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2006/06/23
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テーマ: ニュース(100359)
カテゴリ: カテゴリ未分類
朝も書いた、奈良で高校生が起こした事件についてもう少し。
こちら を参照)、この高校生が通っていた私立高校では、中間試験の結果を保護者会で保護者に渡すということをやっていたようです。
また、高校では、中学入学以来低迷していたこの高校生の成績が最近上がっていて、 勉強を本格化 させれば、医学部も狙える位置に来ていた、と言っているようです。
高校の先生は、この高校生が受けていた圧迫感、ここまで成績を上げるので精一杯で、もうこれ以上はない、ということを全く理解できていなかった、ということです。

毎日夜中まで暴力を振るいつつ高校生を締め上げていた父親も問題だと思いますが、この私立高校の教育方針にも賛成しかねるものがあります。
東大合格者数で教育効果を測ることはできないと思いますが、とりあえず、この指標で考えてみるとき、この私立高校は、かつて多数の東大合格者数を誇る学校でした。
神奈川県にも、10年くらい前まで東大合格者数でベスト5が常連の私立の進学校がありましたが、非常に厳しい教育方針をとっていて、私も、そこの生徒が非常に荒れているのに苦しんだことがあります。

定期試験の結果を直接親に渡す、というような教育方針は誤りだと私は思います。

父親が、「勉強する」ということの意味を理解しているか、奈良の私立高校が定期試験の結果を直接親に渡すというようなことやっていなければ、今回の悲劇は起こらなかったと思います。

定期試験の結果などは生徒にだけ渡し、親が子どもに、どういう成績だったのかを聞くべきです。
生徒が親に言わないかも知れません。
それが親にとってショックなら、親は子どもとのコミュニケーションのやり方を考え直すべきなのです。
子どもに対して威圧的な印象を与えていないか、何でも話し相手になってやれるような親であるのか、子どもの悩みが理解できているのか、成績について黙ってしまう子どもとの関係を見直すべきです。

こう言うと不謹慎だとは思いますが、私は事件を起こした高校生は、警察に拘束された環境により父親との距離ができて、安堵感・解放感にひたっているのではないかと思います。
差し入れしてくれる本を、本当の意味での勉強として、読むことができているのではないかと思います。
少年事件担当の刑事なら、それほど厳しい追及はしないでしょう。
こんなに自分の話をきちんと聞いてくれる大人が世の中にはいるんだ、ということを発見して、そのことによって、事件を起こしたことを後悔しているかも知れません。
亡くなられた母子3人、本当にお気の毒だと思います。





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最終更新日  2006/06/23 11:49:47 PM


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