わらず、国民の月への関心は薄れていた。そこでこのプロジェクトを全世界にアピールするため、ニクソン大統領に仕える政府関係者モー(ウディ・ハレルソン)を通してPRマーケティングのプロ、ケリー(スカーレット・ヨハンソン)がNASAに雇われる。アポロ11号の宇宙飛行士たちをビートルズ以上に有名にすると意気込むケリーは、月面着陸に携わるNASAスタッフによく似た役者たちをテレビやメディアに登場させ、偽のイメージ戦略を仕掛けていった。 監督は、「Love, サイモン 17歳の告白」などを手がけ、「フリー・ガイ」などに製作として携わってきたグレッグ・バーランティ。ケリー役のスカーレット・ヨハンソンは本作のプロデューサーも務める。 アポロ11号の月面着陸は人類史にとって輝かしい成果を残したが、その一方で、これがねつ造であったとする主張がある。この陰謀論を信じる者は世界中に数多く存在しており、ねつ造であったと実証を試みるウェブサイトも数多くある。彼らが唱える主張は以下の通りである。 *アポロ11号の月面着陸は嘘であり、その様子とされる映像や写真は、ハリウッドのスタジオで撮影された。*NASAにはアポロのような途方もない計画を成功させる技術的ノウハウはなかった。*宇宙飛行士だったら宇宙線で焼かれて死んでいるはずなので、月面に着陸していたとしてもそれは人間ではなかった。*月面着陸には宇宙人が関与しており、宇宙飛行士らが発見した月の文明と共に隠ぺいされた。*月面での活動の様子とされる写真やビデオ映像におかしな点がいくつもある。これらの主張は、科学者によって反証されており、誤りであることが明らかになっている。 私は、飛行機が苦手だ。あんな重たいものが飛ぶなんて信じられないと思っている。けれども海外や日本の遠い所に行くのであれば、仕方がないから乗るけど・・・。だから、ロケットなんか、とんでもないと思っている。私にとって、人類が月に行こうが行くまいがどうでもいい。■ロケットから排出され上空の大気を漂うこれら(すすのようなもの)の物質は■ロケットの排出した気体は、オゾンを分解してしまうことがわかっている。 ところで、1960年代、アメリカとロシアが宇宙ロケットの競争で先陣争いをしているとき、その両国の競り合いを「何用あって月にゆく」と一刀両断のもとに斬って捨てたのが山本夏彦氏。山本夏彦氏は爺さんの中にあって、常にへそ曲がりの金言名言を吐いたことでスター的存在だった。(「昭和よ、」)用事もないのに宇宙に行くな!!地球をもっと大事にしてほしいと私も思う。 ほの昏(ぐら)き ひと塊の惑星に 縋(すが)りてねむる虫なるわれら島田 修二 「人類に人を月に送り込む英知があるのなら、どんな問題だって解決できるさ」という文句がよく使われる言い習わしとなった。各地で起こる戦争や災害、伝染病など、月に行く前に解決しなければならないことが、人類には山積みだ。それをせずに宇宙開発をすることの皮肉として、「白んぼは月に行く」という風刺の歌がつくられた。「白んぼは月に行く」鼠が姉/妹ネルに噛み付いた(白んぼは月に行くというのに)彼女の顔と両腕が腫れ始めた(それでも白んぼは月に行く)俺らは医療費なんて払えない(だけど白んぼは月に行く)十年後も支払ってるだろうさ映画は、ものすごく面白かった((´∀`*))・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.07.24
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■FAME■ニューヨークにある芸能専門学校。音楽、ダンス、演劇の3つのカリキュラムを主体とするこの学校で、その秋、新学期を控えて、連日、入学試験が行なわれていた。そんな中には母に伴われた内気な少女や、ガールフレンドを連れだってくる青年など、さまざまな若者たちが希望と不安をみなぎらせていた。合格したのは、ゲイであることを隠している俳優志望のモンゴメリー(ポール・マクレーン)、内気で不器用なドリス(モーリーン・ティーフィ)、キーボード奏者志望のブルーノ(リー・キュレーリ)、ゴシップ好きのリーサ(ローラ・ディーン)、そしてスラム街育ちで野心的なコーコ(アイリーン・キャラ)たち。そして彼らは入学初日を迎える。 FAME=「名声」を夢見てNYの芸術専門学校に集った若者たちを描いた青春映画。『小さな恋のメロディ』(71)の脚本で注目され、監督デビュー作『ダウンタウン物語』(76)、そして異色の力作『ミッドナイト・エクスプレス』(78)が高く評価されたアラン・パーカー監督は、夢を追う若者たちの情熱そのままにエネルギッシュな演出を見せている。 コーコを演じたアイリーン・キャラ(1959~2022)は、本作での歌唱力で一躍脚光を浴びた。1983年には『フラッシュダンス』の主題歌「ホワット・ア・フィーリング」を唄い、ビルボードHOT100の1位に。日本でもオリコンチャート1位という大ヒットとなり、TVドラマ「スチュワーデス物語」(83~84)では麻倉未稀が唄う日本語のカヴァーも話題となった。アカデミー賞・オリジナル歌曲賞、グラミー賞にも輝いたが、その後ヒットに恵まれず、63才で早逝した。★この映画の学校は、4年制。受験生の実力には、ばらつきがあった。この学校は、授業料が安いというから公立なのかもしれないけど、あまり才能の無い人に公費をかけるのはどうだろうと思いながら見ていた。★芸人を育てる吉本興業の芸能学校、NSCは、お金さえ払えば、才能が無くても入れて卒業できるというシステム。才能のない人にお金を払わせもなぁと思う。漫才の「ノンスタイル」は、NSC出てないもんな・・・。★私は、才能があれば、絶対に認められると思っている。オーディション番組「Got Talent」で、スーザン・ボイルは、たった一曲で世界に知られ、歌手になった。★タモリがジャズピアニスト・山下洋輔と会い、そこからテレビに出るようになったのも、タモリの才能を山下の友人たちが認め、漫画家の赤塚不二夫に至っては、家や車まで与えて、東京に住まわせたから。やはり、才能があれば、チャンスはある。たとえ、吉本興業のNSCに行かなくても・・・。★読み書きが出来ない子がいて、ビックリ。移民は、話せても、読んだり書いたりが出来ない。★学生数十人がNYの通りで踊り出すシーンが愉しかった。しかし、よくNY市の許可が下りたもんだ。製作年*1980年製作国*アメリカ初公開日*1980年12月13日上映時間*134分・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.07.23
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■スクラッパー■壊れても、繋がっているもの母を亡くし、独りぼっちになった12歳の少女ジョージー(ローラ・キャンベル)は、ロンドン郊外のアパートで、独り暮らしを送りながら、親友アリ(アリ・ウズン)と盗んだ自転車を転売して日銭を稼ぎ、逞しく生き抜いていた。だがその一方では、母が遺したホームビデオを再生して孤独と哀しみを耐え忍ぶ日々。そんなジョージーの前に突然、行方知れずだった父ジェイソン(ハリス・ディキンソン)が現れる。“母親を亡くしたお前に会いに来た”と告げるジェイソンだが、“12年間一度も会いに来なかったくせに”とジョージーは複雑な気持ちを打ち明ける。お互い別々に過ごした年月を埋めるように、2人はぎこちなくも、共に時間を紡いでいくが……。 サンダンス映画祭2023で、ワールドシネマドラマ部門審査員大賞に輝いた人間ドラマ。母を亡くし、一人で生きる12歳の少女ジョージーの前に突然、音信不通だった父ジェイソンが現れる。空白の時間を埋めるように、2人はぎこちない共同生活を始めるが……。出演は、本作でスクリーンデビューを果たしたローラ・キャンベル、「逆転のトライアングル」のハリス・ディキンソン。監督は、これが長編デビュー作となる新鋭シャーロット・リーガン。 主人公、12歳の少女ジョージー(ローラ・キャンベル)は、自転車を盗む。いつも同じ服ばかり、それも自分の体に合わないダブダブのユニホームみたいな服。自転車を盗むなんて、いたずらにしては、たちが悪すぎる。12歳なんて、おしゃれがしたい時なのに、なんでいつも同じ服ばかり着るの?なんの知識もなく見たので、そんなことを思いながら見た。 自転車を盗みのは、生きていくためなんだ・・・。お母さんは、死んで、お父さんは、彼女が小さい頃に家を出て行ったまま。じゃあ、養護施設に行けばいい。彼女がそれをしないのは、その家が母親との思い出に溢れた家だから。 サイズの合わない服を毎日着ているのも、母親との繋がりから。 彼女は、母親の思い出と共に、これまで通り、この家で生きていたかった。そんな彼女のもとにある日突然、父だと名乗る金髪の男ジェイソンが現れる。母を捨てて育児から逃げた父を許せず、拒絶するジョージー。生活を変えられるのが困るのだ。背伸びする少女と成長しない男。同じ目線だから繋がれた2人のわんぱくな営みが、悲しみに染まった世界の色を塗り替えていく。生きている限り喪失と決別することはできないけど、それでもまた新しい宝物は増えていくんだろう。アパートのカラフルな色使いを見て、イギリスには、こんなアパート?があるんだ・・・と思ったけれど、「ロケ地を見た瞬間に、壁を塗って明るい色合いにしようと考えた。」とリーガン監督。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.07.18
