March 19, 2024
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カテゴリ: 気になるTV番組
2024年NHK大河ドラマ 『光る君へ』 の感想です。

この回は花山天皇を退位させた寛和の変(986)の
その後が描かれ、視聴した後に私は政治的な面よりも
藤原兼家(段田安則さん)の父としての息子たちへの
扱いが気になりました。

いつの世でも、その人の外見や雰囲気や言動で、本人が
特に意識していなくてもなんとなく周囲の人が惹かれる
いわゆる「人気」のある人がいます。

感じられない人気の無い人もいます。

父・兼家は、息子たちの性格を親として直感し、長男・
道隆(井浦新さん)と三男・道長(柄本佑さん)には、
自然と人の気を集めることを期待したと思います。

そして次男の道兼(玉置玲央さん)には、周囲の目が
とかいずれとか言って、あの働きの割には自分の扱いが
低いと怒る道兼をなだめて説得していました。

これはまあ兼家が道兼を利用しているだけ、と思えるの
ですが、それでも兼家は道兼に「相手の心をつかめ」と
大事な助言をしています。

つまり兼家は父として道兼の性格ではこれから政治家と

力を持つためにも周囲を味方にするよう努力し、実力で
兄・道隆を抜け、と道兼に言っているようにも思えました。

もちろん現代でも、上に立つ人や人気のある人は、元々
持っている能力や性格に加えて、見えない場所で本人が
すごく努力しているのがほとんどだと思いますが。


そんなことを思ってしまいました。

こちらでは様々な意見がでていて参考になります。
 ⇒ ⇒  #光る君へ


寛和2年(986)6月、藤原兼家の陰謀で花山天皇は退位させられ、人事が大きく
入れ替わったため、まひろ(吉高由里子さん)の父の藤原為時(岸谷五朗さん)は
官職を失い、再び無職になってしまいました。
為時は昨夜のうちに何があったのかは全くわからず、ただ兼家が新しい帝の摂政と
して最高権力者になったことと、兼家の元を去った自分は兼家には許してもらえず
この先の除目でも職を得ることはないと深く落胆していました。
大学に入ったばかりのまひろの弟・藤原惟規(高杉真宙さん)も父の力添えはもう
期待できなくなり、苦手な学問に励んで自力で進むしかありませんでした。



帝のあまりにも突然の退位・出家には誰もが驚きを隠せず、藤原公任(町田啓太
さん)たちも密かに、誰が何をどうやったのかと憶測し合っていました。
父が太政大臣・藤原頼忠である公任は、あの日の明け方に兼家の息子の藤原道長
(柄本佑さん)が父の元に帝の譲位を馬で報せにきたことを漏らし、そう聞いた
藤原斉信(金田哲さん)と藤原行成(渡辺大知さん)は、これは兼家の一家を
挙げた謀り事だと3人は考えました。
そこに当の道長が来たので行成はさっと話題を変えましたが、斉信は直に事件の
ことを道長に問いました。
道長は「知らないほうがいい」と流し、そのまま学問の時間に入っていきました。



無職となってしまった父に何とかして職をもらうためにも、まひろは左大臣家の
一の姫の源倫子を訪ねました。
左大臣・源雅信の力で父に職をと期待したまひろでしたが、摂政・兼家の決定を
左大臣がくつがえすことはできない、摂政はまひろの身分では直接会える人では
ないと、倫子から厳しく言われました。
それでも諦めきれないまひろは藤原兼家(段田安則さん)の屋敷に行き、兼家に
会えるまでは帰らないと食い下がって、なんとか兼家に会ってもらえました。
まひろは兼家に、父は長年精一杯勤めてきた、どうか官職をと懇願しました。
しかし兼家は、自ら去っていった為時に情けをかけることはできない、自分が
生きている間は為時が官職を得ることはない、と厳しく言い渡しました。



まひろが帰宅すると親戚の藤原宣孝(佐々木蔵之介さん)が来ていました。
まひろが兼家に会ったとこを話すと宣孝は、摂政に会えただけでも途方もない事、
摂政に直談判するなんてまひろは肝が据わっている、と感心していました。
ただ父の仕事が望めない以上、下女たちは暇をだして自分も働かねばとまひろが
言うので、宣孝は「有望な婿を取れ」と助言しました。
北の方(正妻)にこだわらなければまひろならいくらでも良い婿が来る、それで
この家も安泰だ、と宣孝は言います。
妾は好まぬまひろでしたが、宣孝は誰か探してやると言って帰っていきました。



御所では早速、摂政・兼家による臨時の除目が行われ、兼家は(帝の退位の裏で
密かに働いた)長男・道隆や次男の道兼を昇進させていました。
そして兼家の孫の懐仁親王は新たな帝・一条天皇となり、帝の母で国母となった
藤原詮子(吉田羊さん)は、まだ7歳の帝にいろいろと心得を聞かせていました。
また次の帝となる東宮には、詮子の亡き姉・超子が産んだ居貞親王(兼家の孫で
道長の甥)が立ちました。



兼家は妾の藤原寧子(財前直見さん)を訪ねていました。
寧子との間の子の藤原道綱(上地雄輔さん)も花山天皇退位の件ではさちゃんと
役割を果たしたので、蔵人の官職を与えていました。
亡き北の方(時姫)の子たちは兼家の力で十分過ぎる昇進をしているので、寧子は
道綱のことが気が気ではなく、何度も兼家に念押しをしていました。
(しつこく言わないと兼家が道綱のことを忘れそうで心配なのかも)
でも道綱は、高い位についても自信がないと、蔵人で十分満足していました。
(素直で明るい道綱を兼家も可愛がっているとは思いますが、逆に道綱も父母の前
では明るくふるまうよう努力しているように思えました。)



そして幼い一条天皇(高木波瑠くん)が即位式をする朝がきました。
即位式のときのみ使われる高御座では着々と儀式の準備が進められていたのですが、
道長が外で警護をしているとその高御座のほうから悲鳴が上がり、道長が急ぎ駆け
つけてみると、そこにいた者たちは皆腰を抜かして恐怖におびえていました。
道長が高御座を覗いてみると、そこにはなんと子供の生首が。
道長はそれを布でくるみ捨ててくるよう舎人に命じ、またこのことは一切他言無用、
外にもれたら命はないと思えと、そこにいた者たちに厳しく命じました。
それから準備を進めるよう命じたものの誰もが穢れを恐れて動けないので、道長は
やむなく自分で穢れの始末をし、その後では何事もなかったかのように即位式が
執り行われました。
その一方で、失意の花山院は播磨国書写山の圓教寺に旅立っていきました。



兼家の孫で藤原道隆(井浦新さん)の甥でもある一条天皇の即位は一族にとって
大変喜ばしいことで、兼家は道隆やその嫡男の藤原伊周(三浦翔平さん)、いずれ
一条天皇に入内させる予定の娘の定子(木村日鞠ちゃん)ら道隆一家と、陰陽師の
安倍晴明(ユースケ・サンタマリアさん)を招いて宴を開いていました。
聡明で物おじすることなく晴明に対しても思うままに物を言う伊周と、入内したら
皇子を産むよう加護をしてほしいと道隆に頼まれた定子を、晴明は何か考えながら
黙って見つめていました。



ところがその宴のさなかに、父・兼家のご機嫌伺いに来た次男の藤原道兼(玉置
玲央さん)が
兄の道隆一家が楽しそうにしているのを見て、帝の退位の件では自分はあれだけ
働いたのになぜ呼ばれないのかと、怒りを露わにしました。
兼家は道兼をなだめるためにに庭に出て、道兼が身を賭して働いたことを内心は
十分に認めていました。
しかし公卿たちの目もあるのですぐには高い地位につけられない、いずれ報いる、
この宴は定子を入内させるためのものであり、道兼の3歳の娘も同じように帝に
入内させたい、孫娘2人の入内を考えられるこの幸せは道兼が切り開いてくれた
おかげだと、道兼の将来も考えていると兼家は話しました。
さらに道兼が高い地位に就いたときのためにも今から公卿たちの心を掴んでおけ、
地固めをしておけば堂々と兄を抜けると助言し、道兼は納得して喜んでいました。



まひろの父が職を解かれたことでまひろの生活が苦しくなっていることを道兼は
薄々感じていました。
一方、源倫子(黒木華さん)もまひろのことを案じていましたが、その話から
なぜか倫子の婿取りの話になり、倫子は密かに思う人がいると打ち明けました。
倫子が思う相手は道長なのですがそれは伏せ、必ず夫に、この家の婿にすると
まひろに決意を伝えました。
そんな頃、まひろへの思いをまたどうしても抑えられなくなった道長は家人の
乙丸を通じてまひろに会いたいと伝え、同じ思いのまひろもそれに応じて夜に
道長が待つ空き家に向かいました。



まひろをどうしても自分のものにしたい道長は、まひろに妻になってほしいと
思いを伝えましたが、それはあくまで妾としてでした。
道長は自分の心の中ではまひろが一番だと言いますが、妾の立場はまひろには
絶対に受け入れたくないことで、道長と考えが対立してしまいました。
父を摂政にもつ道長にとってまひろを北の方にすることは無理であり、せめて
妾であれば自分なりにまひろ一家を守ってやれるという思いもあったでしょうが、
それも叶わぬことに激しく失望した道長は怒って一人で帰ってしまいました。
(前回は道長が、今回はまひろが感情的に。互いに相手のことを思って冷静に
考えられても、自分のことには感情的になってしまうようです。)
それから屋敷に戻った道長は父・兼家のところに行き、何かを頼んでいました。






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Last updated  March 19, 2024 05:06:15 PM


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