Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2013/07/12
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 ハリー・マッケルホーン(Harry MacElhone 1890~1958)と言えば、1919年に世界初の体系的なカクテルブック「Harry’s ABC Of Mixing Cocktails」を出版した偉大なバーテンダーであり、世界で最も有名な街場のバー「Harry’s New York Bar」の創業者です。

 私は先般、この日記上で、マッケルホーンやその子アンドリュー(Andrew)、孫のダンカン(Duncan)という三世代について、HB2.jpg集められる限りの資料やデータを元に簡単な伝記を紹介しました。ところがその後の情報で、いくつか修正しなければならない事実が出てきました。

 ネットの世界ではいったん発信してしまうと、それが一人歩きしてしまう危険性があり、間違いを見つけた場合はすみやかに訂正・更新する必要があります。そしてもちろん、新たな情報があった場合は、できる限り追記するのが親切だと思っています( 写真左 =Harry's New York Bar (C)Photo By H.K )。

 今回は、訂正すべきことが2点と追記が1点です。

1.「2011年現在、56歳で健在」と記した「Harry’s New York Bar」の三代目、ダンカン・マッケルホーンは、実は1998年3月、肝臓病のため44歳の若さで急逝していました。このため、この部分は全面的に書き換えました。

 (※ダンカンの動静については、執筆当時可能な限りフォローしたつもりでしたが、Harry’s New York BarのHPにもそうした情報は記されておらず、健在だと信じ込んでいました。この重要な情報がどうしてWEB上で最近までほとんど公開されていなかったのか、不思議でなりません)。ABC Of Mixing Cocktail.jpg


2.カクテル「サイドカー」誕生にまつわる記述の部分については、このほど手に入った「Harry’s ABC Of Mixing Cocktails」の“初版本”= 写真右 =でマッケルホーン自身が、「ロンドンのバックス・クラブ(The Buck’s Club)のバーテンダー、マクギャリー(Pat McGarry)が考案した」と記していることから、書き換えました。

 (※「サイドカー」はもちろんHarry's New York Barの看板カクテルであり、国内外の多くのカクテルブックでは、「サイドカー」の考案者をマッケルホーンと紹介している本がほとんどなのですが、マッケルホーン自身が否定している以上、いい加減にこの辺りで、訂正した方がいいのではないかと思います。「マルガリータ=流れ弾起源説」のように、後世のつくり話が一人歩きして、間違ったまま"定説化"してしまうことになります)


 3.Harry's New York Barはダンカンの急逝後、妻のイサベル(Isabelle)がオーナーとなりましたが、2011年のHarry's Bar100周年記念パーティーを機に、ダンカンの長男で23歳(当時)のフランツ・アーサー(Franz-Arthur)が、父の遺志を継ぎ、四代目としてバーテンダーの道に進むことを決めたという嬉しい発表がありました。従って、このニュースを追記しました。

 この歴史と伝統ある酒場が、フランツ・アーサーという新しい世代へ受け継がれていくと聞いて、安堵の気持ちを抱いたのは僕だけではないと思います。「Harry’s New York Bar」のさらなる発展を、Barファンの一人として心から願うものです。

 今後とも、間違いや新たな事実が判明した場合には、それを恥だとは思わず、すみやかに訂正したいと思います。それが、物書きの端くれとしての良心だと考えます。過去の連載については、近日中に全面改訂版をリリースする予定です。何卒よろしくお願いいたします。

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うらんかんろ

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汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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