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■ある一生■激動の20世紀、不条理な運命に翻弄された80年・・・。それでも、彼は幸せだった。1900年頃、オーストリアのアルプス地方。孤児の少年アンドレアス・エッガー(イヴァン・グスタフィク)は、渓谷で暮らす遠い親戚クランツシュトッカー(アンドレアス・ルスト)の農場に引き取られる。しかし、農場主にとって孤児は安価な働き手に過ぎず、虐げられたエッガーにとって、心の支えは老婆アーンル(マリアンヌ・ゼーゲブレヒト)の存在だけだった。やがて成長したエッガー(シュテファン・ゴルスキー)は、アーンルが亡くなると留まる理由のなくなった農場を出て、日雇い労働者として生計を立てるようになる。渓谷に電気と観光客をもたらすロープウェーの建設作業員として働いているとき、最愛の女性マリー(ユリア・フランツ・リヒター)と出会い、結婚。山奥の木造小屋で、満たされた暮らしを送り始める。しかし、幸せな時間は長くは続かなかった……。 原作であるローベルト・ゼーターラーの同名小説(新潮クレスト・ブックス)は、世界40カ国以上で翻訳され160万部以上発行、ブッカー賞最終候補にもなった作品である。“世紀の小説”“小さな文学の奇跡”などと評された原作を忠実に、かつ美しい情景と共に視覚的に見事に映画化した本作は、激動の20世紀の中、80年にわたって暴力、戦争、貧困に耐えなければならなかったアンドレアス・エッガーの孤独な苦難の人生を描いている。しかし、そんな名もなき男の人生の中にも幸福な瞬間と大きな愛があり、エッガーは自分の人生を受け入れ、無骨に生き抜いていく。 20世紀の初頭から、約80年間をアルプスに生きた男の一生。運の悪い事が重なった男だ。*主人公・エッガーは、私生児であること。*母親が早くに亡くなったこと。*農場を営む親戚に預けられるが、そこで家畜のように扱われ、しばしば暴力にあった。 彼が親戚の農場を出ていくのは、何歳の頃だろう。心の支えだった祖母の死がきっかけ。もっと早く出ればよかったのに・・・。主人公・エッガーにも幸せだった時はある。*マリーと知り合い結婚。マリーを相手によく喋るエッガー。子どもの頃、あんな仕打ちをされたのに、心には、明るさが残っていると思って思わず涙が出た。このまま幸せが続いてほしい・・・。 この物語は、男性の生きた20世紀を描きながら、アルプス地方の20世紀を描いている。*電気もない山の暮らし。*移動は馬車。*主人公のエッガー少年は、学校に行けない。この家のお婆さんが、パン?を焼く時、文字の形にパンを作って、それで文字を覚えさせていた。*村で、ケーブルカーを引く事業が始まった。ケーブルカーをつけて、山に誰でも行けるようにして観光で稼ごうというものだった。ケーブルカーを作るところを見ることが出来た。*この頃から、ケーブルカーの事業用に車を見かけた。*事故で沢山の人が亡くなっていたが、お墓の十字架が鉄で飾りがいっぱい!!こんなお墓、始めてみた。*スキー客がこの地方にやってくるからとスキーリフトを作る。村人たちは、スキーをやらないのか、「板をはいて滑るのが流行ってる」と言っていた。*ドイツがオーストリアを支配していたのに、ヒットラーの演説を喜んで聞く村人たち。 *後半、バスが出てくる。卵の黄身のような色で、上の部分が黒。こじんまりした可愛らしいバスだった。この映画、本当に見てよかった・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.07.17
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■ふたごのユーとミー■1999年・・・ふたりの夏が、終わろうとしている。一卵性双生児である女子中学生のユーとミーは、生まれた時からずっと一緒。隠し事なくどんなものでもシェアしてきた二人は、食べ放題のレストランや話題の恋愛映画を一人分の料金で二人分楽しみ、ユーが苦手な数学の追試をミーが代わりに受けても、誰も気付かない。絶対的な信頼関係で結ばれた二人だったが、ハーフで色白、肩幅が広くて笑うと八重歯がのぞく素敵な同級生マークが現れてから変わり始める。世の中がY2K問題で世界が終わると大騒ぎする1999年、ユーとミーはシェアすることのできない初恋の訪れに揺れていく。 ふたごと言えば、かわいいという言葉が続く。友だち同士で、服も髪型も同じにするのを「ふたごコーデ」という。どちらか、片方だけでは、なんでもない恰好も、ふたりが並ぶと、目をひくのだ。 1999年、世の中はY2K問題で世界が終わると大騒ぎしていた年。今から24年前になるけど、私も、会社で2000年問題担当を言いつけられた。2000年になると、日付がおかしくなって、システムエンジニアさんに電話したなぁと懐かしかった。 ユーとミーの一人二役を演じるティティヤーはユーとミーの強い絆と繊細な心をそれぞれ見事に表現!監督までも双子なのには驚き! ★ユーとミー役は、2005年1月4日生まれバンコク出身。中華系タイ人のティティヤー・"バイポー"・ジラポーンシン。当初は本当の双子の俳優を探していたが難航していた時に、プロデューサーのバンジョン・ピサンタナクーンが、友人の写真家のフェイスブックで彼女を見つけ、この映画のオーディションに誘った。結果、制作サイドは全員一致で彼女を主役に即決。さらに二役を演じさせることに決めた。★アントニー・ブィサレー(マーク役)2004年9月20日生まれバンコク出身。アンソニー・"トニー"・ブイサレートはベルギー人の父とタイ人の母を持つハーフ。タイ語はもちろん、英語、オランダ語、フランス語が堪能。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.07.11
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■シャイン■デヴィッド(ジェフリー・ラッシュ)は、少年時代から厳格な父親(アーミン・ミューラー=スタール)の下、ピアノの英才教育を受けていた。コンクールでの演奏が評価され、イギリスの王立音楽院に留学する話が持ち上がり、デヴィッドは父の反対を押し切って、家出同然でロンドンに渡った。レッスンに打ち込むデヴィッドは、コンクールでラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」に挑戦し、見事に弾きこなしたが、その後、心を病んでしまう。 天才ピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴットの波乱に満ちた半生を描いた伝記映画。監督のスコット・ヒックスは、自身が育った南オーストラリアのアデレードでヘルフゴットの演奏を聴いて感銘を受け、数年がかりで映画化にこぎつけた。アカデミー賞では作品賞ほか7部門にノミネートされ、ジェフリー・ラッシュが主演男優賞を受賞。 デヴィッド・ヘルフゴットという天才ピアニストの半生を描いた映画。まったく知らない人だったので、家に帰ってから調べた。 14歳の時、アメリカ留学の権利を獲得したのに、父親が行かせないという。なぜだろう?と思っていたが、父親は、デヴィッドが、甘え(ことによると精神病の前兆)を理由に留学を許可しなかった。 19歳のとき奨学金を得て、3年間ロンドンの王立音楽大学に留学し、シリル・スミスに師事。ロンドン時代に明らかなノイローゼの症候が現れ始める。オーストラリアの医師クリス・レノルズが語ったところによると、不安神経症であったという。 主役を演じたジェフリー・ラッシュは、14歳までピアノを習っており、この映画のために数十年ぶりに練習を再開した。★原題:Shine★製作年:1995年★製作国:オーストラリア★初公開日:1997年3月22日★上映時間:105分・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.07.09
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■90歳。何がめでたい■生きづらい世の中を「一笑両断」!断筆宣言をした90歳の作家・佐藤愛子(草笛光子)は、新聞やテレビをぼうっと眺める鬱々とした日々を過ごしていた。同じ家の2階に暮らす娘・響子(真矢ミキ)や孫・桃子(藤間爽子)には、愛子の孤独な気持ちは伝わらない。同じ頃、大手出版社に勤める中年編集者・吉川真也(唐沢寿明)は、昭和気質なコミュニケーションがパワハラ、セクハラだと問題となり、謹慎処分に、妻や娘にも愛想を尽かされ、仕事にプライベートに悶々とする日々。そんなある日、吉川の所属する編集部では愛子の連載エッセイ企画が持ち上がり、吉川が愛子を口説き落として、晴れて担当編集に!このふたりの出会いが、新たな人生を切り開く――?! シリーズ累計170万部の佐藤愛子の同名エッセイを映画化。書きたくないと断固拒否する愛子と、なんとしても企画を成功させたい編集者との頑固者同士の攻防が繰り広げられる。 もちろん、名前は聞いたことがあるし、きょうだいに、サトウハチローがいるということは、知っていたけど、本は一冊も読んだことがない。 90歳で大ヒットエッセイを書くのはすごいけど、98歳でも書いて、去年100歳になったのだそうだ!!これは、もう超人。 映画の冒頭、寝起きの佐藤愛子(草笛光子)が、髪を振り乱して、寝間着のままでウロウロするシーン。おばあさんだな、でも、90歳でこれだけ動けたら、御の字やわと思っていた。美容院に行く、愛子先生。長い髪をセットしてもらう。いや、お婆さんは、髪は長くしないし・・・。草笛光子だから、こんなにきれいなんだと思っていたが、帰ってからYouTubeを見たら、佐藤愛子が美人で元気なのにビックリ!! それにしても、いいなぁ、作家って。編集者が来るたびに、お菓子を持って来てくれる。🤤(そこ?)今の作家はそうでもないけれど、昔の作家は、威張っていたらしい。 作家と編集者は、いい関係にないと作家はいいものが書けないのだと思う。松本清張の場合、文芸春秋といい関係にあったようだ。 藤井康栄は、清張担当編集者の代表的な人物である。藤井は文藝春秋新社入社後、『別冊黒い画集』シリーズで清張担当となり、『昭和史発掘』関連の取材を行った。以後『松本清張全集』の編集を経て、同社退社後は、北九州市立松本清張記念館の館長を務めた。 藤井の元上司にあたる半藤一利は同社在職時に『現代官僚論』を担当し、のち『週刊文春』『文藝春秋』各編集長として、『西海道談綺』などの取材旅行に同行した。 作家がツーと言えば、カーと答えるくらいの才能がないとただの原稿取りでは、作家の相手は務まらない。編集者から作家になった人って、けっこういるから・・・。さえない、中年編集者・吉川真也(唐沢寿明)も、けっこうキレモノだったのか((´∀`*))ヶラヶラ佐藤愛子の作品を是非、読んでみようと思う。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.07.04
