『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』は、ディズニーの映画『ハイスクール・ミュージカル』を大ヒットに導いたケニー・オルテガが監督で、6月25日に急逝してしまったためにかなうことがなかったマイケル・ジャクソンの「this is it」のロンドン・ツアーのクリエーティブ・パートナーでもあった。そのため本作にもたびたび登場。しかし、この『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』の監督で燃え尽きてしまったオルテガ監督は、この後に監督する予定だった映画『フットルース』のリメイク映画をはじめこの後に控えていた映画の監督をすべてキャンセルしている。それほど『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』は、パワフルで感動的。
『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』は「スリラー」や「マン・イン・ザ・ミラー」などマイケルの大ヒットナンバーをリハーサルとは思えないほどのクオリティでマイケルが歌って踊る姿は「this is it」のコンサートの観客になってしまったかのような錯覚を覚えるほどだ。驚かされるのがマイケルほどの天才がスタッフへのダメ出しなどの指示をやさしく丁寧に行っていること。マイケルの愛にあふれた人柄がにじみ出ており、涙なくして見られないファンも多い。