田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2004年05月31日
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テーマ: 住宅コラム(1810)
カテゴリ: ほどよく
僕らが忘れないモノって、なんだろう?

雨は折り畳み傘の外から降り込んできた。
冷たかった。

ふと、帰宅途中で見上げた。
多分、風の流れが違ったのだろう。
建物が壊されていた。
コンクリートや廃材で盛り上がった上に、ショベルカーがいた。
明日の仕事までの休息は雨で台無しにされているようだった。

そして、ふと、私は思った。

何が壊されたっけ?

しばらくたたずんでいたが、私はそれが家らしきものであったことしか、思い出せなかった。
毎日、駅までの通勤に通っている道なのに。

しばらくすると新興住宅地があった。
「オール電化」が売り物の住宅だ。
明かりが漏れ、食事の匂いがしてきそうだ。

ここはなんだったか思い出せる。
竹林だ。
小学生の頃、風が吹いたり、雨が降ると独特の葉がかすれる音がして、怖かった。
オヤジは運転中の道路にいつイタチが飛び出すかが、怖かったようだ。

記憶というのは、おかしなものだ。



ショベルカーがあった、壊される前の家には確かに誰かが生きて、食事をし、排泄をし、睡眠していたはずなのに。
あの、明かりの漏れたオール電化の住宅地のように。

そうやって、私も家に戻る。
雨はまだ、やんではいない。
甥っ子が玄関まで迎えに来てくれる。






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最終更新日  2004年05月31日 22時13分55秒
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