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■WALK UP(ウォーク アップ)■4階建てに4人の女たち映画監督のビョンスは、インテリア関係の仕事を志望する娘のジョンスと一緒に、インテリアデザイナーとして活躍する旧友ヘオクの所有するアパートを訪れる。そのアパートは1階がレストラン、2階が料理教室、3階が賃貸住宅、4階が芸術家向けのアトリエ、地下がヘオクの作業場になっている。3人は和やかに語り合い、ワインを酌み交わすが、仕事の連絡が入りビョンスはその場を離れる。ビョンスが戻ってくると、そこには娘のジョンスの姿はなく…。 アパートの階をひとつずつ上がるごとに、いつしか物語は4つの章へと枝分かれし、ビョンスと彼を取り巻く女性たちの人間模様は予測不能な方向へとねじれていく。果たしてこれは“もしもの人生”を提示したパラレルワールドなのか、それとも…?ユーモア溢れるトリッキーな仕掛けから、芸術家たちの葛藤やささやかな喜び、そしてままならない人生の本質が浮かび上がっていく。 タイトルのWALK UP(ウォーク アップ)とは、歩いて登るa walk‐up apartment (house) エレベーターのないアパート.という風に使う。舞台となったビルも地下1階、地上4階建てのエレベータのない建物。★主人公は映画監督で、4人の女性が登場する。★娘・・・インテリアの勉強がしたいという。勉強なんてしたからといって、センスはよくならないのに・・・。★ビルのオーナー・・・監督宛の手紙を「私宛かと思って・・・」と勝手に開封してしまう。★レストランの店主でシェフ・・・ 監督の熱烈なファン。★不動産業の女・・・監督に貢ぐ女★映画のチラシには、たいていキャッチコピーがついている。しかし、この映画のチラシにはない。無い時は自分で考えるのだが、今回の映画は、思いつかなかった。とりあえず、「4階建てに4人の女たち」としたけれど・・・。タイトルを「覗き見」としたのは、4人の女性と監督の暮らしを覗き見したような感じだったから。たぶん、私はこの映画が何をいいたいのか分かっていないからなのだろう。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.07.02
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■ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ■この日々を、きっと忘れない生真面目で融通の利かない性格で、生徒や同僚から嫌われている教師ポールは、クリスマス休暇に家に帰れない学生たちの監督役に任命される。学校に残ったのは、勉強はできるが家族関係に問題を抱えるアンガスと、一人息子を亡くしたばかりの料理長メアリー。クリスマスの夜、アンガスがボストンに行きたいと言いだす。当初反対したポールだったが、メアリーに説得され、「社会科見学」と称してアンガスとともにボストンに向かう。 クリスマスと新年を共に過ごすことになった、孤独な3人の絆を描くヒューマンドラマ。『ファミリー・ツリー』のアレクサンダー・ペインが監督を務め、「23号室の小悪魔」シリーズのデヴィッド・ヘミングソンが脚本を担当。『サイドウェイ』のポール・ジアマッティが主演を務め、生徒だけでなく教師からも嫌われている古代史の教師ポール・ハナムを演じる。『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』のダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、新人のドミニク・セッサが脇を固める。 ★映画の冒頭の音楽を聴いて、「70年代っぽいな」と感じた。この作品のことを良く調べていなかったけど、1970年の12月のクリスマス休暇を描いた作品だった。 テンプテーションズ(■「マイガール(1965)」大好き!!)■などの楽曲を使って1970年代風にしたそうだ。テンプテーションズ、映画「マイ・ガール」(1991)にも使われていた。 大好き!!★「ホールドオーバーズ 」とは、残留組の意味。一年で一番楽しみなクリスマス休暇を学校で過ごす少年たち。彼らは、楽しい休暇を過ごせないばかりか、親に必要とされないと思うコンプレックスに苛まれている。そんな生徒が5人。先生一人、料理人が一人。★残った生徒は、やりきれなさを、同じ残留組の生徒にぶつける。*ある生徒は、親がモルモン教だとからかわれる。宗教差別*ある生徒は、韓国から来ていて、遠くて一人で帰ることが出来ないと親に言われて残っているが、「人力車で帰るのか?」とからかわれる。アジア人蔑視。*黒人は学校にいない=黒人差別*料理人の息子は、ベトナムで戦死。70年代の問題点が描かれている。 ★「この映画の舞台は1970年、アメリカ史上最大の残存物の元年だ。さらに重要なのはこの映画が、あの時代の輝かしい夢と、理想主義の代償を鮮やかに思い起こさせることだ。★作家の川端康成は、幼い頃、両親に死別した。祖父母に育てられたが、その祖父母も亡くなり彼は天涯孤独となった。東大の寮時代、夏休みや冬休みになるとみんな帰省する。しかし川端は帰る所がない。 そんな彼に声をかけたのが、モグリで東大の授業を受けていた今東光と東大の学生だった弟の今日出海。以来、今兄弟は、休みはいつも、川端康成を連れて青森の今の実家で過ごした。今家では、今兄弟の母親が、川端の着物を縫って着せていた。川端は、それをいつまでも恩にきていた。そんな話を思い出した。■「北のまほろば」より■・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.06.28
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■小早川の秋■★物語★関西にある老舗の造り酒屋の老主人・万兵衛(中村鴈治郎)は65才になり、今は経営を長女・文子(新珠三千代)とその婿・久夫(小林桂樹)に任せて隠居の身。画廊に勤める亡くなった長男の嫁・秋子(原節子)と次女・紀子(司葉子)の行く末が悩みの種だった。ある日、万兵衛の様子がおかしいことに気付いた娘夫婦が心配して調べてみると、万兵衛が昔の妾つね(浪花千栄子)とよりを戻していたことが分かった。★解説★老舗の造り酒屋一家に起こる悲喜こもごもを、小津安二郎監督が名人芸とでも言うべき軽妙なタッチで綴った一作。小津は、前作『秋日和』(60)で東宝専属の司葉子に出演してもらった代わりにこの作品を引き受け、東宝で撮った唯一の作品となった。主演は『浮草』(59)に続く中村鴈治郎。森繁久彌ら当時の東宝人気スター総出演も楽しい。★こぼれ話★松竹の専属だった小津監督を招くにあたり、東宝はカメラマンと照明技師に自社を代表するスタッフを揃えた。撮影の中井朝一(1901~88)は、『生きる』(52)、『七人の侍』(54)など数々の黒澤明作品を担当。照明の石井長四郎(1918~83)も黒澤作品をはじめ、小津監督も高く評価した成瀬巳喜男監督の『浮雲』(55)など多くの名作を手掛けていた。美術は、過去に『宗方姉妹』(50)と『浮草』(59)で小津監督と組んだ大映の美術監督、下河原友雄が担当した。★映画メモ★★中村鴈治郎、新玉三千代、小林桂樹、原節子、司葉子、浪花千栄子・・・。大スターが総出演。森繁久彌、笠智衆、宝田明もちょい役という豪華さ。★昭和30年代の大阪の様子がよく分かった。*テレビはない。*クーラーは、もちろん、扇風機もない。*電話は、ダイヤルではなく交換手に手動でつないでもらうという仕組み。*お医者さんの往診は、スクーターだったのだろう、医院の玄関に置いてあった。(⌒∇⌒)*京都・嵐山をゆくバスは、ボンネットバス!*秋子(原節子)の住む家は、団地ぽかったけど、玄関の壁の部分に有効ボードらしきものを使っていた。 東京物語』『晩春』など数々の傑作を生んだ世界的名監督・小津安二郎。粋と美学に彩られた60年の生涯において貫き通した”流儀”とは? 「なんでもないことは流行に従う、重大なことは道徳に従う、芸術のことは自分に従う」・・・・・・小津自身がインタビューや作品で残した60の名言を手がかりに、人生を深く、豊かに味わうための珠玉の一冊。「古くならないことが、新しいこと」■宗方姉妹■「品行はなおせても、品性はなおらない」「小早川家の秋」で司葉子と原節子の会話。 NHK「美の壺・浴衣」で歌舞伎俳優の片岡愛之助が、帯の左端を上に出す大阪結びという結び方をしていた。万兵衛(中村鴈治郎)の帯も大阪結びだった!!放蕩者の老舗造り酒屋のご隠居を、愛嬌たっぷり演じた中村鴈治郎(中村玉緒の父親)上方歌舞伎で普段から着物を着慣れていて、細かい所作、身のこなしが良き! 原題:The End of Summer/Early Autumn製作年:1961年 配給:東宝初公開日:1961年10月29日(昭和36)上映時間:103分製作会社:宝塚映画*宝塚映画って会社があったの知らなかった。映画の終わりに、一人拍手している人がいたけど、昔は、映画の終わりには、皆拍手していたわ。(⌒∇⌒)もう一度、細部を見てみたい映画だ。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.06.27
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■違国日記■決して交わることのなかったふたりの、ぎこちなくも愛おしい同居生活がはじまる・・・。両親を交通事故で亡くした15歳の朝(早瀬憩)。葬式の席で、親戚たちの心ない言葉が朝を突き刺す。そんな時、槙生(新垣結衣)がまっすぐ言い放った。「あなたを愛せるかどうかはわからない。でもわたしは決してあなたを踏みにじらない」槙生は、誰も引き取ろうとしない朝を勢いで引き取ることに。こうしてほぼ初対面のふたりの、少しぎこちない同居生活がはじまった。人見知りで片付けが苦手な槙生の職業は少女小説家。人懐っこく素直な性格の朝にとって、槙生は間違いなく初めて見るタイプの大人だった。対照的なふたりの生活は、当然のことながら戸惑いの連続。それでも、少しずつ確かにふたりの距離は近付いていた。だがある日、朝は槙生が隠しごとをしていることを知り、それまでの想いがあふれ出て衝突してしまう――。 累計発行部数180万部を突破した、ヤマシタトモコの人気作品『違国日記』。「心が救われる」と大きな反響を呼んだ傑作コミックが、待望の映画化!主人公・高代槙生を演じるのは、いまや国民的俳優のひとりとなった新垣結衣。新垣が、不愛想で人付き合いが苦手、でも心の中に人知れず激情を隠し持った槙生を凛々しく熱演し、さらなる新境地を開拓する。もうひとりの主人公・田汲朝にはオーディションから選ばれた新星・早瀬憩。初めて見る“風変りな大人”=槙生に戸惑いながらも、持ち前の天真爛漫さで槙生の心を動かしていく朝を、早瀬が瑞々しく体現した。年齢も性格も生きてきた環境も異なるふたりが、互いを理解できず葛藤しながらも、まっすぐに向き合い日々を重ねる。それはいつしか家族とも友人とも異なる、かけがえのない関係へと変わっていく――。「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」馬のよしあしは乗ってみなければわからず、人柄のよしあしはつきあってみなければわからない。そんな諺を思いだすような映画だった。 この二人の一緒に住む時の注意点を考えてみた。★槙生(新垣結衣)の場合。何としても、高校生・朝の個室を作る。朝は、槇生が仕事している隣で寝ているが、最低限、机とベッド(布団)が置ける部屋が必要。★槙生は、朝の学校行事に、出来るだけ参加すること。この方が、朝の様子が分かるし、槇生の作家としてもいいのではないか。★高校生・朝の場合。朝にとって、槙生は、親代わりだ。遅くなるときなど、連絡する。★朝は、高校生だけれど、掃除や洗濯、料理もすべし。特に、家事の苦手な槇生にとってそれはありがたいと思う。朝にとっても、生きていく上で役に立つ。★お互いの友だちを家によんで、一対一では、話しにくいことも、第三者を入れることによって、話しやすくなる。わかり合えなくても、寄り添えることを知った・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.06.21
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■碁盤斬り■父は、一旦こうと決めたら、何があっても後には引きません。柳田格之進は、身に覚えのない罪を着せられたうえに妻も失い、藩を離れて、娘のお絹と2人で江戸の貧乏長屋で暮らしていた。それでも武士の誇りは捨てず囲碁の勝負にも正々堂々と臨むが、その実直な人柄が表れ、清廉潔白がゆえに融通が利かないところもあった。ある日、かつての冤罪事件の事実を知らされた格之進とお絹は、復讐を決意する。★映画メモ★★草彅剛の容姿と声が高潔な浪人にピッタリだった。浪人といえば、外見が薄汚れて、見るからに不潔な感じになるのが普通だが、心が外見に出ているみたい。★私は、時代小説が好きでよく読んでいる。中でも、高田郁の■「みおつくし料理帖」■は、二度読んでいる。「みおつくし料理帖」の中では、吉原の様子が幾度も描かれている。その中のひとつに、「お狐さんコーン、コン」と狐の仮面をつけた遊女が練り歩くシーンが出てくるが、そんな感じのシーンが出てきて、これか!」と思った。★吉原の大門のシーンが圧倒的!!★吉原の女将(小泉今日子)と主人公・柳田格之進は、どういう繋がりなんだろう。次回作もあるかも・・・的な終わり方だったので、そこで明らかになるのか?★浪人・柳田格之進は、家で篆刻をしているが、それだけでなく、賭け碁でもやればいいのではと思う。もちろん、少額で。そこで、裕福な隠居の碁の師匠としても働けばいいのでは・・・。★この話は、古典落語の演目なのだそうだ。5代目志ん生は「親が囲碁の争いをしたから、娘が娼妓(将棋)になった」というサゲをつけていた。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.06.19
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■ハロルド・フライのまさかの旅立ち■歩かなきゃいけない、理由ができた。定年退職し、妻のモーリーンと平凡な生活を送るハロルド・フライ。ある日、北の果てから思いがけない手紙が届く。差出人はかつてビール工場で一緒に働いていた同僚クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるという。ハロルドは返事を出そうと家を出るが、途中で心を変える。彼にはクイーニーにどうしても会って伝えたい“ある想い”があった。ホスピスに電話をかけたハロルドは「私が歩く限りは、生き続けてくれ」と伝言し、手ぶらのまま歩き始める。歩き続けることに、クイーニーの命を救う願いをかけるハロルド。目的地までは800キロ。彼の無謀な試みはやがて大きな話題となり、イギリス中に応援される縦断の旅になるが──!?旅の感動をさらに際立たせるのは、壮大な丘陵地とその先に高く広がる空、神聖な空気に包まれた大聖堂やレンガ造りの建物が並ぶイギリスらしい街並み。ハロルドを優しく包み込むように広がる圧巻の景色は観客の心を癒し、ハロルドの見る世界へと誘ってくれる。まるでイギリス縦断の道のりを一緒に歩いているような感覚に浸れるロードムービーが誕生した。ロードムーヴィ。車ではなく歩いて。イギリスの田舎の美しさあって、この映画はなりたつ。体力もない老人が、なぜこのように800キロも歩くのか?同じく老人の私は、まったく分からない。 私だったら、家からバス→鉄道でロンドン。ロンドンから鉄道を使って目的地に行く。歩く時間が長いより、会って会話する時間が大切だから・・・。羊のいる丘と可愛い家が続くイギリスのカントリーサイド。イギリスの原風景ともいわれる、コッツウォルズ。しかし、元は森だったのだ。■ストラトフォード・アポン・エイヴォンのまちをバスで観光した時■バスのアナウンスが言っていた。「このあたり(ストラトフォード・アポン・エイヴォン近くの丘)も、シェークスピアの頃は、森でした。しかし、伐採によって、このような風景になったのです。木を何に使ったかというと船です。当時、海外との戦争に勝つために、船が必要だったからです。」写真は■2018年6月11日(月)から7月19日(木)の39日間の英国旅行■■30日間スコットランド、車の旅■飛行機や車を使えば、日本の老人も遠くへ行ける((´∀`))ケラケラ・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.06.12
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■宗方姉妹■何事にも保守的な節子(田中絹代)は、自由奔放に生きる妹の満里子(高峰秀子)と同居して面倒を見ている。夫・亮助(山村聰)が失業中なので節子はバー勤めをしているが、満里子には皮肉屋の夫に黙って仕えている姉のことが理解できない。京都にいる父・忠親(笠智衆)が余命いくばくもないと知った節子は、妹にはそのことを伏せ、二人で京都に赴く。そこで節子は初恋の相手であり、今は家具店を営んでいる田代(上原謙)と再会する。 対照的な姉妹の生き方を通して当時の社会を浮き彫りにした小津安二郎監督の異色作。松竹を離れ、小津が初めて新東宝で撮った作品。主演の田中絹代は、『大学は出たけれど』(29)から『風の中の牝鶏』(48)まで、数々の小津作品に出演。1949年、戦後初の日米親善大使として渡米、帰国後に初主演したこの作品は年間配収1位の大ヒットとなった。★映画メモ★★製作年:1950(昭和25)年の白黒映画作。この時代の様子がよく分かったのでメモしておく。★主人公の田中絹代とその妹、高峰秀子は、あの時代は、美人と思われていたのだろうか?今の感覚だとまったく美人ではない。特に、田中絹代が・・・。★男性陣も今のイケメンと違う。主人公節子の古くからの知り合い、田代を演じるのが上原健。加山雄三のお父さんだ。この人が、イケメン?と思う普通の顔だった。夫役の山村聡は、イケメン。神戸一中、旧制一高を経て東京帝国大学文学部卒業という天から二物を与えられた人だ。★男性たちは、中折れ帽をかぶっている。★女性は、冬でもないのに手袋をしていた。★姉妹の家のやかんが素敵だった。特に柄の部分が素敵だった。欲しい・・・。■英国南部■★昭和25年といえば、京都、東京間は新幹線も走っていない時代。それなのに、姉妹は、東京、京都を何度も行き来している。★舞台は、東京と関西(京都・神戸)なのに関西弁を一人も使っていないのは不思議。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.06.11
