今日は竹本義太夫の300回忌ということで、大阪では一日だけの特別講演があった。
1回しかない舞台で、正月公演の時に販売されていたけれど、私ももうすぐ売りきれというのをやっと手に入れたもので、場内は満席で、着物姿の人も多かった。
技芸員の人が総出演の、にぎやかな舞台。
まず「用明天皇職人鏡」の鐘入りの段で、平たくいえば娘道成寺のような感じで、鐘の落成法要のおりに怨念をもつ傾城があらわれて、うらみつらみを述べながら蛇に化身するという、舞台背景も能舞台の感じを出したもの。
次が「花競四季寿」(はなくらべしきのことぶき)舞踊劇のような感じで、最初は大夫と才蔵が威勢よく踊る感じで、しかも大夫は二枚目っぽく才蔵は3枚目っぽくと言う感じがでている。
次が海女で、暗転すると舞台中央で浄瑠璃と三味線があって普段と違うのに驚く。
半分は浄瑠璃と三味線、後半で海女がかわいらしく踊るが、途中でタコがでてきて、なかなか面白い踊りをする。タコがセクハラをするので、海女に怒られて逃げるというユーモラスな場面もある。
三番目は住大夫師匠(人間国宝)の語りで関寺小町、小野小町が年をとってわびしく暮らしているという設定で、華やかではないがしみじみとした舞台、途中で昔を思い出して娘のように踊るが、ふたたび我に返ってとぼとぼとさって行く
最後は鷺娘でこれも白い衣装から引き抜きで桃色の衣装に変わり。傘2つをあやつって、情念を感じさせる踊り。
おまけということで、浄瑠璃、人形遣い、三味線がそれぞれ役を変えて義経千本桜の鮨屋の段を演ずるという趣向だが、役がかわっても、なんとか格好になっている人もいるが、たとえば浄瑠璃らしく語っている人と、小学校の学芸会の語りのような人、音程がだいぶ外れている人などがいてむちゃ面白かった。
人形も、それらしい感じを出そうとしている人、歩いているのに足を動かすのを忘れている人などなど結構笑わせてくれた。

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