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2008/03/23

サンデー・プロジェクトで、奈良県田原本町で起きた放火殺人事件について、「言論規制」の観点から取材した内容が放送されていました。
昨年10月16日の日記を参照)。

繰り返される不可解な少年事件の再発を防止するためにも、少年事件の背景を少年のプライバシーと将来の生活を守りつつ、問題の究明を行っていく必要があります。
今年初めに八戸で起きた放火殺人事件でも、事件を起こした少年は非常に不幸な家族関係に置かれていました( １月21日の日記を参照)。
こうしたことを丁寧に考察して、不幸な事件を防ぐための努力をしている人たちに対して、日本社会は、売名行為だ、子どもは痛めつけられて当然だ、などという罵声を浴びせるのです。
当ブログにも多数の罵声コメントが来ました。
こんなことで、どうして、明日の日本を支える世代を育成できるのでしょうか？

来月からこの鑑定医の裁判が始まるそうですが、日本社会は、まじめに少年事件防止を願って行動している善良な鑑定医を犯罪人にしようとしているのです。
今回、テレビ朝日だけでも、「言論の自由」を守る、という観点からこの事件を採り上げていることには拍手です。

司直が誤った捜査や判断を行ったことに対して、正義をもって闘うことが犯罪になってしまうような恐ろしい社会にしないためにも、マス・メディアには、自分たちの存在意義を見つめた対応をとってもらいたい。
間違っても、マス・メディアは、権力側がある意図を持って開示する情報を無批判に垂れ流すことだけはやめてもらいたい。

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