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■トノバン 音楽家・加藤和彦とその時代■そろそろ、加藤和彦のことを語ろうか・・・高橋幸宏の想いから企画された不世出の音楽家・加藤和彦の軌跡を追った初の音楽ドキュメンタリー映画。サディスティック・ミカ・バンドの海外公演やレコーディング風景などの貴重映像を交え、日本初のミリオンヒットを生んだザ・フォーク・クルセダーズ結成秘話や日本のポップスの金字塔とも言える“ヨーロッパ三部作”に隠された逸話が明らかに。そして、不朽の名曲『あの素晴しい愛をもう一度』を新たにレコーディング。様々なジャンルのミュージシャンで紡がれ、進化し続ける楽曲の姿がスクリーンに映し出される。日本のロック・ポップス黎明期から時代を先取りした革新性や音楽性は、今なお世代を超えて多くの人々に影響を与えて続けている。 2009年に亡くなった不世出の音楽家・加藤和彦の軌跡を追った音楽ドキュメンタリー。日本初のミリオンヒットを生んだザ・フォーク・クルセダーズ結成秘話や日本のポップスの金字塔“ヨーロッパ三部作”に隠された逸話が、貴重映像の数々と共に明かされる。企画・監督・プロデュースは、「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」、「音響ハウス Melody-Go-Round」の相原裕美。★加藤和彦の活躍した時代は、私が若かった時なので、いろいろ覚えていることがある。しかし、今回、映画を見てはじめて知ったことも多かったので、それらを中心に箇条書きにメモしておく。★私は、若いころ兵庫県・龍野市という町に住んでいて、近くの姫路市でザ・フォーク・クルセダーズが来るというので見に行った。「帰ってきたよっぱらい」のあとで、大人気だった。舞台は、北山修とはしだのりひこだけで、当日は体調を崩したとかで加藤和彦は出なかった。残念・・・。★吉田拓郎の初期の作品を加藤がプロデュースしている。★加藤和彦が結婚して相手はミカさんという人というのは覚えている。「トノバンはロンドンにいる」と加藤がロンドンにいることを週刊誌に書いていたのを覚えている。★ミカと離婚、安井かずみと再婚まもなくミカと加藤は離婚するが、加藤が先に言いだしたと私は思っていた。しかし映画で、加藤に深く関わる人が、「ミカが帰ってこない」と加藤が言い一か月しても戻らないので離婚した。その日から加藤は姿を消した。4日ぶりに連絡があって「今、ZUZUと一緒だ」と言ったという。ZUZUとは、作詞家・安井かずみのこと。 郷ひろみさんの「よろしく哀愁」や竹内まりやさんの「不思議なピーチパイ」、和田アキ子さんの「古い日記」等の作詞を担当した安井かずみさん。昭和の歌謡界を語る上で外すことが出来ない名作詞家の一人です。★加藤の友人たちは、安井かずみと結婚したことについて、ビビったみたいだった。それまでは、スタッフの服装のことも言わなかったのに、安井かずみと結婚してからは、言うようになったとも。この人も?と思う人とも付き合いがあって、改めてすごさを感じた。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.06.06
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■恋するプリテンダー■この2人、最高のカップル?それとも、サイテーなウソつき・・・?弁護士を目指してロースクールに通うビー(シドニー・スウィーニー)は、街角のカフェで出会った金融マンのベン(グレン・パウエル)と最高の初デートをするが、ちょっとした行き違いによって燃え上がったはずの恋心が一気に凍りついてしまう。 数年後、そんな2人はオーストラリアで同じ結婚式に出席することになり、最悪な再会を果たす。真夏のリゾートウェディングに皆が心躍らせるなか、周囲も気を遣うほどの険悪ムードな2人だったが、復縁を迫る元カレから逃げたいビーと元カノの気を引いてヨリを戻したいベンは、お互いの望みを叶えるために恋人のフリをするというフェイク・カップル契約を結ぶ。 ハリウッド発王道ラブコメディ。破局したカップルの男女が、オーストラリアのリゾートを舞台に、それぞれの新たな人生のためにラブゲームを仕掛ける。 監督は「ピーターラビット」シリーズなどラブコメに定評のあるベテラン、ウィル・グラック。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のシドニー・スウィーニー、「トップガン マーヴェリック」のグレン・パウエルら、新世代人気スターが主演を務めている。 明るく陽気な、これぞラブコメ映画という感じ。★プリテンダーとは。「pretender」とは、本物ではないものや他人になりすます人を指す英単語である。★船での「タイタニック」ごっこ。それがもとで、海に落ちるビー。後を追って飛び込むベン。私だったら、すぐに浮き輪を投げて、周りの人に大声て知らせるわ¥((´∀`))ケラケラ★映画の冒頭、「すみません」と言って人をかき分けトイレを探すビー。映画の最後の方で、「すみません」と言いながら人をかき分け、ビーに近寄りベン。よく出来てるわ。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.06.04
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■猿の惑星/キングダム■人類よ、ひれふせ。いまから300年後、猿が圧倒的な進化を遂げた一方で、人間たちは退化&野生化し、猿たちから隠れるように暮らしていた。そんななか、巨大な王国を築き上げた独裁者プロキシマス・シーザー(ケヴィン・デュランド)によって村と家族を奪われた若き猿のノア(オーウェン・ティーグ)は、偶然出会った人間の女性ノヴァ(フレイヤ・アーラン)と共にプロキシマスに立ち向かうことを決意。しかしノヴァは、猿たちの知らない“秘密”を握っていた。 SF映画の金字塔「猿の惑星」のシリーズ最新作となる『猿の惑星/キングダム』。本シリーズは、世界中に衝撃を与えたラストシーンで知られる1968年公開の第1作を皮切りに、 1970年代前半に4本の続編とテレビシリーズ、 21世紀に入りリイマジネーション版とリブートシリーズ3部作が制作され、実に半世紀以上にわたって映画ファンから圧倒的な支持を集めてきた。★猿の惑星(1968年)★続・猿の惑星(1970年) ★新・猿の惑星(1971年)★猿の惑星・征服(1972年)★最後の猿の惑星(1973年)★PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001年)★猿の惑星: 創世記(2011年)★猿の惑星: 新世紀(2014年)★猿の惑星: 聖戦記(2017年)★猿の惑星/キングダム(2024年) そして7年ぶりの“完全新作”となる今作は、新章の幕開けを告げるストーリーが展開され、これまでのシリーズをまったく知らなくても楽しめる作品となっている。廃墟と化したビル群の光景は息を呑むほどリアル!『猿の惑星/キングダム』のVFXがすごすぎる 「改めていま私たちが生きる地球の姿は本当に正しいのか。新型コロナが世界中を襲ったように、今後人類が滅亡の危機に晒される可能性がゼロではないんだと、自分ごととして考えさせられました」(30代・女性)と、皆あまりのリアリティに現実の世界と重ね合わさずにはいられなかったようだ。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.05.16
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■ベルリン・天使の詩■この翼さえいらない。貴女にふれ、愛せるならば・・・。ベルリンの街。廃墟の上から人々を見守っている天使ダミエル(ブルーノ・ガンツ)がいる。天使の耳には、地上の人々の内心の声が聞こえる。天使の姿は子供たちには見える。コロンボ刑事役で親しまれているアメリカの映画スター、ピーター・フォーク(本人)がこれからベルリンで撮影に入る映画の脚本を読んでいる。街の中のさまざまな人々の肉声。ダミエルは、親友の天使カシエル(オットー・ザンダー)と、今日見た自然や人々の様子について情報交換し、永遠の霊であり続けながら人間ではない自分にいや気がさしている。図書館は天使たちの憩いの場だ。老詩人ホメロス(クルト・ボウワ)が失われた物語を探している。サーカスに迷いこんだダミアンは、空中ブランコを練習中の美女マリオン(ソルヴェイグ・ドマルタン)を見て一目惚れをする。天使が舞い降りた古都ベルリン。ヴィム・ヴェンダースが壮麗な映像美で綴るファンタジー「ベルリン・天使の詩」。 「ベルリン・天使の詩」キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!有名な映画で、見ていなかったから、「午前十時の映画祭」でやってくれないかな・・・と思っていたら、今年あったので早速見てきた。★製作年:1987年★製作国:西ドイツ フランス★初公開日:1988年4月23日★上映時間:128分★ドイツ分断の象徴であり、かつ東西冷戦の象徴でもあったベルリンの壁がまだあった時代。壁どころか、戦後の景色もあったベルリン。特に広場などを使ってサーカスのシーンがあるが、今は無くなっている。■「この作品を今見ると、これは記録映画だ。■ほとんどの場所が今は存在しない。あの図書館と天使像は別として、すべてが消えた。消えたのは壁だけではない」。ヴィム・ヴェンダース監督が「ベルリン・天使の詩」を作ろうとしたきっかけが載っていた。「毎日、街を歩いてメモを取り、街からの物語の暗示を期待した。歩いていると、天使の姿を至る所に見つけた。住宅の屋根や古い墓地など、思いも寄らぬ場所にあった。気をつけて見ると、街は石や木や大理石の天使であふれている。」 映画の中には、様々な人の様々な暮らしがあった。それらの庶民の部屋は、ものすごく小さく狭い。★ヴィム・ヴェンダース監督は「パリ・テキサス」の監督だとこの映画を見てしった。午前十時の映画祭の「ベルリン・天使の詩」の後は、「パリ、テキサス」が上映される。■パリ、テキサス■・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.05.14
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■ピクニック at ハンギングロック■ある晴れたバレンタインの日に、彼女たちは姿を消した・・・。1900年2月、オーストラリアビクトリア州。アップルヤード女学校の生徒十数名が、近くのハンギング・ロックと呼ばれる岩山へピクニックに出かける。 岩山の麓に着くと、なぜか教師たちの時計が12時で止まってしまうが、引率の女性教師マクロウ先生は磁気のせいだと言う。 午後になり、マリオン、ミランダ、アーマ、イーディスの4人が岩面を測定するため岩山に登る。途中、近くに住むマイクルらの家族と出会い、とりわけ美しいミランダを見たマイクルはその美しさに心を奪われる。 4人の生徒は岩山へ登ると、頂上近くの岩の上で昼寝をする。突然ミランダ、マリオン、アーマの3人が起き上がり、イーディスの呼びかけに応えず去ってしまい、イーディスは悲鳴を上げて逃げ帰る。学校では、夜になっても戻らない生徒たちをアップルヤード校長が待っていたが、ようやく馬車が帰って来ると、3人の生徒とマクロウ先生までもが岩山で行方不明になったと知らされる。 岩山で捜索が行われるが手がかりは見つからない。イーディスは泣きながら皆の基へ帰る途中、厳格な性格のマクロウ先生が、なぜかスカートを履かず下着姿で登って行くのを見かけたと証言する。 ★「シネマファッション」という1991年に発売された本で「ピクニック at ハンギングロック」を見て以来、見たいと思っていた映画に30年来の思いが叶って見ることができた。★あるバレンタインの日、ピクニックに来ていた女学校の生徒がいなくなった、という話。しかし、いなくなったのは、1900年、今から120年以上前の少女たち。いや、少女というより乙女。■イギリス・バース郊外のホテル■★学校は、こんな感じの大きさと形だった。みんな白いワンピースを着ている。髪はみんな長くてよく手入れされている。2月といえど、南半球なので暑い。しかし、町中では決して手袋を脱いではいけない。★彼女たちのエチケットは、人に肌を見せないこと。だから、暑くても黒い靴下を履くし手袋もする。半袖は着ない。長袖の白い服。それぞれフリルやレエスで少しずつ違うが、雰囲気はみな同じ。この服は、ハレの日の服だと思う。授業を受ける時の服は、もっと動きやすい感じの制服だった。★部屋の様子も素敵だった。箪笥の上の小さな鏡台、黒いアイアンのベッドには、金色で模様が描いてあるのがあった。これ以外もベッドは、全て良き!★ボッテチェルリのエンジェルのような乙女が出てきて眼福な映画だった(⌒∇⌒)★製作年;1975年★製作国:オーストラリア★初公開日:1986年4月26日この映画、てっきり80年代の映画だと思っていたら、なんど制作が1975年。なぜ、その後10年以上も公開されなかったのかと思った。当時、1944年生まれの監督・ピーター・ウィアーは20代だった。オーストラリアのまだ無名の監督に、映画を上映しても成功することは見込めず、10年間眠っていたのではないか。1985年、サスペンス映画『刑事ジョン・ブック 目撃者』でアメリカ進出を果たし、アカデミー監督賞にノミネートされる。そこで、「ピクニック・・・」も公開されたのだと推測する。今日まで、「刑事ジョン・ブック」が「ピクニック at ハンギングロック」と監督が同じって知らなかった。映画の効果音というかBGMというかが、不思議な怖い雰囲気だった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.05.11
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■青春18×2 君へと続く道■私たち、どんな大人になるんだろう。始まりは18年前の台湾。カラオケ店でバイトする高校生・ジミー(シュー・グァンハン)は、日本から来たバックパッカー・アミ(清原果耶)と出会う。天真爛漫な彼女と過ごすうち、恋心を抱いていくジミー。しかし、突然アミが帰国することに。意気消沈するジミーに、アミはある約束を提案する。時が経ち、現在。人生につまずき故郷に戻ってきたジミーは、かつてアミから届いた絵ハガキを再び手に取る。初恋の記憶がよみがえり、あの日の約束を果たそうと彼女が生まれ育った日本への旅を決意するジミー。東京から鎌倉・長野・新潟・そしてアミの故郷・福島へと向かう。鈍行列車に揺られ、一期一会の出会いを繰り返しながら、ジミーはアミとのひと夏の日々に想いを馳せる。たどり着いた先で、ジミーが知った18年前のアミの本当の想いとは。★ジミー18年前は台湾の高校三年。夏休み、カラオケ店でバイト中にアミと出会う。ゲーム会社の代表を務めていたが、突然解任されてしまう。失意の中帰省した実家で昔アミから届いた絵ハガキを見つけ、日本で旅をすることに。★アミ18年前 バックパッカーとして日本を発ち台湾を訪れる。財布を失くし、ジミーがバイトするカラオケ店に住み込みで働くことに。絵を描きながら世界中を旅することが夢。★映画メモ★★物語は、ジミーの視点から描かれている。突然、バイト先に現れた日本人女性・アミ。アミは、なぜ急に日本に帰ったのか?気まぐれなのか?それとも、彼女自身が言っていたように「彼氏は四つ年上の男性」のためなのか?ジミーの片思いの視点から描かれていた。★視点を変えてみると、彼女の謎がわかった。伏線回収で、すっきりする。★アミを演じる清原果耶の美しさよ。★青春ものでありながら、旅もののこの映画、台湾と日本の観光シーンが満載。ランタンを飛ばすという台湾のシーンは、一度見てみたいと思っている。★ランタンを飛ばすシーンの前に「連れていきたい所がある」とアミを誘うジミー。このセリフが私はどうしてもひっかる。「連れていきたい」ではなく「一緒に行きたい」ではないのか・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.05.09
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■陰陽師0(ゼロ)■平安の闇を若き安倍晴明は祓えるのか。呪いや祟りから都を守る陰陽師の学校であり、行政機関でもある“陰陽寮”が政治の中心だった平安時代。呪術の天才と呼ばれる若き安倍晴明は、陰陽師を目指す学生とは真逆で、陰陽師になる意欲も興味もまったくない、人嫌いの変わり者だった。ある日、晴明は貴族の源博雅から、皇族の徽子女王を襲う怪奇現象の解決を頼まれ、衝突しながらも共に真相を追う。 安倍晴明の生誕1100年を記念し、晴明が陰陽師になる前の物語を、原作者の夢枕獏の全面協力のもと映画化。監督と脚本を『K-20 怪人二十面相・伝』の佐藤嗣麻子が担当する。若き安倍晴明を『羊と鋼の森』の山崎賢人、源博雅を『寄生獣』の染谷将太、徽子女王を『ハルカの陶』の奈緒が演じるほか、安藤政信、村上虹郎、板垣李光人、國村隼、北村一輝、小林薫らが脇を固める。「陰陽師」とは、陰陽道の官僚で、天文暦や方位学、占いなどの知識を持っていた人々のことを指します。陰陽師は、日本の古代から中世にかけて、天皇や貴族たちに仕える官僚として活躍しました。陰陽師たちは、天文暦や方位学、占い、祭祀、風水などを担当し、天皇や貴族たちの日常生活や政治・社会に大きな影響を与えました。飛鳥時代(7世紀後半)に天武天皇により設置され、明治2年(1869年)に時の陰陽頭、土御門晴雄の死を機として翌年廃止された。安倍晴明は、土御門家(つちみかどけ)の祖。★安倍晴明は、大河ドラマ「光る君へ」によく出てくる。このころから花山天皇の信頼を受けるようになったらしく、記録にしばしば晴明が占いや陰陽道の儀式を行った様子が見られるようになる。花山天皇の退位後は、一条天皇や藤原道長の信頼を集めるようになったことが、道長の日記『御堂関白記』などの当時の貴族の日記から覗える。映画は、若き日の晴明なので、道長は出てこなかった。(* ´艸`)★安倍晴明役の山崎賢人は、「ゴールデンカムイ」を見たことがあるだけ。調べてみたら沢山主役で出ている。今回見て、人気なはずだと分かった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.04.27
