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2006年11月15日
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カテゴリ: Movie(邦画)


主演を浅野忠信と哀川翔が演じているということを除けば、完全にB級映画です。
B級どころかC級かも知れませんが、ひょっとしたら「 カルトムービー 」と言われるようになるのかも知れません。
しかし、センスはいいと思います。
映画の出来その物も悪くは無いと思います。
デティールもわざといい加減に作っているのだと思います。
主題歌も世界観を踏襲してかなりイカスのですが・・・
なんだろう・・・なんか人には勧めにくいようなこの感じ・・・
「変態」だと勘違いされるんじゃないか ・・・みたいな・・・
そんな感じの映画です(どんな感じだ(笑))

まぁとにかくストーリーを・・・
ほとんど書いてしまうのでこれから観る人は読まない方がいいかもしれません。

近未来の東京の片隅でアフロヘアのフジオ(浅野忠信)とハゲ頭のミツオ(哀川翔)が消化器工場で働いた。
なぜかミツオは柔術(おそらくグレイシーに近いとおもいますが・・・)の使い手であり、フジオとは師弟関係であった。
いつものように昼休みに、2人が柔術の練習をしているところに本社の社員、藤本が現われ、自分のストレスを解消するためにミツオをいたぶり始める。
柔術で使っていたマットでミツオを簀巻きにして頭をしばくのであった。
それを見ていたフジオは衝動的に藤本を消化器で殴り殺してしまう。
(この辺の展開が急なんですが・・・)
2人は死体を産業廃棄物のゴミ山「黒富士」に捨てにいくのだった。

この時代の人たちは殺人に対する罪の意識が希薄になっているのか、結構な人数が死体を埋めに来ていた。
そして、ミツオ達が死体を埋め終わって帰ろうとしたとき、おびただしい数の死体が突然次々とゾンビ化して復活するのであった。
ゾンビは瞬く間に東京を埋め尽くしゾンビから逃れるため、ミツオの提案で北へと車を走らせる2人だったが、ある日コンビニで食料を調達しているときにミツオはゾンビにかまれてしまう。
ミツオはフジオに別れを告げて川に身を投げるのだった。
そして5年の月日が流れた。

フジオはミツオに教わった柔術でゾンビファイトを行っていた。
そこは高い城壁で囲まれた安全な場所であったが、貧富の差が激しく、フジオのような人物はほぼ奴隷同然に扱われていたのだった・・・
数々のゾンビファイトを繰り返す後、ゾンビとして、ミツオがフジオの前に現れるのだった・・・

基本的には友情と家族愛をテーマに描かれています。
設定と展開の ばかばかしさ とのギャップで、ひょっとしたら、哲学的な内容に思えるかも知れませんが、あまり深く考えない方がいいと思います。
作者や制作者達はそこまで思って作っていないからだと思います。
人間が生きていく上で大切な物はなにか?
映画のテーマ、そしてメッセージとして最もポピュラーな題材であり、この映画もそれを伝えていると思います。
ゾンビが蔓延する究極の状況の中、人々はあきらめ、暴力と権力だけが支配してしまい、それに従わざる終えない・・・
ただ、息を吸っているだけの毎日にフジオは生きる目標を見いだします。
それが、友情であり、家族を思うこころであったりするのですが・・・・

そんなことを力説していると制作者に笑われそうです(笑)

あくまでもこの作品は「シャレ」であり、そういった哲学的な部分は「テイスト」として加えられているんじゃないかと思います。
ゾンビを撃退する方法はいろいろあるけど、それに対抗する手段として「柔術」を用いたという「だけ」の作品かもしれません。
核戦争後の荒廃した都市で特権階級の人間だけがいい生活をして、のし上がるには自ら「見せ物」になって、闘技場で闘うという設定は物語としては「ベタ」です。
この映画核戦争ではなくそれが「ゾンビ」であり、 北斗神拳(笑) ではなく「柔術」であったという設定から全ての物語が出来上がったのでしょう。
つまり、その設定こそがすべてて、あとは「後付け」のような気がします。
軽い気持ちで見る方が作った方も安心するでしょう。
・・・と思いました。

さて、浅野忠信と哀川翔ですが、割といい感じの演技をそれぞれがしています。
浅野忠信は「不条理」が設定の映画に出演するのはよく分かりますが、果たして、哀川翔がハゲのメイクをして大丈夫なのかと思いましたが、なんか吹っ切れた感じでやってます。
なんか、その思い切りの良さが、 映画のテンション を表しています。
おそらくジャンルとしては「真夜中の弥次さん喜多さん」に近いのかもしれません。
そう言えばあの作品もヘタウマ漫画家しりあがり寿が原作でした。
あの映画を見終わった後に妙に思い出してしまう人にはお勧めの映画かも知れません。
私にとっては・・・・「うーん・・・・」という感じでした。
ただしTHE HOMESICSの主題歌「心かよわせて」は最高です。
それだけ は自信を持って言えます(笑)

東京ゾンビ
2005/12/10公開 103分
監督 佐藤佐吉
出演 浅野忠信 哀川翔 奥田恵梨華 古田新太





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最終更新日  2006年11月15日 20時37分13秒
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