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2007/10/14
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テーマ: ニュース(100367)
カテゴリ: 時事的話題
奈良地検が、昨年6月に放火殺人事件を起こした少年の供述調書を引用した「僕はパパを殺すことに決めた」という書籍の執筆者に、供述書内容を漏らしたことについて、秘密漏示容疑で精神鑑定を担当した医師を逮捕したのだそうです( こちら

「刑法」は、社会秩序を守るために存在しているのではないでしょうか?
ところが、社会秩序を守るために少年犯罪について前向きに検討する側を、奈良地検は、犯罪者に仕立て上げようと言うのです。
刑法第134条には、次のように書かれています。
医師、薬剤師、医薬品販売業者、助産師、弁護士、弁護人、公証人又はこれらの職にあった者が、正当な理由がないのに、その業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたときは、6月以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。
少年犯罪について、その原因、背景を考察することは、まさに、「正当な理由」そのものです。
「僕はパパを殺すことに決めた」という本は、題名はショッキングですが、少年犯罪を真摯に採り上げた本であり、決して興味本位に書かれた本ではありません。
広汎性自閉症に対する見方は、私には偏ったものに思えますが、事件を起こしてしまった少年に対する深い同情に溢れていて、少年の再起を支援する立場で書かれている本です。
こうした誠実な書籍を、奈良地検は何の資格があって問題視するのでしょうか?


最近も山口県で高校生が祖父をバットで殴り殺し、所持金もなく秋葉原で万引きしたところを逮捕されるという事件がありました。
会津若松では、高校生が母親を殺害し遺体を切り刻む、という事件も起きました。
しかし、事件の背景、原因などについては、何の情報も出て来ないのです。
これでは、今後も同様な事件が何度でも繰り返されることになるでしょう。
対策の立てようがないのです。

少年犯罪の原因がよく研究され、日本社会がしっかりとした意識をもって少年に対処していれば未然に防げたはずなのに、厳罰化傾向にある少年法で、未熟な段階にある少年を断罪することが、どうして少年犯罪抑止になるのでしょうか?
これが、果たして日本社会にとって良いことなのでしょうか?
奈良地検のやっていることは、刑法の存在意義、日本社会の秩序維持、また、日本社会そのものに対する重大な挑戦行為であり、私には断じて許すことができません。
所轄監督官庁には、精神鑑定を行った医師を逮捕した担当者の厳重処分を求めたいと思います。
富山で起きた冤罪事件では、捜査当局の責任はうやむやになってしまいましたが、こうした恣意的判断に対して司直は懲りていないのでしょうか?





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最終更新日  2007/10/14 11:23:26 PM
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