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■異人たち■お父さん、お母さん、会いたかった・・・。ロンドンのタワーマンションで暮らす40代の脚本家アダムは、12歳の頃に死別した両親との思い出に基づく脚本を手掛ける日々を送っている。そんなある日、幼少期を過ごした郊外の家を訪れると、そこには30年前に他界したはずの父と母が当時の姿で住んでいた。心の隙間を埋めるように両親の元に足繁く通う一方で、アダムは同じマンションの住人ハリーとしだいに距離を縮めていく。 幼い頃に亡くなった両親と邂逅する中年男性の不思議な経験を描いた山田太一による小説「異人たちとの夏」を、舞台を現代のイギリスに移して再映画化。「シャーロック SHERLOCK」のアンドリュー・スコットが主演を務め、『aftersun/アフターサン』のポール・メスカル、『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベル、「ザ・クラウン」のクレア・フォイが出演する。メガホンをとったのは『荒野にて』のアンドリュー・ヘイ。★「リトルダンサー」の主役の男の子、ジェイミー・ベルが主人公アダムの亡くなった父親役で出ていた。★調べてみると、ジェイミー・ベルは、「ジェイン・エア」のジェインに求婚する牧師役でも出ていた。★私の両親は、父は私が52歳の時に、母は、私が、61歳の時になくなった。私は、結婚して、子どもも二人とも成人し母の時には、すでに孫もいた。このことが両親が私に残してくれた一番のありがたいことだと思っている。今、私は、70歳半ばを過ぎて、娘も40歳半ばを過ぎている。ここまで元気にいられたのが、一番の子ども孝行だと思っている。(映画の中にロンドンの地下鉄が出てきた。)主人公、アダムは12歳になる前に両親を同時に亡くした。アイルランドのダブリンに住む、祖母の元で育てられる。主人公は、心のより所となる家族=家庭を幼くして失った。両親を同時にくし、心の拠り所をなくした喪失感は、いかばかりだったか。大人になって、普通に結婚して、子どもを持つなどすれば、家族を失った悲しみは、まぎれるだろう。しかし、彼はゲイだった。子どもに頼られるような心の拠り所として家庭を築くのは、難しい。彼の寂しさが心に染みる映画だった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.04.24
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■プリシラ■♪音が出ます!!恋と孤独で着飾っていた。世界が憧れるスーパースター、エルヴィス・プレスリーと出会った14歳のプリシラは、たちまち恋に落ちる。やがて彼女は両親の反対を押しきり、エルヴィスの大邸宅で共に暮らし始めるように。魅惑的な別世界に足を踏み入れたプリシラにとって、彼の色に染まり、そばにいることがすべて。しかし、そんな彼女を待っていたのは波乱に満ちた日々だった。 エルヴィス・プレスリーの元妻プリシラ・プレスリーの回想録「私のエルヴィス」を基に、彼女の人生とエルヴィスとの関係を描く。『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』のソフィア・コッポラが監督を務め、『パシフィック・リム:アップライジング』のケイリー・スピーニーがプリシラに扮する。また、エルヴィスを演じるのは、「キスからはじまる物語」のジェイコブ・エロルディ。★びっくりした、プレスリーが、14歳の女の子と付き合っていたとは・・・。彼には、幼女趣味があったのかな?★エルビスは、プリシラに「髪の色は黒に、化粧は濃いめに、柄物の服は禁止・・・」などと細かく指図する。幼い少女を自分の手元において、自分の好みに育てていくという「源氏物語」の紫の上を思い出した。★エルビスの取り巻きがバーで見かけた14歳のプリシラにエルビスのパーティに来るように誘う。そして、それをエルビスに差し出すのだ。これって、ダウンタウン・松本の女性問題を思い出した。松本の取り巻きも、女性に声をかけて、パーティに呼び、女性を松本に「上納」する。 ★有名人の影の部分を描きたかったのかもしれない。しかし、光が強くないと影が強く描けない。プレスリーの舞台をもっと魅力的に描いてほしかった。■♪この胸のときめきを [日本語訳付き] エルビス・プレスリー■■プリシラとエルビス■■♪「好きにならずにはいられない、Can't Help Falling In Love」■■映画「エルヴィス」■■動画:エルビスとプリシラ■・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.04.20
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■リトル・エッラ■友情なんていらないって思っていたけれど。人と仲良くするのが苦手な人もいる。特にエッラにとっては難しいことだった。エッラが唯一仲良くできるのは、おじさんで“永遠の親友”であるトミーだけ。両親が休暇で出かけている間、トミーと過ごすのを楽しみにしていたエッラだったが、夢の1週間は悪夢へと変わってしまう!オランダからトミーの恋人スティーブがやってきたのだ。トミーとスティーブは英語で話すため、何を話しているのか全く分からないエッラ。のけ者にされたような気分になり、トミーを取られるのではないかと気が気でない。親友を取り戻したいエッラは、彼女と友達になりたがっている転校生オットーの力を借りてスティーブを追い出すための作戦を実行するのだが…。★スエーデンって人口が少ないし、英語が通じるからか、スエーデン語の映画を見たのは、はじめてかもしれない。言語はスウェーデン語が公用語であり、他にサーミ語やフィンランド語などが存在する。エッラはまだ小学生だから、英語ペラペラってわけにはいかないけど、トミーおじさんとオランダから来た恋人のスティーブは、英語で会話。北欧は、一つって感じる。★おじさんの恋人は、女性と勝手に思っていた私。実は、男。誰もそれについて、意見を言わない。オンブズマン制度(行政を独立した立場の者が監視する制度)の発祥地として知られ、現在では様々なオンブズマン制度が行政監視のみならず社会のマイノリティー差別の監視の役割も担っている。海外から来た人であろうと、同棲カップルであろうと、まったく関係ないのが羨ましかった。★エッラの同級生らしき男の子がお墓に花を供えていた。日本だと墓地は、お墓がずらりとならんでいるが、スエーデンのばあい、緑地のよう。墓地を囲む鉄の囲いも素敵で墓地らしくない墓地。日本もこういうお墓だったらいいのに・・・。スエーデンは、北欧諸国では最多の人口を有するとはいえ、人口は約1045万人(2021年12月スウェーデン統計庁による)。街がごちゃごやしていないのは、人口が少ないからだろう。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.04.16
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■PAST LIVES(パルト ライブス)/再会■君にずっと会いたかった・・・。ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソン。ふたりはお互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいたふたりは、オンラインで再会を果たし、お互いを想いながらもすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れる。24年ぶりにやっとめぐり逢えたふたりの再会の7日間。ふたりが選ぶ、運命とはーー。■PAST LIVES(パルト ライブス)/再会■私たちの出会いや別れを巡る現状は、グローバリゼーションやインターネットの普及、ソーシャルメディアの発展と不可分である。ナヨンから名前を変えてニューヨークで暮らす24歳のノラと、ソウルで暮らすヘソンを再会させたのはフェイスブックとスカイプだ。 おそらく舞台はデヴィッド・フィンチャー監督の『ソーシャルネットワーク』(2010)が公開された2年後の2012年で、新しいテクノロジーの登場により、出会いと別れの形が変化していった2010年代初頭の空気を感じることができる。韓国語で縁や運命を意味する「イニョン」という言葉が象徴的に出てくるが、それも出会いと別れの不条理を解決してくれる魔法の言葉にはならない。3人の関係性や、出会いや別れの理由にも、明確な解答は示されず、そのわからなさをわからないまま愛そうとしているところこそが本作のカタルシスだ。 監督と脚本を務めたセリーヌ・ソンの長編デビューとなる本作は、12歳の時に韓国からカナダへ移住し、現在はニューヨークで活動している監督自身の実体験をもとにしたパーソナルな作品だが、同時に出会いと別れの不条理さも描く。納得や説明ができる出会いや別れなど、この世界にはひとつもないという公理を、35ミリフィルムカメラにそのまま焼き付けているのだ。胸を打つ作品だった。しかし、ヒロイン、ノラが不満。12歳の少女から24歳の女性になる場面。彼女はどう見ても24歳に見えない。40~50代に見える。次に36歳の時も、若さが足りないと感じた。アメリカ人の東洋人のイメージがこれなのか?可愛らしさがまったくなくて、きっぱりとした感じの容貌だ。韓国語と英語を完璧に喋れると女優を選んだのだと思うが、残念だ・・・。自分で決められないから12歳の別れが一番可哀そうだた。20代後半で出会っていたら、二人の運命は変わっていただろう。かの時に 我がとらざりし 分去れの 片への道は いづこ行きけむ 美智子皇后(意味) あの時、私が選ばなかった道を進んでいたらどうなっていただろう・・・。▲■喫茶店・再会■・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.04.13
