臨床の現場より

臨床の現場より

PR

プロフィール

head&neck

head&neck

カレンダー

コメント新着

かんじゃ@ Re:昌虎さん(03/09) 大病院の耳鼻科の先生ってすぐ扁桃腺切り…
seo群发@ Re:いい話ですね(07/20) 英文SEO <small> <a href="http://ask.se…
ixdromedrz@ Re:いい話ですね(07/20) ixdromedrz <small> <a href="http://www…
ニコン 一眼レフ@ nkbggujtvs@gmail.com Have you ever considered about adding a…
オメガ レディース@ nkbggujtvs@gmail.com Do you have a spam issue on this blog; …

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2024.12
2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2010.09.24
XML
カテゴリ: その他
 その日、私はいつものように夜遅くまで実習室にこもり解剖をしていました。人気の少なくなった夜10時ごろ、そろそろ切り上げて同級の仲間と軽く食事して家に帰ろうと大学を出ました。

 私は、仲間と一緒の時も、彼女と一緒の時もよくこの店で食事をしました。この夜、お店に入ると、おかみさんが私に走り寄って来ました。

「あんたの彼女が夕方に来たよ。なんでもしばらく来れないって言っていたけど。どうかしたのかい?」
「え?全然しらないけど・・・何時頃ですか?」
「ええと、5時過ぎだったかね。男の方と一緒だったけど。」

 私は不安になり、食事もせずに店を飛び出しました。急いでアパートに戻りましたが、電気は消えており、人のいる気配はありません。鍵を開けて、部屋の明かりをつけました。

 もちろん、彼女の姿はありません。
 たくさんあった彼女の荷物も、全て無くなっていました。

 その横には、彼女の字で一言だけ書かれた小さなメモが置かれています。

「永遠に愛しています」

 彼女が持っていたアパートの合鍵は、郵便受けに入れてありました。


次回に続きます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010.09.24 20:45:01
コメント(1) | コメントを書く
[その他] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: