たこやっしーさん、こんばんは

きっと、サリエリも優れた音楽家だったと思いますよ。

ここで、私の友人がビートルズに関していった台詞を引用します。

「ジョージ・ハリソンは天才的だった。ただ、あの時代のジョン・レノンとポール・マッカートニーは本物の天才だった」 (2004年05月28日 12時23分33秒)

田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2004年05月24日
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カテゴリ: 超硬派
最近、ちょっとゲイジュツ?づいてる田中およよNo2です。

「アマデウス」はアントニオ・サリエリから語られるヴォルフガング・アマデウス・モーツアルトのお話の映画です。
評価は非常に高く、潮干狩りみたいに1984年の映画賞を取りまくっている。

チェコのプラハをロケ地とした美しい音楽映画であり、なにより人間ドラマである。

暗闇から「モォーツアルト!」とのサリエリの叫び声が放たれ、小気味の好い「交響曲第25番 K183」が流れ、わくわくしてるうちに映画が始まる。

先に言っとくと、私は年に一度、交響曲を聞くか、聞かないかの人間なので、これから話すこと、特に音楽に関しては素人の感想って思ってくださいね。

監督はミロシュ・フォアマン。
代表作は「カッコーの巣の上で」「マン・オン・ザ・ムーン」「ラリーフリント」などがある。
なぜ、代表作かというと、私が見てるから(笑)

人の罪を許す寛容の精神と、そして、人間への狂気のサイドへのアプローチの方法がいい。

よく、狂気というとイっちゃった人間を描いている映画が多い。
私も学生のときは好んでいた。
コッポラの「地獄の黙示録」、スコセッシの「ラクシードライバー」…
純粋な狂気に憧れさえ抱いた。
その狂気は100%であり、まやかしもなにもない。
勿論、これらの映画のレベルが高いのは言うまでもない。

しかし、「アマデウス」でサリエリがモーツアルトに抱く、嫉妬と羨望が混じった感情は純粋ではない。
普通の人間が持つ、だからこそ複雑な感情なのだ。

サリエリは今でも、ピアノ(だったと思う)の教本に音楽を残す優れた音楽家のようだ。
だけど、彼は努力を重ね、世渡りの知恵を見につけ、日々もがき苦しむ、ある種、普通の人なのだ。


だから、行動自体は知恵もなく、幼稚である。
バカの中のあんぽんたんである。
音楽以外は。

私だってモーツアルトには、ベートーベンや、マーラーが持つ感情の流れがまったくないように思えるのだ。
「交響曲第41番 K551」通称「ジュピター」や、最後の「レクイエム K626」には絶望と希望が混在している。

あるのは音楽の美しさだけなのだ。

我々がモーツアルトで聞いているのは音楽だけだ。

しかし、もし、音楽を生み出す人間を直接見たのだとしたら。
どんな感情が湧きあがるだろう。
しかもこちらは、毎日、音楽に苦労しているのだ。
その横で、寝たり起きたりするように音楽を生み出す天才がいたら。

才能に驚愕しつつ、認めたくない気持ちが湧き上がってきたとしたら。

サリエリの狂気と苦悩が始まる。
つまり、優秀な人に対して凡人が持つ感情がそこにはある。

だから「アマデウス」は、淀川長治さん曰く地獄絵図なのだ。
極悪人のために用意された地獄は地獄ではない。

本当の地獄は普通の人が表と裏の感情を同時に持ってしまったときに始まる。
そう、サリエリのように。
心が引き裂かれてしまう。

つまり、「アマデウス」は普通な「あなた」の地獄なのだ。

サリエリはこの地獄に一生苦しむことになる。
しかも、モーツアルトは最後にベットの上で謝りながら、サリエリのつぐないを聞く前に、天に旅立ってしまうからだ。

謝ることさえできない、サリエリ。
誰にも向けえることのできない、嫉妬と情念を抱えたまま、サリエリは死ぬことができないのだ。

そこで、サリエリの語りは終わる。

映画という表現で普通の感情って描くのが難しいと思う。
なにしろ、とても複雑だってことだから。

この「アマデウス」は人間の複雑さを知って、受け止めるにもいい映画だ。
人間はいい感情ばっかりあるわけじゃない。
いい感情の裏には、嫉妬なんかが隠れている。
それも、人間。

しかたないじゃないの、いいじゃないの、きっと、許してあげましょう。

美しい舞台と、音楽に囲まれながら、「あなた」の感情を知る、傑作だと、私は思いますよ。

是非、見てみてね。

アマデウス ワーナーホームビデオ様より
是非、ご覧ください。





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最終更新日  2004年05月24日 23時38分27秒
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Re:「アマデウス」(05/24)  
私もこの映画何度か見ました。

モーツァルトを演奏するときに
よく言うのが「愛」です。
彼が持っていたのは「愛」なのです、と…。

ところで、以前レッスンで
「偉大な作曲家は誰だと思うかね?」
っと先生に質問を受けたときのこと
「バッハです。」
っと答えた私。先生の反応はちと複雑だった。
やっぱりモーツァルトの本場でこの質問に
私の答えはいけなかったかしら。 (2004年05月25日 00時20分01秒)

≪*☆*かな*☆*≫さん、Re[1]:「アマデウス」(05/24)  
≪*☆*かな*☆*≫さん、こんばんは

最近、およよは夜更かし気味です。

>モーツァルトを演奏するときに
>よく言うのが「愛」です。

>「バッハです。」
>っと答えた私。先生の反応はちと複雑だった。
>やっぱりモーツァルトの本場でこの質問に
>私の答えはいけなかったかしら。
-----

「愛」ですか。
うーん、そうなんですね。
参考になりました。

さて、突然ですが…
○先生の反応コンテスト!(ウィーン限定)

「モーツアルト」-100点
うむ、君は音楽をとても、愛していて、よくわかっている。

「ワーグナー」-65点
なかなか、君は大仰な音楽が好きみたいだね。

「エルガー」-45点
むむむ…威風堂々はいい曲だね、うん、これ、いやこれだけはいい曲だね。

「ドピュッシー」-20点
なぜ、ウィーンに来たんだね、理由を是非、聞かせてもらおうか。

「エアロスミス」-落第
帰れ!
生徒名簿から抹消してやる!!

「シュトラゼバリウス」-不問
うむ、偉大だけど、うむ。
君はバカか天才か、よくわからん。

こんなもんじゃないでしょうか? (2004年05月25日 00時32分26秒)

Re:「アマデウス」(05/24)  
Lois Lucca  さん



物語の壮絶な迫力に圧倒されながら
感情を整理しきれずに。。

いた映画ですが。。
およよさんの日記で。。

ちょっと整理できました。
あとは。。自分の仕事なんですが。

もう少し。。頭のすみにおいておいておかなければ
ならないな。。と思います。 (2004年05月25日 08時57分29秒)

Lois Luccaさん、Re[1]:「アマデウス」(05/24)  
Lois Luccaさん、こんにちは

>いた映画ですが。。
>およよさんの日記で。。
>ちょっと整理できました。
>頭のすみにおいておいておかなければ
>ならないな。。と思います。
-----

参考になれば、ありがたいです。

ま、映画は気楽に見れるのが一番。
その気分になったら、お酒でも飲みながら見るのも一つかもしれないです。

そうそう、「アマデウス」の英語ってミョーに聞き取りやすいのですが、なぜでしょう? (2004年05月25日 12時22分52秒)

Re:Lois Luccaさん、Re[1]:「アマデウス」(05/24)  
Lois Lucca  さん
田中およよNo2さん
アマデウスの映画は。ヨーロッパが舞台なので。
ブリティッシュアクセントでしたね。
英国人の普通の会話はものすごくなまっていますが。ヨーロッパの人の使う。英語は奇麗だったりするのでした。

それは。やっぱり

マイフェアレディでもヒビンズ先生がイライザの英語を矯正して。
社交界にデビューさせたとき。
ハンガリアンの言語学者が。
(頭がくるくるカールした。。)
彼女のアクセントは完璧。
もはや英国では死語になった美しい英語を話すといっていました。
確かに。。ある程度の英語を話すヨーロッパ人のほうが普通の英国人より。奇麗な英語を話すのです。
といっても。
ということではないかな~~と思いますが。。
(?。?)
(2004年05月25日 14時46分25秒)

Lois Luccaさん、Re[1]:Lois Luccaさん、Re[1]:「アマデウス」(05/24)  
Lois Luccaさん、こんばんは

>ブリティッシュアクセントでしたね。
>彼女のアクセントは完璧。
>確かに。。ある程度の英語を話すヨーロッパ人のほうが普通の英国人より。奇麗な英語を話すのです。

-----

まあ、関西人の日本語より、外国の人の日本語のほうが美しいってことはありますよね。

前の会社で「ぞうさん」を「どうさん」と言ってしまう和歌山の人は「俺は、ピーター・バラカンより日本語が下手糞だ」といってました。

中途半端で笑えなかったです。
(2004年05月25日 23時16分34秒)

Re:「アマデウス」(05/24)  
私もこの映画は何度もみましたが、演劇を見にいきました。池袋サンシャイン劇場に。・・ひょえぇ~古!でも、モーツァルトをサリエリが殺したと言う事実はないそうです。サリエリはなんと!ベートーベンの先生だった?サリエリは我々凡人、モーツァルトは天才。しかし、人生は必ずしもそうとは限らない。残ったものはモーツァルトの美しい音楽のみ。どんないきさつがあろうと、我々現代人は、モーツァルトの単純でしかも辛らつ、癒し、そして人間究極の暗さ、うt (2004年05月28日 00時54分30秒)

Re[1]:「アマデウス」(05/24)  

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