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■あの夏のルカ■秘密を抱えたあの夏、僕たちは少し大人になった…。1950年代の北イタリアの港町ポルトロッソ。そこの住民たちは海に住むシー・モンスターを恐れており、一方のシー・モンスターたちも人間を恐れていた。そして、2つの世界は海面で隔てられ、決して交わることはなかった。そんなシー・モンスターの少年ルカ・パグーロは、海底に沈んでいる人間のものに興味を持ち、人間の世界への好奇心を止められずにいた。そしてある夏の日、人間の世界を知る同じくシー・モンスターのアルベルト・スコルファノと出会った彼は、シー・モンスターの掟を破り彼と共に陸に足を踏み入れる。彼らは、シー・モンスターの掟として、「海の世界を離れてはいけない」・「人間に見られてはいけない」・「水に濡れてはいけない」がある。彼らは水に濡れるとシー・モンスターの姿になり、乾くと人間の姿になるという性質を持つ。 水中の生物が地上に憧れるというのは、「人魚姫」が有名。「あの夏の日のルカ」も水中に暮らすシー・モンスターが人間の世界に憧れるというストーリー。「人魚姫」のように暗く辛い話ではないのがホッとする。●映画メモ●★水の中の世界を描いているのが素晴らしかった。ルカを羊飼いの少年風に描いている。羊の代わりに小さい魚。牧場の草の代わりに細かな海藻。ルカのベッドは、海藻で作られている。★彼らは水に濡れるとシー・モンスターの姿になり、乾くと人間の姿になるという性質を持つ。普段、人間として暮らしていても、手を洗ったり、雨が降ってきたりと水と接する機会は多いのだ。そういう、ドキドキ感が物語をだらけさせない。『あの夏のルカ』の日本版エンドソングは、井上陽水による夏の定番曲『少年時代』。この映画によく合っていた。■主人公のルカに激似のとわ君。カワイイ!!■・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.04.11
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■ゴジラ-1.0■戦後、日本。無(ゼロ)から負(マイナ)へ。生きて抗(あらが)え。戦争によってなにもかもを失った日本は、焦土と化していた。戦争から生還するも、両親を失った敷島浩一は、焼け野原の日本を一人強く生きる女性、大石典子に出会う。戦争を生き延びた人々が日本復興を目指すなか、追い打ちをかけるかのように、謎の巨大怪獣ゴジラが出現。圧倒的な力を持つゴジラに、人々は抗うすべを模索する。 ゴジラ70周年記念作品として制作されたゴジラ作品30作目。山崎貴が監督・脚本・VFXを手掛け、『君の名は。』の神木隆之介が主人公の敷島浩一、『君の膵臓をたべたい』の浜辺美波がヒロインの大石典子をそれぞれ演じる。「東京リベンジャーズ」の山田裕貴をはじめ、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介らが脇を固める。★戦争から生還するも、両親を失い、荒廃した日本で、典子と出会う。敷島浩一に 神木隆之介。★焼け野原の戦後日本を単身で強く生きる女性。戦争帰りの敷島と出会う。大石典子 に浜辺美波。 朝ドラ「らんまん」やないかい!!( ´∀` ) 第96回アカデミー賞視覚効果賞受賞したこの作品で山崎貴監督 が監督、脚本 、VFX。山崎監督は、CGによる高度なビジュアルを駆使した映像表現・VFXの第一人者。『ALWAYS 三丁目の夕日』(05)では、心温まる人情や活気、空気感を持つ昭和の街並みをVFXで表現し話題になったのは、記憶に新しい。 この作品でも、戦後の風景やゴジラとの闘いなどCGが使われている。この作品の良さは、とくに人間ドラマとゴジラ登場シーンのバランス。ゴジラと人間との闘いが面白いのだが、危険をおかしてもゴジラと戦わねばと思う人々の心情がバランスよく描かれている。 主役の敷島浩一が怪我をして病院へ運び込まれるが、その時のベッドが、黒いアイアンでシンプルで良き!白いアイアンのベッドはあるけど、黒の気に入ったのは、なかなかないので欲しい・・・。 第96回アカデミー賞視覚効果賞受賞効果で月曜日というのに満席だった。山崎監督は、今後5~6年まで仕事が決まっているというがこれもアカデミー賞効果だろう。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.03.29
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■Here ヒア■「この」瞬間「この場所」で、「この」偶然をブリュッセルに住む建設労働者のシュテファン(シュテファン・ゴタ)は、アパートを引き払い、故郷・ルーマニアに帰国するか悩んでいる。姉や友人たちにお別れの贈り物として、冷蔵庫の残り物で作ったスープを配ってまわる。出発の準備が整ったシュテファンはある日、森を散歩している途中、以前レストランで出会った女性シュシュ(リヨ・ゴン)と再会。そこで初めて彼女が苔類の研究者であること知る。足元に広がる多様で親密な世界で2 人の心はゆっくりとつながっていく……。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆★ルーマニア生まれの主人公シュテファン。中国語を話す若い女性シュシュ。二人の話す言葉はフランス語だ。ベルギーの隣の国、オランダを旅行したさい、オランダ人があまりに上手に英語を使っているので、「普段は何語を使っているのですか?」と聞いたことがある。ドイツ語、フランス語、英語という答えだった。ベルギーもフランスが隣なので、普段からフランス語を使っているのだろう。もちろん、ドイツも近いし、英語も必須なのかもしれない。★ベルギーは、イギリスとも海底トンネルで繋がっていて、ロンドンとブリュッセルは、乗り換えしなくても行ける。東京、大阪くらいの感じなのだろう。ドイツとも列車で繋がっていて、2011年、イギリスにいた下の娘は、ロンドン→ブリュッセル→フランクフルトに到着。日本から先に行っていた私と合流したことがある。イギリス、フランス、ドイツ、オランダなどなど隣接する国も多くて交通も便利。だからヨーロッパの国から働きに来るのだろう。「ヨーロッパ大陸を横断した列車が始めて走ったところ」という会話が映画の中で2度あったのは、そういうところからなのかもしれない。便利な国にいながら、主人公シュテファンは、自分の車でルーマニアに帰るという。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆★中国人女性・シュシュは、苔の研究者。日本人は、寺や日本庭園を通じて、苔に親しんでいるが、海外では苔を愛でるというのは、珍しいのかもしれない。以前、イギリスのテレビが「コケダマ」といって紹介していた。▲■こけむしろ■▼何が起こるでもないけど、いい映画だった。▲この服の色は「モスグリーン」。モスとは苔のこと。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.03.27
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■FLY!/フライ■じっとしていたら「はじめて」と出会えない。アメリカの北東部ニューイングランドの小さな池に暮らす、カモ一家の父マックは「池にいれば一生幸せに暮らすことができる」と信じていた。そんなある日、一家が住む池に新たな居住地へ移動中の渡り鳥が飛来する。彼らの自由な姿に大興奮した妻パム、息子ダックス、そして娘のグウェンは、マックに外の世界を見てみたいとねだる。そんな家族の猛プッシュを受け、マックはついに初めての大移動を決心する。 日本のお家芸は、アニメだというけど、この作品を見ると、「そうかな?海外にだってすごいアニメはあるのに・・・」と思う。それほど好きな作品だった。 渡り鳥なのに一度も小さな池から出たことがないカモ一家の初めての大移動を描くファミリーアドベンチャー。いいところは、鳥の顔の描き方がユーモアたっぷりで可愛いところ。それだけではない。 カモ一家の渡りを通して、人間社会がいかに、鳥の邪魔をしているかをコミカルに描いている。ニューヨークの林立するビル。ガラス窓や、橋や電線、絶え間なく行き交う車も鳥にとっては危険だ。人間中心の世界が動物をいかに排除したものなのか、そんなことも描いていて、日本のアニメよりもいいと思う。日本のアニメでよかったのは、「風の谷のナウシカ」くらい。 今回の冒険は、ジャマイカへの旅だったが、世界中のあちこちに行って欲しい。つまり、続編を期待してしまうほど気に入った。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.03.21
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